麦わらの一味を捕縛するために動き出した海軍大将藤虎。彼がいるドレスローザ王国からルフィたちは無事に脱出し、そのまま出航。その後、ルフィたちはドレスローザ王国にてドフラミンゴ打倒に協力した者たちと船の上で兄弟杯を交わし、次いで宴を始める。
やがて、その宴が終わると、誰からともなく各々ルフィに別れを告げて自分たちの船に戻り、再び会うことを約束して、それぞれの目的地へと向かう。
そんな中、移動する手段を持たないルフィたちはエースたちスペード海賊団の船に乗せてもらい、サンジたちがいる“ゾウ”へと向かった。
【ゾウ──モコモ公国】
ドフラミンゴから逃れるべくルフィたちと別れたサンジたちは
「……そこにいる船医はしばらく“トリノ王国”に滞在していた。……おれの部下もそこにいた……つめの一部を手に入れても、不思議じゃない……」
そう答えるドクQたちに苦い顔をしつつも、いつまでもこの場にいても仕方ない……とサンジたちは宵闇ノ海賊団が所有する気球に乗って移動、ほどなくしてゾウの背中にある「モコモ公国」にたどり着いた。
そしてゾウの背中にある森を探索中、国に残っていたジャックの配下に遭遇し、彼らと戦闘になるものの、サンジたちはあっさりと返り討ちにする。
「お前たちじゃあ話にならん。ジャックを連れてこい」
巨大なワニに乗って敗走するジャックの手下たち。彼らのその背中に向かって、愛刀を腰にある鞘にしまいこみながらシリュウはそう吐き捨てた。そして彼らの姿が見えなくなったころ。サンジはドクQとシリュウに「お前らがここに来た目的はやつらの悪魔の実の能力か?」と尋ねる。
「いずれ、お前たちはカイドウと殺り合うんだろ? なら減らせるうちに減らした方がいい」
彼らに対して信用していないのか、サンジが彼らにそう問いただしたところ、返ってきた返答はそれだった。これ以上、情報を引き出せないと思ったのか、それ以降、サンジが彼らに問いただすことはなかった。
その後、モコモ公国の領内に足を踏み入れるが、サンジたちがそこで見たのは……徹底的に破壊された街並みと、いたるところで体を満足に動かせないで横たわる──二足歩行で言葉を話す知性を持った動物──ミンク族たちの弱々しい姿であった。
毒で動けない彼らを見兼ねたチョッパーが一目散に彼らの下に駆けつけて治療を始め、つられて他の面子も動く。やがてミンク族全員の治療を終えて、しばらく経った頃にビッグ・マムの使者として「カポネ・ベッジ」とモコモ公国を故郷としたミンク族「ペコムズ」が来訪、ベッジが人気のないところにサンジを誘い出してビッグ・マムの下へ半ば脅迫に近い形で連れていこうとするがペコムズがモコモ公国を救ってもらった件もあってこれを拒否、紆余曲折の末にベッジが背後からペコムズに発砲して負傷させ、サンジとシーザーを連れていった。
残されたナミたちはドレスローザに残った他の船員、ルフィたちと相談するために、モコモ公国に残ることを決め、ルフィたちを待つ間にミンク族たちの治療を続ける。
それから10日後、モコモ公国にルフィたちを乗せたスペード海賊団が到着。ナミたちとの合流を果たした。当然、姿の見えないサンジについて尋ねると、その事についてナミは重々しい口調で事の経緯を話す。
その結果、ルフィはサンジと話し合うべくビッグ・マムがいる万国(トットランド)へ赴くことを決めた。
いざ目的地へ向かおうとするその時にドフラミンゴの奪還を試みたものの失敗し、新聞に死亡記事を報じられたジャックが無数の船とともに現れる。
そして現れるや否、ゾウの四本ある脚のうちの一本に集中的に大砲を撃つ。
突然の砲撃、それも無数の弾を受ければ、如何に巨体を誇るゾウといえど負傷する。そしてゾウが倒れれば背中にある街もただでは済まない。
……ゆえにゾウはゾウの声が聞こえる人物──モモの助にいつまでも攻撃をやめないジャックの船に反撃をする許可を願い、願いを受理されると同時にゾウの長い鼻でジャックたちの船を粉砕、ただの1隻すら残さず彼らの船、全てを海の藻屑にさせた。
『──だいたいの話はそこにいるドクQとシリュウから聞いた。ジェルマ王国の三男坊は連れていかれたようだな? わははははー!』
ジャックの艦隊を撃退し、負傷したゾウの脚に治療を施した後、未だモコモ公国にいるルフィたちにドクQが持つ電伝虫からルーミアの声が流れてきた。
『──ヴィンスモーク・サンジについてはジャヤ島にいる時から気がついていたなー。あの眉毛は特徴的だからなー。……ちなみに本格的に調べ始めたのはサンジがカマバッカ王国にいる時だなー。わははははー!』
