東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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2週間も待たせてすみませんでした。
文字数にへばってたのと、
身の回りが忙しくて書く時間が
少なかったんです。
今回でコラボ編は終了です。


第四十三話話相互世界の違い コラボ編③

〜紅魔館 テラス〜

 

 

 

 

 

レイス「...ところで、

その二つの剣...剣術でも使っているのか?」

 

カルゴ「型なんて無い、完全な我流だがな。

無闇矢鱈に振り回し力を解放し

敵を殲滅する。」

 

レイス「物騒だな。...俺は自ら

編み出した『竜華閃』、『神竜閃』を

使って敵を打ちのめすけどな。」

 

カルゴ「かっこいーな。...俺、誰かを

斬るのにはあんま剣使わないんだよな。

刀剣使いと戦う時は使うけど。

だって治癒させるのめんどいし、

殺したらヤバいし。

俺が本気で剣使うのは、殺さなきゃ

いけない時かな。そっちはどういう時に

剣使うん?」

 

レイス「基本斬撃による遠距離攻撃や

弾幕を切り裂いての相殺とかに使う。

攻撃は呪文やレーザーとかの弾幕を

主に使ってる。刀剣使いとなら

急所を当てない様に切り裂く。

...峰打ちでな。」

 

カルゴ「俺のは両刃だから剣の腹で

叩くしか出来ないなぁ。

まぁそんな技術は無いから、相殺は

弾幕同士でやる。」

 

レイス「被弾数無しなら特攻で

終わらせるけどな…。

大体決まってるしな、

遠くからしか攻撃出来ない。」

 

カルゴ「それなー。特攻は良いよな。

なんなら自爆テロすればいいし。」

 

レイス「自爆テロか...確かに出来るけど

威力がデカすぎるから

使うに使えないんだよな...。

あまり調整も出来ないし。」

 

カルゴ「同じだな。俺もだ。」

 

レイス「後爆発した衝撃で鱗が四方八方に

高速で撃ち出されて辺り一面を

切り裂くから後始末が面倒なんだよな。」

 

カルゴ「洗うのも大変そうだな。

隙間に汚れ溜まったら...」

 

レイス「普段は人間状態で過ごすからな。

そこまで困る事は無いかな。」カッ

 

 

そう言って一旦人間状態に戻った。

よくよく考えてみれば、人間状態で

いる事の方が多い気がする。

龍化状態って見た目より重く感じるからな...

 

 

カルゴ「なるほどなー。俺は蝙蝠に

なれる程度だな。あ、これは俺だけじゃなく

吸血鬼全般の特性なんだが。」

 

レイス「あぁ...こっちのレミリアが

何かそんな事言ってたような...

後、俺がなれる姿は

人間状態、竜人状態、

完全龍化状態、蛇神状態くらいかな?」

 

カルゴ「スゲー。俺は今のこれと

蝙蝠と...あとは力を借りる神による

神様形態かねぇ。」

 

レイス「ほぉ...。あ、他にもな、

この翼はな、俺の自由に消したりできるし、

自分の好きな翼に変化出来るんだ。

こんな風にな。」ズシャァァ

 

 

今あるデフォルトの翼を消し、

左翼にフランの特徴的な翼と、

右翼に純白の天使の翼を生やした。

重さを調整して同じにしている為、

バランスは保てている。

 

 

カルゴ「うわぁ〜...全然違う翼で

不便な事無いのか?てかアンバランス...。」

 

レイス「同じ重さにして

調整してるからね。

レパートリーも多いしな。」シュンッ

 

 

次に、二つの別々の翼を消し、

新たに大きな龍の翼を一対生やした。

 

 

カルゴ「でもバリエーション豊かでも

戦闘でそれ生かせるのか?」

 

レイス「生かせるか、と言うと微妙だな。

素早く羽ばたいて被弾を避けるとかには

使えるな。用途によって切り替えるな。

地上なら消している。飛ぶ必要も無いからな。」

 

カルゴ「そうだな。」

 

