東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

34 / 67
けーね登場。

もこたんは次回辺りかな。



第三十四話人里とその守護者

〜幻想郷〜

 

〜冥界の結界周辺〜

 

 

レイス「...えーと...ここどこだ?」

 

 

サクラ「んー、少なくとも冥界を出たとは

思うけどね...」

 

レイス「今深夜だし...ただ暗くて

周りが見えないだけか?」

 

サクラ「流石に超視力のレイスでも、

こうも周りが暗くちゃ見えないか...」

 

レイス「せめて光があればいいんだがな...」

 

サクラ「なら...ちょっと照らして見る。

──────『巡りゆく輝星(シャインズリンケージ) 』」

 

パァァ...

 

 

スペル詠唱をした後、

サクラが手元から3cm程の透明なガラス球

のような物を取り出し、真上に

放り投げた。その数秒後、

投げた球が眩い程に輝き始め、

辺りを照らし始めた。

 

 

 

レイス「...サクラ、もう少し

明度を落としてくれるか?」

 

サクラ「これ位?」ブゥン

 

レイス「あぁ、その位がちょうどいい。

...で、周りに何かあるのか...」

 

サクラ「私からしたら相変わらず

何も見えてないけどね...

私にはまだ暗く感じるよ...」

 

レイス「...サクラ、やっぱりその

光はいらないと思う。

向こう...もう日の出だ。」

 

サクラ「...ほんとだ。」シュッ..

 

 

サクラはそう呟くと共に光を消し、

球を回収した。

 

それと同時に、太陽の光が地上を

照らした。いつもの朝だ。

 

 

レイス「...サクラ、向こう見てみ。」

 

サクラ「ん?...あぁ、成程。

...人里か。...行くの?」

 

レイス「あぁ。でもその前に、

一旦地上に降りよう。

いい加減飛び続けるのも疲れてきた。」

 

 

サクラ「んじゃ、早いとこ移動しようか。」

 

レイス「そうだな。」バサァッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイス「...この辺りか。

よいせっ...と。...ほい。着地完了。

龍化解除したいから降りてくれ。」

 

サクラ「ハイハイ。」シュタッ

 

レイス「『龍化解除』...っと。

...取り敢えず降りたはいいけど...

早朝だし起きてる人

あまりいないんじゃないか?」

 

サクラ「誰かしらは起きてるでしょ。

妖夢が言ってた...けーね?って人だったか...

よく覚えてないけどその人のとこにでも

行ってみる?話してる内にもう六時だし。」

 

レイス「そうするか。分からなければ

他の人に聞けば良いし。」

 

 

こうして、二人は人里へと

入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜人里入口〜

 

 

門番「そこの妖怪!一旦止まれ!」

 

レイス「またこれか...」

 

門番「妖怪が人里に何の用だ。」

 

レイス「...けーねと言う人に用があるんだ。

俺らは別に暴動とか起こす気は

全くないからさ、ここ通してくれよ。」

 

門番「...少しばかり待て。今慧音さんを

連れてくる。」

 

レイス「あぁ。」

 

 

良かった。まだ話が通じる人で。

たまにいるからね。こっちの話を

ろくに聞かない奴が。

 

 

 

サクラ「さっきの門番、慧音さんと言ってたが

里では偉いほうの人だと思うか?」

 

レイス「さあ、どうだろうな。ただ単に

そう呼んだ方が楽なのもあるかもしれんしな。」

 

 

 

 

???「お前らか?私に用があると言う妖怪は。」

 

レイス「あぁ。そうだ。...貴女が慧音さんか?」

 

慧音「あぁ。私は上白沢慧音だ。

気軽に慧音と呼んでくれ。」

 

レイス「レイスだ。よろしくな。」

 

レイス「んでこっちのが...」

 

サクラ「サクラだ。」

 

慧音「レイスに...サクラだな。

良かったら人里を案内しよう。

...お前は引き続き門番を頼んだぞ。」

 

門番「はい。」

 

 

レイス「んじゃお言葉に甘えて。

行こうぜ。サクラ。」

 

サクラ「あぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

こうして、二人は人里へと

入っていった。新しく知り合った

慧音と言う人物は何者なのだろうか。

 

 




この小説では、お金の単位は
現実と同じ円にしています。
その方が描きやすいという理由ですが。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。