TV版恋姫†無双OVA…転生者と原作のクロス   作:ヒーロー好き

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真・恋姫OVAの最終回です

では、どうぞ


群雄、南の島でバカンスをするのこと 〜あと、ポロリもあるよ!〜(完結編)

「ニュッ?」

 

巨大タコは突然倒れた勇作に恐る恐る近づく

 

ツンツン

 

触手でツンツンする

 

「まずい!このままじゃ勇作が危ない」

 

「でも…どうすれば!?」

 

「もう…終わりなのじゃ」

 

「何か打つ手はありませんの?わたくしのビーチが台無しですわ」

 

解決策が見つからず、歯痒さを感じていると、

 

「強き絆で結ばれた三姉妹が、三つの星に願いを込める時、大いなる力への扉が開かれる」

 

語りかける様に、水鏡は呟いた

 

「先生、それは……?」

 

「古文書に書いてあった伝説の一説よ。恐らく三つの星とはこの指輪の宝石の事」

 

「それじゃあ……」

 

「ええ、望みはあるわ」

 

水鏡は、掌の上にある指輪を見つめる

 

「小蓮!!

 

「蓮華姉様!!」

 

二人は手をつなぎ

 

「強き絆で結ばれた三姉妹とは、まさしく我らのこと…必ずや大いなる力への扉が開くことができるはず」

 

「駄目です!蓮華様」

 

周瑜がそれを止める

 

「どうして?」

 

「雪蓮は……もう」

 

悔しそうに手を握る

 

「「あっ!?」」

 

 

 

孫権の姉の孫策はというと

 

「ぷはっ!!やっぱ働いてない後の一杯は最高よね。さてと今日のクエストは?」

 

家でお酒を飲みながらネットゲームをしているのであった

 

 

「そうか…姉様はもう……」

 

孫権は両膝を着き、悲しみに暮れる

 

『まだ生きているわよ!!』

 

 

「だったら鈴々達がやるのだ!」

 

「待て鈴々。姉妹とは言っても、私たちは姉妹の契りを交わしただけで、血の繋がりは……」

 

「なに言ってるのだ!鈴々達の絆は、血の繋がりなんかに負けないくらい強い筈なのだ!だから絶対大丈夫なのだ!」

 

「いや、だが……」

 

「愛紗ちゃん」

 

隣から、桃香が静かに語りかける

 

「やっても出きるかどうか分からないけど、やらなかったら絶対出来ないよ。だから、やるだけやってみましょう?」

 

「姉上………よしっ!一つやってみるか!」

 

「そうこなくっちゃなのだ!」

 

三人は指輪を受け取り、それを自らの指に嵌めた

 

「「「………」」」

 

三人は強く願う。その想いに呼応するかの様に、眩い光が三人を包み込む

 

「「「……」」」

 

やがて、光は晴れていった

 

「愛と呑気のピーチレット!」

 

赤色の大きなリボンを付け、ピンクのバトルドレスに身を包んだ桃香

 

「揺れる黒髪!ピーチブルー!」

 

こちらは青系統を基調としたバトルドレス。身軽さが強調され、愛紗は着こなしていた

 

「緑色だけどカレー好き!ピーチグリーン!」

 

鈴々は黄緑色で、二人とほぼ同じデザインで大きなハンマーを武器として所持している

 

「「「三人揃って、ピーチガーデンシスターズ!」」」

 

神々しい後光を浴びる一同

 

「これが…大いなる力」

 

伝説を目にし感動する水鏡

 

「ブルー!グリーン!行くわよ!」

 

「おう!」

 

「なのだ!」

 

戦闘が始まる……と思ったら

 

「ちょっと待てぃ!!」

 

3人はその場に止まる。そして全員が声がしたほうに視線を向けると

 

「戦う前に祝わせてもらう」

 

そこには、白の半袖と黒の半ズボンを身に付け、左手に白色の拡声器を持った翼がいた

 

「翼!!なんでここに!?」

 

一刀が翼に聞くが

 

「そんなもん後だ!」

 

翼は右手を上げ、拡声器に向かって言う

 

「祝え!大いなる力への扉が開かれ、にゃんばん島に平和を齎す伝説の三姉妹!その名もピーチガーデンシスターズ!三つの星と三姉妹が起こした奇跡の瞬間である」

 

高らかに宣言するが、微妙な空気になる

 

「……あっ」

 

桃香はすぐに巨大タコの方に視線を向ける

 

「「ブルー!グリーン!改めて行くわよ!」

 

「お、おう!」

 

「わかったなのだ!」

 

大勢が見守る中、三人は散開して巨大ダコに立ち向かっていく

 

「ブラウンブリザード!」

 

レッドが技を放ち、茶色の大洪水が大ダコを襲う

 

「これは…米糠?」

 

「なるほどね…生タコを調理する時、米糠で揉むと滑りが取れるのよ」

 

華琳がそう説明する

 

「ラディッシュハンマーなのだ!」

 

手持ちのハンマーで、タコの脳天を叩き割るグリーン

 

「そして大根で叩くと身が柔らかくなる」

 

「たんぱく質分解酵素…ジアスターゼの働きね」

 

詠と月が解説する

 

「ということは…」

 

「煮るときには…炭酸水で!」

 

冥琳がそう言うと

 

「バブルシャワー!」

 

両手から繰り出されたブルーの必殺技。澄んだ大水流を浴び、大空へと消えていった

 

「……」

 

恋が海岸で座っていると

 

「…?」

 

頭に何かが当たる。そして視線を向けると

 

