王宮のとある一室。薄暗いその部屋には黒塗りの豪華なイスが置かれており、そこには体を太い鎖でがんじがらめに縛られたドフラミンゴが座らされている。
「……こいつはいったい何の真似だ? このおれを笑い者にするためか?」
不機嫌さを一切隠そうとせずに細長いテーブルを挟んで向かい側のイスに腰掛けている小さな人物──ルーミアにそう問いかける。
「なーに、お前に聞きたいことがあったからなー。リク王に無理を言って、この場を設けてもらった。わはははー」
ドフラミンゴ問いに対してルーミアはそう答える。彼女以外にもマルコやバギーといったルーミア側の主要メンバーが周囲にたむろしている。さらに彼らの他にもリク王といった王族にドレスローザに滞在している麦わらの一味やローの姿も見える。みな、ドフラミンゴに対して油断なく身構えていた。
「ここにいる連中はこの私を信用できなくてなー、この私を見張るためにここにいるのさ。ちなみに麦わらは寝ながら食うのに忙しくてここには来れない。──だそうだ」
そう前置きを置いてからルーミアは尋ねる。
「“ナギナギの実”を持っていないか?」
そう尋ねるルーミアにドフラミンゴは答えた。
「……お前がおれの家族に手を出さないなら、くれてやる」
ルーミアはドフラミンゴが提示する場所に配下を向かわせるとその場所には彼の言う通りに件の悪魔の実が大切に保管されていた。そしてルーミアは悪魔の実を入手後、ドフラミンゴを海軍に引き渡した。
海軍に引き渡される間際、ドフラミンゴは……
「エースを生け捕りにした、ある意味、戦争の元凶を作ったおれを、憎いと思わないのか? お前の家族を、白ひげを死なす要因を作った男をなぜ生かす?」
「お前を殺したら、お前にエース生け捕りの指令を出したやつを……「殺す手間が省けた」──と喜ばせるだけだからなー」
「それはお前にとっても私にとっても面白くないとは思わないかー?」……笑みを浮かべてそう答えるルーミアにドフラミンゴは「違いない」とだけ言い残して鎖で拘束されたまま連れていかれた。
イスに腰かけ膝の上に載せた小さな宝箱を指で弄くり回しているルーミア。その宝箱の中身には彼女が欲しがっていた“ナギナギの実”が入っている。その悪魔の実を手に入れたのがよほど嬉しいのか上機嫌で鼻唄を歌っている。
ドフラミンゴ・ファミリーにはさまざまな戦闘向きの悪魔の実の能力者がおり、過去にルーミアが“ゴロゴロの実”の能力者である「エネル」を狩って、その能力を己のものにしたことを知っている麦わらの一味は何故、彼らから能力を奪わずに戦闘に向かない悪魔の実“ナギナギの実”を欲しがっているのか疑問に思い、ウソップが恐る恐るそのことを口にした。もっとも問われたルーミアは……
「タダでは教えないなー。支払う代償次第では教えてやらないこともないけどなー? わはははー」
「──で、何を支払うかなー?」そう尋ねるルーミアに対し、ウソップは口をつぐみ、他のメンバーも押し黙る。
部屋の中には天竜人であるミョスガルドもおり、彼は複雑な表情をしていた。ドフラミンゴを海軍に引き渡す前にミョスガルドはドフラミンゴが下界で海賊をやる要因──聖地マリージョアの件について深く頭を下げて謝罪したが、返ってきた返答はミョスガルドを困惑させるものだった。
「憎いと思ってもいるが、お前たちのおかげでおれは本当の家族を得ることもできた。そのことについては礼を言おう。フッフッフッフ……」
人を小バカにするような笑みを浮かべながらそう言い残して、ドフラミンゴは海軍に引き渡された。その時に現れたのは海軍の大将、藤虎と呼ばれている「イッショウ」と彼に付き従う海兵たち。
「ご協力、感謝いたしやす」
頭を軽く下げてそれだけ言うとイッショウは踵を返して去って行こうとする。途中、海軍中将のメイナードがルーミアの方に振り向いて睨み付けて何かを言いかける場面があったが、察したイッショウが彼を窘める。
「メイナードさん。今はそちらにいるお嬢さんと争うのは得策じゃあございやせん。そう言うたはずですぜ?」
メイナードの方に顔を向けることなく、有無を言わさない強い口調でそう告げるイッショウに彼は言葉を詰まらせ、それ以降、一言も喋らなくなった。
「ドフラミンゴから武器や人工悪魔の実を買っている連中の中には四皇の“カイドウ”もいる。そいつの報復行為がくるかもしれないからドフラミンゴ・ファミリーの人間にリンチを加えないように……と部下に頼んでそのことを流布しているんだけど、余計なお世話だったかなー? わはははー」
去っていくイッショウの背中に向けてそう声をかけるルーミア。対してイッショウは……
「ええ、おかげさまで海軍の仕事が一つ減りやした」
ほがらかにそう答えた後、海兵たちを引き連れて部屋を出ていった。
その後、イッショウを筆頭にドレスローザ王国に滞在している海兵たちは民間の人間に対して土下座をし、その光景を記者たちの手によって写真におさめられた。
