東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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第四十話 本気のアソビ

〜紅魔館〜

 

〜レイスの自室〜

 

レミリア「レイス!博麗神社に行くわよ!」ドンドン

 

レイス「...レミリアか。博麗神社?

いつ行くんだ?まだ朝だろ。」

 

レミリア「これからよ!」

 

レイス「そりゃまた突然な話で。

まぁいいけどさ。よいしょっ...と。」スタッ

 

ガチャッ

 

 

レイス「行くのは良いが...誰が来るんだ?」

 

レミリア「えーとね、レイスとサクラでしょ、

私にフラン、咲夜に、パチェと小悪魔は

来なくて、美鈴は来れないから...五人ね。」

 

レイス「五人か...ならあれをやってみるか。」

 

レミリア「あれって?」

 

レイス「内緒だ。出る時にやるよ。」

 

レミリア「むー...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜二時間後〜

 

 

レミリア「レイス、行くわよ。

さっき言ってたアレをやってくれる?」

 

 

レイス「あー、分かった。少し

離れていてくれ。..『封印解除』。」キィン

 

 

俺は普段、自分でリミットを掛けて

力を抑えている。(普段は一割〜二割)

今回は五割までリミットを外した。

............龍化するためにね。

 

レイス「『霊力』、『神力』、『妖力』解放。

...完全龍化『冥華龍』。」

 

パキィィィン.........

 

 

レミリア「また新しい形態か...」

 

サクラ「一体何パターンあるか

私でも分からない...」

 

レイス「今回は皆を乗っけていく。

取り敢えず乗ってみてくれ。」

 

サクラ「よっ...と。」

 

レミリア「よいしょ。」

 

咲夜「...失礼致します。」

 

フラン「わーい!」

 

レイス「よし、全員乗ったな?

...んじゃ、出発だ!」バサァッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜博麗神社〜

 

霊夢「んー、眠い......ん?なんか音が...?」

 

ガラガラ

 

 

霊夢「って、え!?何これ!?」

 

 

 

 

 

サクラ「おー、霊夢。レミリアが

ここに来たいって言うから皆で来たぞー。」

 

 

霊夢「え、えぇ。いらっしゃい。

ところで、そのアンタ達が乗ってるのって...」

 

レミリア「レイスよ。いつもの完全龍化?

ってやつで私達を乗っけてきたのよ。」

 

霊夢「もはやいつも、で済ませるのね...」

 

レイス「...俺そこまでこの姿に

なったか...?」

 

サクラ「全く同じ姿になってはいない

けど、全て違う姿での龍化なんだよなぁ...」

 

レミリア「今回も見たことの無い姿だし。」

 

 

今回は全体的に黒紫の鱗に、

黒い翼の龍化となっている。

周りには不思議な花びらの様な物が

舞っていて、とても幻想的である。

 

 

 

フラン「ZZZZzzz...。」

 

レイス「フランはなぜに俺の頭で

寝ているんだ...」

 

フランはここに来る途中で寝てしまったらしい。

まぁあれだけ昨日夜更かししてまで

旅の思い出を聞いてたからな...

だからって頭にのしかかってくるのは...

まぁ良いか...せっかく気持ちよく寝てるんだし、

今はそっとしておこう...。

 

 

サクラ「思えば博麗神社に来るのも異変

解決の宴会以来かな?

私はあの時の記憶があんまりないけど。」

 

霊夢「あんた相当酔ってたしね。

魔理沙が逃げ出す位やばかったわよ?」

 

サクラ「ふーん..あの時そこまで

魔力を消費した感じは無かったんだけどなぁ...

それでも全体の4割は削れてたけど...」

 

霊夢「(ほんとえげつない力を

持ってるのねコイツ...)」

 

サクラ「霊夢、心の声は聞こえてるからね。

一応私さとり妖怪。」

 

霊夢「もうアンタ魔女名乗れば?」

 

サクラ「いや魔法だけが取り柄ではないから。

一応妖術は使えるから。」

 

霊夢「ふーん、そうなの。

...ところで、アンタらいつまでここにいるの?」

 

サクラ「少なくとも私とレイスは

暫く滞在するかな。

食事とか家事をやるからいいでしょ?」

 

霊夢「...まぁ、私の邪魔をしないなら別に

構わないけど...(その方が楽そうだし。)」

 

サクラ「ありがと。...ん?何か

空から誰か来てない?」

 

霊夢「ん〜?...あぁ。華扇ね。」

 

サクラ「華扇?」

 

霊夢「えぇ。詳しい事は本人に聞いたら?」

 

 

 

 

華扇「..こんにちは霊夢。...そちらの

方は誰ですか?見ない顔ですね?

