閃乱カグラ ケイオス・ブラッド   作:虚無の魔術師

12 / 125
ふー、小説書くの大変だね(今更)


九話 炎の紅蓮

「ルアァっ!!」

 

 

「はぁっ!!」

 

 

刀と手甲がぶつかり合い、火花が飛び散る。炎が燃え盛る部屋の中でユウヤと紅蓮は互いの異能を使い、争っていた。

 

 

紅蓮の剣戟をユウヤは全て、手甲で防いでいた。僅かに剣戟が遅れた隙を狙い、ユウヤは刀を弾き、紅蓮を殴り飛ばした。

 

 

 

「『業火・炎獄の陣─────」

 

 

紅蓮が後ろに飛び退くと同時に、ユウヤの足下に陣のようなものが浮かび上がる。

 

 

「───焼却式』!!」

 

 

陣から放たれた炎の渦が周りを破壊しながら、ユウヤを飲み込んだ。

 

 

あの炎は鉄すら溶かす高温の炎、人が直撃すれば、灰しか残らない。

 

 

ガシッ

 

 

「な!?」

 

 

炎の渦から飛び出してきたユウヤに右腕を捕まれたのだ。予測していない所からの出現により、戸惑ったが、彼も実戦の経験者。ユウヤに向かって炎を帯びた刀を心臓の方に突き刺しにかかった。

 

 

だが、実戦に慣れているのは、ユウヤも同じ────いや、ユウヤの方が上だ。心臓を突きにかかる刀を避けるのではく、そのまま手甲で掴んだ。

 

 

「これで、外さねぇ!!」

 

 

いつの間にか、右腕から手を放して、電撃を纏った拳を紅蓮の胴体に打ち込んだ。

 

 

「────ぐっ、はぁっ!!」

 

 

紅蓮の体は後方に勢いよく吹き飛び、壁を破壊するが、空中で体勢を立て直し、地面に着地してみせた。

 

 

「やる、な………」

 

 

「テメェこそ、中々骨があるな」

 

 

二人は互いを認めた。ただの侵入者、ただの傭兵、ではなく、本気ではないと倒せない、完全な敵として。

 

 

そして、紅蓮はこれまで以上の炎を放出し、周りを焼き尽くそうとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「─────ギィ────ガァ!?」

 

 

しかし、無理だった。紅蓮は苦しそうに悶えると、大量の血を吐血したのだ。

 

 

「な!?」

 

 

ユウヤは絶句して動きを止めた。

 

 

「ぐ…………薬の………効力が………」

 

 

尋常ではない量の血を吐き、やはり苦しそうに悶える紅蓮に、ユウヤは心配し、駆け寄った。

 

 

 

 

空気が─────僅かに動いた。

 

 

「ッ!!」

 

 

日々、傭兵として生きていたユウヤは自然と回避行動を行っていた。

 

 

 

「迎えにきたわ、紅蓮」

 

 

「……………春花、か」

 

 

ユウヤに攻撃を行った女性、春花は紅蓮に小さなカプセルを手渡した。紅蓮はそれを受け取り、飲み込んだ。顔色が戻ったところを見ると、あれが薬なのだろう。

 

 

 

「………未来がやられたわ」

 

 

「───そう、か」

 

 

その話はユウヤにはある程度、理解ができた。彼らの仲間の一人が負けたのだろう。そして、紅蓮は春花の言いたいことが分かったようだ。

 

 

 

「…………『無常の送り火』」

 

 

紅蓮がそう呟くと同時に青色の炎が周りに出現した。その炎は紅蓮と春花を包み込んだ。

 

 

「させる、かァ!!」

 

 

彼らの意図に気付いたユウヤは黙って見ている訳がなく、溜め込んだ電撃を青色の炎の壁に向かって放った。

 

 

爆発を起こし、風圧と煙がその場に巻き起こった。

 

 

 

「………ユウヤ、侵入者は?」

 

 

その場に霧夜と黒い学ランを羽織った女性が現れた。霧夜は周りの惨状に驚愕しながら、ユウヤに問いかけた。

 

 

「逃げられた、全員にな」

 

 

ユウヤは紅蓮達の消えた場所を睨み付けていた。不機嫌そうではなく、真剣な顔つきで。

 

 

「霧夜先生、頼みがある」

 

 

「………何だ?」

 

 

「『紅蓮』という人間について情報を探してくれ」

 

 

分かったと頷く霧夜を見ると、ユウヤはゆっくりと歩き出した。

 

 

「あいつら、大丈夫か?」

 

 

自分の仲間である少女達の心配をしながら、彼女達のいる場所に向かった。




蛇女の襲撃を受けたユウヤ達。


仲間に伸びる魔の手。


そして動き出す、黒幕。



次回、『蠢く陰謀』

アドバイス、感想、評価、是非よろしくお願いします!!

この作品のオリキャラで好きな人は誰ですか?

  • 天星ユウヤ
  • 紅蓮
  • シルバー
  • 常闇綺羅/キラ
  • カイル
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。