閃乱カグラ ケイオス・ブラッド   作:虚無の魔術師

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いやー、この小説を読んでくれている皆様、ありがとうございます!



なんとか完結までさせるで、是非ともこの小説をよろしくお願いします!!


十三話 蛇女子学園 潜入

蛇女子学園は現在、警戒体制がとられていた。半蔵学院の善忍を侵入させないためのものだった。

 

それは入口たる大門でも、同じだった。

 

 

「…………暇だな」

 

 

「ちゃんと見張れ」

 

 

門番をしている二人はこういう他愛のない話をしながら、見張りをしているのだ。

 

 

「………………?」

 

 

その内の一人が眉を潜めた。自身の耳に靴を擦るような音がしたからだ。不安に思い、もう一人に声をかけるが───少し遅かった。

 

 

 

「………おい───ギィッ!?」

 

 

「なに?─────ガッ!?」

 

 

ほぼ同時に二人は地面に倒れ込んだ。体も動かずに、ビクビクと痙攣をしている。

 

 

 

「─────悪いな」

 

 

二人を動けなくしたユウヤはそう呟く。彼が流した電気は少しの間、動けなくする程の強さなのだ。

 

 

 

「さて、大丈夫か?あいつらは」

 

 

 

 

 

 

数時間前、

 

 

「蛇女に向かうことになったけど…………どう行くんだ?」

 

 

霧夜や半蔵にも蛇女子学園に潜入して、雲雀を助け出すことを認めてもらえた飛鳥達にユウヤはそう質問した。

 

 

「やっぱり忍だから、近くまで徒歩で接近して───」

 

 

「飛んでいくんだよ?」

 

 

「は?」

 

 

あっけらかんと言う飛鳥にユウヤは目を丸くした。

 

 

「え………は、マジで?」

 

 

「うん、こういう(カイト)を使って……………どうしたの?」

 

 

今までにないくらい、ガタガタと震え出したユウヤに飛鳥達は戸惑いながらも声をかける。

 

 

「─────飛ぶの?その(カイト)とやらを使って?マジで?空を?」

 

 

「え?ちょっと、ユウヤくん!」

 

 

虚ろな瞳になったユウヤの体を飛鳥は力強く揺らしていた。

 

 

「飛ぶでござるか、空を………ハッ!俺は一体何を!?」

 

 

 

ようやく正気に戻ったユウヤに飛鳥達はホッとする。そして先程のことについて飛鳥は聞くと、ユウヤは俯いて答えた。

 

 

 

 

 

 

「俺…………高所恐怖症なんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、今に遡る。

 

 

「おかしいだろ。にん■まとか、バジ■スクとかの忍者は空飛ばないよ?異常だろ」

 

 

蛇女へと全力疾走でついたユウヤは鬱憤を晴らすかのように愚痴を漏らす。そしてユウヤは、大門を開けて、学園の中に侵入した。

 

 

「で、何処にいるんだ?あいつら」

 

 

困ったかのように眉をしかめるユウヤは塀に近くを沿って歩いていた。

 

だが、忘れてはいけない。

 

 

 

 

 

「居たぞ!侵入者だ!」

 

 

ここが既に敵陣であることを。

敵にとって侵入者たる自分を見逃しておく理由が無いのだから。十数人の悪忍達が攻撃を放ってくる。

 

 

「くそッ!」

 

 

突破をするしかない、

そう認識したユウヤは脚に力を込めて、弾丸のように彼らに突っ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「─────やはり、あいつらでは足止めしか出来ないか」

 

 

画面に写っている戦いの様子を眺めながら、カイルは椅子に座り込んでいた。

 

 

「ふん、まぁ期待はしていないからな」

 

 

カイルは適当な調子で切り捨てる。

だが、彼の顔には少しの苛立ちが浮き出ていた。

 

 

「毒は────同じ毒を以て制するべきだな」

 

 

苛立ちを抑えるように額に手を置いたカイルは、ボソリと呟いた。

 

 

 

「────出でよ、選抜チーム」

 

 

 

暗闇から五つの影が飛び出してきた。

五つの影、焔、詠、日影、未来、そして紅蓮は深く頭を垂れた。

 

 

「俺は敗北を許さない、それは決定事項だ」

 

 

冷やかな瞳で五人を見下ろしたカイルは両腕を広げる。

 

 

「『軛の術』………………忍術には精通が無いが、これぐらいは使用できる」

 

 

ニヤリとカイルが笑みを浮かべた。

他の人が見れば恐怖を抱くような邪悪な凶悪な笑みを。

そして、五人は一瞬だけ顔を歪める。

 

 

『軛の術』

それは蛇女の司令官が行える呪いとも呼ばれる術。この術は本来蛇女に所属する全員にかけられる脱走などを防ぐ為のものだが、司令官は自由に発動条件を変更できる。

 

 

「俺が倒される、もしくは超秘伝忍法書とやらが奪われる。そうなれば貴様らも死ぬ。分かるだろう?」

 

 

歌うような声はすぐさま変わる。

そして、優秀な者達(使える道具)に冷酷な命令を下した。

 

 

「お前達に命令を下す、

 

 

 

 

 

 

 

侵入者を排除しろ」

 

 

「「「「「ハッ!」」」」」

 

 

五人はカイルの言葉を聞くと同時に、外へと飛び出していった。

 

その様子を見届けたカイルは部屋の入口付近に目を向けた。そして、大きな舌打ちをする。

 

 

「……………逃げたか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城内にて一人の少女、雲雀が駆け回っていた。

 

 

「早く、みんなに知らせないと!!」

 

 

超秘伝忍法書を取り返すために、彼女は捜索活動を行っていたのだ。

 

 

そして、先程のカイルの言葉を聞いたのだ。

 

 

『俺が倒される、もしくは超秘伝忍法書とやらが奪われる。そうなれば貴様らも死ぬ。分かるだろう?』

 

 

 

沢山の人の命を思い通りに、操ろうとするカイルに戦慄を抱きながらも、雲雀は走る。

 

 

自分の仲間である、ユウヤや飛鳥達にこの事を伝えるためにも。

 

 

 

 

 

「あら、どこに行くのかしら、雲雀?」

 

 

「春花さん!?」

 

 

その前に選抜チームの一人、春花が立ち塞がった。先程あの場にいた彼女が気付いているのか分からない。だから、何とか誤魔化すしかなかった。

 

 

「どうしたの、そんなに慌てて?」

 

 

「あっ、いえその、道に迷っちゃて…………」

 

 

優しそうにニコニコと笑みを浮かべる春花に雲雀は焦りながら、苦し紛れの言い訳をした。

 

 

 

「うふふ、そう…………嘘つきね、雲雀」

 

 

だが、とっくにバレていたのだ。雲雀のしようとしていたことも。

 

 

「ひゃっ!?」

 

 

雲雀は春花が瞬時に出した紐で縛られて、吊し上げられた。そして、春花はニッコリと笑い、悲しそうな声で呟いた。

 

 

「ごめんなさいね。でもこれは、貴方のためなの。貴方が敵になって───」

 

 

 

───あの方、司令官に殺されないように。




実を言いますと、春花はカイルの真実に気付いてるんですよね。だから、雲雀を敵対させたくないのですよ。


まぁ、ある程度の方は気付いてるかもですね。



次回、『互いの敵』

アドバイス、感想、評価、是非ともよろしくお願いします!

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