私は茨木華扇。妖怪の山で仙人をしています。」

 

 

そういった丁寧な口調で自己紹介を

してきたのは、桃色の髪にシニョンを付けた

頭に、右手にグルグルと包帯をつけている、

なんとも特徴的な格好をした人(?)が現れた。

 

 

サクラ「私はサクラ。最近

幻想入りしてきた妖怪の新参者さ。

今は旅をしている途中で

ここに立ち寄ったんだ。」

 

華扇「ふむ、そうなんですか。ところで...」

 

サクラ「ん?」

 

華扇「あそこにいる頭に吸血鬼を乗せた

大きな龍は何ですか?

少なくとも私は知らないのですが...」

 

サクラ「あ〜、うん。あれはね、

私の友人だよ。今は休憩中みたいだけど。

...レイス〜!一旦こっちに来てくれ!」

 

 

 

 

 

レイス「ん?...サクラが呼んでるな..

おーいフラン、一旦起きてくれ。」

 

フラン「...んみゅう...あれ?

私いつの間に寝ちゃってたの?」

 

レイス「途中で寝ちゃってた。

夜更かしはしちゃいけないぞ。」

 

フラン「はーい...」

 

レイス「んじゃ向こうにいるレミリアたちと

少し待っていてくれ。」

 

フラン「後でまた遊んでねー!」

 

レイス「おう。...で、向こうか。」バシュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

華扇「...貴方がサクラさんの友人ですか?」

 

レイス「そうだ。

俺はレイス・スカーレット・ドラゴニールだ。」

 

華扇「私は華扇。仙人です。

貴方は...龍ですか?」

 

レイス「...種族で言えば...

竜人かな。今は完全な龍となっているが。

一応姿は戻す。その方が楽なのでね。」シュルル...

 

 

そう言ってから、俺は一度元の姿に

戻った。と言っても、竜人としての姿の方だが。

 

 

華扇「...それが貴方の本来の姿ですか...

(色々な力が混ざっている..?これは一体...)」

 

レイス「普段はこの姿で過ごしている。

今は旅の途中だ。...と言ってもサクラから

聞いてるか。」

 

華扇「はい。聞いてますね。

...ところで、貴方達から色々な力を

感じるのですが、それは何故ですか?」

 

レイス「んー、なんと言うか...俺らはな、

『霊力』『妖力』『魔力』『神力』の

四つを併せ持っているんだ。」

 

華扇「...神力?二人ともですか?」

 

サクラ「なんで言うかなぁ...別に

言う必要無いでしょ...」

 

 

レイスに暴露されちゃったけど、

一応私も神力は持っている。

暇つぶしに創造の力使って

『神力を私に宿す』と言う概念を

創ったら出来たから、そのままにしてた。

 

 

華扇「それは驚きですね。

...二人は幻想入りして来たと言いましたが、

いつ来たんですか?」

 

レイス「んー、どの位だったかな...

サクラ、分かるか?」

 

サクラ「一月位前かな?

私もよく覚えてないや。

華扇さん。この間起きた異変...

『紅星異変』は分かる?」

 

華扇「...はい。あの空が

紅くなった異変ですよね。

あれがどうかしました?」

 

霊夢「華扇、『紅星異変』の首謀者は

そいつらよ。」

 

華扇「...!?そうなのですか!?」

 

サクラ「うん。本当の事。

私達の存在を知ってもらう為に

起こした異変だよ。」

 

霊夢「結局最後は私達のいる意味が

あったのかってくらいになったけどね。」

 

サクラ「まぁ...流石にあの大きさの

レイスを連戦直後の二人が相手するのは

ちょっと無理があったかな。」

 

霊夢「えぇ。あの時は霊力を分けて貰ったけど

それでも手も足も出ない位に強かったからね。」

 

華扇「...っ!?霊夢がまともに戦えない程に

強かったというの?」

 

霊夢「...その場にいた私だから言えるけど、

あの時のレイスは紅魔館を軽く超える位に

大きくなっていて、正直まともにダメージが

入らなかったのよ。おまけに叫ぶだけで

私達のスペカを消し飛ばしたし...」

 

サクラ「あー、確かに簡単にスペカ諸々

吹き飛ばされてたよね。確かあのスペカは...」

 

レイス「轟音『黒龍の咆哮』だ。」

 

サクラ「あー、そのスペカだね。

...正直私が一番近くであの咆哮受けたからね。

かなり耳がやばかったけど。

(一瞬で結界貼ったのにその数秒後に

壊れたからなぁ...

