東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~ 作:★sophia★
〜紅魔館 屋根〜
レイス「...はぁ、とうとう来たか...。」
フラン「沢山遊ぼうね!レイス!」
レミリア「楽しませてね?」
レミリア...最初から参加するつもりだったのかよ。
別に構わないけどさ...。
レイス「...まぁいい。ルールは?」
レミリア「スペカ無制限。」
フラン「後、レイスはあのでっかい龍になって!」
レイス「えぇ...。...大きさは?」
フラン「一番大きく!」
レイス「...分かったよ。
『リミッターⅠ・Ⅱ・Ⅲ』解除。
魔力、神力、霊力、妖力、上限一部解放。
...『完全龍化』属性...《虚無》。」カッ
今回の姿は、灰色の鱗、所々に突き出た
水晶の様な透明な物体。真っ白い、綺麗な翼。
紅魔館をも優に超える、巨大な姿。
その名も...『虚無龍』。
レミリア「また見た事の無い姿に...」
フラン「...大きすぎない?」
レイス「最大でと言ったのはフランだろう?
これが1番大きいのさ。」
レミリア「それにしても大きいわよ...。」
大体今のレイスの大きさは140mを越える。
翼の大きさだけでも簡単に紅魔館を覆えるのだ。
サクラ「始めてもいい?暇なんだけど。」
レミリア「サクラはしれっと入ってこないでよ...。
まぁ良いわ。始めちゃって。」
サクラ「はいよ。...始めっ!」
フラン「禁弾『スターボウブレイク』!」
レミリア「紅符『スカーレットシュート』!」
レイス「ちょっ、開幕スペカはやめろ!
神力具現 刻印『騎龍防壁』!」
二人の弾幕が当たる直前でレイスは
スペカを発動させ、
龍の紋章が描かれた、透明で巨大な
自身の前に作り出した。
サクラ「へぇ...巨大なバリアだねぇ...。」
レイスの作り出した『騎龍防壁』は
二人のスペカを防ぎ、高い音と共に
砕けた。それと同時に二人のスペカも終わった。
レイス「...この姿だと、まともに避ける事も
ままならん...。だから最大の大きさは
したくなかったんだ...。今は別にいいけど...。」
フラン「次行くよー!
禁忌『レーヴァテイン』!」
レイス「こっちも攻めるとしよう。
《具現解放》、 魔槍『グングニル』
神槍『ゲイボルグ』禁槍『ロンギヌス』。」
フランは炎の大剣を、レイスは
黒、紅、白の三本の巨大な槍を
出現させた。フランはレーヴァテインを
手に持っているが、レイスの槍は
仄かに輝きながら、宙に浮いている。
レイス「『形態変化』、
風雷天槍『グングニル』煌炎天槍『ゲイボルグ』
氷闇天槍『ロンギヌス』。」
そう言うと、グングニルは、パリパリと
音を立てながら風を巻き起こし、
ゲイボルグは金色と紅色に輝く炎を纏い、
ロンギヌスは黒い氷を纏い、時折吹雪を起こす。
これが...『三位一体』。三つの槍の真の姿なり。
レイス「かわしてみなよ。投合、『ゲイボルグ』」
スペルの発動。それと共に
ゲイボルグはそれに反応して
紅い輝きを増した。
その瞬間、レミリアに向かって高速で
ゲイボルグは突き進んだ。
レミリア「神槍『スピア・ザ・グングニル』!」
レイス「...やっぱりそう来るよな...。」
レミリア「え...?」
真っ直ぐに突撃してきたゲイボルグを
レミリアはグングニルで弾き飛ばした。
そこまではいい。普通の回避行動だ。
だがな...
レイス「神話でのゲイボルグ。
その特徴を知っているか?
『数多にも分裂する』特徴を。」
レミリア「まさか...!?」
レイス「ゲイボルグ。『シェイン』。」
レミリア「...っ!」ガギィ!
レミリアは迫り来る数多のゲイボルグを
かわし、弾き...必死に避ける。
しかし数多のゲイボルグを弾き切るのは
流石に無理があった。
幾つかは掠り、レミリアを弱らせる。
ゲイボルグが纏うのは光の炎。
悪魔には効果アリなもの。
フラン「お姉様っ!『きゅっとして...」
レイス「おっと...。それを忘れていた...。」
フラン「...ドカーン!』」
フランの能力が発動し、ゲイボルグは
全て硝子のような高い音を立てて弾けた。
レイス「...なら次を使うまで。
グングニル、ロンギヌス、『カルハトス』。」
その言葉を発すると共に
2つの槍は動き出す。
グングニルはレミリアを、
ロンギヌスはフランに向かって突撃する。
フラン「もう一度!
『きゅっとしてドカーン!』」
ゲイボルグと同じように、
ロンギヌスも粉々に砕けてしまった。
レイス「...まぁ、分かってはいたが...
フラン、何気に能力使いこなせてないか?」
サクラ「そりゃ私が能力の使い方を
教えたからね。フランはセンスがあるから
教えるのも楽だったよ。」
レイス「お前か。てか審判が戦闘中に
話すな。雰囲気ぶち壊しになってるし...。」
サクラ「お前にシリアスは似合わないから。
見ていて飽きる。もっと派手にやってくれる?
