閃乱カグラ ケイオス・ブラッド   作:虚無の魔術師

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感想と評価が欲しいなぁ…………………(切実)


三十一話 深淵

「とりあえず、説明が必要だな?よし、話すぞ?」

 

 

先程まで凄い偉そうにしていた青年、キラは身振り手振りで説明を始めた。目の前にいる電気を纏った黒髪の青年の警戒心と冷たい目を向ける少年の敵意を解くために。

 

 

「テメェの話し方、いろいろ変わってるな」

 

 

「別にいいじゃないか。俺様の自由だし」

 

 

呆れたようなユウヤの言葉にヒラヒラと手を振るキラ。なんか口調が変わりすぎて困るんだよなぁ(作者の愚痴)

 

 

「俺様が今回襲撃した理由だが、桜木さん……………もとい段蔵さん、あんたの隠す物をもらいに来たのさ」

 

 

 

「……………僕に、その名前で呼ばれる資格はない」

 

 

 

長髪の青年の言葉を否定するかのように桜木は俯く。

 

 

 

「それで、テメェは何が欲しかったんだ?」

 

 

「……………絵蓮(エレン)

 

 

 

 

 

二人の視線を受ける桜木は静かに機械を指差した。正確には、機械の中で眠っている少女に。

 

 

「本来なら、死んでいるはずの子だった。でも、彼女は生きていた。だから僕は調べてみたら──────接続されていたんだ」

 

 

「何に?」

 

 

 

「『聖杯』にね」

 

 

 

「……………………チッ、また『聖杯』かよ」

 

 

 

何度も聞く単語にユウヤは悪態をつく。反応が意外だったのか桜木はキョトンとしていたが、すぐに態度を戻そうとする。

 

 

その二人に視線を向け自身の懐をまさぐりながら、能天気そうな声でキラは質問をした。

 

 

「なぁ、ちょっと連絡いい?」

 

 

「いい訳ねぇだろ。テメェが俺たちのこと言うか分からねぇんだから」

 

 

「もしもしー、雅緋?」

 

 

「って、聞けよォ!テメェ!!」

 

 

「まぁまぁ、落ち着きなよ」

 

 

話を無視して電話をかけるキラ。それに憤慨するユウヤを桜木は苦笑いを浮かべながら宥める。後で起こっている状況を同じように無視をしながら、ハッキリと口にした。

 

 

 

「早く逃げた方がいい。間に合わなくなる前に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわあああぁぁぁっ!」

 

 

長短の脇差を弾かれ、飛鳥本人も何度もバウンドし、地面へと叩きつけられる。

 

 

仲間である少女たちは複数の敵との戦いもあり、声をかけることもできない。

 

 

「こんなに弱い奴らに蛇女は負けたのか?」

 

 

彼女を吹き飛ばした雅緋は冷たい瞳で見下ろしていた。助けようと雪泉が駆け寄ろうとするが、間に合わない。

 

 

 

 

「終わりだ」

 

思いきり刀を振り上げ、止めを差そうとする。誰しもが飛鳥の死を覚悟した。

 

 

 

ピピピピピピピピピピピピピピピピッ!!!

 

 

突如、甲高い音が周りに鳴り響いた。雅緋は刀をゆっくりと下ろすと、腰から携帯を取り出す。

 

 

携帯の画面に目をやり、顔を歪めると不安そうに携帯を耳元に近付けた。

 

 

『もしもしー、雅緋?』

 

 

「キラか。何のつもりだ?今私は」

 

 

『早く逃げた方がいいぞ。間に合わなくなる前に』

 

 

「何を───────」

 

 

遮られたことなど、既にどうでもよく雅緋は視界に入ったモノに漸く気付いた。それは人為的に植えられたとされる樹。それが問題ではない。

 

 

 

それを蝕んでいるドロドロとした黒いナニかだった。それは樹だけではなく、少女たちを囲むように蠢いていた。

 

 

「なにこれ!?」

 

 

「囲まれている…………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───────」

 

 

見た。見てしまった。

 

 

全てを呑み込まんとする黒い液体の奥に人の姿を。

 

 

 

右手に深い青色の装飾の長剣、左手に薄い青色の宝玉のついた杖、後ろには鎌、槍、斧、盾、弓、鞭などの青を基本とした武器が円を描くように浮遊している中、顔に紋様の刻まれたマスク、厚く着込んだマフラーと外套をたなびかせている。

 

 

 

 

カツンと杖で地面を叩く。

 

 

海のように広がったはずの黒い液体は潮が退くように下がり始める。液体はついにその人物の足元にまで後退する。

 

 

 

 

 

その黒い液体を操っていると思わせるような人物は液体の上をゆっくりと歩く。沈むはずの足は液体に波紋を作り、音を一つも響かせない。

 

 

 

そして、硬直する少女たちの前に立ちふさがる。なにも話せない彼女たちにその人物は動きを見せた。

 

 

 

刀を振り上げていたままの雅緋の体が、壁へと叩きつけられる。

 

 

 

「─────がっ」

 

 

背中を建物の壁に強打し血塊を吐いた雅緋。彼女の仲間である少女たちも血相を変えてその人物へと飛びかかるが、

 

 

 

 

 

 

 

元素よ、空気を燃やし、爆裂を起こせ(イクラヴァ・ゼラ・ゼラ・ウェザート)

 

 

直後、少女たちの前方に爆発が発生する。飛びかかった際に放たれた爆発を避けられるはずがなく、少女たちは重症を負い地面に落下する。

 

 

 

 

 

 

傷だらけの飛鳥を守るように雪泉は扇を構えながら、その人物の前に立った。

 

 

何をするか分からない相手に最大限の警戒を見せる。雪泉は目の前の人物の行動に目を凝らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────見覚えのある銀髪が宙を舞った。

 

 

 

「え」

 

 

それを見た雪泉は扇を落とすが、本人はそれに気付かない。いや、気付いていない。ガクリと座り込んだ雪泉の顔に剣先が向けられる。

 

 

 

 

剣を自身へ向けた人物を見上げた雪のような少女は、目の前の異質な存在に震えながら声をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………………シルバー?」







うん、これがやりたかったんだよ。自分は(悪魔のような笑みを浮かべて)

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