それでもガードしきれなかったし...)」

 

 

 

 

フラン「レイスー!まだ〜!?」トテトテ

 

レイス「フランよ、もう少し待っていてくれ...

そしたら遊んであげるから。」

 

フラン「だってーお姉様。どうする?」

 

レミリア「レイス〜、暇なのよ。

何か面白い事は無いの?」

 

レイス「え〜...そんな急に言われてもなぁ...」

 

フラン「レイス達が戦えばいいんじゃない?

サクラとレイス、霊夢と仙人で!」

 

レミリア「あ!それいいわね!」

 

華扇「え...?」

 

霊夢「ちょ、私達を巻き込まないで...」

 

サクラ「よし分かった。そうしよう。」

 

姉妹「やった!」

 

レイス「どうしてこうなった...」

 

 

こうして、レイス達はスカーレット姉妹に

頼まれて、何故か戦うハメになってしまった。

(組み合わせは

レイス&サクラvs霊夢&華扇)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイス「はぁ...なんで

こんなことになるんだか...そして、

霊夢は結構面倒だな。弾幕ごっこは

無敗なんでしょ?」

 

サクラ「まぁ別に関係ない。

それを打ち破ればいい話だし。」

 

レイス「それもそうだな。

で、作戦はどうする?」

 

サクラ「取り敢えずもう一度

完全龍化してくれない?」

 

レイス「?...あぁ...完全龍化『冥獄龍』」

 

パキィィィン............

 

サクラ「...またさっきと違くない?」

 

レイス「属性の配分を変えただけだ。

...この後はどうするんだ?」

 

サクラ「あぁ、それはね...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華扇「二人とも、準備は出来ましたか...

って、その姿で来るんですかレイスさん...」

 

レイス「あぁ。問題ない。この姿で戦うからな。」

 

サクラ「始めちゃって良いよ。」

 

咲夜「では、私が合図を出します。

...このコインが地面に着いたら始めとします。

では、準備をしてください。

...参ります。」キィンッ!

 

レイス「…………………」

 

サクラ「…………………」

 

華扇「……………………」

 

霊夢「……………………」

 

 

……………………………カツッ...

 

 

レイス「サクラ!」

 

サクラ「オッケー!『ドラゴンライド』!」シュタッ

 

霊夢「...っ!?」

 

 

咲夜がコイントスをし、落ちる瞬間に

姿がかき消えた後、

始めの合図と同時に、サクラが

レイスの背に飛び乗った。

 

レイス「さあ、この超連携に

着いて来れるかな?」バシュッ

 

華扇「っ!?速ッ...」

 

霊夢「霊符『夢想封印』っ!」

 

レイス「おっと、そんなんじゃ

かすりもしないよ!」グィン!

 

サクラ「神雷『スターメテオ』!」

 

ドガガガガッッッ!!

 

華扇「っ!あの二人...速すぎて

追いつけない...確かに連携はかなり強い...」

 

霊夢「...何このスペカ...弾速が速くて

避けにくい...!こうも夢想封印が簡単に

かき消されると他にスペカが撃ちにくい...!」

 

華扇「レイスは翼とかが大きいから、

そこを狙えば当たるんじゃ...?」

 

霊夢「それが上手くも行かないのよ!

あいつの翼は特殊でね、弾幕とかは

貫通するようになってるの!

尻尾も同様の理由で当たんない!」

 

華扇「...なら、霊夢。スキをついて

あの二人を結界で閉じ込めて。

そうすれば、少しだけでも、一瞬でも

動きを止められるかもしれない...。」

 

霊夢「...それが通じるかは分からないけど...

少しでも勝てる可能性があるなら、

それに乗るしかなさそうね!」

 

 

サクラ「話は終わったか?では、始めるぞ!」

 

レイス「あぁ!行くぞ!サクラ!あの技だ!」

 

サクラ「あれか...了解!」

 

二人「蒼華氷天・『連獄神氷乱撃(マヒャデドス)』」

 

 

二人がスペカの詠唱をすると、地表から

境内を埋め尽くす程の、まるで

蒼色の美しいバラの様な氷の塊が現れた。

それらは一際大きな光を放った後、

花弁がちぎれ落ちるように取れた。

そして、それは蒼色の弾幕となって

二人に襲いかかった。

 

 

霊夢「...量が多すぎて避けきれない..!

