閃乱カグラ ケイオス・ブラッド   作:虚無の魔術師

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いやー、皆さんインフルエンザは大丈夫ですか?

私は、二日前にかかりました。


…………インフルエンザってマジできついですね。


死ぬかと思ったわ。


十一話 仲間達の決意

 

私立蛇女子学園、半蔵学院とは反対に悪忍を育成するための学園。

 

 

そして、もうひとつの目的が隠された場所でもある。

 

 

 

 

 

 

「ここが、蛇女子学園」

 

 

巨大な入口に一人の少女が立っていた、その少女の名前は雲雀。

 

 

何故、彼女がここにいるかというと。

 

 

数日前の襲撃の時に、返り討ちにあった柳生を助けようとした時に、敵であった女性────春花にピアスを渡された。

 

 

しかし、そのピアスには洗脳する能力があった。意識の無いまま、超秘伝忍法書を盗み出してしまった雲雀はこう言われた。

 

 

 

『あなたがこのままここに居ればどうなるかわからない………私たちのところに来てくれるなら助けてあげる』

 

 

そう言われた雲雀は必死に考えたのだ。自分が蛇女子学園に入り、超秘伝忍法書を取り返すと。

 

 

 

「…………でも、どうすれば?」

 

 

自分の前にある扉は開くわけもなく、誰かが来るまで待つしかない、それが雲雀の考えだった。

 

 

その考えは当たっていたが、例外があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すでに誰かがここにいる場合だ。

 

 

 

「────誰、だ?」

 

 

「っ!?」

 

 

扉に寄りかかるようにしていたのは、着込んだ男、紅蓮だった。紅蓮はボソリと呟くように声をかけた。

 

 

「善忍が、ここに、何のようだ?」

 

 

「あの………春花さんに言われたの、蛇女に来ないかって」

 

 

紅蓮は少し考えるような仕草をした後、あぁ、と呟きながら、扉に手を置いた。直後、ゆっくりだが、扉は開き始め、紅蓮は雲雀に向きなおった。

 

 

クイッ

 

 

何も言わないまま、こちらに着いてくるように、手招きをした紅蓮を呆然としながらも雲雀は後を追いかけた。

 

 

 

 

 

「あの…………」

 

 

「…………紅蓮、だ」

 

 

 

二人は校舎の中の長い廊下を歩いていた。雲雀は紅蓮に声をかけようとしてが、名前が分かっていなかった為、戸惑っていた。だが、見かねた紅蓮がボソリと自分の名前を教えたのだ。

 

 

 

「紅蓮さんは、ユウヤくんと同じ異能使いなの?」

 

 

その問いはある種の疑問があった。襲撃から次の日にユウヤは自身の戦った紅蓮について色々言っていた。その時にユウヤはこう発言していた。

 

 

『アイツには俺とちがうナニかがある』

 

 

ユウヤの言っていた、この謎も解けるかもしれない。雲雀は微かな期待を抱いていた。

 

 

 

 

「────違う」

 

 

「………え?」

 

 

返ってきた言葉に雲雀は唖然とする。紅蓮は雲雀に向き直ると、感情の無い声で淡々と口にした。

 

 

「俺は──とは、根本的なところから違う」

 

 

途中、風が窓を叩く音により遮られたが、雲雀はその言葉を確かに聞いた。

 

 

無言で歩き始める紅蓮を雲雀は小走りで追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、部屋には手紙とこのピアスしかなかった。」

 

 

ユウヤが雲雀の部屋でその二つを見つけた後、飛鳥達をいつもの部屋に呼びだしたのだ。そもそも雲雀の部屋に入った時は、若干一名が食って掛かり、詳しく教えろと言ってきた者がいた。それが誰かは言わない…………名前がやで始まる眼帯の少女だとは。

 

 

…………話を戻そう。

 

 

手紙には雲雀が超秘伝忍法書を盗んだと書かれていたのだ。

 

 

「……俺の予想だと、雲雀は蛇女の奴に操られたんだろうな」

 

 