レイス「...まぁ、剣を使うなら

俺は強いけど、...サクラは

トラップ、呪文、ワープなどを

巧みに使って追い詰めて来るからな。」

 

カルゴ「あー、そういうタイプね。

トラップはゴリ押し、ワープは能力封じで

行けるかな。呪文は利用出来るし。」

 

サクラ「そう考えるか...。

その場合、私は別の手を次々出すよ。

無効化の能力とか。」

 

カルゴ「別に対抗する気はねぇよ。

こっちの幻想郷にそういう奴が居たら、

行動される前に破壊すりゃいいだけ

だからな。問答無用だ。」

 

サクラ「...ま、あくまで対抗策を言った

まで。気にしないでね。

...ところでさ、その剣、持ってみても良い?」

 

カルゴ「そんな重くないぞ。

戦闘は動きやすさ重視だからな。」

 

サクラ「...結界なんて貼られてたんだ。

ふぅん。見た目は結構

カッコイイね。」

 

 

なんだろう...?少しこの剣から

禍々しい物を感じるな...。

 

 

カルゴ「禍々しい力を感じるって

顔してんな。俺には分からんが、

よく言われるよ。

『そんなもの持ってると邪気に呑まれる』

とかも言われたっけな。まぁ、結果は

この通りピンピンしてるがな。」

 

サクラ「...確かに問題なさそうだね。

...レイスもその剣見せて見たら?」

 

レイス「ん?...まぁいいけど。

そらよっ。」ブンッ

 

 

いかにも軽そうな感じで剣を

投げ渡したが、俺のこの二つの剣は

片方だけでも15キロ程あり、

普通よりも重い剣になっている。

 

 

カルゴ「おっ、俺のとは違って

重いのな。パワー重視?」

 

レイス「まぁそうだね。重いと振る

速度とか普通遅くなっちまうけど...

そこは力で何とか出来るからな。」

 

 

まぁ...白玉楼で練習してた時に思い切り

振ったら、ちゃんと握って無かったから

振り切った時に手からすっぽ抜けたのが

重くした理由でもあるんだが...

 

 

カルゴ「へぇ...俺は、パワーはスピードで

補ってるね。速くなれば破壊力とか

底上げされるしさ。」

 

レイス「だよな。...俺はもっと練習

が必要だねぇ...と言っても剣を思い切り

振れる場所がないけど。

(主に剣を振ることによる周りへの

ダメージを考えてである。)」

 

カルゴ「白玉楼で妖夢に相手

してもらえば?それかどこか異世界

いって妖夢の爺ちゃん探すとか。」

 

レイス「いやー...俺ね?向こうでは

妖夢の師匠的な事をやっていてさー...

......ん?異世界の妖夢の爺ちゃん?

誰の事なんだ?」

 

 

少なくとも、俺は妖夢から

そんな事を聞いた事は無い。

...俺が妖夢から聞いて無いだけなのか?

 

 

カルゴ「妖夢の師匠。魂魄妖忌。

物質じゃないイミワカラン物まで切れる。」

 

 

レイス「oh......マジかよ。

俺とほぼ変わらんのか?

俺も一応時を斬るまでは会得しているが...」

 

 

実際、ランスの『時空を操る程度の能力』を

使わなくても時や空間を斬れる様にはなった。

試しに咲夜に時を止めてもらい、

時の止まっている空間を斬ってみたが、

ガラスが割れるような音と共に強制的に

時止めが解除された。

つまりは俺も時と空間を斬る事は出来る訳だ。

 

 

カルゴ「俺の知る限りでは空間に

かけた能力事斬る。」

 

レイス「まさかとは思うが...

