東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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守矢神社の人達の初登場。
早苗は仕事熱心なイメージ。


第十九話守矢の神とサクラ達

〜妖怪の山 中腹〜

 

椛「へーサクラさん達って外来人なんですか。」

 

サクラ「まぁ外の世界の記憶は無いけどね…」

 

あの後、椛に案内してもらいながら

談笑していると、いつの間にか

結構打ち解けた様で、

サクラと仲良く話している。

...ん?

 

レイス「なぁ椛。北東の方向に

負のオーラを感じるんだが。」

 

椛「あー、多分雛さんがいますね。」

 

レイス「雛?雛人形の事か?」

 

椛「それは本人に聞いた方が良いですね。

おーい!雛さーん!」

 

そう言って椛が呼び掛けると、

頭にでっかいリボンをつけた

緑髪の女性が現れた。

 

雛「あら、椛、貴女が文以外の人と

いるなんて珍しいわね。」

 

サクラ「貴女が雛?」

 

雛「ええ。私は鍵山雛。厄神よ。」

 

厄神...てことはこの周りにある

黒いモヤは厄の塊で良いのかな?

 

雛「あまり私に近づき過ぎないでね。

厄が移るから。」

 

サクラ「...?厄程度、私らには

意味を為さないよ?」

 

レイス「まぁ、効果が無いんじゃなく、

効きにくいってだけだがな。」

 

雛「まぁ...厄が効かないなんて...

何でかしらね?」

 

レイス「さあね。」

 

何故か俺らは負の効果を受けない。

理由は俺らも知らない。

 

椛「では、守矢神社に行きますよ。」

 

レイス「飛んでいかないの?」

 

 

椛「飛んでも良いですけど...

文さんが来る可能性ありますよ?」

 

レイス「なら...『気配消滅(ステルス)』。」

 

これはほんと便利な技。

 

椛「これなら大丈夫ですね。

飛びましょう。」

 

レイス「『 竜化』」バサァッ!!

 

やっぱこの姿の方が楽だわ。

人間状態でいるのって結構

疲れるんだよね。

 

椛「大きな翼ですねー。」

 

レイス「そうか?」

 

ならもう少しだけ力を出そうかな?

 

レイス「具現『二対翼龍』」

 

グググ...

 

音と共に俺の背中から

もう二つの翼が生えてきた。

 

サクラ「そんな事が出来たんだ?」

 

レイス「まあな。」

 

具現化と言っても、この生やした

翼は妖力とかで作り出したものだから

俺以外触る事は出来ない。

今、翼は四枚になっている。

 

椛「翼、増やせたんですね。」

 

レイス「やろうと思えばまだ増やせるよ?」

 

椛「ひえぇ〜まだ増えるんですか...」

 

そんなほのぼのとした会話をしながら

飛んでいる内に、 頂上に着いた。

 

...で、降りる前に...

 

レイス「5...4...3...」

 

椛「え?何してるんですか?」

 

サクラ「見てれば分かるよ。」

 

椛「は、はあ...」

 

レイス「2.....1....0

魔眼『黒の災禍』」カッ!

 

俺は右目を死角に隠れてる文に

向かって、麻痺効果のある

光を浴びせた。

これによって...

 

文「あ...や.....やや....や...」ピクピク

 

文は全身が麻痺して全く動けず、

時々痙攣を起こしている。

一時間は動けまい。

 

ランス『お前も中々酷いな。

麻痺って地味に痛いぞ。 』

 

あいつはこれくらいやっとかないと

懲りないからな。...これで

懲りてるといいがな。

 

ランス『 守矢では俺も出してくれよ?』

 

一応紹介的な感じで出す予定だ。

お前も存在を知ってもらうためにな。

 

ランス『 そうか。頑張れよ。』ブツッ

 

 

 

椛「...文さんがやられてるのを

見るとスカッとするのは何でだろう...」

 

サクラ「さあ...」

 

椛「...とりあえず着きました。」

 

椛「私はここで仕事に戻りますね。」

 

サクラ「ありがとね。」

 

〜守矢神社〜

 

 

???「こんにちは!ようこそ守矢神社へ!」

 

サクラ「あなたは?」

 

早苗「私は東風谷早苗です!

守矢神社の風祝をしています!」

 

サクラ「あ...うん..よろしく...」

 

元気なのは良いんだけどさ...

ちょっと元気過ぎるわ...

 

早苗「突然何ですが、貴女、

守矢神社の神を信仰する気は

ありませんか!?」

 

サクラ「しないけど。」

 

早苗「即答ですね!?何でですか!?」

 

サクラ「いや、正直神の助けなんて

私には必要ないし。」

 

早苗「そ、それでも信仰してくれる位

良いじゃないですか!」

 

いや何この子。

熱心なのは良いけど、私からは

ウザったいレベルだよ。

そもそもそこに神レベルの

強さを持った(竜)人がいるじゃん。

 

 

 

 

???「どうしたんだい早苗。

やけに騒がしいけど。」

 

???「あーうー。何かあったのー?」

 

また面倒な事になったよ...

さっさとどうにかするか...

 

神奈子「おや、そこのやつは見ない顔だね。

私は八坂神奈子。軍神だ。」

 

諏訪子「私は洩矢諏訪子。祟り神だよ。」

 

サクラ「サクラだ。まぁよろしく。

後...騒がしいのはそっちの

風祝が信仰してって煩いせい。」

 

早苗「それが私の仕事ですから。」エッヘン!

 

神奈子「いや合ってる様でなんか違う...」

 

諏訪子「で、信仰してくれるの?」

 

サクラ「いやだからしないっての。」

 

神奈子「何故だ?」

 

サクラ「私は別に神の助けを

必要とする程弱くないし。」

 

サクラ「ぶっちゃけそこらの神よりは

強いと自負している。」

 

諏訪子「へぇー。なら戦ってみる?」

 

サクラ「何故そうなる。」

 

早苗「良いですね!やりましょう!」

 

サクラ「おい私はまだやるとは言ってない...」

 

レイス「じゃあ3vs3で良いか?」

 

突然話に入って来た!?

てかしれっと私も入ってるし!

 

サクラ「もう良いよ...やるから...」

 

口ではそう言いながらもしっかりと

戦闘の目になってるし...

 

サクラ「格闘ありで良い?」

 

神奈子「良いけど...そっちは

一人足りなくないか?」

 

レイス「そうだったな。...出てこい。」

 

神奈子「...?」

 

ランス「華麗に登場!」シュバッ!

 

空間に穴を開け、

そこからランスが現れた。

 

レイス「これで3vs3だ。」

 

サクラ「それじゃ、始めようか?」

 

 

神奈子「...早苗、諏訪子、...油断するなよ。」

 

早苗「...はい..。」

 

諏訪子「分かってる。」

 

こうしてひょんなことから

神達の戦いが幕を開けた。

 

 

 

 




次回は戦闘回!

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