ファイアーエムブレム ヒーローズ ~異聞の『炎の紋章』~ 作:femania
・連載小説初心者です。至らない部分はご容赦ください。
・話によって、一人称だったり、三人称だったりと変わります。
・クロスオーバー作品です。元と性格や行動が違うことがあります。
・この作品はシリーズのキャラに優劣をつけるものではありません。勝敗についてはストーリーの構成上、容認していただけると幸いです。
・この話はフィクションです。
・この作品オリジナルキャラも人物描写はスキップしている場合があります。言動を参考に想像しながらお楽しみください。
・作品はほぼオリジナル展開であり、オリジナル設定も盛り込んでいます。
・原作のキャラやストーリーに愛がある方は、もしかすると受け入れ難い内容になっているかもしれないので閲覧注意です
これでOKという人はお楽しみください!
ナーガは、七つの球体と思わし立体映像を映し出す、すごい、と素直に感心するレーヴァテイン。
「あなた達、至天の世界を終末へと引きずり込もうとする世界は7つ。先ほど申し上げた通り、各世界に直接乗り込み鎖を手に入れる必要がある」
ナーガいくつかの球体の中に、さらなるものの映像を映し出す。どのような魔法を使っているのかが気になったが、エクラはその問いを飲み込んだ。
「今映し出されているのは?」
レーギャルンの質問にナーガは答えた。
「私の調査で判明している、鎖の役割を持つ目的の物体、もしくはそれに関連のあるものか人物を映し出しました」
1つの球体には、あの妖しい力を使うエフラムが映し出されている。さらにもう1つには封印の剣が映し出されている。そして、別のもう1つには、夜刀神が映し出されていた。
「終末世界から伸びる鎖を断ることで、貴方たちを終わらせようとする終末の魔力は薄れ、少しずつ、正史世界との縁も取り戻せる。鎖をすべて断てば、貴方たちのアスクとあなたたちは再び元の英雄たち全員と再会し、アスクを救えるでしょう。きっと」
しかし、大まかな方針が決まっても、エクラはそれだけでは情報不足のつもりだった。
「エクラ、聞きたいことがあったら聞いてよいのですよ?」
ナーガの誘いに乗り、徹底的に質問をぶつけていくことにする。
「まず、各世界に赴くとは言いますがどうやって?」
「そうですね。確かに、アスクのように門があればよかったのですが、ここにはさすがにそれを再現することはできませんでした」
「ではどうやって?」
「私の権能を使い、この飛空城ごと異界へと飛ばします。正しくは異界を通じる次元の裂け目を創ります。なので、エンブラの追撃も可能性として出てしまいますが、それしか方法がありません」
どうやって行くかは分かった。エクラが次に聞くのは、
「終末世界の英雄はとんでもない力を持っています。どうやって戦うのでしょう? 僕らが希望だと言いますが」
その質問に答えたのはナーガではなかった。この場にいるのにすごく違和感を持たずにはいられない、異界のルキナだ。
「大丈夫です。終末世界の英雄も無敵ではない。彼らは総じて、自分の世界にいると弱体化します。なぜそうなるのかは未だ分かっていないのですが……」
そこに付け加えるナーガ。
「しかし、例外が1つだけ。あの獅子王が統治する、封印烈火の世界のみ、そのルールの適応外になります。あなた方はいずれ、あのロイと戦わなければならなくなる。そして、シャロンとも」
しかし、エクラには今の段階で勝ち筋は見えない。
何より、先ほどの戦いは個と個の戦いである。それが今度軍と軍の戦いになればより恐ろしいことになる可能性が高い。
「それは、その世界に行くまでに僕らが強くならなければならないということ」
「察しが良いですねエクラ。今すぐ、あのロイを追いかけることはできないと判断で着ているようで何よりです」
「一応軍師ですから。自分の仕事はアルフォンスを勝たせるために頭を使うことなので」
