閃乱カグラ ケイオス・ブラッド   作:虚無の魔術師

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前回の話を少し修正しました!


本当にすいません。


二十六話 協力

月閃女学館の校舎は半壊したことにより、ほとんどの月閃の生徒達は別の校舎を使うことになった。

 

 

 

 

「ふざけないでくださいッ!!」

 

 

「ふざけていない。事実を提示したまで」

 

 

バンッと机を叩き怒りをみせる雪泉に対し、銀髪の青年シルバーは表情を変えずに告げる。

 

 

 

 

 

 

「……………はぁ、」

 

 

自然にため息を漏らしたユウヤは右腕で(・・・)頬杖をついていた。

 

 

 

 

 

 

 

先日現れた統括者ゼールスとの戦いで自分達は被害を被った。

 

 

彼は右腕を切断させたが、知り合いの医者により元に戻してもらったおかげで、充分に戦えるようになった。

 

 

 

だが、問題なのは飛鳥達だった。

 

 

ゼールスの攻撃が直撃したらしく、全員動けるのもやっとな状態だったという。今病院にて安静にしてるが、いつものように動けるようになるには、時間がかかるらしい。

 

 

 

 

 

────自分が力不足だったばかりに!

 

 

やり場の無い怒りに壁を殴りつけることも多かった。だが、何もしない訳では無かった。

 

 

 

互いの利害の一致により俺と雪泉達、シルバーによる協定を組むことにしたのだ。

 

 

 

それは協定を組んだすぐ直後のことだった。

 

 

 

 

 

────君たちに忠告だ。正義の為とか言うのは止めた方がいい、そう言う時点でそれは偽善だ。

 

 

シルバーのその言葉に話し合いをしていた雪泉は憤慨し、口論になっていたのだ。

 

 

「偽わりの善、という意味のもの。自分達の都合だけを押し付けるような正義だ、それを教えた人もろくな人物じゃない」

 

 

「っ!好き勝手言わないでください!!!」

 

 

せっかく協力しようとこじつけたというのに、こんな風になっては関係を悪くしてどうするつもりなのだろうか。

 

 

 

 

「…………頭が痛ぇな、くそっ」

 

 

 

先日から入院してる五人が恋しくなってきたユウヤは今もなお、いがみ合う者達に対する頭痛を堪えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは蛇女子学園の本部。

 

 

 

「ったく、ふざけおって!!」

 

 

廊下をツカツカと歩く老人は激しく憤っていた。理由は老人が手に持つ紙が関係している。

 

 

 

蛇女子学園の損害、及び指導者でもあったカイルの行方。

 

 

そして、選抜チームが抜忍となり行方を眩ましていること。

 

 

 

記されたこれらの問題に老人は苦々しく眉をひそめる。紙をクシャリッと握り締め、悔しそうに呻いた。

 

 

 

「このままでは、儂等の面子が───」

 

 

 

 

「面子?そんなものがあったとは、驚きだな」

 

 

 

周りに声が響き渡る。老人はその声に反応し、辺りを見渡す。老人の後ろの窓に人影が寄りかかっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「貴様は………キラ!」

 

 

「高血圧で死んでるかと思ったが、まだ存命か」

 

 

シワだらけの顔を更に歪める老人に彼は辛辣な言葉を浴びせる。その青年に老人は不快そうに眉をしかめる。

 

 

「何の用だ、儂は今忙しい」

 

 

「何だその態度は、老いぼれである貴様の為にこの俺様が手助けをしてやるのだぞ?」

 

 

対するキラは高慢な態度で老人を見下す。忌々しそうに顔を歪めた老人はふとキラの言葉に反応した。

 

 

「手助けだと?」

 

 

 

「貴様が何を企んでいるのか、知らぬと思ったか?」

 

 

青年は老人を指差すとそう答えた。そして、その手を開き五本の指を広げた。

 

 

 

「他の奴等より強い忍が5人いるだろう?そいつらを貸してもらおう」

 

 

「…………何のつもりだ?」

 

 

疑うような老人の言葉にキラはククッと笑い、懐から取り出したタブレットの画面を見せる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「『伝説の忍』半蔵の孫娘を殺せるかもしれんぞ?」

 

 

 

画面に映る病室で寝ている少女を指差し、キラは目の前に老人に告げた。




次回『相互の理解』

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