TV版恋姫†無双OVA…転生者と原作のクロス   作:ヒーロー好き

8 / 16
群雄、南の島でバカンスをするのこと 〜あと、ポロリもあるよ!〜(中編)

「美羽様…気を付けて」

 

皆が遊んでいる頃、島の反対側の岩場に袁術と張勲がいた

 

「こっそり船を降りて泳いでくる間に随分潮に流されちゃいまいたね」

 

「のお七乃…お主が選んだこの水着、ちょっとワイルドすぎやせんかの」

 

二人とも紫色の派手な水着を着ていた

 

「何言っているんですか…このジュウシーでポーリーな所がいいんじゃないですか」

 

「ふむ…そんなもんかの……っでこの後どうするのじゃ?」

 

「そうですね…とりあえず見つからないようにジャングルを通ってビーチまで行きましょう」

 

「うむ」

 

こうして二人はジャングルの中に入っていた

 

「…あれ?」

 

そしてその様子を見ていた者がいた

 

「あれは袁術と張勲じゃないか…何でこんな所にいるんだ?」

 

翼がいた。声を掛けようとしたが

 

「撮影の続き始まりますよ」

 

スタッフにそう言われその場を後にするのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フリスビー見つかりませんね」

 

同じ頃、愛紗達もジャングルの中にいた

 

「こっちの方に飛んでったと思ったんだけどなぁ」

 

無くしたフリスビーを探していた

 

「全く…お前が馬鹿力で投げるから」

 

「愛紗が思いっきり投げろって言ったのだ!!」

 

「だからって見当外れの方向に投げる奴があるか!?」

 

二人が喧嘩をしていると

 

「みんな動くなっ!」

 

突然、星が叫んだ

 

「星、どうしたの?」

 

「何かが……何かが近づいてくる」

 

低い声で答える

 

「熊!?」

 

「虎!?」

 

「猪!?」

 

「ミツユビナマケモノ!?」

 

「いや違う……この気配は……メンマ好きの熟女美人だ!」

 

「私はどちらかというと、ザーサイの方が」

 

探し求めていたフリスビーを手に持ちながら現れた探検服を身に付けていた女性

 

 

「鈴々のフリスビー!」

 

「水鏡先生!」

 

「あら、朱里!」

 

「お久しぶりです!」

 

朱里が前に通っていた学校の恩師の水鏡が現れた

 

「そうですか…皆さんはバカンスでこの島に来られたのね」

 

「はい!生徒会長の袁紹殿の招待で」

 

近くにあった木に腰掛け、事情を説明する

 

「先生はどうしてこの島に?」

 

「実は、このにゃんばん島にはある伝説があって、それを調べているの」

 

「伝説?」

 

「ええ。最近発見された碑文に(ニャンバン族の王が頭上に頂く三つの星を手に入れし者。必ずや大いなる力を得るであろう)と書かれてあったのだけれど、それ以外に手掛かりとなる資料がほとんどなくて……」

 

「そんな伝説が…」

 

「それで、ちっとも研究が進まないので、思いきってこの島に来てみたの。ここでニャンバン族の人達を探して、古くからの言い伝えを聞けば何か分かるかもと思って」

 

ため息をつき、落胆しらがら説明をする水鏡

 

「でも…肝心のニャンバン族が中々見つられないの。ジャングルの奥地で暮らしていて、あまり人前には姿を現さないと聞いていたから、そう簡単にはいかないとは覚悟していたのだけれど……」

 

すると、鈴々が不意に立ち上がった

 

「だったら、一緒に探してあげるのだ」

 

「えっ!」

 

「そうだな。大事な仲間の恩師が困っているのだ。見捨ててはおけまい」

 

「ようしっ!そうと決まれば早速出発だ!」

 

「でも、闇雲に探すより、ここは一つ、袁紹に話を聞いてみてはどうだ?あ奴は…毎年ここへバカンスに来てるみたいだし、もしかするとニャンバン族の居場所について何か知ってるかもしれんぞ」

 

「そうですね。私もそれがいいと思います。先生!それでいいですよね」

 

「ええ」

 

「では、ビーチに戻るとするか。勇作の体調も良くなっているかもしれないし」

 

「勇作ってもしかして高杉さんのことかしら」

 

「そうですけど…」

 

「知っているのですか?」

 

「ええ、朱里からの手紙で」

 

「そうなんですか」

 

「ニャンバン伝説か…面白くなってきたぞ」

 

一行は、ビーチへと戻る事にした

 

「(どんな人物かしらね…未来の朱里の旦那さんである高杉勇作さん)」

 

 