そのことはすぐに海軍元帥であるクザンの耳に入り、クザンは電伝虫でことの経緯をイッショウ本人から直接、聞かされるものの、さして激昂することもなく窘める程度でおさまる。
むしろ「いやな役目をさせてしまった」とクザンが謝罪し、逆にイッショウが「上の人間がそう簡単に頭を下げるもんじゃございやせん」と進言するほどだった。
「……エースが旗揚げした海賊団。『スペード海賊団』の船員だったなー?」
イスに腰かけるルーミアの眼前に一つの海賊団の船員たちが土下座をしていた。代表者──副船長とおぼしき青い髪の男がルーミアの問いかけに対して頭を下げたまま小さな声で「……はい」と答える。
「……『ゲッコー・モリア』と『ドンキホーテ・ドフラミンゴ』相手に敗北して囚われるな……というのは酷というものだなー。理解できる。……でも、だからといって罰を与えないわけにはいかない。罰を与えなければ他の連中に対して示しがつかない。わかるなー?」
そしてルーミアは「アヴドゥル」をスペード海賊団に加えることと、麦わら海賊団の傘下に入ることを彼らに強制した。
「エースは命をかけて麦わらを庇った。今度はエースの代わりにお前たちが麦わらを守れ、そして見届けろ、麦わらの一味がこの世界に何をもたらすのか、をだ」
「それがお前たちに対する罰だなー」そう告げるとルーミアはさっさと彼らを部屋から追い出す。彼らが部屋を出ていく途中、彼らのうちの数名がやたらと変装したエース──アヴドゥルに視線をちらちらと向けていたが、はよ出ろと言わんばかりに「しっしっ」と手で追い払う仕草をするルーミアにすごすごと出ていく。
「さすがに分かるやつには分かるみたいだよい」
さもおかしそうに笑うマルコにルーミアは「だろうなー」と曖昧な相槌を打ち、電伝虫で港にいる配下にアヴドゥルのために船を1隻、手配するよう言付ける。
「……あの~? コロシアムで、あなたの仲間になる……っていう件なんだけど……?」
頃合いを見計らって恐る恐る声をかけるのはレベッカ。
「ん? あー、あれはコロシアムにいた観客たちのヤジが気に入らなかったからそう言っただけだなー、「嘘も方便」というやつだ。気にするな。わははははー」
ルーミアの返答にレベッカは「はあ……」とどこか気の抜けた返事を返し、彼女の身を案じていたリク王とキュロスは安堵の息を漏らす。
「話は終わったな? それじゃあ~、ここからはビジネスの話をしようじゃあねえか? なあーにおたくらにとっても悪い話じゃねえ。ぎゃははは!!」
リク王との交渉を始めるバギー。彼は「王国の復興に何かと人手が必要だろう?」……と大袈裟に身ぶり羽振りを交えて語ると船大工等の人材を派遣する約束を取り付ける。その見返りとして地下港にあった武器や人工悪魔の実を要求、リク王はその要求をしぶしぶ承諾する。
「麦わらの一味はカイドウを敵に回した。いずれ麦わらとカイドウはぶつかる。こいつは麦わらの一味とそいつらに味方する連中に売り付けよう……って、つもりなのさ!! ぎゃははは!!」
聞いてもいないのにべらべらと喋るバギー。彼の口から出てきたカイドウの名にその場にいた一同に緊張が走る。
「──さて、海軍がいなくなったことだし、そろそろ麦わらをここに呼ぼうか? わはははは!」
ざわ…( ´・ω・)にゃもし。ざわ…
前回までのあらすじ
▪️桃鉄の貧乏神を紫苑ちゃんにして着せ替えできるようにしようZE
戦士たちの野望
最終話 つわものどもがゆめのあと
| 創造者 「R指定入るから衣装チェンジは無しよ」 魔神にゃもし。 は 死んだ! 勇者 は 死んだ! 賢者 は 死んだ! バトルマスター は 死んだ! 外道 は 死んだ! 外道 は 死亡状態 を なかったことにした! |
▪️朝の6時に出来た。
▪️とりあえず文字を埋めた。そんな感じ。
▪️マリオメーカーとMTGの動画を見てた。ごめん。
▪️毎度、誤字脱字等の報告ありがとうございます。
▪️MTGがらみの二次、少ないね。
▪️ONE PIECE二次増えてるね。
▪️次回はドレスローザから脱出のあれこれをやりたいね。
あと、書けたらゾウのとこも書きたい。
ルーミアの懸賞金、どれくらいが妥当? ちなみに私は15億にしようかと思っている。
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ルフィがエニエス脱出した時の4億
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ルフィが新世界突入した時5億
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ルフィがカタクリ吹っ飛ばして15億
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黒ひげがつけられたのは22億4,760万