東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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に と り 回 な ん で す。



第五十五話幻想郷の大花火(中編)

〜にとりの家〜

 

にとり「まぁ、取り敢えず、何から聞きたい?」

 

レイス「何からって言われてもなぁ...。

特に花火大会について聞かされてる訳

でも無いし...俺自身特に何をすれば良いのか

よく分かってないんだが?」

 

にとり「そっか、まずはそこからだったね。

んじゃあざっくりと説明するよ。」

 

レイス「ん、よろしく。」

 

 

 

 

にとり「まず、今回の花火大会なんだけれど、

簡単に言えばレイスには補佐に

なって欲しいんだ。人手が足りなくてね...」

 

レイス「具体的にはどんな事をすれば良いんだ?」

 

にとり「そーだねぇ...レイスは力もあるし

『アレ』も多分取り扱えるかな?

レイスには主に運搬とかその辺りを

担当してもらおうかな?割と重いんだよ、

花火玉って。結構重いサイズが多いし。」

 

レイス「アレ?」

 

にとり「それについては実物と現場を

見てもらった方が早いかな。ついてきて。」

 

レイス「...?分かった。」

 

 

ついてくるように促したにとりは近くの

壁に向かい、何も無い壁に手をかざすと

認証音とともに高いピーと言う音が鳴り、

壁が開き、地下への階段が開かれた。

 

 

レイス「おぉ...なんと言うか...凄いな。

流石河童だな。こんな仕掛けまで作れるとは。」

 

にとり「すごいでしょ?さ、行くよ。」

 

 

レイスはにとりについて行き、地下への

階段をゆっくりと降りていった...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜どこかの地下室〜

 

にとり「さて...改めて...ようこそ、レイス。

ここは我らが河童の工房兼研究室だよ。

普段は特に何もやってないけど...今は

花火大会に向けて色々と製作中。」

 

レイス「想像以上に大規模な研究室だな。

地下にこんな場所があるなんてな。

こんなとこに俺を入れても良かったのか?」

 

にとり「あぁ、それなら問題ないよ。

レイスは特に機械の技術を

持ってる訳でも無いしね。

河童全員がレイスをここに入れるのに

賛同してくれたよ。」

 

レイス「...なら良いんだがな。...そう言えば、

さっき言ってたアレって結局何だったんだ?」

 

にとり「それについても説明はするから

大丈夫。こっちだよ。こっちに

レイスに見てもらいたいものがあるんだ。」

 

レイス「...もしかしてそこに置いてある

筒的なものか?かなり置いてあるが。」

 

にとり「そうそう。それだよ。それは

『河童特製花火砲』。まぁ花火玉打ち出す

道具だね。ちょっとその大砲持ってみて?」

 

レイス「これか?...割と軽いな。」ヒョイ

 

にとり「...思ったより軽く持ち上げるんだね?

その大砲普通に20kg近くあるはず何だけど...」

 

レイス「これくらいなら5、6個は1回で持てるな。

これをどこかに運ぶのか?」

 

にとり「そうだけど、もっと重く感じるのかと

思ってたからね...正直驚いたよ。」

 

レイス「これくらいはまだ余裕だ。

あ、そういやまだ俺に見せるものあるのか?」

 

にとり「あるよ。というか本当に

見せたかったのはこれじゃないしね。

向こうにあるよ。」

 

レイス「おっけ。向こうだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイス「これか?本当に見せたかったのは。」

 

にとり「そうだよ。今回の花火大会のメイン。

『閃光大花火』。これが1番のメインだよ。」

 

 

レイスの目の前にある、大きな球体...

『閃光大花火』。それは高さが約2mあり、

他の花火玉と比較しても明らかに大きい。

 

 

レイス「...中々の大きさだな。流石に

俺でも重そうだな。なんでこれを

俺に見せたかったんだ?」

 

にとり「これ花火大会の最後に打つんだけど

何せ大きすぎて...大砲に入らなくてね。

そこでちょっとレイスに力を借りようかと

今思いついたんだよ。」

 

レイス「あ、今思いついたのな...

で、これをどうするんだ?」

 

にとり「簡単に言えばこれをレイスに

空に運んで欲しいんだ。かなり高く。」

 

レイス「...これをか?直接運べと?」

 

にとり「まぁそうなるね。...頼める?」

 

レイス「まぁ...それ位なら別に構わんよ。

いつ手伝えばいい?花火大会当日か?」

 

にとり「そうだね。当日になったらまた

文に伝えてもらうから。その時によろしく。」

 

レイス「了解した。...用件は以上か?」

 

にとり「あ、うん。一応私が伝えたかった事は

もうこれで終わりだね。今日はありがとうね。」

 

レイス「ま、これ位は構わないさ。

...それじゃ、俺は帰るとするよ。」チャキッ

 

 

レイスは輝と宵を鞘から引き抜き、

居合の構えをとった。

 

 

にとり「えーと...?今から何をする気なのかな?」

 

レイス「大丈夫。この研究室には

被害は無い。...居合抜刀、『時空切断』。」ズバッ

 

 

レイスが剣を下に振り切ると、いつかの如く

空間の罅のようなスキマが現れ光を放つ。

 

 

にとり「うわっ!?何...コレ!?」

 

レイス「俺の移動する為のワープホールだ。

特に何かあるって訳でもないから安心しな。」

 

 

そう言うと、トンッと軽くジャンプし、

レイスはその光り輝くスキマに

頭から飛び込んだ。

 

 

レイス「じゃあなにとり。また花火大会

の時に会おう!それじゃあな!」

 

 

その時、レイスが何かの破片のような

何かを落として行った。

 

 

にとり「あ...うん。それじゃあね...?

...ん?何か落ちてる...。って、これまさか

オリハルコン!?もしかしてレイスが

落として行ったのかな...?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、にとりはレイスの鱗...オリハルコン

を使い、何かのパーツを作り上げた。

何のパーツかは...彼女以外知りえない。

 




最後のはあまり関係ないで。

ではまた次回...来てくださいお願いします。

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