東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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何気に蛇竜形態が好きなレイスです。
妖夢とレイスが今回メインで、
最後の方にサクラ視点です。


第四十五話再会、そして...

〜冥界 白玉楼〜

 

 

レイス「...てなワケでここまでに

至る訳何だが...」

 

幽々子「色んな所行ってるのね〜。

それより...そろそろ

ご飯の時間じゃないかしら?」

 

レイス「あー、そういやもう昼か...

ゆったりしすぎて時間忘れてたわ。」

 

妖夢「幽々子様、ご飯が出来ましたよー。」

 

レイス「ちょうどご飯も出来たみたいだな。

...なぁ幽々子、ちょっとこのまま俺を

頭に乗せといてくれないか?」

 

幽々子「え?なぜ...あぁ、成程、

そういう事ね♪分かったわ。」

 

 

俺の思っている事が分かったのだろう。

可愛らしい笑顔を浮かべ、承諾して

居間に向かう幽々子。

簡単に言えば妖夢へのプチサプライズだ。

現に今妖夢は俺がここにいる事を知らない。

...楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜白玉楼 居間〜

 

 

 

幽々子「妖夢ー、来たわよー。」

 

妖夢「あ、来まし..た...か?」

 

 

幽々子の頭の上の蛇(レイス)に

気付いたらしい。明らかに動揺している。

 

 

妖夢「ちょ、幽々子様!あ、頭に...!」

 

幽々子「えー?何かしらー?

聞こえないわよー?」

 

 

幽々子は扇で顔を隠し、

笑いながらそう言った。

完全に妖夢を弄っている。

 

 

妖夢「で、ですから...頭に...

へ、蛇が、蛇が乗ってますって!」

 

 

レイス「.........」シュルシュル

 

 

これ以上は妖夢の精神が

ヤバそうなのでここらで終わらせる。

竜人の姿に戻るのは...面倒だし良いか。

 

 

妖夢「と言うか何ですかその蛇!?

何で幽々子様の頭に乗ってるんですか!?」

 

レイス「え?許可取ってのっけて

貰ったんだよ?(裏声)」

 

妖夢「喋った!?

しかも何か変な声!?」

 

 

...やっぱり妖夢はいじられキャラだな。

もっとやってたいけど流石に終わるか。

 

 

レイス「...と、妖夢を弄るのは

ここまでにしようか、幽々子。」

 

幽々子「あら、もう終わり?」

 

レイス「これ以上は妖夢がねぇ...」

 

 

妖夢「...て!その声って!

まさか師匠!?師匠何ですか!?」

 

レイス「いや、一瞬迷ってなかったか...?

いや、そこは良いか。それより、

今更だが...妖夢。」

 

妖夢「は、はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイス「ただいま。」

 

 

妖夢「ほんとに今更ですね!?」

 

レイス「いやね?最初にここに来た

時点で妖夢に会っても良かったんだけど、

来た時に騒霊の三人がいてな。

それに妖夢もちょうど昼食作ってたしな...

終わるまで待ってる事にしてたんだ。」

 

妖夢「あぁ、あの人達ですか。

...ところでいつ頃来たんですか?」

 

レイス「大体...10時くr...」

 

妖夢「人符『現世斬』ッ!」ブォッ!

 

レイス「うぉっとっ!?」ガギィンッ!

 

 

時間を言い切った途端に

スペルを発動し、いきなり

襲いかかってきた。

この形態で斬られる訳にはいかないので

速攻で【守護龍の加護】を発動、

斬撃を回避する事に成功した。

...周りを見ると既に幽々子は妖夢の

背後に回っていた。

 

レイス「...すまん、この形態の時に

斬ろうとするのはまじでやめてくれ。

この形態は見た目より脆いんだ。」

 

妖夢「ならその証明の為に1回

で良いので斬らせてください。」

 

レイス「理不尽!!?」

 

妖夢「じゃあ...大人しくして下さいね?

余計な怪我をしたくなければ...。」

 

レイス「あ、ハイ。(諦め)」

 

 

せめて...死ななければ良いか...。

いや、死なないけどさ......。(不老不死者)

 

ザシュッ!ズバッ!ビチャッ...!