夢境『二重大結界』!」

 

華扇「...包符『義腕プロテウス』!」

 

 

華扇が一枚のスペルカードを発動させるが、

大量の氷の弾幕の前には意味も無く、

全て消しさられてしまった。

霊夢の結界も同様で、貼った少し後に

クモの巣状に罅が入っていき、

ガラスの様に割れてしまった。

...そして、スペカを発動した後の

二人に守る術は無く、

 

 

華扇「...っ!!...ああぁ!!」

 

霊夢「華扇!」

 

 

華扇はその身に弾幕をくらい続けてしまい、

気絶してしまった。霊夢はと言うと、

持ち前の天才的な力で全て見切ってグレイズ

をしながら全ての弾幕を避け切ってしまった。

 

 

サクラ「...途中から弾幕の量を少なくしたけど、

余計なお世話だったかな?

華扇は気絶しちゃったか。

一旦外野に送っとくか。」パチンッ

 

 

サクラが指を鳴らすと同時に、

華扇はレミリア達の近くに

一瞬で移動した。サクラの能力で

場所を移したのだろう。

 

 

―――その時、

 

 

霊夢「大結界『博麗弾幕結界』」

 

 

レイス「あっ...」

 

サクラ「..私とした事が...油断してた。」

 

霊夢「これで終わらせる...!

ラストワード ...『夢想転生』!」

 

 

ラストワード。それは文字通り最後の切り札。

霊夢が目を閉じうっすらと半透明になり、

霊夢から大量の弾幕が現れた。

夢想転生は、自らを世界から浮かせる

究極の技。効果時間中、誰も霊夢に

触れる事は出来ない。

それを直ぐに見抜いたサクラは...

 

 

サクラ「レイス!作戦変更!

私は一旦離脱する!『瞬間移動』!」

 

レイス「...この弾幕量だと流石にダメか...

...俺が負けるなんて...久しぶりだな...。」

 

 

レイスは先程の華扇と同じように、

夢想転生の弾幕をその身に受け、

地面に墜落した。気絶はしていないが、

飛ぶことも満足に出来ないため、

これ以上戦う事は出来ないだろう。

 

 

サクラ「あらら、レイスがおちたか。

流石に一定時間無敵の夢想転生に抗う

事は出来なかったか... ...まぁ、私には

無敵でも、効果が切れるまで耐久すれば

いいだけの事なんだけど。

霊夢には悪いけど、この勝負は貰った。

天眼『神秘の守り』」

 

 

これは『対霊力』用に開発した結界で、

妖力とかには脆い結界だが、

霊力に大しては絶大な効果を発揮する。

なんと、くらった霊力弾とかを吸収出来る。

その吸収した霊力でさらに結界を強化出来る為、

攻撃を受けても壊れにくく出来るのだ。

これによって夢想転生をほぼ無効化出来る。

...あ、もう効果が終わったみたいだな。

 

 

霊夢「...嘘でしょ?私の夢想転生を受けて

ノーダメージなの?どうなってんの?」

 

サクラ「ふふ、私の結界は色々と使えるからね。

私の手にかかれば夢想転生をほぼ無効化出来る

結界もお手の物だ。...そして、これで

終わりかな?」

 

霊夢「えぇ。もう霊力がないしね。

もう技一発も撃てないわ...」

 

サクラ「残念だねぇ、まぁ、レイスは

倒せてたし、少しは成長出来たんじゃない?」

 

霊夢「...アンタも倒せてないと意味が無いのよ。

...もうそろそろ華扇を起こしてやってくれる?」

 

サクラ「任された。

全体完全回復(ベホマズン)』『起床魔法(ザメハ)』」

 

 

魔法の詠唱をすると、サクラをはじめとする、

神社にいる全員に淡い光が灯ると共に

疲れやキズが回復した。

ついでに全員の力も。

 

 

華扇「...うぅ...」

 

霊夢「華扇。決着が着いたわよ。」

 

華扇「...それで、結果はどうなったの?」

 

サクラ「最後は霊夢の降参で決着が着いた。

久しぶりにとても良い勝負が出来たよ。」

 

華扇「霊夢が...降参?」

 

霊夢「えぇ。最後に夢想転生を使ったのは

いいんだけど、結局サクラには負けちゃって...

