TV版恋姫†無双OVA…転生者と原作のクロス 作:ヒーロー好き
お昼休み
昼食を取るため、購買部でパンを買おうと向かった愛紗、孔明
「売り切れ?」
「はい、袁紹さんが全部買い占めちゃって…」
購買部員はそう説明する
「やられましたね…」
「仕方ない。今日は食堂にしよう」
「あ、孔明さんに頼まれたもの。用意しておきましたよ」
「ありがとうございます」
その会話を聞いて、疑問を抱く愛紗であった
曹操軍では
「申し訳ありません!」
「穴子サンドの買い占め失敗しました」
夏侯姉妹が曹操に謝罪をしていた
「まさか袁紹軍に先を越されるとは」
「噂によると、張飛の力の源は穴子サンド。その供給を断てば戦力を削げると思ったのだけど」
作戦が失敗して悔いている曹操
「(少し舞い上がっていたのかしら…)」
先ほどの借り物競争のことを思い出す曹操
「(う~私も翼にお姫様抱っこされたかったのに)」
荀彧は心の中で羨ましがっていた
袁紹軍では
「お〜ほっほっほっほ!名族袁家に不可能はありませんわ〜!」
大きく高笑いする袁紹の後ろには、大量のパンが山積みになっている
「大好物の穴子サンドをいっぱい食べて頑張ってね」
「すごいのだ!」
目をキラキラと光らせる鈴々
「いただきますなのだ!」
口を開けて穴子サンドを頬張ろうとする
『それが我儘だ!』
姉の言葉がふと脳裏をよぎる。その途端、暗い表情になり、一口だけしか口にしなかった
「後半のスタートは準決勝第一試合シード組からの対決!勝ち抜き水上尻相撲です!」
プールの真ん中に浮いている直径約9メートルの物凄く滑りやすい台が設置され、台から落ちたら負けの競技。両軍は廻し以外は何もつけずにおり腕で胸を隠している
「はたして勝利を手にするのは袁紹軍か?それとも曹操軍か?」
堂々としている袁紹軍に対して
「華琳様以外に見せたくないのに~」
「こんなの聞いていないぞ」
恥ずかしそうにしている曹操軍
「誰だよ!こんな競技考えたの?」
「これはこれでいい」
「……」
実況席にいる勇作はツッコミを入れ、一刀は鼻の下を伸ばし、翼は後ろを向いて体育座りをしていた
「(見ちゃだめだ!見たら気を失ってしまう)」
仮面で見えないが顔を真っ赤にして自分に言い聞かせる
で試合が始まり
「わあぁ!!」
「そんな!」
「ぐあっ!」
「へっぴり腰じゃ!」
「きゃあ!」
「鈴々には勝てないのだ!」
鈴々が夏侯惇、夏侯淵、荀彧を続けて倒した
「お~と!夏場公園の噴水で水遊びをする幼女並にまったく隠すつもりのない張飛選手!羞恥心にからめとられた曹操軍の面々を次々撃破!優勝候補とされていた曹操軍。このまま一矢報いることなく敗れ去ってしまうのか!?」
「おーっほっほっほっほ!いい気味ですわ!ざまみろですわ!」
「ぐっ~こうなったら」
歓声が上がる
「なっ!なんと!曹操選手!A地区ならぬB地区に絆創膏を張っての出場です」
「しかし勝ち抜き尻相撲国際ルールでは、廻し以外の着用は認められないはず果たしてこれはありなのか?」
すると学園長が
「おぉけぇぇい!これはこれでエロいからしてあ~り~」
「良いのかい!!というか国際ルールあるの!!」
「俺もあり!」
「見ちゃだめだ!見ちゃだめだ!」
「学園長からOKが出ました」
「ぐ~小悪クルクル小娘め!姑息な手を」
悔しそうにする袁紹
「猪々子!斗詩!袁家に代々伝わる華麗なる白鳥の舞で士気を上げるわよ!」
「「はい!」」
張飛と曹操が戦っていると
「こっちを見なさい!」
声がした方に視線を向けると、三羽の白鳥の頭が目に写った
「「「そーれそーれそーれそーれっそれ!もひとつおまけにそーれっそれ!」」」
白鳥のまわしを着けた袁紹達がよく分からない踊りをやりだした
「ぷっ…くくっ……!」
その光景に曹操は思わず笑ってしまう
「あ!隙ありなのだ!」
それを見逃さなかった鈴々は体当たりを繰り出し、曹操はプールに落ちてしまった。
「えっ?きゃあっ!!」
「やりました張飛選手!曹操軍を完全撃破です!」
「おーっほっほっほっほ!袁家伝統の白鳥の舞は無敵ですわ〜♪」
「張飛一人にしてやられるとは、不覚…」
高笑いする袁紹。ずぶ濡れになりながら自分の失態を悔やむ曹操