電伝虫の受話器の向こうから一頻りに笑った後、ルーミアはルフィに尋ねる。これからどうするのか? と。……対してルフィは、行き先を変えるつもりはない。サンジと直接、会う。……と力強く告げた。
『──「鬼人のギン」を知っているかなー? そいつを連れていってやれ。なんでもサンジに「恩」を返したいそうなー』
「鬼人のギン」
なぜその人物がいるのかゾロが尋ねるとドクQが答えた。毒に冒されて、とある島の病院に捨てられていたのを拾った……と。
ドクQが何故そのような人物を拾ってきたのか? 麦わらの一味がそう疑問に思っていると横からネコマムシが「頼みたいことがある」と話に割って入ってきた。
「ゆガラのとこにおる“マルコ”と“バギー”に会わせてほしいじゃきに」
カイドウと戦うための戦力が欲しい……とルーミアに頼み込み、──私にわざわざ言う必要はない。電伝虫で連絡すればいいだろう。今、近くにいるから代わろうか? ……と代わろうとするルーミアにネコマムシは……
「久しぶりに“マルコ”と“バギー”に会いたいと思うてたとこぜよ。白ひげの親父のこともあるじゃき。それにアイツらに直接、頼まんのはゆガラの顔を立てるためじゃきに」
……と言われたルーミアは「なるほどなー」と一人納得し、今度は周囲にワノ国出身の人間がいないことをドクQに確認してもらってからルフィたちに向けて「私からもお前たちに尋ねたいことがある」と話しかける。
『──「夕立ち カン十郎」。やつは
言われて「あー、そういえば……」気づくルフィたち。
『──光月おでんのカイドウ暗殺の失敗は情報を流したバカがいたせいだろーなー。あんまり連中を信用しない方がいいぞ? 最悪、知らず知らずのうちに全員が催眠や洗脳でカイドウの傀儡と化している可能性もあるしなー。……ま、私からのありがたい忠告と思え。わははははー!』
そう笑うルーミアに「そういや、お前は天竜人を洗脳してたな……」と呆れつつも感心するゾロ。
『──それじゃあ、私はそろそろ
そう一方的に言って通信を切るルーミア。あとにはなんとも言えない沈黙が続く。
「あの女はさらっと重要なことを言って切りやがった」
ようやく口を開いたのはゾロ。彼は今の現状を確認しつつ問題点等を述べていき、サンジを見捨てて「ワノ国」に行くこと検討する。当然、ルフィを始めとした麦わらの一味が反論するも……
「カイドウを敵に回している状態でさらにビッグ・マムを敵に回すつもりか?」
カイドウとビッグ・マムの名にナミやウソップ、チョッパーが怖じ気づいて言葉を詰まらせるものの、ルフィはサンジと話し合うために万国行きを決める。……とはいえ、さすがに正面切って乗り込むのは得策ではないと考え、麦わらの一味は「ワノ国」に行くメンバーと「万国」行くメンバーと二つに分けることにした。
そしてエースが率いるスペード海賊団は……
「おれは万国に行った後、ルーミアのところに戻る」
先のこととはいえ離脱宣言するエースに一同が驚き、その理由を尋ねるとエースは答えた。
「おれはサボを止めたい」
ざわ…( ´・ω・)にゃもし。ざわ…
賢者
「マネマネの実の能力が覚醒すれば理想の女性を作れるのでは?」
勇者&バトルマスター
「「さすが賢者だ」」
外道
「こんなこともあろうかと魔神に願い事を叶えてマネマネの実の能力者にしてもらったよ☆」
▪️さすがに二週間以上更新がないのはダメな気がしてガンバった。
▪️毎度、誤字脱字等の報告ありがとうございます。
▪️ゾウ編、さくっと終わると思ったが終わらなかった。
▪️知らない間にお気に入りのONE PIECEの二次作品が消えていて悲しい。
▪️キャベツ、サルフィ、逆行ゾロ、百計のクロ憑依、etc.
▪️次は万国かーなー、さくっと終わらせたいけど、さくっと終わらないだろーなー。
▪️とりあえず、寝る。(。-ω-)zzz
ルーミアの懸賞金、どれくらいが妥当? ちなみに私は15億にしようかと思っている。
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ルフィがエニエス脱出した時の4億
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ルフィが新世界突入した時5億
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ルフィがカタクリ吹っ飛ばして15億
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黒ひげがつけられたのは22億4,760万