東方神竜伝 ~幻想入りした二人の物語~   作:★sophia★

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戦闘シーンは苦手なので、ふわっとした
解釈でご覧ください。




第六十二話最初の壁・炎の猛攻

焦熱の街・カザール

 

コロシアム

 

 

メギラ「行くぜっ!『炎廊の大地』!」

 

 

メギラゼアが炎を周りに巡らせ、

炎のリングを作り出す。

周囲の温度が一気に上昇していく。

 

 

サクラ「『光明の結界』」

 

 

まずサクラは、後衛の仲間を守る為に、

薄桃色の結界を張り巡らせた。

 

 

メギラ「『爆炎空煙』...燃えやがれぇっ!」

 

 

メギラゼア....もとい、炎の長は、

口から黒い煙を吹き出すと同時に炎を

幾つも空へ放ち、視界を悪くしてから

速度の高い炎弾を降り注がせる。

 

 

サクラ「『天命の加護』...くっ!」

 

 

サクラはいつかに使っていた防御系のスペカを

使い、身を守る。...しかし、その

圧倒的な攻撃の前には殆ど意味は無く、

数発は受け切れたが、最後の方は

結界に罅が入ってしまい、割れてしまった。

しかし、咄嗟に転がって回避し、

直撃は免れた。

 

 

魔理沙「大丈夫か!?サクラ!」

 

サクラ「...大丈夫。少しだけ掠っただけだ。

...やはり、流石に龍は強い。魔理沙、

技もらうぞ。模倣『マスタースパーク』。」

 

 

サクラは魔理沙の十八番、『マスタースパーク』

を最大威力で放った。

その虹色の光線はメギラゼアを

いとも容易く貫いた。

 

 

 

 

メギラ「...今のは効いたぞ?」

 

サクラ「だったらもっと焦げ跡位

あってもいいと思うけど?『波動』」

 

メギラ「効かぬわっ!『火炎竜爪』!」

 

サクラ「当たるか。『霧隠れ』」

 

 

お互いに弾幕や技を放ち、ほぼ互角の

戦いが続いていく。メギラゼアは

サクラの技を躱す事をせず、ほぼ

その頑丈な体で受けている。

しかし、紙耐久に等しいサクラは、

一発でも攻撃を受けてしまえば、

即瀕死になりかねない。回避に専念

する分、やはりメギラゼアの方が

有利になってしまっている。

 

 

 

 

霊夢「...ちょっとまずいわね。あのサクラが

少しずつだけど、押され始めてる。

実力...もあるかもしれないけど、

サクラはね..炎属性が弱点だからね。」

 

魔理沙「...は?...今回致命的じゃないか?」

 

霊夢「...でも、見て。少しずつだけど、

あいつの攻撃を少しずつ分析して、

徐々に押し始めてる。ほら、カウンター

とかし始めた。」

 

魔理沙「...私達来た意味あるか?」

 

霊夢「...この会話もどっかであったわね。

なんか無性に懐かしいわ。」

 

 

実際、紅霧異変の時にレイスとの戦い

では、今の状況の様に、何も出来ずに

いたのだ。

 

 

 

 

サクラ「『幻想の桜吹雪』」

 

 

桜の花弁の様な小さな弾幕を、

自身を覆い隠す様に振りまく。

そして視界が逸れた瞬間にワープをする。

 

 

メギラ「ちぃっ...面倒な...!『灼炎拳』」

 

 

脳筋なメギラゼアは、とりあえず桜吹雪を

炎を纏った拳で散り散りに吹き飛ばす。

軽いパンチだが、威力は鬼のそれに

匹敵する。そして、その隙を狙って

サクラは攻撃を仕掛ける。

 

 

サクラ「『麻痺矢』」

 

メギラ「ぬあっ!?」

 

 

一瞬の隙を見抜き、的確に急所へと

麻痺を起こす矢を撃ち込んだ。

 

そして、麻痺して無防備になったメギラゼア

を、トドメの一撃が襲う。

 

 

 

サクラ「...『終結の神弓』」

 

 

最大まで力を込めた、緑色の矢が

メギラゼアの急所めがけ、放たれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メギラ「...鈍ったか...。...見事なり。」

 

 

それだけを呟くと、重々しい音を立て

地面へと倒れ込んだ。多分気絶

したのだろうか...。

 

 

 

 

 

魔理沙「...倒せたのか?」

 

霊夢「多分...『見事なり』とか言ってたし。」

 

 

 

 

 

サクラ「...起きたらどうだ?