やられたことがあるのか?」

 

カルゴ「まーね。俺実は、母さんから

『重力を操る程度の能力』貰ってさ、

それ使って攻めたら...うん...。

能力効かない場合を想定して

空間そのものに能力をかけたが

見事に斬られたよ。」

 

レイス「えぇ...?...でもそんなに手練なら

一度は戦ってみたいな。...帰ったら

妖夢に聞いてみるよ。」

 

カルゴ「妖夢が幼い内に頓悟したから

妖夢は何も分からないと思うぞ。」

 

レイス「幽々子さんなら何か

知ってると思う?あの人なら多分...」

 

カルゴ「知って.........そうではあるが、

はぐらかされるか弄ばれてオシマイだろうな。

そもそもどこに行くのかも言わないで

突然消えたらしい。主にも言ってなさそう。」

 

レイス「やっぱりか...。

地道に探すしか無さそうだな。」

 

カルゴ「それがいいな。」

 

サクラ「ねぇ、エスカルゴ。

こっちのレミリア達はどうしてるの?

やっぱり世界での違いは

あるのかなーって思って。」

 

カルゴ「........................驚かない?」

 

サクラ「...あぁ、成程。(察し)」

 

レイス「え?......多分?」

 

サクラ「レイスは絶対無理。」

 

レイス「え?それってどういう...」

 

サクラ「いいから、聞けば分かるよ。

......お願い。」

 

 

 

カルゴ「...俺の子産んでる。」

 

 

 

レイス「...............( ゚д゚)ポカーン」

 

サクラ「あ...こいつショックで放心状態に

なってるし............てゐっ!」ピコンッ!

 

レイス「いてっ!?」

 

 

サクラは一瞬で手元にピコピコハンマーを

創り出し、迷いなくレイスに思い切り

ハンマーを叩きつけた。

ピコピコハンマーなのはせめてもの

サクラの優しさだろう。

 

 

レイス「...やり方に悪意を感じたけど...

まあいい。名前は何?」

 

カルゴ「レイチェル・スカーレット。

レミリアがさらに幼くなった感じで、

姉妹にしか見えねーけど......母娘だ。」

 

レイス「ふぅん...いい名前じゃん。

...姿を見せて貰う事って出来ない?」

 

カルゴ「ちょっと部屋行ってくる。」シュンッ

 

 

そう言うとエスカルゴは額に指を当て、

一瞬で姿を消してしまった。

 

 

サクラ「瞬間移動の類だね。私もよく

やってるあれ。原理は多分

少し違うと思うけど。」

 

 

恐らく、向こうは...魔法的なやつかな?

瞬間移動の魔法は大図書館にあったしね...

私は必要ないから読んでないけど...

そもそも能力で瞬間移動出来るし...

そして...来たかな?

 

 

カルゴ「連れてきた。」

 

???「うー✩」

 

レミリア「初めまして。こっちの幻想郷

のレミリアよ。レイチェル、挨拶なさい。」

 

レイチェル「こんにちはー!」

 

 

右手をあげながら元気な挨拶をした、

レイチェル・スカーレット...レーテは、

確かに小さくなったレミリアみたいだった。

レーテと言うのはレイチェルの愛称らしい。

 

 

サクラ「初めまして。別の幻想郷

から来たサクラです。」

 

レイス「初めまして。同じく

別の幻想郷から来た

レイス・スカーレット・ドラゴニールだ。

どうぞよろしく。」

 

レミリア「よろしく。...やっぱり並行世界って

いうのはいくつもあるのねぇ。

そっちの私はどんな感じかしら?」

 

サクラ「んー、この前プリン戦争が

勃発してたかな。」

 

レミリア「馬鹿ねぇ...。」

 

カルゴ「いや、この前までしてたろ。」

 

レミリア「2、3年してないしぃ〜...。」

 

カルゴ「子供め...」

 

レミリア「ていうか子供の前で

言わないでくれる!?腹違いの子達と

そんな下らない事で喧嘩したらどうするの!」

 

カルゴ「下らないって事は自覚してんだな。

まぁそれはエリスのせいだったんだが。」

 

レミリア「くっ、あの女...!」

 

 

...何か俺達が一気に空気になってる...

てか会話の中に気になるワードがあったな...

 

 

レイス「...まぁ、うちの場合は、

サクラが瞬時に縛り上げて沈静化してたな。

いやー、あれは忘れられない。」

 

カルゴ「そうなのか。こっちは、争いを

発生・激化させる能力者が近くに居てさ、

自然の争いよりも激しかったから

止めるのが大変だった。」

 

レイス「さっき言ってたエリス?

