ヤミヤミの実で宵闇の妖怪   作:にゃもし。

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※お詫び※ 週一更新じゃなくなった。スマン。


59話 かくして王国は滅びて海賊は奔走する

 

 

 ドフラミンゴが発案したゲームが開始されてから数刻が経つ。彼が掲げる賞金首たちは捕縛されるどころか、逆に一丸となってゲームの主催者側の人間たちを次々と倒して再起不能にさせていった。その甲斐あって厄介な幹部たちは彼らの手によって軒並み全滅。残す強敵はドレスローザ王国、現国王ドンキホーテ・ドフラミンゴ、ただ一人のみとなった。

 

 

「──オモチャ化が解除されて悪行がバレた時点で逃亡するのが最善策だと私は思うんだけどなー? もぐもぐ」

 

 

 王宮があった高台の上でMr.3作成の玉座に腰掛けつつアップルパイを頬張りながらそんなことを宣うルーミア。

 

 

「ギャハハハ!! 格下相手に尻尾を巻いて逃げたらカッコがつかねえからだろ? おれにはよォ~く分かるぜ、その気持ちが痛いほどによォー」

 

 

 ルーミアの疑問に返答を返したのはバギー。腕を組んだ格好で宙に浮きながら両目を瞑ってうんうんと頻りに頷く。

 

 

「よく言う。万が一、連中が逃げる素振りを見せようならば船に雷を落として逃亡手段を奪うつもりだったくせにだよい」

 

「んー。さすがにそれはもったいないからなー。船を『闇』の中にしまいこんで事が終わったら自分の物にするつもりだったけどなー」

 

 

 そんな会話をするマルコとルーミアに「えげつないな……」と思わず口にするエース。

 

 

 そうしてる間にもヴィオラはルフィとドフラミンゴが戦っている様子をみんなに語って報せる。

 

 

 その二人の戦闘は王宮の屋上から始まり、ルフィの強烈な打撃を食らったドフラミンゴが市街地の中心部まで吹き飛ばされ、ルフィもあとを追って場所を移動。死闘の舞台が王宮の屋上から町の中心部へと変わり、時間が経つごとに二人の戦闘の激しさは増していき、それに伴って戦いの跡があちこちに刻まれていく。

 

 

 そして「鳥カゴ」が急速に(せば)まり始める。

 

 

 王国全土を覆っていた刃物のように鋭い糸でできた檻は始まりこそは非常にゆっくりとした速度で中心部に向かって動いていたが、ドフラミンゴが市街地に降り立った頃から動きがだんだんと速くなり、それに連れて範囲も狭くなっていった。

 

 

 「鳥カゴ」の変化からここにいては危険と判断したリク王が高台に集まっている一同に移動を促し、さらに電伝虫で王国全土にいる国民に向けて呼び掛け、バギーが発破をかける。Mr.3は彼らのために蝋でできた滑り台や階段を作り出し、移動を始め、まだ安全な場所へと向かう。

 

 

「ルフィの『覇気』が尽きたようだなー。息はあるが、ほとんど動けないみたいだなー、わはははは!」

 

 

 高台から階段や滑り台を使って降りていく人々を眺めつつ、電波で戦局を伺っていたルーミア。ルフィの不利を察知した彼女は嬉々とした表情で「ここは任せた!」とそう言うや否や、ウィーブルを呼んで彼の肩に乗っかり、乗っかった状態のままウィーブルともども高台から飛び降りる。

 

 

 ルーミアやヴィオラからドフラミンゴと戦っていたルフィが動かなくなったことを知り、絶望する人間たちがいたが、ルーミアとウィーブルがドフラミンゴの下へ向かったことですぐに希望を見出だし、「鳥カゴ」が完全に閉じる前に決着が付くことをおのおの祈る。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

 市街地にて、岩にめり込んだドフラミンゴにとどめを刺す直前に覇気を失い、空中で失速し、地面に落ちたルフィ。落ちた先で身動きが取れず窮地に陥った彼を救ったのはコロシアムの司会を務めていたギャッツとルフィに協力しなかった方のコロシアムの選手たち、さらに海賊団の船員と思われる人間たちであった。睨み合う両者の間、その上空から少女の笑い声が響く。

 

 

「わはははは──っ!!!!」

 

 

 両者の間にある空間、そこに盛大に砂塵を撒き散らして着地し、小さな人物を肩に乗せた大男らしき影が降って来た。

 

 

「ねーたん、コイツらは……?」

 

「んー。コロシアムで司会してたヤツと選手の集まりってところだなー」

 

 