「キュー」

 

タコが目を回していた

 

「…可愛い」

 

 

 

 

 

 

「……ん?」

 

しばらくして横になっていた勇作が目を覚ます。どうやら海辺の店の中の休憩室にいるようだ

 

「あれ?いつの間に寝たんだ?」

 

「…あっ!気が付いた」

 

視線を上に向けると

 

「えっ?桃香!!」

 

ビックリして身を起そうとする。どうやら桃香の膝の上で寝ていたららしい。いわゆる膝枕ってやつ

 

「駄目!!」

 

それを止める桃香

 

「無理しないで…さっきまで倒れていたんだがら…」

 

「……あ」

 

勇作はその時のことを思い出す

 

「そうだ…暑いから飲み物を買いに行こうとしたら間違って倉庫に行ってから……駄目だ、その後の事が思い出せない」

 

「相変わらず夏に弱いね」

 

「でもなんで桃香が?」

 

「実は……」

 

桃香は勇作に説明する

 

「…というわけなの」

 

「おい……それはないだろう」

 

「ごめんね」

 

「…………でも無事でよかったよ」

 

「勇作」

 

「ねぇ…もう少し休んでいい?」

 

「うん…いいよ」

 

そう言って目を閉じる勇作であった

 

「……」

 

その様子を扉の隙間から愛紗達が覗いていた

 

「………」

 

「愛紗よ…気持ちはわかるが今は」

 

「わかっている。わかっているが…」

 

嫉妬が抑えられず光の無い眼差しで二人を見つめる愛紗。その様子に皆、若干おびえる一同

 

「なんかすごいことになっているね」

 

翼がそういう

 

「それはこっちのセリフよ」

 

華琳達が翼に詰め寄る

 

「ど、どうしたの?」

 

「どうしたのじゃないわよ!!説明してもらうわよ」

 

怒りのオーラを纏った華琳が仁王立ちで見下ろしていた。春蘭たちも同様のようだ

 

「はっはい!」

 

あまりの迫力に正座をする翼

 

「なんでこの島にいるの?」

 

「本来の撮影場所が使えなくて、急遽この島で撮影することになって」

 

「なんで教えてくれなかったの?」

 

「時間がなかったんだ。許可を得た時のは、すぐに撮影しないと間に合わないから……けど」

 

「……けど?」

 

「撮影が終わったら、俺も参加するって袁紹に……っておい!袁紹というか生徒会長!」

 

翼は袁紹に視線を向ける

 

「俺、頼んだよね。遅れるけど俺も参加するって…それを華琳やほかの皆に伝えてくれって」

 

「そ…そうだったかしら…そんな事、覚えなんてありませんわ!」」

 

しらばっくれる袁紹

 

「嘘つけ!これを聞いてもまだそんなことが言えるのか」

 

翼はポケットからボイスレコーダーを取り出し再生ボタンを押す。そこには島での撮影を許可するやり取り。そして翼が袁紹に遅れるけど参加する…このことを華琳やほかの皆に伝えてほしいとお願いするやり取りがばっちり録音されていた

 

「……これが証拠」

 

停止ボタンを押す翼

 

「念のため録音していたけど…まさか伝えていないとは……」

 

「こ、これは捏造ですわ!私を陥れよう……」

 

「……麗羽」

 

とてつもない殺気に気付いた袁紹はその方向に視線を向ける

 

「ひぃい!?」

 

光の無い目で袁紹を見る華琳達。それを見た袁紹は顔面蒼白になる

 

「ちょっとこっちでオ!ハ!ナ!シ!しましょう」

 

「あの華琳さん…これから予定が」

 

その場から逃げようとする袁紹

 

「春蘭!秋蘭!」

 

「「はい!!」」

 

逃げないように挟み撃ちする春蘭と秋蘭。袁紹の腕を掴む

 

「桂花……荷物置き場にある例の物を」

 

「御意」

 

桂花は道具を取りに行く

 

「さあ、逝きましょう」

 

「誰かお助けてください!!」

 

というが誰も助けず、連れていかれる袁紹であった

 

「……行っちゃった」

 

「…兄さま」

 

「ん?」

 

翼が視線を向けると

 

「流琉!久しぶり!」

 

「はい!」

 

「ごめんな、こんなことになって」

 

「大丈夫です。それよりお腹、空いていません?料理作りますけど」

 

「空いているけど……もうすぐ撮影再開されるからあまり時間ないけど」

 

「問題ありません」

 

「じゃあ…お願いするよ」

 

「はい!!」

 

時間がないが楽しみに待つ翼であった

 

「よかったよかった」

 

安心する一刀

 

「一刀」

 

蓮華が一刀に声を掛ける

 

「まだお昼まで時間あるけど、遊ばない」

 

「蓮華姉様ずるい!一刀…シャオも」

 

「一刀さん」

 

「北郷…」

 

「よし!皆で遊ぶか」

 

一刀は蓮華達とビーチにむかうのであった

 

 

「(こうして、危機を脱した私達は、にゃんばん族に指輪を返し、過ちを許してくれた彼女達と、残りのバカンスを共に楽しく過ごしたのでした)」

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 

一部の例外は存在するが

 

「(そして今日、研究の為、島に残る水鏡先生に別れを告げ、帰路につくことに…あと守り神がどうなったのかと言うと)」

 

「実はここにいる」

 

恋が保護しており、ひと悶着あったが…思い出に残る旅行であった




次回から真・恋姫~乙女大乱~OVAに入ります

次もお楽しみ
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