東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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まずはサクラの居場所が決まりました。
レイスは暫く放浪です。


第五十話サクラの住み場所が決まった様です

~???~

 

サクラ「...あんまり良い物は

落ちてなかったかぁ...。まぁ、今はいいか。」

 

 

あの時、レイス達が空に飛び立ったあと、

私はちょっとある場所に行っていた。

幻想郷を放浪して回るのも確かに楽しい。

でも、そろそろ自分の住む場所は

決めないとね...。

 

 

サクラ「しっかし...流石に早すぎたかぁ...

まさかまだ起きてなかったとは...」

 

 

現在、私は無縁塚にいる。最初は博麗神社に

行ったんだけど、時間が時間でまだ

霊夢は起きてなかったよ。残念。

そんな訳で霊夢が起きるまで暇だから

近くに見つけた無縁塚で何か良い物が

落ちてないか探してたんだけど...

 

 

サクラ「これと言って大きな収穫も無かったか...

ここは外の世界の物が流れ着くって言うけど、

せめてゲーム機欲しかったなぁ...」

 

 

守矢神社でゲームやっている時に色んなゲームを

早苗に見せてもらったからねぇ...。

せめてWii位は落ちていて欲しかったなぁ。

壊れててもいいのに。直せるし。

 

 

サクラ「...これ以上探しても無理そうだし、

今回は諦めて戻るとしようかな。」

 

 

そう呟くとサクラは浮上し、

博麗神社へと向かった。

現在午前七時。朝日が昇り、鳥がさえずる。

至って平和な初夏である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~博麗神社~

 

 

サクラ「霊夢は...まだ寝てるか。でも

もうすぐ起きそうだし、勝手だけど朝食でも

作っておくかな。取り敢えず冷蔵庫確認っと。

えーと...野菜ばっかだな...キャベツにもやし...

んー...これだったら野菜炒めかな...?」

 

 

そうと決まればさっさと作ってしまおう。

あ、今更だけど塩足りるかな...まぁ良いや。

最悪創れば良いや...。まずはキャベツを

千切り...じゃなくてざく切りにしなきゃ...。

えーと包丁包丁...。あ、あった。

 

 

サクラ「それじゃ始めるかな。

もやしは一緒に炒めるから用意してっと。

炎は...面倒だから狐火で代用しよう。」ボッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~十分後~

 

 

サクラ「よし、取り敢えず完成っと。

ついでにご飯も炊き上がったし、

ちょうど良い時間になった。」

 

 

霊夢「あら、いい匂い...ん?」

 

サクラ「あ、霊夢起きた?」

 

霊夢「あら...サクラじゃない。なんで

ここに居るの?」

 

サクラ「んー...まぁ、私は居住地をここに

しようと思ってね。レイスと別れて

ここに来たんだ。家事とかは私が

全てやるから、いいでしょ?」

 

霊夢「...別にそれなら構わないわよ。」

 

サクラ「もうすぐ朝食完成するから、

その間に着替えちゃってよ。」

 

霊夢「分かったわ。あ、それと...」

 

サクラ「ん?」

 

霊夢「どうせアイツが来るだろうし、

朝食は三人分作った方が良いわよ。」

 

サクラ「アイツ...あぁ、魔理沙か。

ならもうちょっと追加しとくかな...。」

 

霊夢「それじゃよろしくねー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~五分後~

 

 

サクラ「ほい、出来たよー。」

 

霊夢「...野菜炒めか。美味しそうね。」

 

サクラ「ありがと。...来たかな?」

 

霊夢「来たわね。」

 

サクラ「追加しといて正解だったなぁ...。」

 

 

 

 

バンッ!(襖の開く音)

魔理沙「よお霊夢!朝食貰いに来た...ぜ?」

 

 

 

 

 

 

サクラ「やぁ魔理沙、久しぶりだね?」

 

魔理沙「あ、あぁ。久しぶり...だな?

てか、なんでお前がここにいるんだ?」

 

サクラ「あぁ、それはね...」

 

霊夢「ここに住むんだって。

その代わり家事全部やってくれるらしいから

私は別に構わないわ。」

 

サクラ「まぁ、よろしくねー。」

 

 

魔理沙「あぁ。...それより、レイスは

どうしたんだ?お前ら

大体一緒にいるじゃないか。」

 

サクラ「あいつなら紅魔館。レミリア達と

今はいるはずだよー。...あ、そうだ。

あいつに矢文でも送っとこう。」

 

霊夢「...矢文?なんで?」

 

サクラ「特に意味は無い。

確かあいつにはアレの説明してないと思うから。

説明文的なのを送っとく。」

 

 

そう言ってサクラは何処からか取り出した

大きな弓を持って矢を番えた。

 

 

霊夢「手紙はどうしたのよ。」

 

サクラ「もう書いて矢に結んであるよ。

照準よし、風も問題なし...ここっ!」バシュッ!