って人の事か?」

 

カルゴ「そ。負の感情を増幅させるんだ。

だから、少しだけ、

『あ、プリン食いやがった...』とか思えば

『プリン食いやがってこの野郎!』みたいに

なって、食った方は『なんでそれくらいで

キレるんだよコンニャロ!』みたいに

なり、喧嘩はより激しくなる。」

 

サクラ「ふーん。ま、何かあった時の為に

一応覚えておくかな。

...ん?...どうやらおやつが来たみたいだね。」

 

 

 

???「お待たせしました。」

 

レイス「お、キタキタ...って、子供咲夜っ!?」

 

サクラ「...やっぱりか...。」

 

 

私達の目の前には、レイスが言ってた様に、

咲夜をそのまま小さくしたような、

吸血鬼のメイドがいた...

 

 

弦月姫「十六夜弦月姫です。

どうかお見知り置きを。」

 

サクラ「...エスカルゴ?

まさかとは思うけど...この子も?」

 

カルゴ「うん。レイチェルの

腹違いの姉、俺の娘。」

 

サクラ「ふぅん...。」

 

 

多分エスカルゴ...まだ子供はいそうだね。

レミリア

...ちょっと前に習得したアレ、

使って見るかな?...まだ慣れないけど...

 

 

サクラ「ちょいと失礼。『探知結界』」

 

カルゴ「...?」

 

 

...そう言ってサクラは、エスカルゴ達には

分からない、一部の人(妖怪)に反応する

結界をはった。

...結界と言ってもサクラが妖力をドーム状に

拡散してるだけだと思うが...

 

 

レイス「...今サクラは幻想郷全土を

探知して、エスカルゴの...残りの子供を

探してるんだろな。...多分だけど。

一応聞くけど、あと何人いるんだ?」

 

カルゴ「9人。合計11人。」

 

 

...こっちの幻想郷...私のいる世界と比べて

何か妖気が濃い気が...まぁそれはいいや。

さっき残り9人の全11人って聞こえたから...

エスカルゴと似た妖気を9つ探してっと。

...よし。全部発見。...何故か1つ捉えにくいけど。

 

 

サクラ「...分析完了。1人ずつ言うから、

ちょっと説明をお願い。」

 

カルゴ「オッケ。軽〜くな。」

 

レミリア「分かったわ。」

 

 

サクラ「えーっと、まずはここ、1箇所目。

多分レイチェルと弦月姫だね。

この2人はさっき聞いたね。

2箇所目は.....白玉楼だね。

珍しく男子の気配だけど。この子は?」

 

カルゴ「魂魄妖舞。5歳の男子。」

 

レイス「魂魄って事は妖夢か...

サクラ、様子は?」

 

サクラ「ん。妖舞と妖夢、そして...

妖忌だね。多分動きからして修行中っぽい。」

 

カルゴ「動きまで探知出来んのな。

てかそこ幻想郷じゃなくて冥界だぞ...?

緩んでるとはいえ結界を越えて

探知できるとかヤバすぎ。」

 

サクラ「チートですから。

...まぁ、それは置いといて、3箇所目は...

妖怪の山だね。2人分の反応があったよ。

んーと、1人は高速で移動してて、もう1人は

守矢神社にいるね。この子達は?」

 

カルゴ「速い方は射命丸穹、11歳。

神社にいるのは東風谷樹里愛、5歳だ。

どうも俺の子達は、女子率が高い様でな。」

 

サクラ「...ホントだね。」クスッ

 

サクラ「えーっと、射命丸だから文か。

確かに納得の速さだね。」

 

レイス「俺は亜光速で飛べるけどなー...

その2人の様子は?」

 

サクラ「樹里愛は守矢神社にいるね。

どうやら諏訪子を宥めてるらしい...

