東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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レイスの二つ名を決めます。
後ランスに衝撃の事実。




第三十七話 二つ名

〜人里〜

 

〜阿求の家〜

 

 

レイス「あらかた話したが...これ位で

大丈夫か?」

 

阿求「はい!もう充分位過ぎる程の

情報を貰えたので!」

 

レイス「お、おう。そうか。」

 

何か阿求の目が会った時より

十倍増し位に輝いていた。

 

 

阿求「えーとですね、一応レイスさんが

話していた事は全て記憶しているんですが、

確認のために、もう数時間位

よろしいでしょうか?」

 

レイス「数時間...まぁいいよ。」

 

時計を見るとまだ午後三時頃だったので、

悩むことなくOKした。

 

阿求「ではまずは簡単な説明なんですが、

名前はレイス・スカーレット・ドラゴニール。

種族は竜人。人間友好度は中

危険度は極高、とてつもない力を持ち、

背中の大きな翼と二つの大きな剣を

持っているため、かなりの大きさである。

二つ名は『黒天の幻想龍』『亜光速の剣竜神』。」

 

阿求「...これで合っていますかね?」

 

レイス「うん。ここは大丈夫。

次に行ってくれ。」

 

阿求「はい。次なんですが、主に能力ですね、

最初に聞いた時は驚きましたよ。」

 

阿求「えーと、確か

『あらゆる物を召喚し、憑依する程度の能力』

『無限を操り、増大させる程度の能力』

で合っていますかね?」

 

レイス「あぁ、合ってるよ。

みんなこの能力聞くと驚くんだよね。

まぁ、しょうがないか。」

 

阿求「あ、流石に自分でも強い能力だって

分かっているんですね。」

 

レイス「まあ流石に無限を操るのはねぇ...」

 

もう片方はほぼ対極のゼロを操るけどな。

 

ランス「(俺の事だよな?ついでに俺のことを

教えるという事は...)」

 

レイス「(却下。自分で行け。)」

 

ランス「(チッ 分かったよ。)」

 

レイス「(おい舌打ち聞こえてるからな

この野郎。ロリコン命刻神が。

...金庫に閉まってるの分かってんだからな。)」

 

ランス「(おい!?何でその事知ってんだよ!?

あれは俺の金庫にしまってあるはずだぞ!)」

 

レイス「(俺の姿真似てフランと写真撮ってれば

フランが教えてくれるわこのロリコン野郎!)」

 

ランス「(...ッッ...!!)」

 

レイス「(しばらく黙ってろ。

...ったく命刻神のクセに何でこんな性格何だ...)」

 

命刻神とは、ランスが自分でつけた

神としての名である。

ちなみに俺は剣竜神であり、

二人共通の神名は白黒天龍神である。

俺が黒で、ランスが白である。

 

...っと。そんな事はどうでもいい。

 

阿求「...レイスさん?大丈夫ですか?

次に進みますよ?...あっ、大丈夫なんですね?

じゃあ次に進みますね...」

 

 

阿求「次は好物などの好みについてですね。

レイスさんの好きな物は...

確か甘い物全般でしたよね?」

 

レイス「あぁ。そうだな。

さっきも話したが、団子とか、甘味系が

俺のお気に入りだな。」

 

俺はよく戦闘や移動で大幅にエネルギーを

消費するので、甘い物をよく食べる。

と言っても、せいぜいおやつ程度にだがな。

 

阿求「ならここは異常無し...っと。

次は居住地ですけど...確かレイスさん...」

 

レイス「うーん、今は旅の途中だから、

家とか特に決まってないんだよなぁ...」

 

阿求「なら、一番長くいた場所でもいいですよ。」

 

レイス「んー、なら...紅魔館だな。」

 

あそこは幻想入りから異変の少し後までお世話に

なってたしな。

 

阿求「紅魔館ですね...はい。これで大体

終わりました。一旦休憩しましょうか。」

 

レイス「そうだな...ってもう五時

過ぎてる...」

 

阿求「あ、ほんとですね。」

 

一段落ついて、ふと時計を見ると、

正しくカチカチと五時を刻んでいた。

 

時間も時間だし、一旦切り上げるかな...

と思っていたら...

 

サクラ「おーいレイス〜?終わったか?」シュンッ

 

サクラが当たり前のようにワープでやってきた。

俺自身は慣れたからいいけど...

 

阿求「ひいっ!?」

 

あ、やっぱりビビってる...

まあいきなり目の前に人(妖怪)が

出たらビビるか。

 

サクラ「...出てくる場所間違えたかな。」

 

レイス「...取り敢えず一旦帰るか?

懐かしの紅魔館に。」

 

サクラ「そうするかな。」

 

レイス「分かった。...阿求〜!

大丈夫か?」

 

阿求「.........っは!?は、はい!

大丈夫です!...あ、帰られるんですか?」

 

レイス「あぁ、暗くなる前に帰るとするよ。」

 

阿求「分かりました。ではまた。」

 

サクラ「私はまた今度ね。」

 

阿求「はい。分かりました。」

 

 

 

 

 

こうして二人は旅の原点、紅魔館へ

一旦戻る事にした。

紅く染まった空へ飛び立つ二人は

優しげな笑顔を浮かべていた気がする。

その日は晴れた冬の夕方だった。

 





次回はサクラについて。
(後もしかしたらランスも。)


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