その勇作はというと

 

「へっくしゅん!!」

 

「どうしたの?」

 

まだ調子が戻らずにいた。隣には一刀もいる

 

「いや、誰か俺の事…噂していると思った」

 

「どうせ…愛紗達が心配しているんだろう」

 

「そうかな」

 

「それより一刀…その頭のたん瘤は…」

 

「思春に」

 

「…言わなくていい」

 

「ありがとう…俺、嫌われているのかな」

 

「それはないから安心しろ」

 

「そうかな……それより大丈夫?」

 

「何とかね……それにしても暑すぎだよ!冷房掛けているのに」

 

「無理しないなよ」

 

「ああ」

 

そう言って目を瞑る勇作であった

 

 

 

 

 

 

場面は戻り

 

「美羽様、聞きました?」

 

「うむ、聞いたのじゃ」

 

先ほどの会話を盗聴していた袁術と張勲が近く茂みの中から出てきた

 

「どうします?」

 

「当然、妾がその三つの星とやらを手に入れて、大いなる力で麗羽姉様をぎゃふんと言わせてやるのじゃ」

 

「は~~い」

 

出発する袁術と張勲

 

「…って、出発したのはいいものの、何かあてはあるんですか?」

 

「細かい事は気にするでない。こうして歩いておれば、その内なんとかなるのじゃ。ほれ、犬も歩けば穴に落ちるというであろう?」

 

「それは穴に落ちるじゃなくて、棒にあたっあぁぁ!!」

 

と訂正する前に、主共々落とし穴に落ちてしまった

 

「ほれ、穴に落ちるでよかったであろう?」

 

袁術がそう言うが、張勲は目を回している

 

「ひっかかったニャ!」

 

南蛮の衣装を身につけた三人の少女が上から覗いてきた

 

「獲物ニャ」

 

「けど、ちっこい方はあんまりお肉がついてなさそうで、マズそうなのニャ」

 

「こりゃあ!妾に向かってマズそうとは何事じゃ!」

 

袁術は怒りを露にする

 

「美羽様、怒る所が違ってますよ…」

 

「むっ、そうであった」

 

張勲に宥められ、落ち着きを取り戻す袁術

 

「オホン…貴様ら!名門袁家の真の正統後継者たる妾をこの様な目にあわせるとは、言語道断!胴体切断!螺旋階段じゃ!ただでは済まさぬから覚悟せい!」

 

堂々した振るまいに、三人はビクッ!とし姿勢を正す

 

「獲物のくせになんか怒ってるけどどうするニャ?」

 

「あのちっこい方、イバりんぼな所がなんか大王しゃまそっくりなのニャ」

 

「もしかしたら大王しゃまと同じくらい偉い人かもしんないニャ」

 

「だったらうっかり食べたら怒られちゃうニャ~」

 

「どうするニャ?どうするニャ?」

 

「とりあえず大王しゃまの所に連れてくにゃ。どうするかは、大王しゃまに決めてもらうにゃ」

 

「それがいいにゃ」

 

ヒソヒソと相談する三人であった

 

 

 

「美羽様…やたらニャーニャー言っている所を見るとどうやらこいつらがニャンバン族のようですね」

 

「そのようじゃの」

 

大王しゃまに決めてもらうために袁術と張勲を連れて移動する三人

 

「好都合にもなんか王様の所に連れて行ってくれるみたいですよ」

 

「んま…童がビシッといえばこんなもんじゃ!相手は何と言っても所詮はどう…んっ」

 

「原住民ですよ!原住民!いくら美羽様でも言って良いことと悪いことがあります!」

 

後ろから手で袁術の口を押える張勲であった

 

 

「あっ!新入りニャ」

 

しらばく歩いていると前方から同じ南蛮衣装を身に付けた桃色の長髪の美少女がやってきた

 

「新入りどこいくニャ?」

 

「晩御飯のおかずに、川に魚を獲りに行こうと思って」

 

モリを見せらながらそう言う

 

「皆さん…狩りはどうでした?」

 

「獲物…獲れたニャ!」

 

「けど獲物かどうかわからないから、大王しゃまに見せに行くニャ!」

 

「そうなんですか」

 

「魚いっぱい獲ってくるニャ!」

 

「は~い」

 

そう言ってすれ違い、袁術と張勲はその後ろ姿をも送るのであった

 

「あ…でも大王様は今。お昼寝中だから起こすご機嫌斜めかも

 

そのことを思い出し止まる少女

 

「それに、なんか今日この島に私の大好きな匂いはするんだけど………まさかね」

 

そう思いながら漁に向かうのであった

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。