穹はあちこち飛び回ってるね。

探知がやっとできるレベルだよ。」

 

カルゴ「...また喧嘩してたらしい。

内容は...『またヤバい神が来た』って

神奈子様に八つ当たりしただけっぽいが。」

 

レイス「あ、これは俺が原因だわ。(´・ω・`)」

 

サクラ「後...何か守矢組とは違う...

何か見た目が子供の神の武甕槌命が

いるんだけど...」

 

カルゴ「え、守矢神社にいんの?

めっずらし。俺が武甕槌命の器だから、

幻想郷にも拠点を構えたんだよ。

守矢神社の境内に分社あるだろ?それ。」

 

サクラ「んー?...ホントだ。

よく見えなかったよ。...次に行くね。

4箇所目、竹林の奥の建物から

雷落としてる子から反応してるね。」

 

カルゴ「何やってんだ...。その子は

巫月・優曇華院・スカーレット。13歳。

現時点では最強の娘だ。」

 

サクラ「様子を見る限り...

何か桃色の服を来たウサギを狙ってる。

...あ、とうとう直撃して捕まった。」

 

カルゴ「一発で当てなかった辺り、

手ェ抜いてたんだな。悪ノリして遊んでたか

イタズラされたんだろ。」

 

サクラ「イタズラされたんじゃない?

何か捕まった時抵抗してたし。

...何か巫月がかなりの良い笑顔だけど。」

 

レイス「...これは...うん。」

 

サクラ「...これ以上は良いか。

...次に行くね。5箇所目は...、

...博麗神社?吸血鬼と半妖?」

 

 

...この世界の霊夢は...まさかの吸血鬼に

なってたか...。しかもこの感じは..

エスカルゴの眷属になったのか...

いや、今はいいや。

 

 

カルゴ「うん。半妖の方が博麗霊愛、12歳。

純血の方が霊麗、5歳。

霊愛は巫月と同じレベル、俺の子達の

中では最強だ。

巫月と戦ったら必ず引き分ける。」

 

レイス「何その壮絶な姉妹バトル。」

 

サクラ「私からしたらまだ伸び代が

あるけどね。それでも強いけど。」

 

カルゴ「姉妹バトルは、やっぱり上の

4姉妹が群を抜いているよなぁ。

弦月姫は今でも強いが、

追いつけるように頑張ろうな。」

 

弦月姫「はい!」

 

 

サクラ「...うん。次に行くね...。

6箇所目は...ん?またここか。

...図書館にいるけど...ミニ小悪魔?しかも2人。」

 

カルゴ「ツインテがここあ、

サイドテールがシガレット。生まれて

半年経ってないが、種族の特性上

生まれた時から成体だ。」

 

 

レイス「どっちもお菓子なんじゃ...

 

サクラ「...てゐっ!」ガァン!

 

レイス「あだっ!?...本物はアカンやろ...」

プルプル...

 

サクラ「別に言わなくていいの。

余計なんだよ。...えーとツインがここあで

サイドがシガレットね。魔力体...使い魔か。」

 

カルゴ「うん。俺と小悪魔の子で、

パチュリーに仕えてる。」

 

サクラ「あ、やっぱり?気質って言うか...

気配が似てたからさ...魔力の質がね。」

 

カルゴ「ほーん...そんなに読み取れるのな。

個人情報ガバガバじゃん...。」

 

サクラ「さとり妖怪にそれを言っちゃうか。

まぁその通りなんだけど。」

 

カルゴ「さとり妖怪は基本心読むだけだろ...

そっちは色々と強化されてるじゃんか。」

 

サクラ「まぁそこを言われると

何も言えないね...。...で、最後なんだけど、

何か反応が微かすぎて上手く感知が

出来ないんだけど...これはどういう事?」

 

 

ほんとに、最後だけモヤって言うのか...

そんなのがかかっているみたいによく

見えなくて...感知しにくい。

 

 

カルゴ「異空間にいるからだね。

どこにいるのかは俺にもわからん。」

 

サクラ「異空間?」

 

カルゴ「詳しい事はわからん。

ま、害はないからほっとけ。」

 

サクラ「そうするよ。

...にしても、話してる間に結構時間は

経ってたね。どの位経ったかな?」

 

カルゴ「1時間?」

 

サクラ「(そこまでは経ってなかったか...)

