あけましておめでとうございます。
今年も駄文ですが、よろしくお願いします。
西住みほ・・・確か・・・確か・・・あれ?なんだっけ?でもあいつは、何か重大な事件を起こしたような気がする。西住には申し訳ないが、関わらないように忠告しよう。そういえば俺のストレスがMAXになったら俺はどうなるんだろうか?俺が消えるのか?
中学最後の試合が終わり、私は黒森峰女子学園に入学する事になった。しかし、中学と違い、全国から優秀な人材が入学する。そして篩にかけられ、全国大会に出場できるレギュラーが選抜される。それに選ばれなければ、3年間2軍、3軍で過ごす事になる。でも私では1軍レギュラー入りするのは難しい状況。しかし『俺』の協力を得られれば、チャンスはある。
昔から何をやっても普通・・・テストでも平均点は70点台、戦車道での射撃の技術も普通、容姿も普通・・・私だって、私だって、輝きたい!!あの試合で最後の車両を撃破した。その時、皆から「凄い」と言われた。その言葉は・・・その言葉は、今までの人生で私の心に・・・心の奥底に強く響いた。だから、その言葉を又聞きたいと思った。
『何故俺がお前の中に居るか、知ってるか?』
「私に普通な生活を送らせるため」
『そうだ。だったら、その話に俺が協力すると思うか?』
「分かってる。でも『俺』に協力してほしい』
『・・・』
「ダメかな?」
『後悔しないか?』
「え?」
『確かに、「認められたい」という気持ちは分かる。だがな、最初は「凄い」と皆が言ってくれる。だがな、そのうちそれが『普通』になる。その『普通』は『俺』が言っている「普通」とは全然違うぞ?だから、何れその『普通』に押しつぶされて潰れる・・・その時に後悔しないか?』
「・・・」
『もう一度考えろ。これは戦車道に限った話じゃない。社会でも言える事だ。キツイ言葉だが、お前にはそこそこの実力はある、努力もしている。でも普通止まり・・・今以上の努力でレギュラーになっても、そこから、今まで以上の努力をしないと、下に抜かれてしまう。その時お前は絶望する・・・「自分には黒森峰は荷が重すぎた」と、そして後悔する。まぁ話は終わりだ。またな』
完全に論破された。
「あんた最近どうしたの?」
同じ車両に乗る同級の車長から声を掛けられた。
「どうって?」
「いや、最近ずっと考え事してるようにみえるから」
「私、黒森峰でやっていけるか不安で」
まぁ間違ってはいない。
「あ~、分かるよ」
本当に?適当に話合わせているだけじゃないの?
「私も2年の時にこのまま進学してもいいのかな?って考えて、色々な人に話を聞いたの。で、自分で「私の戦車道はここまで」って決めたの」
「え?どうして?」
「これから先、私の車長の能力じゃ、黒森峰女学院では通用しない・・・そう感じたの。ナナは女学院の練習見に行った?」
「うん。凄いレベルが高い」
「そう、でもねあの時見た練習風景って、2軍なんだよね」
「・・・」
「あのレベルで2軍なんだよ。私達の先輩だって居た。その先輩と話したけど、3年になったら辞めて受験に専念するって言ってた。もう1軍入りは諦めているって。私は高校生活を無駄にしたくない」
「だから高校では戦車道をしない」
「うん。高校も違うところに進学するつもりだから」
「その高校に戦車道があったら?」
「確かそこそこさかんだったけど、私はしないと思う。私は答えを出した。ナナも答えを出して進学しなさいよ。じゃないと、後から後悔するだけよ」
「ありがとう」
私は・・・後悔をしたくない。
やらなくて後悔するより、やって後悔する。