レイスは何とか倒せたけど、二人倒せてないと

意味が無いのよ。」

 

サクラ「んじゃ向こうに戻ろうか。」

 

霊夢「そうね。...華扇はどうするの?」

 

華扇「今日は帰るわ。さようなら。」

 

霊夢「そう。さよなら。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サクラ「レミリア〜?終わったよ〜?」

 

レミリア「...貴女ね...どんだけ強いのよ...

霊夢を負かすとか、初めて見たわよ?」

 

サクラ「それだけ私の方が強いって事だ。

ただそれだけの事だよ。」

 

レミリア「...ふーん、...貴女達はこの後は

どうするの?紅魔館に戻るの?」

 

サクラ「いや、レミリアには悪いけど、

暫くは博麗神社に滞在する予定だよ。」

 

レミリア「レイスもなの?」

 

サクラ「そうだね。...でその本人は?」

 

レミリア「あそこにいるけど。」

 

サクラ「ん?」

 

 

 

 

レイス「フラン、まだ終わらないのか?」

 

フラン「私が満足するまで!」

 

レイス「はいはい。分かったよ。」

 

フラン「わーい!」

 

 

 

 

サクラ「...なんと言うか..和むね。」

 

レミリア「そうね。...じゃあ私達は

この辺で紅魔館に戻るわね。

...また来てね。」

 

サクラ「...ねぇレミリア。」

 

レミリア「何かしら?」

 

サクラ「これあげる。」ヒュッ

 

レミリア「わわっ、...何これ?」

 

サクラ「それは天眼の指輪。

それを身につけてれば

私の力で弱点を一時的に消せるんだ。

試しに付けてみなよ。」

 

レミリア「えぇ。」

 

サクラ「付けた?なら日傘取ってみな?」

 

レミリア「どれどれ...ほんとだわ!

日光に当たっても痛くない!

凄いわねこの指輪!

こんなの貰っちゃって良いの?」

 

サクラ「構わないよ。それは私達を

紅魔館に住まわせてくれた事への

感謝の気持ちの贈り物だよ。

後...はいこれ。」

 

レミリア「...?同じ指輪?」

 

サクラ「これはフランの分だよ。

帰ったら渡してあげて。」

 

レミリア「えぇ。分かったわ。

...ありがとうね。サクラ。嬉しいわ。」

 

サクラ「ふふ、こっちもだよ。

...んじゃ、そろそろ帰らなくちゃね。

送ってあげる。皆集めてくれる?」

 

レミリア「分かったわ。フラン〜!

帰るわよ〜!戻って来なさい!」

 

レイス「ほら、フラン。呼ばれてるぞ。

帰る時間だってさ 。」

 

フラン「むー...もっと遊びたかったのに...」

 

レイス「また帰ってきたら遊んであげるから。

それまで我慢だな。」

 

フラン「はーい。」

 

 

 

 

 

 

サクラ「んじゃ皆揃ったね?

行くよ〜。『瞬間移動』」シュウゥゥン

 

レミリア「じゃあねレイス。

また会いましょ。」シュン

 

フラン「レイス〜!また遊んでね!」シュン

 

咲夜「…………………」ペコリ シュン

 

 

 

 

 

レイス「...ふぅ、なんだかんだ楽しかったな。」

 

サクラ「そうだね。んじゃ、神社に

行こうか。霊夢が待ち侘びてるよ。」

 

レイス「そうだな。速く行くか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...こうしてレイス達は騒がしくも楽しい

一日を過ごした。こんな楽しい日が

続けばなと思うレイスであった。

 





〜補足〜

神雷『スターメテオ』

空から星型の雷属性の弾幕を高密度に
放つ技。弾速が非常に速く、威力もかなり高い。
ただ一直線にしか落ちてこないため、
避ける事は難しくない。

蒼華氷天・連獄神氷乱撃

地表からバラの様な氷の塊を出現させ、
その後花弁のようにちぎれ落ち、
氷の弾幕となり襲いかかる。
範囲がとても大きい。威力は低め。

天眼『神秘の守り』

術者の周りに薄紫の結界を貼り、
霊力による攻撃をほぼ無効化する。
霊力が当たるとそれを吸収し、結界が
さらに強化される。
このためにとても壊れにくい。

『天眼の指輪』

サクラが創り出した神秘の指輪。
付けた者の弱点をつけている間
無効化出来るスグレモノ。
またサイズも付けるものによって自由自在に
大きさを変えられる。



いつもより大幅に長くなりました...
次回どうしよう。

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