西住みほside
私が変わる・・・変われば周りも変わる この引っ込み思案の性格を
このオドオドした態度を 自分から・・・
そうすれば・・・ でも どうすれば
どうすれば変えられの?
誰か 教えてよ!!
『「教えてあげようか?」』
「え?」
『「教えてあげようか?変わり方を」』
「どうして?」
『「私達が出来るのは、変われる方法を教えるだけ。それをするか、しないかは・・・あなた次第」』
「わたし・・・次第・・・」
『「どう?やってみる?」』
俺side
みほの性格上行き成り態度を大きく変える事は難しい。だからまず変える箇所は、オドオドした性格からだ。堂々とした態度ははっきり言って無理、だから「笑う」。ただヘラヘラ笑うのではなく、何かアドバイスをした際、最後に「次やってみましょう」とやさしく微笑えんでやればいい。
あとは日常生活でも出来るだけオドオドしないように伝えた。戦車道の時間だけではなく、日常生活でも変化を与える事で、戦車道隊員だけではなく、学園全体にみほの変化を見せつける。時間があれば日常生活は後回しでも良かったが、今は時間がない。準決勝は勝利する事は間違いないだろう。勝利し、みほが変わっている事に隊員達が気づけば、決勝戦には強固な信頼関係が構築出来る可能性がある。
翌日からみほは俺達が伝えたアドバイスを実施した。準決勝の前日まで先輩達や同級生が話している内容を盗み聞きした結果、数十名の隊員が変化に気付いている感じだった。皆がみほを慕い、信頼出来るように部隊全体を誘導する。準決勝でもみほがメインで指揮をとるだろう。そうすれば自ずとみほの株は上昇する。みほに反感があった隊員も影を潜めるだろう。
息を潜める事しかできず、不満、不平を言う事が出来ない状況に追い込まれ、日々イライラが募り、自分と同じ考えだった人間が自分を裏切り、みほの基につく・・・そういう人間にはすでに目星を付けて、みほの悪い噂を俺と分からないように流している。
「西住副隊長は来年には黒森峰の隊長となる。そうなれば、自分に不満があるものは一掃するつもり」
「だから最近自分についてくる人間を厳選している」
「最近オドオドしなくなったのは、強力な後ろ立てが出来たから」
などなど、絶対にみほが思う筈ない情報を流す。
今の俺では副隊長としては逸見には勝てない。しかし逸見の次には優秀と自負している。みほが決勝戦の敗因となるのは分かっている。そうなればみほは黒森峰から追放、逸見が副隊長へ、そしてそのまま逸見が隊長になれば自ずと俺達が副隊長となる。
しかし俺が介入した事で、もしかしたらみほが学園を辞めない可能性もあるため、保険として上記の内容を掛けておいた。これで原作通り決勝戦で敗北する事で、上記の者達が完全に息を吹き返し爆発するだろう。これで黒森峰には絶対に居られない。
準決勝 聖グロ戦
相手はアールグレイ率いる聖グロとなる。つい最近の練習試合で相手の戦力は粗方把握できているが、それはあくまで練習試合から算出したデータだ。現在までに戦力を強化している可能性は十分考えられる。それと俺の予想通りみほがフラッグ車に設定されている。俺がそれとなく隊長である西住まほに
「みほの状況は改善されましたが、未だ信頼はされていないかもしれません。何か皆の信頼を獲得出来る状況を探さないとダメですね。それこそフラッグ車でも任せるなんて・・・あ、でも今の黒森峰では難しい事ですよね。他に何か案を探してみます」
どう?それとないだろ?まさか本当にみほをフラッグ車に任命するとは・・・
そして作戦だが・・・
『撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れ無し 鉄の掟 鋼の心』
この言葉通りの動きを実行すれば勝てるのは問題ない。しかし今の練度では五分五分といったところだ。勿論俺は何もしない。いや違う、俺は何も出来ない。今の部隊の練度では、アールグレイに勝てる作戦の立案は不可能だ。また咄嗟の対応も俺では練度不足だ。
だから全てみほに任せる