ユウヤはピアスを握り潰し、中から出てきた洗脳装置を投げ捨てながら、話した。ユウヤの言葉に飛鳥達は強く頷いた。雲雀が裏切ったと信じられないのだろう。だが、ユウヤは静かに自身の推測と手紙の内容を述べた。

 

 

「そして、雲雀は蛇女に行った……………超秘伝忍法書を取り返す為に」

 

 

──同時に一人、動き出した。

その人物は普通ではない動きで駆け出し、窓から飛び出した。

 

とっさに、飛鳥はその人物の名前を口にした。

 

 

 

「柳生ちゃん!!」

 

 

 

 

 

 

 

柳生は走っていた。

 

邪魔な木々を避けながら、速度を遅くせず。

 

何処にいるか分からないが、関係ない。

 

自分の大切な存在を。

 

命を懸けてでも、探しだすと───「よぉ、待てよ。柳生」

 

 

「ッ!?」

 

 

ようやく気が付いた。

 

目の前に立っている青年、ユウヤの存在に。柳生の前に立つ彼を柳生は静かに睨み付けた。

 

 

 

「………どうやって見つけた?」

 

 

「飛び出した方向、足跡の向きから距離と速度を演算したからな。後は追いかけるだけだ。」

 

 

ここを使わねぇとなとユウヤは自身の頭を人差し指で叩いた。からかうような態度から一変し、真剣な顔つきでユウヤは諭した。

 

 

 

 

「柳生、少し落ち着け。今、雲雀がどこにいるか分からないぞ」

 

 

「………だが、それでも」

 

 

俯いていた柳生は顔を上げると、覚悟を決めた顔をしていた。

 

 

「それでも、俺は絶対に雲雀を助ける!そこをどけ!」

 

 

「…………馬鹿野郎が」

 

 

自身に傘を突きつける柳生にユウヤは悪態をついた。直後、自身の腕に鉄を纏わせ、傘を弾き飛ばした。そのまま柳生を取り押さえた。

 

 

 

「いいか、俺は別に助けに行くな、なんて言ってねぇ」

 

 

「……?」

 

 

暴れていた柳生はその言葉に動きを止め、疑問を抱いた。

 

 

 

「俺は傭兵、それ以前に男だ。やられたまま、じゃあ気分が悪い」

 

 

ニヤリと笑みを浮かべ、左腕を空に向かって掲げ、ぎゅっと握りしめる。

 

 

雲雀(なかま)を助け出して、ついでに超秘伝忍法書とか言う物を奪い返せばいいんだからな!」

 

 

高らかと宣言するユウヤに柳生は呆然としていた。

 

 

 

 

 

 

「────話は聞きましたわ」

 

 

木陰から飛鳥、斑鳩、葛城が現れた。隠れて話を聞いていた、その事実に柳生はともかく、ユウヤも絶句していた。

 

 

 

「…………え?おい、まさか…………何時からいた!?」

 

 

 

「ふふふ、『よぉ、待てよ』のところからです」

 

 

 

「最初からじゃねぇか!?あぁ、くそ!今思うと恥っずかしいな!?」

 

 

うがぁぁぁ!?と頭を抱えて地面に倒れこむユウヤを見て飛鳥は笑いをこらえ、対照的に葛城は大笑いをした。

 

 

 

「───でも、ユウヤくんの言う通りだよね」

 

 

「「………………」」

 

 

飛鳥の呟いた言葉に斑鳩と葛城は頷いて肯定した。

 

 

「雲雀ちゃんを助け出そうよ、私達の手で!」

 

 

「はいっ!」

 

 

「おうっ!」

 

 

「……………あぁ」

 

 

今の彼女達に迷いはなかった。仲間を大事に思う、意思があったからかも知れない。だが、彼女達にとっては気にすることではないだろう。

 

 

 

「あぁ、やってやろうぜ!お前ら!!」

 

 

何故なら、もう既に決意していたのだから。

 

 

大切な仲間を助けると。

 




───次回予告!

蛇女に潜入した雲雀は、紅蓮達と行動することになる。

その過程で雲雀は知ることになる。

裏で紅蓮達を、蛇女子学園を動かす、陰謀に────


「ほう?貴様は新入りの者か?」


次回、『蛇女子学園』


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