東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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もうすぐ異変も終わりですね。


第十一話 紅星異変④

〜幻想郷 上空〜

 

霊夢「...次は..樹の宝玉ね。」

 

魔理沙「樹の宝玉?」

 

霊夢「なんか種類があるらしくてね。

樹...植物に関連ある奴っていた?」

 

魔理沙「あの花妖怪とかじゃね?」

 

 

霊夢「あー、十分有り得るわ。」

 

とりあえず向かってみましょう。

 

 

 

 

〜???の家〜

 

 

霊夢「...居たわね。」

 

魔理沙「...居たな。」

 

???「あらぁ、霊夢に魔理沙、

私に何か用かしらぁ?」

 

現れた幽香は、邪悪なオーラを纏い、

鋭い殺意に塗れた瞳をして、

こっちを見ていた。

 

霊夢「アンタが持ってるその宝玉を

回収する為よ!」

 

幽香「えぇ?嫌よ。この宝玉を

持ってるとねぇ、力が溢れて来るのよ..」

 

霊夢「...嫌な予感しかしない...!」

 

魔理沙「本気で行くぞ、霊夢。」

 

霊夢「えぇ!」

 

 

霊夢「霊符『 夢想封印』!」

 

魔理沙「恋符『マスタースパーク 』!」

 

幽香「幻想『 花鳥風月、嘯風弄月』...!」

 

 

 

一時間後...

 

 

 

幽香「ふふっ、楽しかったわよ。」

 

霊夢「何が楽しかったわよ。よ!」

 

魔理沙「正直勝った気がしない。」

 

あの後、激闘が続いた後、

魔理沙と幽香のマスパが

ぶつかりあってる内に、

ガラ空きの背中に本気の夢想封印を

撃ち込んだのに、

殆ど効いてないって...

 

幽香「ま、勝負は楽しかったし、

宝玉は渡してあげるわ。」

 

霊夢「...フン。」

 

幽香の樹の宝玉は緑色。

これで八個目...後は一つ...!

後は...氷...あの⑨かしら。

 

霊夢「行くわよ。魔理沙。」

 

魔理沙「...あぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

〜紅魔館 門前〜

 

あの後、霊夢の予想通りに

勝負を挑んできた⑨を瞬殺して

水色に輝く氷の宝玉を回収して、

漸く紅魔館に到着した。

 

 

魔理沙「ありゃ?中g...じゃなくて

美鈴がいないな?」

 

霊夢「分かってるんでしょうね。

私達が来たって事が。」

 

魔理沙「じゃ...行くか、霊夢。」

 

霊夢「えぇ。そうね。」

 

決意を決めた私達は、門を開け、

紅魔館に入った。

 

 

 

 

 

 

 

〜紅魔館 大図書館〜

 

霊夢「とりあえず、アンタを倒したって

言う奴に会ってみましょうか。」

 

魔理沙「さっきの奴ー!出てこーい!」

 

 

 

サクラ「何だ、また懲りずに来たのか

侵入者。小賢しい。」シュンッ

 

魔理沙「!?またお前後ろに...!」

 

霊夢「気配を感じなかった...?」

 

サクラ「む...その服...お前が博麗の巫女か。」

 

霊夢「そうよ!アンタがこの異変の主犯?」

 

サクラ「さぁ、どうだろうね?

私を倒したら教えてあげるよ。」

 

倒せたらね...?

 

サクラ「さぁ、弾幕ごっこの始まりだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同刻 〜紅魔館 屋上〜

 

 

レイス「レミリア、フラン。」

 

レミリア「何かしら?」

 

フラン「なにー?」

 

レイス「とうとうサクラと霊夢達が

戦い始めた。」

 

レミリア「そう。...決戦の時は近いわね。

行くわよフラン。」

 

フラン「分かったわ。お姉様。」

 

 

 

 

 

 

サクラ「ほらほら、まだ弱いよ?」

ドドドドドドドッ

 

魔理沙「っ!強い...」

 

霊夢「霊符『 夢想封印 集』!」

 

サクラ「闇天『 暗黒連撃(ドルマータ)』」

 

ドガガガガガガッ!!

 

霊夢「攻撃が通じない...!」

 

サクラ「威力が弱すぎる。

暇つぶしにもならん。

本気でやってやる。

境地『 悟りの真眼(さとりのしんがん)』」

カァァァァァァァァッ!!

