東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~ 作:★sophia★
~博麗神社~
現在は朝。時間にしておおよそ10時。
今、ここではとある二人の戦いが
繰り広げられていた。
サクラ「『スパークショット』」パシュッ
魔理沙「何で目を瞑ってるのに方向が
正確に分かるんだ!?」
今、この二人は、博麗神社の境内で
サクラがハンデをつけて、魔理沙と戦っている。
ちなみにサクラのハンデの内容は、
『目を閉じる』『最上級魔法の使用禁止』
の二つである。
それでもサクラが今の所優勢のようではあるが。
サクラ「目を瞑っていても別に音で方向は
分かるし、魔力の探知とかなら私は
得意だからね。視界はそこまで影響無いよ。
氷天『
サクラが詠唱をすると、空に浮かぶ魔理沙の
下に魔法陣が現れ、そこから氷の柱が現れた。
サクラ「どうせなら最上級魔法使いたいけど...
今回は縛りで使えないしなぁ...。」
魔理沙「これでも充分強力だ!
魔符『スターダストレヴァリエ』!」
サクラ「ちぇ...こんなんじゃすぐ魔法
消えるしなぁ...なら...これでいいかな。
神雷『スターメテオ』。」
サクラが手を上に伸ばし、その手を下に
振り下ろした瞬間、天空から凄まじい音と共に
大量の隕石が落ちてきた...。
魔理沙「ちょっ!流石に多すぎるぞっ!」
サクラ「大丈夫だって。魔理沙なら
簡単に避けれるよ。」
魔理沙「そんな笑顔で言うな!
恋符『マスタースパーク』!」
魔理沙は的確にツッコミを入れると、
サクラに向かって自身の十八番、
マスタースパークを放った。
サクラ「...範囲外に逃げられたか...。
なら隕石はもう消してっと...。」パチンっ
サクラは指を鳴らし、隕石を全て消した...が、
サクラの行動はまだ終わらない。
サクラ「貴女は何も学習してない。
最初の事をもう忘れたの?反射『永久の光』」
サクラはあの時よりも早く結界を貼り、
容易くマスパを跳ね返した。
魔理沙「忘れちゃいないぜ!私があんなに
簡単に負けるなんて...もうあってたまるか!
魔砲『ファイナルスパーク』!」
魔理沙は跳ね返されたマスパを上回る威力の
ファイナルスパークを放った。
みるみるうちにサクラとマスパの威力は
縮まっていき、ついに結界は割れた。
サクラ「貴女の力は...うん。これは本気。
だったら私も合わせてあげる。
完全模倣『ファイナルスパーク』。」
サクラが放った光線...マスパは、
全く同じ威力で魔理沙のマスパとせめぎ合う。
魔理沙のマスパは段々と押されている...
サクラ「...私が全く力を変えてないのに、
段々と貴女は押されていっている。
これはどういう事か...分かるよね?」
魔理沙「言うな...!私だって分かってる...!」
魔理沙は確かに強い。しかし...サクラと
比べれば...まだまだ差はある。
サクラは桁違いなのだ。
サクラ「...。(やばいな...今こうして
冷静を装ってはいるけど、もうそろそろ
魔力が...。どうするべきか...。)」
魔理沙「...なら、出力を上げるっ!
魔砲『ファイナルマスタースパーク』!」
突如、魔理沙はマスパの威力を上げた。
さっきの数倍近い威力のマスパを、
魔力切れギリギリのサクラが
押し切れる訳も無く...
サクラ「...くっ...油断してた...!魔力切れだよ...。」
マスパをモロに受けたサクラは、
うつ伏せに倒れており、所々には
煙が出ている。服は一部焦げ、破れている。
サクラ「はぁ...まさか魔力切れで
やられるとはねぇ...。
戦いの前に魔力を大分消費してたのを忘れてた...。
取り敢えず服直さなきゃ...
あーでも魔力無いから回復もできない...。
...霊夢、代わりの服とかなにか無い?」
霊夢「えー...?代わりの服っていっても...
私この巫女服位しか無いけど...。」
サクラ「別に今はそれで良いよ....。」
霊夢「...はい。持ってきたわよ。」
サクラ「...ありがとう。...そろそろ大丈夫かな。
治癒『単
回復魔法によって、サクラの傷や焦げ跡は
一瞬にして無くなった。
そしてすぐにサクラは立ち上がり、
霊夢から巫女服を受け取ると、
すぐさま羽織った。
サクラ「...うん。やっぱり若干大きいや。
...後で修正しとくかな。
あ、服は後で返すね。『コピー』するけど。」
霊夢「え?...コピー...?」
サクラ「あー...コピーが分かんないか。
まぁ良いや。コピーって言うのは...
分かりやすく言えば同じ物を作る...
