バイトの帰り道、偶然ファミレスに立ち寄った俺は、入り口前で
紗夜を発見する。彼女は俺の声に驚いたのか、裏返った声が出て
こちらに視線を向く。
「よ、夜神さん…いつからそこに?」
「さっき来たところだよ
それにしても紗夜。ここで何してるんだ?
店、入らないのか?」
「えっ?あっ、は、入りますよ…その…」
「ん?どうした?紗夜」
「別になんでもないわ。
とりあえず中に入りましょうか?夜神さん」
「良いぜ?、今日はここで夕飯にする予定だったし」
「で、では…中に入りましょう」
ファミレス
中に入るとそれなりに人が居て、店員に一番奥側の席に座るようにと
いわれ、俺と紗夜はその指定された場所へ向かい、座る
「にしても、紗夜がファミレスに寄るなんて
普段は真面目そうな感じで寄り道なんか、しないってイメージがあったけど」
「そ、そうですか…
何を注文しますか?」
「んー?肉系にするかな紗夜は?」
「わ、私は…こ、これを…」
メニュー表に指を指す紗夜の手は
フライドポテトの画像がのってある物を示していた
「フライドポテトか、一緒に食べようって事か?」
「そ、そうですよ、私一人じゃ食べられないので
一緒に食べたら美味しいかと思いまして」
「そうだな、一緒に食べたら美味しいからな
良し、注文取るか」
店員を呼び注文も頼み
しばらく席に座る二人は、授業で何をしていたか
ギターの事で話し合っていた事もした。
数分後
「お待たせしました、大盛りフライドポテトと
ステーキですー」
頼んだ品物が届き
二人は頂く事にした
「…」
真剣にフライドポテトをぽりぽりと食べる紗夜の姿を見た
俺は、食べるのに集中している彼女に問いかけをする
「紗夜?」
「んぐっ!?
…な、何でしょうか?夜神さん?」
「いや、ポテトそんなに欲しいならあげるけど?」
「私は、そんなにポテト好きではないですよ、もぐ」
「(って言いながら食べてるのはどういうことなの!?)
そ、そうか。なら一つ俺も貰っても良いよな?」
「ええ、良いわよ
夜神さんが頼んだ物なんだから、一緒に食べましょうか」
ポテトを一つ摘み、夜神は頂く
「ふむ、美味しい」
「ふふ、そうですよね、モグモグ」
「(紗夜って…もしかして揚げ物系、好きなのか…?)」
「?どうかしましたか?夜神さん?」
「いや、なんでもないよ
ってやべ、覚める前にステーキ食べないと」
数分後…
お会計を済ませて。二人は外に出る
歩いていると近くの公園へたどり着き
そこのベンチで座る事にした
「今日は一日付き合わせてもらって申し上げなかったわ」
「いや、良いよ。こっちも紗夜の知らない場面が見られたからさ」
「…!
私が油物が好きなのは内緒にしててください…」
「ま、バレたら大変だからな
言わないよ」
「…そうしてくれると助かります」
「…」
「…」
「あの、夜神さん」
「なんだ?」
紗夜は、カバンから毛糸のマフラーを取り出し
こちらに渡した
「以前、貸してもらったマフラーを返しますね
あの時は助かりました」
「あー?あん時か、良かったら貰っても良いよ?」
「え?でもこれ夜神さんのじゃ…」
「なーに、一つや二つ上げても文句は言わんさ
それにずっと大切にとっててくれたんだろ?」
「…!ありがとうございます…夜神さん」
「さてと、そろそろ帰ろうか?
この時間帯冷え込むしさ」
交差点の所まで二人は一緒に行き
お互いに手を振り、帰っていった
氷川の家
「ただいま」
私は部屋に、戻り制服から私服に着替えて
下に降りる、リビングに行くとソファで座っている日菜が
テレビを観ながら、お帰り〜と伝える
「日菜、帰ってたのね」
「うん、あれ?
お姉ちゃん、彼氏と一緒に帰ってたの?」
「そうね、彼氏と…って日菜!?
私は彼氏なんていないわよ!」
「えー?でもこの前さ二階から見てだけど
男の子と一緒に手振ってたところ見てたよ〜?」
「///(上から見てたの!?)ひ、日菜、見た事は忘れなさい
いい?」
「ちぇー分かったよ
…あ、お姉ちゃん!犬の特集やってるよ!」
「全く」
私は日菜と一緒にソファに座り
犬の特集を観ながら過ごしていた
夜神サイド
「千聖ー!」
「あら、来たのね?」
俺は千聖に家に来なさいといわれ
自転車を漕いで来てきた
「何の用だよ…」
「夕飯は食べたの?」
「ファミレスで夕飯済ましたが?」
「やっぱり、ダメよ?
栄養が偏るわ、さ、上がって?」
「嫌な予感が…」
「…いいから来なさい」
言われがままに。俺は千聖の家にお邪魔して
第二次の夕飯を頂く事になった
次回もよろしくお願いします