東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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もこたん登場。




第三十五話幻想の記録

〜人里〜

 

 

レイス「...まだ朝早いってのに、

賑やかなもんだねぇ...」

 

慧音「まぁ...基本的に幻想郷の住民は

朝早いからな。私にとっては

これがいつものことなんだ。」

 

サクラ「...今私達はどこに向かってるの?」

 

慧音「今は私がやっている寺子屋に向かっている。」

 

レイス「寺子屋...って何だ?」

 

慧音「...?寺子屋を知らないのか?

まぁ、簡単に言えば何かを学ぶ場所だな。

主に算数、国語とか色々とな。」

 

サクラ「私には今更教えて貰う事も

無いけどね。(知能的な意味で)」

 

慧音「ほう、サクラは余程頭が良いのか。

...分かる範囲だとどの位何だ?」

 

サクラ「全般。大体の事は頭に入ってる。」

 

慧音「ふむ...是非ともウチの寺子屋に

欲しい人材だな。寺子屋で教師を

やってみる気はないか?」

 

サクラ「...なら後で授業を見せて欲しい。

その時に考えるとするよ。」

 

慧音「あぁ。そうしてくれると

こっちとしてもありがたい。

...っと。着いたぞ。ここだ。」

 

レイス「意外と里の中心に近い場所に

あるんだな。」

 

 

歩きながら話している内に

着いたようだ。

 

 

 

サクラ「ふーん、ここね。

取り敢えず場所は覚えておくよ。

授業が始まるまでどの位かかる?」

 

 

慧音「後数時間で始まるだろう。

それまではどうしたい?」

 

レイス「何か暇つぶしになる事はないか?」

 

慧音「ん〜、そうだな、私の知り合いに

阿求という人物がいるんだが、

彼女に会ってみたらどうだ?

色んな話が聞けると思うぞ。」

 

レイス「どこに行けばいいんだ?」

 

慧音「向こうに一回り大きな家があるのが

分かるか?そこが阿求の家だ。

私の名前を出せば通してくれるだろう。」

 

レイス「了解。サクラも来るだろ?」

 

サクラ「勿論。」

 

慧音「それでは、また後でな。」

 

レイス「あぁ。」

 

 

こうして、2人は暇つぶしで阿求と言う人物に

会いに行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイス「ここだな。周りより一回り大きな

家だし、何より、表札が『稗田』になってる。」

 

慧音に聞いた話だと、稗田阿求と言う、

『幻想郷縁起』と言う書物を編纂している

人物らしい。...早苗が言ってた、

外の世界での図鑑...に近いものらしい。

 

サクラ「おーい?...聞こえてないか...」

 

サクラ「...ごめんくださーい。」コンコン

 

使用人「はーい。」

 

 

 

使用人「どちら様でしょうか?」

 

サクラ「慧音さんの知り合いなんですけど、

阿求と言う人に用があって...」

 

使用人「はい、承知しました。どうぞ。」

 

 

サクラ「お邪魔します。」

 

レイス「...お邪魔します。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

使用人「失礼します。

阿求様、ご客人です。」ガララッ

 

阿求「ご苦労様。あ、お茶を持ってきて。」

 

使用人「はい。承知しました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阿求「...さて、まずは自己紹介から

始めましょうか。

私の名は稗田阿求。主に『幻想郷縁起』の

編纂をしています。

...慧音さんから聞いていますかね?」

 

 

レイス「あぁ。大体は。あ、俺は

レイス・スカーレット・ドラゴニール。

細かい事は後で話そう。」

 

サクラ「サクラ。...私達もその

『幻想郷縁起』に描かれるの?」

 

阿求「はい、出来るならば

記録としては残したいですから...」

 

 

 

サクラ「まぁ...良いか。

貴女は今聞きたい?それとも...」

 

阿求「今すぐでお願いします。」

 

サクラ「...どっちから?」

 

阿求「...レイスさんからでお願いします。」

 

 

 

レイス「俺からか。まぁいいけど。

何から聞きたいの?」

 

 

阿求「まぁまずは能力や

何かしらの好物など、そこら辺からですかね。」

 

 

レイス「えーっと、確か能力は...

