ファイアーエムブレム ヒーローズ ~異聞の『炎の紋章』~ 作:femania
いろいろと断片的に物語っているので、ストーリーをいろいろ予想しながら楽しんでほしいと思います。
announcement 聖魔反転大陸マギ・ヴァル「魔に堕ちた太陽」
第1章 予告 ~聖魔反転大陸マギ・ヴァル 「魔に堕ちた太陽」~
そこは戦乱の大地。ルネス王国の侵略によっておこる、人々の虐殺。そして魔物の氾濫。ルネス王国次期継承者が弱い国の破壊を望み、大陸全土にまき散らした戦火の焔。
『グラド帝国の皇子』
灰色の石造り、武骨ながらも堅牢で強い印象を人々に与えるその城の最奥。
そこで出会う。終末に抗う仲間に。
「予言の通り、たどり着いたんだね。ヴァイスブレイヴ」
「――ヴァイス・ブレイヴ。どれほどのものかと期待したけれど。この程度か」
「君たちはこの世界で死ぬ。弱者に情けをかけるほど、この国は甘くない。その余裕もないのだから。」
「皇帝は、強くあらねばならない。何があっても、民を守るために」
特務機関が最初に降り立ったその地は、すでに平和と呼べる場所はどこにもなく、人が悉く殺されていく地獄の世界。
『分かたれた兄妹』
ある夜のこと。
露草色の少女が親友に明かすのは、己の中の悲鳴だった。
「私は、ルネスの王女です。だから、裏切れない。裏切れないんです……」
告白する彼女に、親友の彼は語る。
「エイリーク。君は綺麗だ。その心の在り方が。だから、彼の近くで、それを汚してはいけない」
「でも……!」
「僕と一緒に来てほしい。たとえ誰が君にひどいことをしようとも。僕が、君を守るよ」
神々しく輝くべき太陽は黒く染まり、人の生きる希望を奪い去っていく。美しいものを穢れさせ、世界を絶望へと染め上げる。
『相容れぬ2人』
魔の瘴気が漂う森の中。
そこで相対するのはかつての親友。
「どうだ。リオン。俺は強くなった。賢くもなった。理想の王にあと少しで手が届く!」
そう宣う彼を憐れみの目で見る親友。
「いいや。エフラム。君はそのままでよかった。君は、強くなるべきじゃなかった」
在りし日の誓いを果たすため、道を違えた家族を正すため、片思いの相手の彼の暴虐をこれ以上見ないため、
『蛍石』
召喚士エクラは彼女に会う。
かつて正史世界のエフラムが決して忘れられないと言った、忠義の騎士に。
「リオン様は、かつての皇帝ヴィガルド様に似て強いお方だ」
「そうですね」
「だが、私にはそれが少し悲しい」
「え?」
「皇帝は強くあるべきだ。それは正しい。だが、ヴィガルド様と同じである必要はない。リオン様は父君と同じようにふるまっておられるが、私は、たとえどんなリオン様でもお仕えするつもりだった。リオン様は、元のままでも十分お強い方だったのだ」
聖なる使命を果たすため、『自分』の無念を晴らすため、生涯の宿敵を殺すため。
大陸最後の救世の地、グラド王国の皇帝と共に、マギ・ヴァル大陸を救い、炎の紋章を探索する、特務機関の最初の任務が始まる!
第1章へつながる幕間数回、5月中に投稿予定。
そして――6月初旬、ついに第1章開幕。
お楽しみに!