 

 

サクラの放った矢は音速を超え、

紅魔館の方向に正確に飛んだ。

 

 

サクラ「うん。方向は問題なし。最悪レイスに

突き刺さるかもしれないけど...まぁ良いか。」

 

魔理沙「お前ら本当に親友か?」

 

サクラ「親友だよ?紛れもなく。」

 

霊夢「...(レイスも結構大変ね...)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~紅魔館~

 

 

レイス「んー...そろそろ別の場所に行くかな...?」

 

 

と、そんな事を言っていると、

突然左の方から風切り音がした。

 

 

レイス「ん?」

 

 

左を向いた瞬間、矢が目の前に迫っていた。

あれ?これもしかしてやばい?

でもこの距離と速度なら...

 

 

レイス「避けてから掴めばいい話だな。」パシッ

 

 

少し後ろに下がってからすぐに手を伸ばし

矢を掴む事に成功した。

手紙にはこう書かれていた。

 

 

レイスへ

 

確かお前にはレミリア達の付けてるあの指輪の

説明をしてなかったと思うから、簡潔に

ここに記しておく。あの指輪は『天眼の指輪』

と言ってな。多分聞いたと思うがつけた者の

弱点を無効化する事ができるものだ。

どうせお前はあれをさらに強くすると思うけど

効果の本質までは変えないでよ。それだけ。

たまに手紙送るんでよろしく。

サクラより

 

 

レイス「あいつはせめてもう少し平和に

手紙を届けられんのか...?毎回こんなんじゃ

流石に面倒なんだが...」

 

レミリア「どうかしたの?レイス。

何かあったのかしら?」

 

レイス「ん?あぁレミリアか。ちょっとな。

サクラから手紙が届いたんだ。

...矢文が俺に向かってな。」

 

レミリア「貴方達本当に親友なのかしら?」

 

レイス「俺的には親友だと思ってる。うん。」

 

レミリア「それで?手紙の内容は

なんだったのかしら?」

 

レイス「あぁ。レミリア達が付けてる

『天眼の指輪』だったか?それについての

簡単な説明が書いてあった。」

 

レミリア「これの事ね。でも貴方昨日

私達が教えたと思うのだけれど。」

 

レイス「あぁ。それを見透かしてか、

簡潔に書いてあったよ。相変わらず

先読みが得意な奴だな...。」

 

レミリア「そうね...。

...ところで、貴方はこれからどうするつもり?」

 

レイス「...?どういう事だ?」

 

レミリア「貴方はいずれここから離れて

別の場所へと行ってしまうのかって事よ。

貴方は今はここにいるけれど、いつかは

どこかに行くのでしょう?」

 

レイス「...お前もどうやら

先読みが得意みたいだな?...まぁ、いつかは

ここを出てどこかに住むよ。

いつになるかは分からないが、その時は

結構近いのかもしれないな。」

 

レミリア「そうなの...。」

 

レイス「さて、...と。行くとするかな。」

 

レミリア「何処に行くのかしら?」

 

レイス「時計塔の屋根。あそこが一番

落ち着く場所だからな。暫くはそこにいるから

何か用があるなら来てくれ。それじゃ。」バサッ

 

 

レイスは翼を出すと近くの窓から飛び出して

時計塔の屋根まで飛び立っていった。

...そうか、いつかはレイスはここを離れて

しまうのか...

 

 

レミリア「そうなると少し、寂しくなるわね...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~紅魔館 時計塔の屋根~

 

 

レイス「ここら辺でいいかな。えーと

博麗神社の方角は...向こうか。」

 

 

博麗神社を見ると、何やら弾幕ごっこを

やっている様子が見えた。誰が戦っているんだ?

砂埃が起きてて見えにくいな...

 

 

レイス「えーと...確認できるのは...

サクラと魔理沙かな?あの桃色と白黒は

あの2人しかいないしな...。」

 

 

あの二人は宴会でも弾幕ごっこを

やっていたような...やっていたか。

あの時はサクラは酔っていたが...

今回は大丈夫そうだな。まぁ放っておこう。

 

 

レイス「...ま、暫くはここで瞑想でもして

集中力を高めとくとしますかね...。」

 

 

この時、レイスは知らなかった...。

数時間後、面倒事が起きることなど...

 





サクラは意外と料理上手。

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