中二病傲慢系コミュ障男性こと、キラさんのお話です。
お茶すすりながらでも読んでくだせーな。m(_ _)m
───この力は、
『うわー、近寄るなよ!化け物!!』
───
『…………ごめんなさい、こうしなきゃいけないの。貴方は、生きてはいけないの』
───
『苦しかったよね、どうか………幸せに生きてね』
───
『えへへー?なら君はぁ、こっちで生きればいいじゃん』
───僕は、俺様は心、体、全てを闇へと染め上げた。
───その力を用いて、俺様は裏の世界で君臨する。
───そうすれば、俺様は手に入れられるんだ。
俺様のどす黒い闇を照らすほどの綺麗な光を。
「キラ、君に聞きたいことがあるんだ」
「………………ハァ、」
自分の前に座る女性に対して、隠すことのないため息。そんな彼の顔には、面倒だなぁ、早く帰りたいなどの怠惰が滲んでいる。
「で、俺様から何を聞きたいのだ?
──忌夢、
秘立蛇女子学園の三年生、そして選抜チームの一人である眼鏡の女性。委員長気質の性格で、選抜チームをまとめてることにはキラも純粋に評価している。
だが、キラのため息の真意はそれらが関係してる訳ではない。
「雅緋と、付き合ってるっていうのは本当か!?嘘だろ!?嘘だと言え!言ってくれッ!!もし本当だとしたら!僕が絶体に許さないからな!!!」
──そう、分かったかも知れないが、彼女は雅緋のことが大好きなのだ。友情としてではなく、愛情として。
凄まじい剣幕で肩に掴みかかる忌夢にキラはある種の恐怖を感じた。問題児ばかりの秘立蛇女選抜メンバーだが、彼女も異質と言えば異質だろう。
「嘘に決まってるだろ、俺様が雅緋と付き合っるという話は…………誰から聞いた?」
「校内新聞に載ってた、知らなかったのか?」
手の中にあるジュースの缶が軋む音が耳に入る。心辺りが無くはない、つい最近新聞部の少女たちが自分の元に来て色々と聞いていたことがあった。
「とにかく、その噂は嘘だからな。俺様と雅緋はそんな仲じゃない…………奴と俺様はただの協力者なのだからッ、」
そう言い切ったキラは一瞬顔を歪める。痛みを抑えるように胸元をさすっていたが、今は感じられなくなっていた。
「………別に僕はそう言いたい訳じゃないんだが、」
忌夢はそっとキラの肩に手を乗せる。彼女の顔から見るに本気で彼の事を心配しているようだった。
「そうか、じゃあ好きに話をしてくれ」
その後、忌夢の雅緋に対する気持ちをうんうんと聞かされ、キラは冗談抜きでヤバイなコイツと思い、久しぶりに恐怖を抱いたという。
「………」
一人孤独で図書室でキラは静かに読書をしている。そんな彼は何十分も集中している訳では無かった。
本を机の端に置き、座ったまま後方を振り返る。自分自身もひっそりと呼吸を止め、探るような視線で見渡すが気配が無かった。
「……………気のせいか」
ボリボリと頭を掻き体を机へと向かせ、黙読を続ける。
そんな彼をひっそりと息を殺し、本棚から覗き込む人影があった。
彼女の名前は、
その彼女が何故、彼を観察するように見ているのかというと。
(………どうすれば、あの人と話せるのかな?)
実は紫にはある特徴がある。
匂いを嗅いだ相手の生活状況、人柄、考えていることが分かるというぶっ飛んだものだった。
初対面の時、怯えながらもキラの匂いを嗅いだ紫は知った、いや知ってしまったのだ。
───高慢な態度が特徴的な、彼の本当の人柄と重苦しい過去を。
彼女が感じたのは、自分と同じだったという共感と彼のことを知ってしまったという罪悪感。それ故にキラから許可をとってしまったのだ。
仲良くなるなってしまえば、この事を気付かれるのではないかと、そう思ったから。
紫は自分が抱き締めているぬいぐるみに目をやる。
(べべたん…………今日はもう帰ろう)
特に何もしてないが、面と向かって話せる自信が起きない紫はべべたんを抱き締めて部屋に帰ることにした。
床を見るように俯きながら歩いていた紫は何かにぶつかった。倒れることはなかったが、ふらついた紫は顔をあげる。
「…………………紫か」
「…………!?」
遠くで本を読んでいるはずの見覚えのある青年が立っていた。
(あー!?こんな時って何をしゃべればいいんだ!?何だ!?何だよ!?どうすれば、仲良くなれる?考えるんだ、考えるんだ!!俺様はどうすればいい!!?)
(……………どうしよう!どうしよう!どうしよう!!べべたん、どうすればいいの!!?)
こんな感じで二人は内心混乱状態だった。まあ、結局中二病コミュ障と内気な引きこもり少女がタイマンしたら、こんな風になるんですよねぇ(人のこと言えない作者の呆れた様子)
「………なぁ、紫」
ようやく口を開いたのはキラだった。紫は彼の言葉に何を話せばいいのか戸惑ったが、
「……………え?」
彼はスッと手を差し出した。まるで、握手を求めるように。余計に混乱しそうになっている紫に聞こえるようにキラはこう言った。
「……俺様と仲間になると言う訳だから、これくらいは必要だろう?」
恥ずかしいのか素っ気なく顔を反らした彼だったが、内気な紫でも気付くくらいの心掛けだった。
「…………………ぅん」
羞恥ゆえに顔を真っ赤に染めた紫は片方の手でべべたんを抱き締め、差し出されたキラの手を握った。照れている彼女に、彼はにこやかな笑みで口にする。
「これからもよろしく頼む、紫」
その時だけは、彼は自分の闇が少しだけ、僅かに晴れた感じがした。
うーん、自分でも思うけど………キラさん死ななきゃいいよなぁ(希望視)
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