って言えば分かる?」
霊夢「...まぁ、何となくは分かったわ...。」
サクラ「そう。なら良かった。
...ん?そう言えばもう正午か。
そろそろご飯にするかな。
魔理沙はどうする?食べていくの?
取り敢えず私が作るつもりだけど。」
魔理沙「勿論ここで食べてくぜ。
私も疲れたしな。暫くはここで
休んでる事にするぜ。」
サクラ「分かった。なら三人分で良いかな?」
霊夢「いいえ、萃香が来ているから
四人分お願い。ちょうど来たのよ。」
サクラ「あー、うん。了解。
何か希望する料理とかあるの?
一応そこは聞いておくけど。」
霊夢「美味しければなんでもいい。」
魔理沙「キノコ料理を頼むぜ!」
萃香「お酒に合う料理!」
サクラ「あ、既に鬼はそこにいたのね...。
まぁ、了解した。取り敢えず作ってくるから
居間で待っていてよ。」
霊夢「分かったわ。」
魔理沙「分かったぜ!」
萃香「分かった~。」フラフラ
サクラ「若干一人酔ってるけど...まあいいや。
既に魔力も半分くらい戻ったし、
さっさと作るとしようかな。」シュンッ
サクラは瞬時に台所へ瞬間移動し、
すぐさま準備を始めた。
まずは適当に冷蔵庫から人参やキャベツ、
玉ねぎなどの野菜を幾つか取り出し、それらを
水の魔法で丁寧に洗う。勿論流しの場所で。
サクラ「面倒だし、野菜は取り敢えず
水の魔法でさっさと洗ってと。
ん~...野菜の他にいいものないかな?」
サクラは再び冷蔵庫を開けると、さらに奥まで
手を伸ばしてガサガサと奥の物を確認する。
しかし、その時に冷蔵庫が揺れて、
上に置いてあったものが落ちてしまった。
サクラはそれに気づいていない。つまり...
サクラ「いだっ!?」ガンッ
...上に置いてあったもの、何かが入っている
中くらいの大きさの箱がサクラの頭に直撃した。
サクラ「イタタタタ...何コレ?こんなの
冷蔵庫の上にあったかなぁ...?
...というかこれ置いたのアイツじゃんか...。」
箱には小さく『天龍神』と書かれていて、
サクラにはこの言葉をよく知っていた。
サクラ「『天龍神』...こんなん書くのは
レイスしかいないか...自分でそう名乗ってたし。
まぁ中身はどうせレイスの道具かなんかかな?
これは取り敢えず後で開けるとして、
早くご飯作らないと...。」
そう言って箱を元の場所に戻し、もう一度
冷蔵庫を探し始めた。
サクラ「...何でここの冷蔵庫は野菜位しか
食材が無いんだろう...。...なら、鳥でも
持ってくるか。」スッ..
サクラはさっきの様にまた弓を構え、
矢を番えた。矢は、仄かに赤く輝く。
サクラ「『バードシュート』。
(ホーミング機能付き)」バシュッ
サクラの矢は音速で飛ぶと、急に方向を変え
近くを飛ぶ大きな鳥の首に突き刺さった。
鳥は1発で絶命し、そのまま落ちていく。
サクラ「よしヒット。これで鶏肉が入った。
回収回収っと。『転移』。」
サクラは鳥に手を合わせると、鳥は瞬時に
サクラの手元に転移した。
若干首がもげかけてるが、問題は無いだろう。
サクラ「野菜ばっかりじゃ足りないし
これ使えば大丈夫かな...。取り敢えず
下準備っと。」
羽をむしり、中身を取り出して洗浄、
中身の一部は焼き鳥の材料にするため、
どこからともなく取り出した串に
刺していく。
サクラ「焼き鳥ならつまみくらいにはなるでしょ。
後は...焼けば良しと。
その間に軽く野菜調理しとこう。」
どうやら焼き鳥を萃香につまみとして
出す様だ。そして、ついさっき洗浄された
野菜を軽く切り、炒め始めた。
サクラ「取り敢えず焼き鳥は出来た。
野菜自体は...また野菜炒めにしてもなぁ...。
なら...キノコと混ぜるか。」
少女調理中...
サクラ「はいよ、取り敢えず出来たよー。」
霊夢「あら、結構早かったわね...って
また野菜炒めなの?朝にも食べなかった?」
サクラ「あんまり野菜を使った昼食は
思いつかなかったしね...。
一応キノコ入れて具材は増やしたから。」
魔理沙「それならよし。」
霊夢「何で魔理沙が言うのよ...。」
萃香「焼き鳥だー!」
サクラ「はいはい、黙って食べててね。」
そんなこんなで一日は過ぎていったが、
少し変化した日常に、霊夢は若干
楽しげになっていたそうな。