TV版恋姫†無双OVA…転生者と原作のクロス 作:ヒーロー好き
そして聖フランチェスカ学園学園祭の開催日が来た
「レディースアンドジェントルメン!聖フランチェスカ学園学園にお越しの皆様!袁術様…プレゼンツ、ハニーウォーターショウにようこそ」
学園内にある野球グラウンドでは、特設ステージが設置され、満員の観客で埋め尽くされている
「いろんな出し物を取り揃えておりますから…最後まで楽しんで行ってね」
ステージ上では、張勲が司会をしている
「それでは…レッツ!パーティー!!」
会場は盛り上がりを見せる
「皆さ~ん……我が聖フランチェスカ学園へようこそ!」
体育館でも、派手な衣装を着た袁紹が開催を宣言していた
「今日は袁紹一座の舞台で素敵な思い出を持って帰ってくださいね~」
同じように盛り上がりを見せていた
同じころ
「まだ着かないのかな…」
一人の少女がバスに乗っていた
「ちゃんと待っててくれるかな?朱里ちゃん」
不安な表情になる少女。名前は雛里
「絶対大丈夫だよね。……朱里ちゃん…きっと待っててくれるよね」
そして学園内では、それぞれの出し物によりいつもより賑わっていた
「はわわ!お嬢様!オムライスが来ちゃいました!どうぞ!」
桃香たちのメイドカフェも賑わっている
「出来たのだ!」
鈴々もケチャップでオムライスに文字を書いていた
「はぁ~」
チャーハンと書かれたことに困惑するお客
「お帰りなさいませ!お嬢様!はわわ!」
「はい!」
「ただいま…」
愛紗はというと真面目すぎるのか接客が苦手なのか、怒っている表情で仕事をしていた
「オムライス出来ました!」
「は~い」
朱里は厨房で料理を作っていた
「雛里ちゃん…もうすぐ会えるね」
期待に胸を膨らませる朱里であった
場所は変わり、野外ステージでは
「ふぉほほ!人がゴミのようじゃの」
会場の盛り上がりに袁術はご機嫌になっていた
「美羽様……最後には人気アイドルの張三姉妹が控えてますし、この催しは成功間違いなしかと」
「そうであろう!そうであろう」
張勲の言葉に、さらに上機嫌になる袁術
「これなら冠スポンサーである美羽様の評判も、昇り竜のごとく上昇間違いなし!」
「にょほほほほ!麗羽姉様の悔しい表情が目に浮かぶようじゃの」
そんなことを言っていると
「あの…張三姉妹に関しては俺のおかげでだというの忘れていません」
二人が後ろを振り返ると、翼がいた
「もちろん忘れていませんよ!張三姉妹のマネージャーである貴方の努力も…」
「本当ですか?」
「もちろんじゃ」
「……そういう事にしておきます。じゃあおれはこの後の催しの準備があるので」
そういうと翼はその場を後にするのであった
「それにしても彼がマネージャーをしているなんて驚きましたね」
「そうなのか」
「ええ…しかもマネージャーになったのが例のスキャンダルの後でしたから」
「スキャンダルって張三姉妹のか?」
「はい!彼がいなかったら張三姉妹がアイドルとして再び大人気になるってことはありませんでしたし」
「そうか……」
「そろそろ出番ですよ」
「スタンバイお願いします」
野外ステージの控え室には、蓮華達がおり、大喬と小喬が入ってきた
「皆!気合いれていくわよ」
「「「はっ!!」」」
「うむ、頑張ってこい!」
全員が気合を入れる中、小蓮は元気がない様子
「けどせっかくの晴れ舞台…雪蓮姉様にも見てほしかったな」
どうやら姉が来ないことで表情を暗くしているのであった
「しょうがないじゃない。姉様はお仕事なんだから」
「そうですよ。かつて自宅の少覇王とまで称された雪蓮が、ようやく仕事をする気になって社会への一歩を踏み出したのですから」
その孫策はというと
「………お仕事楽しいよ」
工場で死んだ目をしながら働いていた
「我々はそれを暖かく見守ってあげないと」
『って死んでないんだから黒いリボンは止めてよね』
遺影のように顔を浮かべる周瑜にツッコミを入れる孫策であった
「大丈夫?差し入れ持ってきたよ」
と一刀は人数分ジュースをもってやってきた
「一刀!」
「俺は応援しかできないけど、がんばれよ」
「ねえ!一刀!ステージが終わったら私を一緒に」
「駄目!一刀はシャオと回るの!」
「私と」
「私が」
出番が近いのに一刀の取り合いする蓮華達であった
「ムムムムムム」
階段の踊り場では、星と翠によるメンマ研究会発表場が開かれていた
「何がムムムだ?」
「いや…誰も見て行ってくれないなっと思って」
たくさんのメンマが並べられていたが、いまだに客が一人も来ていない
「まあ…そう焦るな。こうやって我が研究の成果である自家製メンマも用意しているのだ。いずれはこれを目当てに老若男女が押しかけて、大入り満員は間違いない」
「だといいが…」
自信たっぷりの態度にお茶を飲みながら苦笑いをする翠であった
「皆、盛り上がっているな」
勇作は学園内をパトロールしていた
「ん?あれは」
勇作は校門の所である光景が目に入った
「着いた…けど早く来すぎちゃった。探せば朱里ちゃん見つかるかな」
そういいながら門を潜る
「……あっ」
学園長の銅像の前で色紙を売っている呂布を見つかる
「……」
「……その……あの……」
「……いらっしゃい」
「……あわわ!!」
驚いた雛里はその場から逃げ出す
「(……知らない人怖い。朱里ちゃん……早く迎えに来て)」
前を見ずに走っていると
「きゃあ!」
誰かにぶつかった
「いたた……」
「大丈夫?」
「ふえ……」
雛里は振り向くと、そこには勇作がいた
「あ、あわわ…」
「立てる?」
勇作は手を差し伸べる
「あ…ありがとうございます」
「友達と待ち合わせ?」
「はい…」
「そうか……じゃあね」
そういって勇作はその場を後にするのであった
「(…………王子様)」
顔を赤くしながら勇作を見る。そして姿が見えなくなると
「(…どうしよう…名前聞くの忘れちゃった)」
そう思いながら再び校門の前で待つのであった