東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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大穴を降りた、その先には...





第二十四話地底の妖怪

〜地底入口〜

 

レイス「しっかし...かなり深い穴だったな...」

 

サクラ「......」

 

 

一旦穴を降りる前に、

超音波を使っての

反響定位を使って深さを調べて、

それから降りて来た。

 

だけど相当深かったようで、

音が跳ね返って来ることは無かった。

 

実際に降りてみるとやはりとても深く、

しかも途中大きな蜘蛛の巣があって、

虫嫌いなサクラは拒否反応起こして

大火球(メラゾーマ)』を4〜5発放っていた...

 

その時の様子↓

 

〜降下中〜

 

レイス「...かなり降りたってのに

まだ底が見えねぇ...どんだけ深いんだよこの穴...」

 

サクラ「反響定位やったんでしょ?

大体の深さは分かるんじゃ......ん?」

 

話している途中でサクラが何かに気づいて、

俺もそれを見ると...

 

レイス「ゲッ..」

 

蜘蛛「キシキシ...」

 

大きな蜘蛛と巣があった...

あ...サクラは確か...

 

サクラ「虫...虫...イヤ..イヤ...」

 

レイス「サクラの極度の虫嫌いが発症した!?」

 

サクラ「......複数詠唱『大火球(メラゾーマ)』...」

 

ドゴゴゴゴォォォォォン!

 

...サクラの静かな怒りによって

蜘蛛の巣は塵も残さず燃え尽きた。

...ついでに大蜘蛛も...。

 

サクラ「...はっ!?またあの癖が...」

 

レイス「やり過ぎだっての...」

 

サクラは蜘蛛やムカデ等の

見た目がアレ系は

一切ダメだからなぁ...

 

 

 

 

...というハプニングがありながらも

無事に下に降りて来られた。

 

レイス「お前のその極度の虫嫌いと

蜘蛛やムカデを見ると拒絶反応起こして

全てを燃やし尽くす行動は何とか出来ないのか?」

 

サクラ「絶ッ対に無理!あの気持ち悪い

姿を見るとどうしても

消し飛ばしたくなるんだよ!」

 

レイス「えぇ...?」

 

うん。これ以上話しても意味は無い。

先を急ぐとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

〜旧都入口〜

 

 

 

レイス「...何か居るな。」

 

サクラ「...うん。いるね。」

 

 

???「...ん?...貴方達は...地上の..妖怪?」

 

レイス「そうだが...お前は?」

 

パルスィ「私は水橋パルスィ。

地上と地下を繋ぐ番人...」

 

レイス「...橋姫か?」

 

パルスィ「ご名答。なら私の

言いたい事が分かるでしょう?」

 

サクラ「...『この先は危険。引き返せ。』」

 

パルスィ「...そういう事よ。分かっているなら

...早く帰りなさい?」

 

サクラ「生憎だけどお断り。

危険程度で引き返す程、私達はヤワじゃない。

番人してるとこ悪いけど、

そこを通らせて貰うよ。」

 

レイス「俺らはこの先に用があるんだ。」

 

パルスィ「...そう。引き返す

つもりは無いのね。なら...」

 

レイス「なら?」

 

 

 

 

 

パルスィ「...通って良いわよ。」

 

 

レイス「.........」ズコッ

 

サクラ「...なぜ?」

 

パルスィ「ここの番人なんて形だけでしか

ないしね。別に守る必要も無い。」

 

サクラ「あ...そう。」

 

 

 

 

 

 

〜旧都〜

 

 

 

レイス「...なんつーか...賑やかだな。」

 

サクラ「これが...旧都...」

 

 

思ってたよりも賑やかだし、

色んな妖怪が居るな。

...ん?あそこにいるのは...もしかして...

 

レイス「サクラ、向こうの居酒屋に

あいつがいたから、行ってみようぜ。」

 

サクラ「あいつ?...あぁ、なるほどね...」

 

レイス「今のうちに言っとくが、

お前は強い酒を飲むなよ?」

 

サクラ「もう対策はしてあるよ。」

 

レイス「なら良いけど...」

 

そんな事を話している内に

その店の前に着いた。

あいつは相変わらずいる。

 

レイス「こんちは〜」ガラガラ

 

店主「いらっしゃい!空いてる席へ

座ってくださいな!」

 

レイス「あいよ。えーと...」

 

???「おぉ!レイスじゃないか!」

 

レイス「そこだったのか。勇儀。」

 

勇儀「どうしたんだい?

わざわざ地底まで来て...」

 

レイス「今幻想郷を見て回って

旅をしていてな。今は地底を見ていたんだが、

たまたま勇儀を見つけてな。」

 

勇儀「そうかそうか!なら一緒に

呑もうか!話したい事もある事だし!」

 

レイス「そうだな。」

 

 

 

その後、しばらくの間宴会的な事をやっていた。

最後の方になると、すっかり夜に

なってしまい、起きているのは

勇儀とレイス、鬼が数人程度で、

サクラはぐっすりと寝てしまっていた。

 

レイス「ふぅ...かなり呑んだな...

頭がボーっとしてるよ...」フラフラ

 

勇儀「いやー、久しぶりに会えて

楽しかったよ!」

 

レイス「それなら良かった...」

 

サクラ「ZZz...」スピー

 

レイス「あー...サクラも

ぐっすり寝ちゃってるし...」

 

勇儀「何ならウチに来るかい?

泊まるとこもないだろう。」

 

レイス「ん〜、ならお言葉に甘えようかな...」

 

 

こうして、レイスの初日の

地底探索は終わった。

明日は何が待っているのだろうか...

 

 





地底編どれくらい続くかなぁ...


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