 

レイス「ゴフッ...」バタッ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイス「……………動けねぇ...」

 

妖夢「流石にやり過ぎました。

すいません師匠...。」

 

レイス「良いって...元はと言えば

俺が悪いんだし...。妖夢は悪くない。」

 

 

ズタズタになるまで切り裂かれた後、

俺は一回逝ったが、一応不老不死なので

復活したのだが...慣れていないのと、

復活に結構妖力やらを消費するので

例え復活しても殆どの場合戦闘を

続行は出来ない。後現在は蛇竜の姿なのだが、

さっきも言ったように戦闘には向かない形態

な為に妖力も少ないのだ。

 

 

妖夢「ところで...師匠。」

 

レイス「ん〜?何?」

 

妖夢「何で今度は私の頭に

乗っかってるんですか...?」

 

 

...妖夢が今言ったように、俺は今は

妖夢の頭に乗っている。俺動けないからね。

え?死んだからリセット

されるんじゃないのか?

...どうやら自爆と殺されるのでは

原理が違うらしい。なんでだ。

てなワケで、まじで動けない訳だが...

 

 

レイス「意外と妖夢の頭に乗ってるのも

悪くないかも...?」

 

妖夢「...心の声ダダ漏れですよ師匠。

いや、これはこれで嬉しいんですけど...

 

レイス「ん?最後何か言った?

よく聞こえなかったけど。」

 

妖夢「いいえ、気のせいです。」

 

レイス「え、でも確かに何か...」

 

妖夢「気のせいです。」

 

レイス「お、おう...?」

 

妖夢「それより...師匠。

前に言ってましたよね?

『またここに戻ってきた時、再び勝負を

して、師匠を続けるか決める』と。」

 

レイス「あぁ。言ったな。」

 

妖夢「...なら、勝負です。

再び師匠は戻ってきた。

私だって少しは強くなったんです。

せめて...勝てなくとも、師匠に

一太刀位は入れたいんです。」

 

レイス「...妖夢の意志は分かった。

だが...一言言わせてもらおう。」

 

妖夢「何ですか?」

 

レイス「俺...まだ全快してないから、

勝負は明日でも大丈夫か?

今竜人の姿に戻っても

手加減が出来なくなる。」

 

妖夢「...分かりました。」

 

 

レイス「...悪いな。妖夢。」

 

妖夢「いえ...大丈夫です。」

 

レイス「………………」

 

 

 

 

その時、妖夢は、複雑な気分

だったのだろう。僅か一瞬だったが、

妖夢の顔が悲しくなっていた。

...やろうと思えば、直ぐに自爆して

リセットはできるが...

基本、俺は自然回復を待つ。

自爆して無理に回復しても、それが習慣に

なりかねないし、自分を大事にしろと

言われかねない。それはいやだ。

......ごめんな、妖夢..。

 

 

妖夢「あ、そうだ師匠。」

 

レイス「何?」

 

妖夢「今日、少しでも良いので

幽々子様のご飯作るの

手伝ってくださいね。拒否権はありません。」

 

レイス「...はい...。」

 

 

...はぁ...今夜は眠らずに回復に専念だな。

弟子の頼みだし...。

姿は...この姿のままで良いか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜同刻 博麗神社 境内〜

 

 

サクラ「……………………」

 

霊夢「どうしたのよサクラ。

そんなに眉間に皺寄せて空を見上げて。

何かあったの?...あんたがそんな

顔してるとか...。」

 

サクラ「...いいや。何でもない。

ただ、今..冥界...白玉楼にいるレイスの

事を見ていただけだよ。」

 

霊夢「..?今あいつ冥界にいんの?

なんでまた冥界なんかに...?」

 

サクラ「そんなん知らないよ。

あいつの事だから、どうせ妖夢との

あれを果たしにでも行ったんでしょ。」

 

 

霊夢「...あれって何よ?」

 

サクラ「...それは教えらんないね。

強いて言うなら『約束』だね。」

 

霊夢「...そう。なら別に良いわ。

...今日は夕飯よろしくね。」

 

サクラ「昨日も私じゃなかった?」

 

霊夢「そうだけど?

だってアンタの方が料理上手いし。

私が楽できるし。てなワケでよろしく。」

 

 

そう言って霊夢は神社に戻って行った。

...また私か。まぁ良いけどさ...。

...確か魚があったはずだから...

今日は煮付けにするかな。

 

 

サクラ「さてと、さっさとやるかなぁ。

また遅くなると霊夢に怒られるし。」

 

 

そうしてサクラも中に戻り、準備を始めた。

そして、それと同時に日が沈んだ。

...今宵は新月、空には美しい夜空が広がっていた。

 

 

 




レイスは初期から不老不死なんですけど、
明らかにするタイミング無くて
結果ここで出しました。
(多分コラボ編の会話で
わかる人もいると思うけど)
後サクラは料理はまあまあ得意です。
煮付けとかだったら簡単に作れます。

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