『あらゆる物を召喚、憑依出来る程度の能力』

『無限を操り、増大させる程度の能力』

だったかな?」

 

阿求「...分類は違いますけど、レイスさんも

紫さん並の中々のチートですね...」

 

レイス「そうか?」

 

阿求「...まぁ、記録したので、次です。

好物だとか、趣味とかはどうなんですか?」

 

レイス「んー、好物は甘い物全般、

趣味は...と研究かな?」

 

阿求「け、研究ですか...」

 

レイス「主に新しい技の習得とかだな。」

 

阿求「あぁ、成程。」

 

レイス「後は何かある?」

 

阿求「そうですね。なら───」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サクラ「ふわぁ...」

 

眠い...冥界出るのが少し早かったかなぁ...

まだ二人共話し込んでるし...

私は後回しにして貰って、

先に慧音のとこに行ってこようかな。

 

 

 

サクラ「ねぇレイス。」

 

 

レイス「そうだな〜、...ん?

何だ?サクラ。」

 

サクラ「先に慧音のとこに行ってて良い?」

 

レイス「良いよ。多分まだ長引くし、

俺もまだ話したい事あるしな。」

 

サクラ「オッケー、んじゃ慧音の

寺子屋にいるから、用があれば

来てくれ。それじゃ。」シュンッ

 

阿求「うわっ!?急に消えた!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜寺子屋前〜

 

 

 

 

サクラ「よっ...と。単独行動なんて

結構久しぶりだね。」

 

普段はレイスに着いて行ってたし、

当たり前っちゃ当たり前なんだけど。

...さて、慧音は居るかな?

 

サクラ「慧音〜いる〜?」コンコン

 

慧音「その声はサクラか?

待ってろ、今行くから。」

 

???「誰か来たのか?慧音。」

 

慧音「あぁ。ちょっと待っていてくれ。」

 

 

 

サクラ「...?(誰かいるみたいだな...)」

 

慧音「来たか。サクラ。あれ?

レイスはどうしたんだ?一緒じゃないのか?」

 

サクラ「あぁ。レイスはまだ阿求と

話し込んでるよ。まだ色々と

話したいんだって。」

 

慧音「なら後から来るだろう。

上がると良い。今私の友人が来ているんだ。」

 

サクラ「それってさっき聞こえた声の事か?」

 

慧音「何だ、聞こえていたのか。」

 

サクラ「これでも動物妖怪なんでね。

この位の距離だったら聞こえるさ。」

 

慧音「そうだったのか。

実は私も...いや、これは後で話そう。」

 

サクラ「.........?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ようやく戻ってきたな慧音。

あれ?誰だそいつ。見ない顔だな。」

 

サクラ「...貴女は?私はサクラ。

一月位前に幻想入りしたの。」

 

妹紅「へぇー、幻想入りねぇ...

あ、私は藤原妹紅。蓬莱人で

慧音の古い友人だ。」

 

サクラ「妹紅ね。よろしく。

...ところで蓬莱人って何?」

 

妹紅「あー...簡単に言うとだな...

絶対に死なない、言わば不老不死なんだよ。

それで私は永いこと生きてるんだ。」

 

サクラ「...不老不死...」

 

妹紅「不老不死に興味があるのか?

ならやめとけ。いずれ絶対に後悔するから。」

 

サクラ「えっ。もうコピーしちゃったけど。」

 

妹紅「コ、コピー?」

 

サクラ「簡単に言うと写し取った。

私はもう貴女と同じ不老不死。」

 

妹紅「はあぁ!?」

 

サクラ「別にいいよ。

いずれ解除するから。」

 

妹紅「何?」

 

サクラ「だから、いずれ解除すると...」

 

妹紅「待て。お前の能力は何だ?」

 

サクラ「『星を操る程度の能力』

『あらゆる物を創造する程度の能力』

『精神を操る程度の能力』だけど。」

 

妹紅「な...!?能力三つ持ち!?」

 

慧音「...驚いたな...雰囲気から

只者ではないと思っていたが、

まさか能力三つ持ちとは...」

 

サクラ「そんな事はどうでもいいけど、

寺子屋はいつ始まるんだ?」

 

慧音「冷静だな...

もうすぐ始まるさ。...妹紅。

今日はどうするんだ?」

 

妹紅「...今日は帰るよ。

じゃあな、サクラ。」

 

サクラ「またね〜。」

 

慧音「じゃあ、サクラ、こっちに来てくれ。」

 

サクラ「はーい。」

 

 

 

こうして、サクラはひょんなことから

不老不死となった。

寺子屋では何が待っているのだろうか。

 





創造って便利。
次回は寺子屋編。

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