そうでもしなきゃつまらない。」
レイス「...だ、そうだ。もっと派手に
行っても構わんのか?二人とも。」
フラン「別に構わないよー?」
レミリア「この槍どうにかしてよ!
まだ突撃してくるんだけど!」
レミリアはレイスの放ったグングニルを
グングニルで弾いては戻ってきて
また弾くを繰り返していた。
レイス「...悪い、すっかり忘れてた。
グングニル、戻ってこい。」
途端にグングニルは攻撃を辞め、
レイスの近くに戻ってきた。
レイス「...んで、もう一度聞くぞ?
もっと派手にいってもいいか?」
レミリア「ええ...別に良いわよ...。」
レイス「んじゃ、派手にいくか!
『完全龍化』、『神雷』っ!」
グングニルは消えて、
眩い光と共に姿は変わり
半透明な鱗から金色の鱗に変わり、
神々しい姿をした...『暁光龍』。
レイス「行くぞ、...『ケラヴノス』!」
一瞬の光と共に雷が大量に落とされる。
フラン「いきなり派手すぎ!」
レミリア「いつっ...少し掠った...。」
サクラ「私まで当たりそうなんだけど...。」
レミリア「そんな事言ってても
しっかりシールド貼ってるじゃない!」
サクラは不満そうに言いつつも、
ちゃっかりとシールドを貼っており
攻撃から身を守っている。
レイス「...(なんか疲れてきたわ...)」
サクラ「あれ?レイス疲れてない?
さっさとやられちゃいなよ?」
レイス「うるさい。審判は黙ってろ。」
レミリア「紅符『不夜城レッド』!」
レイス「おっと。危ない。」シュンッ
フラン「当たる気しない!」
サクラ「アレ使えば?今なら避けれないよ?」
現在、レイスの後ろには紅魔館がある。
つまり、逃げ場は無いに等しい。
上にはサクラの貼った結界がある。
フラン「それもそうだね!
やるわよ!お姉様!」
レミリア「ええ!分かったわ!」
レミフラ「紅魔符『ブラッディカタストロフ』!」
レイス「ここに来て複合スペカかよ...!」
サクラ「どうする?降参する?」
レイス「...この際、突っ込んでもダメか...。
...見事に追い込まれたみたいだな。」
サクラ「なら早く当たって終わらせてくれ。
飽きたし眠くなってきたんだ。」
レイス「...お前そんな冷たい性格だったか?
しかも俺だけに...。」
サクラ「...さぁ、どうだろうね?」
レイス「...はぁ...。」フッ
無防備になったレイスに強力な複合スペカが
襲い、レイスはそのまま墜落、気絶した。
この勝利に、スカーレット姉妹は
仲良くハイタッチをしたと言う。
サクラ「...これでレイスの負け、と。
勝負ありだね。一応審判の役割は果たすよ。」
サクラ「...ま、お疲れさん。いいチームワーク
だったよ?二人とも。」
レミリア「ええ。ありがとう。」
フラン「やった!ようやくレイスに勝てた!」
サクラ「あぁ、そうか。フランは
レイスに勝つのは初めてだったっけ。
初勝利おめでとう、フラン。」
フラン「ありがとう!」
サクラ「...さて、
さっさと起きろ!レイス!」ヒュンッ!
ドスッ!
レイス「あだっ!?...だからいちいち
刃物使って起こすな!割と痛いんだよこれ!」
サクラ「お前普通に刺しても刺せないじゃん!
だからわざわざ『能力』付けてまで
ナイフ刺してんだよ!」
レイス「疲れんならこんなん作るなよ!
マジでこれ痛いし!」
サクラ「だったらすぐ起きろ!
そうすれば私も疲れないんだし!」
レイス「お前の都合だろそれ!」
しばらく、二人の下らない口喧嘩が
続き、ようやく収まった。
サクラ「...ゼェ...ゼェ..喉痛いわ...
まぁ良い、レイス、負けたんだし、
ちょっと二人を乗せて空に行ってきて。」
レイス「あ?何で空なんだ?」
サクラ「今日は『あの日』だよ。忘れたの?
確か随分前に伝えたと思うけど?」
レイス「...あー、あれか。それなら了解。
正直忘れてた。二人とも、乗ってくれ。
ちょっと空に行くぞ。」
フラン「...?何があるのかは知らないけど
分かったわ!それー!」
レミリア「...あぁ、成程ね。分かったわ。」
レイスは二人を乗せ、
空高く舞い上がって行った。
心なしか、嬉しそうに。
...サクラ「それじゃ咲夜、あの三人を
よろしくね。私は行くから。」
咲夜「...承知致しました。サクラ様。
...行ってらっしゃいませ。」
そのままサクラは瞬間移動し、
何処かに行った。咲夜も時を止めて消え、
地上には再び静かな夜が訪れた。
サクラの居場所は次回分かると思います。
それまで気長にお待ちください。