東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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さとり妖怪の真髄を
サクラが見せ付けてくれます。




第三十二話さとりを越えしさとり妖怪

〜白玉楼〜

 

 

 

サクラ「さぁ、始めようか。」

 

 

妖夢「よ、よろしくお願いします...」

 

 

レイス「大丈夫だ。俺もやるから。」

 

サクラ「ま、確かにレイスがいないと

まるで勝負にならないから、

そうしてくれ。」

 

レイス「じゃあ、行くぞ!妖夢!」

 

 

妖夢「...はい!」

 

 

 

 

 

 

サクラ「主の技を食らってみな。」

 

 

―――完全模倣 桜符『完全なる墨染の桜ー開花ー』

 

 

レイス「あいつ...幽々子の能力まで

コピーして来たか...」

 

妖夢「え?...て事は今サクラさんは...」

 

 

レイス「持ってるな。幽々子の全スペカと

『死を操る程度の能力』を。」

 

 

.........さとりは、一度見たスペカをほぼ

再現出来る。だが、能力までは

コピーできない故、ほぼとなる。

それが、サクラには創造する力がある。

自分に能力を付与する位、簡単な事。

そして、持ち前の超頭脳で簡単に

スペカを放てるわけである。

恐らく、いや、まず間違いなく今のサクラは

幽々子の全スペカを持っている。

 

 

レイス「...妖夢、お前の技を借りるぞ!

しっかり見とけよ!」

 

妖夢「...はい!」

 

 

レイス「獄神剣『業風神閃斬』...ハァッ!」ブンッ!

 

サクラ「おっと。危ない危ない。

やっぱり斬撃はここまで届くか...

そして結構簡単なのかな?」

 

レイス「俺は簡単に避けるが、妖夢は...」

 

 

妖夢「っ!...ちょっとキツイ...!」

 

 

サクラ「流石に妖夢にはまだ早かったかな?」

 

妖夢「いいえ...この位、突破出来なくては...!」

 

レイス「...よくぞ言った。それで良い。

なら、この力も使いこなして見せろ。」シュッ

 

妖夢「〜〜〜〜!!??」グラッ

 

サクラ「何してんの!?」

 

レイス「妖夢にちょっと憑依して

力の質を高めてるだけだ。

...より強くなれるようにな。」

 

サクラ「えぇ...それいいのか?」

 

レイス「...一時的だ。一旦体験して

覚えるのも時には大事だと俺は思うぞ。

...よし、終わった。」ヒュッ

 

妖夢「...んぅ...?...何か...体に力が...」

 

レイス「妖夢。一時的に力を上げた。

その力で一人でサクラとやってみな。

俺は妖夢の中で見ているぞ。」シュッ

 

妖夢「...確かに力を感じます。

...はい。やってみます!」

 

サクラ「いいよ。そう来なくてなね。

その力で立ち向かってみてよ!」

 

―――完全模倣 『反魂蝶 ー八分咲ー』

 

 

ここで幽々子のスペカの中でも強い方の

ものを出して様子を見てみるか...

 

 

妖夢「......魂魄『幽明求聞持聡明の法』」ボムッ

 

 

サクラ「っ!?」

 

レイス「...フム...」

 

なんと...自身の半霊を自分と同じ姿に

変える技もあったのか...

...で、ここからどうするのか...

 

 

妖夢「………………」ブンッ!

 

分身「……………」パシッ!

 

おぉ。白楼剣を分身に渡して一刀ずつ

にした...まぁここまでは分かる。

 

 

 

妖夢「人鬼『未来永劫斬』」ドシュッ!

 

分身「天神剣『三魂七魄』」バシュッ!

 

 

...うーん、大体いい線いってるが...

多分サクラには...

 

 

サクラ「通じない。分かってるじゃん。」

 

―――完全模倣『反魂蝶』

 

妖夢「......っっ!...ああぁぁぁ!」

 

 

妖夢が近づいて来ると同時に、

『反魂蝶』を発動した。

当然避けることも出来ず、あっという間に

被弾を繰り返して、気絶してしまった。

 

 

 

レイス「...憑依解除。」ヒュッ

 

 

サクラ「今回は幽々子の技しか使ってないが、

それでもよく食らいついたと思う。

最後のは少しは私の不意をつけた。

...そして、出てきてくれる?...幽々子。」

 

 

 

幽々子「...何か用かしら?」

 

サクラ「分かってるくせに。

妖夢はどうだった?力を一旦与えられた時は。」

 

 

幽々子「...かつてないくらいに

目に闘志が宿っていたわ。それほど

貴女に勝ちたかったのでしょうね。」

 

 

サクラ「...まぁ結果はこんな感じに

なってしまったけどね...」

 

幽々子「それでも充分よ。...ところで...」

 

サクラ「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽々子「...ご飯はまだかしら?」

 

サクラ「………………」ズコッ

 

 

レイス「あぁ、もうそんな時間か。

飯にしてもらうか。起きて。妖夢。

『ザメハ』」キィン

 

妖夢「.........私は、一体...?」

 

レイス「あー、妖夢、起きてそうそう

悪いけど、夕食作ってくれ。また手伝うから。」

 

妖夢「は、はい!」

 

 

 

この後、妖夢とサクラとレイスで

夕食を作った。意外にもサクラは

サードアイコードを巧みに使って

皿とかを持ったり箸を持たしたりと活用して

いたのは凄かった。

 

 




サクラはサードアイが三つある分
さとこいよりもコードが3、4倍近く
多いです。なのでいつもは腰か腕に巻き付けて
固定しています。

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