どうせ演技だろ?」

 

メギラ「...流石にわかっていたか。

...次に行くがいい。次の奴が待っている。

次はどこに行くつもりだ?」

 

 

サクラ「...天界。多分感じた力は...雷。」

 

メギラ「なるほど...あいつか。なら、

気をつけろ。あいつは俺より強い。

まぁ、わかっているとは思うがな?」

 

 

サクラ「...そうか。...行くぞ、2人とも。

...ん?2人?そうだ、紫はどうした?」

 

霊夢「あれ?そういえば...いないわね。

いつの間にいなくなったのかしら。」

 

メギラ「紫とは...もしかして傘を持ってた

胡散臭いやつの事なのか?

それならさっき一人で穴から出ていったぞ。」

 

サクラ「また勝手な事を...まぁいいや。

行くぞ。2人とも。」

 

霊夢「えぇ。分かったわ。」

 

魔理沙「分かったぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻想郷・どこかの上空

 

 

サクラ「...何かおかしいな。」

 

魔理沙「何がおかしいんだ?」

 

サクラ「開いてるゲートが5つに減った。」

 

霊夢「...紫が誰かを集めて龍に挑ませた

んじゃない?手間が省けて楽だわ。」

 

サクラ「『シッコクノウツシミ』。

...ホントだ。見知った奴らが倒してる。

正直有難い。一人戦うだけでもかなり

時間かかってしまうから...。」

 

魔理沙「それで、次は...雷って言ったか?

それは天界にあるのか?」

 

サクラ「天界だね。でもかなり近いよ。

ほら、天界が見えるけど、ゲートは

すぐそこにある。」

 

霊夢「...なら、ここからは別行動にしても

良いかしら?あんたと一緒でも、

やれる事はあまり無いからね。」

 

サクラ「まぁ、別に構わないよ。

なら、天界にあるもうひとつのゲートに

行ってくれる?そっちは光だから。」

 

霊夢「分かったわ。行くわよ、魔理沙。」

 

魔理沙「オッケー、そっち頼んだぞ!」

 

サクラ「もちろんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天界の外れ

 

 

『鳴り響く神の雷』

 

 

サクラ「...ここか。さっきより嫌な

雰囲気を感じる...。...入るか。」

 

 

再び覚悟を決め、ゲートの奥へと入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天雷の街・ケラヴス

 

コロシアム

 

サクラ「ここは...なんかピリピリするなぁ。

んで...長は...どこにいるんだ?」

 

 

ゲートを潜り、現れたのは、

ゴロゴロと雷が鳴り響き、暗雲の立ち込める

眩しい街。しかし、長の姿は見当たらない。

 

ふと、正面奥にある、『龍王の玉座』。

そこの後ろから、何か物音がした。

 

 

サクラ「ん〜...?何か音した様な...?

いや、...まさかね...?」

 

 

サクラはゆっくりと玉座へと

近づく。その時だった。

 

 

???「『神雷』。」

 

サクラ「ちょっ!?『天命の加護』!」

 

 

突如、玉座の後ろから雷が放たれた。

不意打ちだが、サクラは咄嗟に結界を

張り巡らせ、ダメージを防いだ。

 

 

???「...流石に...駄目ですか...。」

 

サクラ「お前は...もしかしてここの長か?」

 

???「...そうです。なら、まずは名乗りましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャラ「私の名はシャラギア!

神竜族の長の一人!

雷を司る雷神なり!

 

 

周りに巡る雷が一層強くなる。

一つ、一際大きな雷がシャラギアに

落ちる。シャラギアが雷を纏い始める。

 

 

シャラ「さぁ...始めましょう。

地獄すら生温い、神の雷で

焼き尽くしてさしあげましょう。

...この愛槍『彩雷』で。」

 

 

先程までとは一転、強者の風格を放ち、

バチバチと帯電する彩雷を右手に、

サクラへと向かう。

 

 

サクラ「...上等。」

 

 

二人目の強敵、雷の長『シャラギア』

雷を従え、敵を討ち滅ぼす者。

今ここに、戦いが始まった。

 




次は、雷。


メギラゼア『炎の長』

神竜族の長の一人。かなり豪快な性格であり、
戦闘方法も脳筋そのもの。
しかし、圧倒的耐久力を誇る為、
切り込み隊長として突貫する事もある。
鬼に似た所があり、負けた時は潔く
負けを認め、相手を敬う。

炎を自在に操る力を持ち、
その圧倒的パワーで敵を薙ぎ払う。
10000℃を超える程の炎を身に纏い、
敵へと突っ込む。やはり脳筋。


次はいつ出せるかな...
次回もお楽しみに。

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