...結構経ってるの...かな?

この後はどうするかな?」

 

カルゴ「解散しよ。思念通信出来んなら

いつでも話せるしよ。なんなら俺も

そっちに行けるし。」

 

サクラ「ならそうしようかな。

...あっ、ちょっとまってて。」シュンッ

 

カルゴ「?」

 

サクラ「...よいしょっと。

はいエスカルゴ。私からの贈り物。

切れにくいミサンガ。」

 

 

これは、私が慣れない創造の力を使って

創りあげた至高の1品。

特殊に創ってあるから、

経年劣化でないと切れない仕様になってる。

 

 

カルゴ「おっ..良い、のか?」

 

レミリア「素直に頂いておきなさい?」

 

カルゴ「そだな。...ありがとう、サクラ。」

 

サクラ「剣を使うなら

こういうのが良いでしょ。

願いを聞いても良いかな?」

 

カルゴ「願いは...皆をs」

 

レミリア「たまには自分の事を願っても

バチは当たらないんじゃない?」

 

カルゴ「俺は...自分の事はいいよ。

皆の幸せが俺の幸せ、的な?」

 

レミリア「クサイセリフねぇ...。」

 

カルゴ「うっせ...。んーと、

皆を幸せに出来ますように、かな。

ムズいかもしんねーけど、

いつかは達成出来る様に...ね。」

 

レイス「いい願いだな。」

 

サクラ「...なんなら自分の

願い用にもう1つ創る?」

 

カルゴ「ぶっちゃけ、俺の願いって

自分でも分からないんだよな。

敢えて言うなら、

『霊夢以外の奴には負けないように』

だけど。」

 

サクラ「ならその願いを

込めればいいんじゃない?

...ホイっと。」ポンッ

 

 

私は目の前でさっきとは色違いの

ミサンガを一瞬で創り出した。

 

 

サクラ「はい。」

 

カルゴ「サンキュ。......うん。

つけても違和感無いな。」

 

サクラ「それなら良かった。

それは私の力がかかっていてね、

経年劣化でないと絶対に切れなくしたよ。

刃物とか、力任せに引っ張っても大丈夫。」

 

カルゴ「おおー、それはいいな。」

 

サクラ「あと...ついでに言うなら、

自爆した時は、それにはキズは

つかないって事を覚えておいてね。

ちょっと

『あらゆる攻撃を受けない程度の能力』を

そのミサンガに付与したから。」

 

カルゴ「助かるよ。」

 

 

レイス「んじゃ、そろそろ自分の世界に

戻るとするか。サクラ。頼む。」

 

サクラ「あいよ。『虚無の罅』」パチンッ!

ビギ...バギギ..

 

 

サクラ「それじゃあね。二人とも。

またいつかここに遊びに来るね。

こっちの世界も歓迎するよ。」

 

レイス「こっちの世界に来たら

俺の本気の形態を見せるよ。

それまで元気でな。」

 

カルゴ「おう、そっちもな。」

 

レミリア「また会いましょ。」

 

 

レイス「よいしょ...っと」シュンッ

 

サクラ「...またね。」

 

 

パキィン...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜博麗神社境内〜

 

レイス「...ふぅ、何か少ししか時間は

経ってないのに、色々とあったな。」

 

サクラ「それもそうだね。

と言ってもまだ時間はお昼位だけどね。

あっちとは多少はズレてるみたいだね。」

 

レイス「....この後はどうする?」

 

サクラ「私は一旦寝る。

アレ開くのは結構力を使うしね。

レイスはどうするの?」

 

レイス「俺は何か食べてるよ。

無性に腹が減るんでな...」

 

サクラ「そう。じゃおやすみ。」シュンッ

 

レイス「...行くか。」バサッ

 

 

俺は空高く飛び立った。

遥か上にいる弟子の元へ。

少ししか経ってなくとも、気分的には

久しぶりになるだろう。

 

 

 




次回は多分冥界か博麗神社の
どちらかになります。

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