「いい心がけです。ブレない心はやがて強い力につながるでしょう。あらゆる屈辱にも今は耐えなさい。必ず戦う方法は見つかります。私からはそれしか言えません」
エクラは頷く。ナーガは微笑み話をつづけた。
「次の行き先はもう決まっています」
「え」
「ごめんなさい。本来これはなた達アスクの戦い。本当はあなたやアルフォンスの意見を尊重すべきなのだけれど、今は選択肢が1つしかない」
「どれはどういうことですか?」
「他の世界に行くためには、次元の裂け目を通る必要がある。それは先ほど言いましたね?」
「はい」
「まずは、終末世界とあなた達の世界を結び付けている鎖の正体を掴まないと、別の世界へ進むことにきわめて大きな危険性がでてしまいます」
「危険?」
「次元の裂け目を飛ぶのは、船を飲み込むくらいの荒波がたっている海を船で渡るのと同じくらい危険なこと。最短距離で進む必要がある。そのためには、方位磁石のようなものが必要になるのだけれど」
「その方位磁石がないということですか?」
「ええ。場所は知っていても、実際に行くのにはきちんと最短経路を進む必要がある。幸い次元の跳躍は、最短経路が最も安定した道だから、そこさえ進めれば、次元流に飲み込まれて終わりということはなさそうなのです」
「その方位磁石をつくるには?」
「鎖のサンプルが必要になります。そのため、なんとか一番近くの聖魔の世界にまずは頑張って目指します。そこで、鎖となっている何かを、回収してきてほしいのです。それ以降はあなた方の意見を尊重致します」
エクラに拒否権はない。これは決定事項だ。
しかし不満はない。これで、アスク王国を救えるのなら、自分はなんだってやるつもりだとエクラは覚悟している。
「フィヨルム、覚悟はいい?」
「はい。至らぬ私ですが、アルフォンス様の気持ちに整理がつくまでは、どうかわたしをお頼りください」
「ありがとう」
エクラは、覚悟は決まった証として、ナーガに告げる。
「まだまだ知らないことはこれから順次聞いていきます。なので、これからよろしくお願いします。ナーガ様」
「ええ。アスクの危機を2度救った軍師エクラ。どうか私に力を貸してください」
その場に握手はない。
それでも、エクラはもうナーガを信用することにした。
覚悟する。どんなに痛いことにも、辛いことにも耐えて見せると。アンナ隊長の遺言、たとえ血反吐を吐いてでも、泥をすすってでも、生きて見せると。アスクに平和を取り戻すまで。
少なくともアルフォンスが立ち直るまでは、自分がその代わりを務めるのだと。
これから向かうのは、終わる運命が決定づけられた終末の世界。そこは、どこかで見たことがあるような、しかし決して明るみに出ない運命を背負った英雄たちが生きる世界。
これからアルフォンスとエクラは、その世界を駆けていく。
自分達の故郷を取り戻すため、そして大切な家族であるシャロンを取り戻すため。
ムスペルとの戦いとは比較にもならないほど壮絶な戦いの旅が始まる。
本編ゲームの3部のPVを見る前に考た話だったので、今見るとシャロンが悉くひどい目に遭ってばっかかも、とも思いましたが、仲間だった人間が敵になる展開はやってみたいと思ってたのです。
また、ここまでは個人戦が多いイメージでしたが、今後はFEっぽい戦闘にできる限り近づけていきたいと思うので、お楽しみに!
これから先、長い長い旅になりそうですが、どうかアルフォンス達の行く末を見守っていただけたらと思います!
by トザキ
ここまで書くのにすごい時間がかかった……。
しかし、何とか序章は終わらせられたので一安心です。戸崎君からは大筋のストーリーが渡されますが、細かい描写をすべて考えていると時間がたりないですね。ただでさえ、他の連載もあるので、どうしても時間がかかってしまいます。
皆さんに見たことのないファイアーエムブレム体験をしてもらえると嬉しいです。
by femania