 

急激にサクラの妖力が高まり、

そして突如サクラが輝き出し、

光に包まれる。

光が晴れると、

 

霊夢「嘘...!」

 

魔理沙「マジかよ...」

 

幻想入りした時の姿、

悟りと妖狐の姿となった

サクラがいた...。

 

サクラ「この姿の方が全力を出せる分

強いんでね。喰らえ、

完全模倣『 ファイナルマスタースパーク』!」

 

発動と共に、魔理沙のスペカを

コピーした技を放った。

当然...

 

魔理沙「魔砲『 ファイナルマスタースパーク』!」

 

同じ技で相殺するだろう。

同じ威力なのだ。

当然と言えば当然である。

 

霊夢「神霊『夢想封印 』!」

 

サクラ「完全模倣『夢想封印 』」

 

やはり同じ技で相殺されてしまう。

 

サクラ「これで終わりだ...!

双極詠唱『 爆炎&神氷(メドローア)』」

 

魔理沙「っ!?」

 

霊夢「っ!?」

 

サクラは呪文の詠唱と共に、

夥しい数の魔法陣を自身の背後に

創り出し、そして、

 

サクラ「吹き飛べ...」

 

レミリア「そこまでよ。サクラ。」

 

サクラ「ッ!?レミリア...」

 

レミリア「やりすぎよ。

貴女も妖力少ないじゃない。

後は私達に任せなさい。」

 

サクラ「.........了解。」シュンッ

 

霊夢「レミリア、何だったの、

アイツは。サクラと呼んでたけど?」

 

レミリア「さあね?私を倒したら

教えて上げるけど?」

 

霊夢「そう。なら...勝負よ。

行くわよ!魔理沙!」

 

魔理沙「おう!」

 

霊夢「霊符『夢想封印 』!」

 

魔理沙「恋符『 マスタースパーク』!」

 

レミリア「紅符『 スカーレットシュート』!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同刻 〜紅魔館 屋上〜

 

 

レイス「..................」

 

紅魔館の中で爆発が起きてるな...

レミリアが戦い始めたか...

ならここに来るのも時間の問題か..

 

別に勝負に勝つ必要は無い。

あくまでこの異変は

俺という存在を幻想郷に

広める為の異変だしな。

 

サクラ「...レイス。」

 

レイス「..ん?何だサクラ。」

 

サクラ「悪いな。レミリアに

ストップ掛けられた。」

 

レイス「またお前タガ外れたのか...」

 

サクラは気分が高まると

暴走しがちなんだよなあ..。

 

 

ドガアァァァァァァァァァァァァッッッ!!

 

 

レイス「...付いたな。勝負が。」

 

サクラ「...行ってくる。」シュンッ

 

 

 

 

霊夢「はぁ〜疲れるわ..」

 

魔理沙「途中でフランまで参戦

してくるとは..」

 

フラン「負けちゃったね〜お姉様。」

 

レミリア「えぇそうね。私達の必殺

紅魔符『ブラッディカタストロフ 』

を避けられるなんてね...」

 

霊夢「で、アンタ達が負けたんだから、

この霧を払ってくれるかしら?」

 

レミリア「あら、それは出来ないわね。」

 

霊夢「はぁ?」

 

レミリア「まだ異変は終わってない...

あの人を倒したら、

霧を消すわ。」

 

霊夢「...あの人?」

 

レミリア「話は終わりよ。

...サクラ!」

 

サクラ「あいよ。『瞬間移動(ルーラ) 』」シュンッ

 

 

 

 

 

 

レイス「ここで丸投げかよ...」

 

自らの場所を教えるのは

どうかと思うがな...

いっちょ派手にやるかな!

 

真化『 完全龍化 』

 

今まで言うことも無かった。

この姿が、一番強い。

行くぞ...?

 

 

ランス...

 

 

 

 

 

霊夢「何よ...あれ..」

 

魔理沙「でかすぎんだろ...」

 

 

 

???「ガァァァァァァァァァァッッッッ!!!」

 

 

 

 

そこに居たのは、紅魔館を遥かに超える

大きさで、黒の鱗に身を包んだ、

レイスがいた...

 

 




見た目だとDQ9のバルボロス
が近いかも。

次回、決着の時...?

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