読んでくれたら幸いです。
プロローグ
ここには大規模な街があった。
そう、確かにあったのだ。
その街は10年前に原因不明の災害によって人のいない無人の街となった。
人がいないのは無理もないだろう。
何故ならその災害によっておよそ10万人が亡くなったのだから。
国はその街を封鎖し、一般人が入れないようにした。
とある秘密を隠蔽するために。
その街の中、多くの建築物が崩れ、通行が難しいが、その先には、広場があった。その広場では草木が生い茂っており、森林と呼べる状況だった。
だが、唯一周りと合っていない物が存在していた。巨大な長方形の石だった。近くに花が人為的に置いてある事からお墓にも見える。その大きさは大人の2、3倍の大きさを遥かに越えていた。
そして、草木を掻き分けて、一人の青年が現れた。黒いフードに藍色のスラックスという服装で、首元にイヤフォンを掛けていた。その青年はその墓のような物の前に座り込むと、本人が持っていたと思われる花を一本供えた。それから数十分が経った。その時、
「いつまでそこにいる?出てこいよ」
呆れたように眉をひそめながら、青年は周りに向かって呼び掛けた。その青年の声に周りの草木がざわめき始めた。
「やはりバレておったか、儂も歳かのう」
草木の中から一人の老人が現れた。その老人は着物についた木の葉を払い落としながら、呟いた。その呟きを聞いた青年は文句をついた。
「何が歳だ、まだ健在じゃねぇか。伝説の忍、半蔵さんよぉ」
青年の文句に老人、半蔵は声をあげて笑うと、青年の隣に座り込んだ。
「しかし、あの日から10年が経ったのか」
「あぁ、10年だな」
半蔵の言葉を青年は短く肯定する。二人の言う『あの日』とは、かつてこの街が滅びた日のことだった。
「しかし、お主まだ理想を捨てぬのか?」
直後、青年の脳裏に声が響いた。
──■■■、私の夢をお前に託そう。
──近寄るな!この■■■!!
──これが君の夢なのかなぁ?だとしたら滑稽だねぇ!!
──お前には何も■えない。
「………残念だったな、もう捨てたさ。俺には無理だった」
ハッと鼻で笑い、青年は立ち上がった。青年の様子を見た半蔵は一瞬だけ悲しそうな顔をすると、ゆっくりと立ち上がった。
立ち去ろうとしたかのと思えば、すぐに
「そうじゃ、お主依頼を受ける気はないか?」
「あ?」
青年は顔をしかめ、胡散臭そうに睨み付けた。だが、半蔵の雰囲気を察した青年はそれを止めた。
「まともな依頼なんだろうな」
「あぁ、依頼内容は『五人の忍と一緒に学院で学ぶ』じゃよ」
「そうか、そうか、なら話が・・・・・えぇ!?」
途中で気付いた青年は目を見開き、絶句していた。だが、すぐに半蔵に掴みかかった。
「お前さぁ!何でそんな依頼しか出さない!?前も変な依頼出しやがったよなぁ!!」
「ほれほれ、落ち着け。報酬は良いものをだすからのお」
ピタリと動きを止めると青年は半蔵の襟から手を話して、腕を組んで離れた。
「…………報酬は?」
「お主の探している情報の提供、かのぅ?」
「…………乗ったよ、その依頼」
青年はニヤリと笑みを浮かべると、半蔵の言葉を肯定し、歩き出した。半蔵は青年を見て呟いた。
「期待しておるぞ、『孤高の黒電』天星 ユウヤよ」
そして、これから逸脱した物語が始まる。
「それはそうと依頼は明日からじゃぞ?」
「うぉぉい!?それを早く言えよ!?」
………………始まるはずだろう。
感想や評価など是非宜しくお願いします。
それがあると頑張れます。
ユウヤ「欲張るなぁ、お前」
…………そういう主義ですから。
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