 土煙が晴れて現れたのは薙刀を構え、肩にルーミアを乗せたウィーブル。二人はドフラミンゴを視界の端におさめつつ、周囲を確認、その場の状況を把握していく。そして二人はドフラミンゴを、ドフラミンゴは空から降ってきた二人を、両者は向かい合って対峙したまま油断なく、お互いを見据えて相手の出方を伺う。

 

 

「悪いけど、ここで選手交代だなー。……ウィーブル、お前はルフィを守れ」

 

 

 ウィーブルの肩からコロシアムの司会者──ギャッツに背負われているルフィを見て戦闘の続行は難しいと判断してウィーブルにそう指示を下すルーミア。 

 

 

「……まだ、だ……。まだ、やれる。……10分くれ……」

 

 

 だがルフィはほとんど息も絶え絶えの状態にも関わらず、声を振り絞って戦闘続行の意思を彼女に示す。

 

 

「あとで代価を払ってもらう。それが条件だなー」

 

 

 そうルーミアが告げるとルフィは無言で頷いてみせた。ルフィの無言の返答を見て満足したルーミアは次にドフラミンゴの方に振り向き尋ねる。

 

 

「──それで、お前はどうする? ドンキホーテ・ドフラミンゴ?」

 

 

 尋ねるルーミアに対してドフラミンゴは苦虫を噛み潰したような顔をして、やがて言葉を口に出す。 

 

 

「10分、待ってやる」

 

 

 さしものドフラミンゴといえども負傷した状態で無傷のルーミアとやり合うのは得策ではないと判断し、彼は自身を回復させる意味合いも兼ねて、ルフィが戦える状態になるまで10分待つことを選んだ。その間、ルーミアはドフラミンゴに「聞きたいことがあるんだが……」と声をかける。

 

 

「お前にエース捕縛の命令を出したのは『五老星』か?」

 

 

 そう尋ねるルーミアにドフラミンゴは──

 

 

「……いいや、もっと上だ」

 

 

 人差し指を天に向けながら人を小バカにしたような笑みを浮かべてそう答えた。

 

 

「お前をぶちのめして勝ってもただの自己満足。負けたら大損。おまけに背後には『カイドウ』がいるんだったなー」

 

「……ああ、そうだ。四皇を敵に回すのがどれほどバカげてるのか、白ひげを父親に持つお前なら分かるはずだろ? フッフッフッフ……」

 

 

 「怒れるカイドウを敵に回したくはないなー」とウィーブルの肩に乗っかったまま足をばたばたさせ、アゴに手を当てて思案する素振りを見せるルーミア。ドフラミンゴもまた内心、考えていた。

 

 

(……こいつ(ルーミア)にはヤミヤミの実の能力で物を取り込む能力。配下のバージェスにはドアドア。さらに切断を無効化できるバギー。どいつもこいつも『鳥カゴ』を抜ける可能性がありやがる! くそったれめ! ……いっそのこと「カイドウ」を盾に交渉するか? 最悪ここを捨てて拠点を移すことも考えた方がよさそうだな……)

 

 

 拠点の破棄と移動について段取りを考え始めているドフラミンゴ。ルーミアと交渉をしようと口を開きかけた時、ルーミアもまた考えがまとまったらしく、ドフラミンゴがいる目の前でわざとらしく言う。

 

 

「……となると“麦わら”に“ドフラミンゴ”をぶちのめしてもらって、カイドウの怒りの矛先を麦わらに向けさせるのが理想だなー、わはははは!」

 

 

 ルーミアの言動にドフラミンゴは軽く舌打ちを打つ。懐から懐中時計を取り出して時間を確認すると、未だギャッツに背負われているルフィに向けて言い放つ。

 

 

「──時間だ。“モンキー・D・ルフィ”。十分、休んだろ? フッフッフッフ……」

 

 

(……まずはおれの王国をめちゃめちゃにしたこいつを処分だ。ルーミアとの話はそれからだ……)

 

 

 両手の指先から糸を垂れ流してルフィがいる方へと歩み寄るドフラミンゴ。ルフィはギャッツに無理を言って下ろさせてもらうもやや前のめりの格好で足下もふらふらでおぼつかない。それでも前面にいるドフラミンゴを見据えるために顔は前を向いている。

 

 

 そんなルフィの身を案じてのことか周囲にいた海賊たちが止めに入るもルフィは彼らの手を払いのけて制止を振り切り、それでも力付くで止めようとルフィの肩に手をかける者がいたが、ルフィから発する迫力に圧されて足を竦ませる。やがてドフラミンゴの目と鼻の先に立ち、見上げる形で彼を睨みつける。

 

 

 かくしてルフィとドフラミンゴ、二人の戦闘が再開した。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

 当初、再開された両者の戦闘はドフラミンゴの優勢で進んでいた。……否、むしろ、一方的だった。能力を覚醒させて町の一帯を糸に変化させたドフラミンゴ。人の目には見えないほどの細い糸でルフィを拘束し、人の腕よりも太く束ねた糸の集合体で何度も小突き、ついには鋭く尖った尖端がルフィの覇気を纏った脇腹を貫き、突き刺す。