「やっと終わった」
翼が視線を戻すと
「……」
そこには頭にたん瘤が出来ている一刀の姿が見えた
「それどうしたの?」
翼が聞くが
「……」
あまりの痛さに説明できないでいた
「あれ」
勇作が指さし翼が視線を向けると
「ふん!!」
そこには自分の陣営に戻る甘寧が見えた
「そういうこと」
「だいたい分かった」
「痛い」
鈴々は得意気に、観客席にいる愛紗ににやけ顔を見せる。彼女はむっとした表情を浮かべる
「少しは隠せよ」
「準決勝第二試合は関羽軍対孫権軍。水上騎馬戦対決です!」
関羽軍は、愛紗・星・馬超が馬で、孔明が騎手。一方孫権軍は、陸遜・孫権・甘寧が馬で、尚香が騎手である
「水上での機動力が決め手のこの競技!メンバー全員が指の間に水かきがあると噂される孫権軍が有利か!?」
「ないわよ水かきなんて!」
水上騎馬戦開始の銅鑼が鳴らされた
「今、開戦の銅鑼が鳴らされました!」
すると突然、プールサイドに二人の女の子がやってきた
「大喬!小喬!何やっているの?」
一刀が聞くと
「「歌います!!」」
騎馬戦のBGMとして歌を披露する様だ
「まずは水攻めにて、敵の体力を削ります。尚香様」
「ラジャー!」
陸遜の指示に従い、騎手のシャオは足で水を蹴り、関羽軍に浴びせる
「水で…けほっ!息が…結構、堪えるな…」
「ここは耐えて下さい」
口や目に入りそうになり、関羽軍は苦戦を強いられていた。
「どうした!臆したか!」
「なにっ!」
「関羽さん!」
甘寧の挑発に乗りかけた愛紗を、騎手の孔明が制止する。
「シャオ疲れた〜」
「頑張って下さい!」
だらける尚香を励ます陸遜
「ここかな」
すると音楽を止める勇作
「って終わらないでよ!」
「もっと歌わせて!」
「もうすぐ終わるからここまで」
「え?」
「それと翼」
「ん?」
「後ろ振り向いた方がいいぞ」
「ん?あれは…」
観客席から観戦していた周瑜は何かに気づいた様だ。上から見てみると、さっきから関羽軍が孫権軍を中心に、渦を巻くようにして回りをぐるぐると進んでいた
「もういや!」
「尚香様」
攻撃が止まった
「…今です!」
「「「おう!」」」
孔明の声と共に、馬である愛紗達は渦に逆らうようにして、逆方向に進みだした
「後ろをとられてはだめ…」
急に逆回転を加えたため、陸遜の豊満な胸が激しく揺れてしまい、結果
「え?きゃあああっ!」
水の抵抗に耐えきれず、水着が外れてしまった。咄嗟に両手で胸を押さえる陸遜。そのせいで土台が崩れてしまった
「突撃〜!!」
それを見計らった様に、関羽軍は孫権軍に突撃する
「取った~!!」
そして、孔明が尚香のハチマキを取った
「やりました!絶対不利と言われた関羽軍!胸ポロハブニングに乗じて見事孫権軍を撃破!」
「いいや!今のは胸ポロハブニング等ではない!」
周瑜が立ち上がって抗議の声を上げる
「相手の騎馬を旋回させ続けることにより、回りに渦を発生させ、かつおっぱいに過度の重力をかける…それを急激に反転させる事で慣性のついた大質量の巨乳を兵隊化した渦が襲い、脆弱なビキニを振り払らわせる」
「あの~周瑜さん」
「これは、古来より水上騎馬戦において巨乳ビキニはポロリの担当、という故事をふまえた非常に高度な作戦。これぞ名付けて!水計八陣!巨乳は急に止まれないの計」
「くっ!そうだったか!」
「すいません、私のおっぱいが聞き分けがないばかりに〜 」
「穏!!」
声がしたほうに視線を向けると
「ナイスハプニング!」
親指を立て、鼻血を押さえている一刀が見えた
「いやん!一刀のエッチ♪」
そういうがまんざらいやそう素振りを見せない陸遜
「「一刀っ!!」」
「北郷!!」
「ひぃ!」
「(ご愁傷様)」
心の中で合唱する勇作
「お前、こういう結果になるってわかってたの?」
「さあね」
と勇作は誤魔化すが
「(覇気でこうなるって見えたからね)」
未来視の見聞色によりこうなるって知っていたのであった
「(よかったかも。俺だった気を失ってたし)」
そして関羽軍では
「流石名軍師。よくやった」
「えへへ♪」
愛紗達に褒められ、孔明は嬉しそうにしている
「諸葛亮か、恐ろしい娘だ…」
諸葛亮 孔明を人知れず警戒する周公謹であった
次はいよいよ決勝戦