東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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古明地姉妹、ついに登場!




第二十六話地底の主

〜旧地獄〜

 

 

 

勇儀「さぁ、行こうか!」

 

レイス「どこに向かってるんだ?」

 

サクラ「旧都よりさらに奥に来たね。」

 

勇儀「この場所は旧地獄と言ってな、

元々地獄があった所なんだ。」

 

レイス「へぇー。」

 

サクラ「...ねぇ、何か段々暑くなってきてない?」

 

レイス「そうか?」

 

勇儀「まー無理も無いか。この先には

間欠泉地下センターっていう、

言わば発電所があってね、

今向かってる地霊殿...

その主のさとり、そのペットの空が管理してるんだ。」

 

サクラ「...さとり?」

 

勇儀「ま、詳しい事は本人に会って聞きな!

ほら、あれが地霊殿さ!」

 

レイス「...おぉ。」

 

勇儀が指さした先には、

和風の大きな屋敷があった。

語彙力が死滅してるが、

それでもデカいとしか言えない。

 

勇儀「おーーい!!お燐ーー!!」

 

レイス「...誰?」

 

お燐「あれ?勇儀?その人たちは?」

 

勇儀「そうそう、この二人を紹介しようと

思ってここに来たんだ!」

 

お燐「ふーん...。あ、アタイは

火焔猫燐。種族は火車だよ。」

 

レイス「俺の名前はレイス。よろしく。」

 

サクラ「サクラだ。よろしく。」

 

勇儀「自己紹介は終わったかい?

お燐、さとりは居るかい?」

 

お燐「あぁ、書斎にいると思うけど?」

 

勇儀「なら連れて行ってくれないか?」

 

お燐「良いよ。...こっちだよ。二人とも。」

 

レイス「おう。」

 

サクラ「...分かった。」

 

 

お燐「(なんだろう...サクラって奴から

感じるこの違和感は...)」

 

四人はさとりの所に向かっている中、

こっそりと後ろから着いてきている

もう一人の少女には気づいていないのであった...

 

???「〜〜〜〜〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜地霊殿 書斎部屋前〜

 

 

 

お燐「さとりさま〜、お客様を

連れてきました〜。」コンコン

 

 

さとり「...入りなさい。」

 

お燐「失礼しまーす。」ガチャ

 

 

 

 

 

 

 

 

さとり「...ようこそ、地霊殿へ...。

私は古明地さとり。さとり妖怪です。

この地霊殿の主をしています ...。」

 

 

レイス「レイス・スカーレット・ドラゴニールだ。

種族は...竜人だな。」

 

サクラ「...私は自己紹介の前に少し言わせて

もらおうかな。...さとり、単刀直入に聞く。

貴女は私の心が読めている?」

 

心が読めるとかの事は自分自身が

さとり妖怪だから分かる。

 

 

さとり「...心を読めない...貴女は何者なんですか?」

 

サクラ「...なんて言うのかな。貴女は私と

同じ気を感じる。それが答え。

いや、これだけでは答えではないか...」

 

さとり「......?」

 

サクラ「ま、答えを教えた方が早いね。」

 

カァッ

 

 

そう言って、サクラは人間状態から、

本来の姿である妖狐、その耳と尻尾、

そしてさとり妖怪の特徴、サードアイを

三つ付けた、サクラとしての姿を

光の中から表した。

 

レイス「その姿も久しぶりだな。」

 

サクラ「そうだね。フルに力を出すのは

そんなに無いからね。」

 

そして、サクラの姿を見た、

お燐とさとりの反応はというと...

 

 

 

お燐「...えっ!?さとりさま達以外にも

さとり妖怪っていたのかい!?」

 

さとり「......ッ!? ..サードアイが...」

 

サクラ「私もさとり妖怪ではある。でも

貴女と違って、心を読む程度の能力では無い。」

 

 

 

 

 

忘れられてるかもしれないが、

サクラの能力は、

『精神を操る程度の能力』

『あらゆるものを創造する程度の能力』

『星を操る程度の能力』である。

 

 

 

 

 

レイス「...ん?そういえば

お燐、さっき『さとりさま達』って言ってたけど...

他にもいるのか?」

 

さとり「...それについては私が説明します。

私の妹...古明地こいしの事です。

今はどこにいるか分かりませんが...」

 

レイス「...?何故どこにいるか分からないんだ?

多少ならどこにいるか位...」

 

 

さとり「『分かるんじゃないか?』...ですか...

確かにそうなんですが...こいしは

『無意識を操る程度の能力』を持っていて、

...今のサクラさんの様に、私が心を読むことが

出来ず、周りから認識されなくなる、

言わば透明化の様な能力になっているんです。」

 

サクラ「ふーん、無意識、ねぇ...

ねぇ、少し聞きたいんだけど、

そのこいしって子、もしかして帽子とか

被ってたりする?」

 

さとり「え?...は、はい、被ってますけど...」

 

サクラ「...後、閉じた青色のサードアイ

があったりする?」

 

さとり「...はい...」

 

サクラ「だったら...そこにいるけど...」

 

さとり「...え?」

 

???「あれ?貴女は私が見えてるの?」

 

スゥゥッ

 

 

 

こいし「こんにちは!私は

古明地こいし!『無意識を操る程度の能力』を

持った、お姉ちゃんの妹だよ!よろしくね?」

 

 





さとりはサクラについての情報は
レイスの心を読んでます。
次回はどうなるか分からない...


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