 

 

 しかし、怒るルフィが自分を拘束しているドフラミンゴの糸をギア4(フォース)──覇気を纏いつつ、上半身を膨らませ、糸を強引に引き千切り、解放されたと同時に上空に跳ね上がる。そして宙にて弓を引くように右腕を大きく後ろに引き絞って力を溜める。

 

 

 その拳を振り下ろさせまいと、ドフラミンゴがルフィのあとを追って空を駆け上がる。さらに彼の後ろには地面から生えた16本もの糸の束が追従し、ドフラミンゴとともに宙に浮かぶルフィを目指す。

 

 

 駆け上がる途中、ルフィの攻撃の予兆を感じたドフラミンゴが自身とルフィの間に能力で生み出した糸を用いて巨大なクモの巣を形成、ルフィの拳から己を守る盾として目の前に張る。さらにクモの巣の隙間から追従してきた16本もの糸の束を弾丸のようにルフィ目掛けて発射させた。

 

 

 だが、拳を振り下ろす寸前、ルフィは左腕に口をつけて空気を送り込み、右腕を巨人の腕の如く肥大化。その腕をもってして──

 

 

 宙に浮かぶクモの巣をガラスのように叩き壊し

 

 

 16本もの凶弾を弾き落とし

 

 

 ドフラミンゴの顔面に拳をめり込ませ

 

 

 地上へ叩き落とした。

 

 

 

 

 ほどなくしてギャッツが“鳥カゴ”の消失を伝え、次いでルフィの勝利を告げ、遅れて国中から歓声の声が沸いた。

 

 

 

 

───────────────

 

 

 

 

 空中から垂直に地上へと落下したドフラミンゴは雑多に積み上げられた瓦礫の山を蹴散らし、地面に激突、さらに勢い余って地面を砕き、その下にある地下港にまで到達していた。

 

 

「ウィ~~~ハッハッハァ──ッ!!」

 

 

 そのドフラミンゴの下にいち早く駆けつけたのはバージェスだった。瓦礫の山に半ば埋もれていたドフラミンゴ。僅かに出ていた足を引っ張って瓦礫から引き上げると、そばに控えていた配下たちがドフラミンゴの手足に海楼石が入った枷を嵌めて身動きが取れないように鎖で拘束する。

 

 

「お嬢、言われた通り“ドフラミンゴ”と“幹部”以上の連中を全員、確保したぜ!! 今なら連中の能力を楽に奪えるが、いいのか?」

 

 

 ドフラミンゴが拘束されたのを確認してからバージェスは電伝虫でルーミアにその旨を伝える。

 

 

「……ん? ああ、地下港の武器はバギーんとこの連中が持っていったぜ。オカマ野郎は今も上でウワサを流しているんじゃねえか? さすがのお嬢でもドレスローザの全てを把握するのは無理だったか! ウィ~ハッハッハァー!!」

 

 

 薄暗い地下港の一角にバージェスの笑い声が響き、彼の周囲で配下の人間たちが忙しなく動く。

 

 

 

 




ざわ…( ´・ω・)にゃもし。ざわ…

勇者
「桃鉄の貧乏神を東方の紫苑ちゃんにしてください」

魔神にゃもし。
「たやすいことだ。ついでに……
 ミニボンビー時は幼女化。
 キングボンビー時はうさぎさんの格好。
 ~にしておいた」

勇者
「幼女化は認めるがうさぎは認めねえ。表へ出ろ」

賢者
「スク水にすべきです」

バトルマスター
「制服は必要でござる」

外道
『ジーパンに手ぶら☆』

魔神にゃもし。
「まとめて相手してやる。かかってきな」

───────────────


▪️更新、遅れた。スマン。

▪️毎度、誤字脱字等の報告、ありがとうございます。

▪️勢いで書いた。

▪️ドフラミンゴが倒される二次って少ない気がする。
 ……というよりもそこまで話が進んでいる二次ってどんぐらいあるんだろね。

▪️次回は戦後だね。

▪️感想の返信は書けたら書く。

▪️ちなみに私はブレザー制服を希望。
 紫苑ちゃんなら似合いそうな気がする。

▪️それじゃあ、寝まするー。おやすみー。

ルーミアの懸賞金、どれくらいが妥当? ちなみに私は15億にしようかと思っている。

  • ルフィがエニエス脱出した時の4億
  • ルフィが新世界突入した時5億
  • ルフィがカタクリ吹っ飛ばして15億
  • 黒ひげがつけられたのは22億4,760万
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