閃乱カグラ ケイオス・ブラッド   作:虚無の魔術師

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やはり、私は気づいてしまった。



圧倒的に、小説が上手く書けていない事に!!


……………どうしよう。


五話 『貪食』のグラ

「『貪食』…………?」

 

 

飛鳥は先程、異形グラが口にした単語を知っていた。貪食、むさぼり食うという意味をもつ言葉。そして、7つの大罪の罪のひとつ、『暴食』として成り立っている。

 

 

 

「……………まずいな」

 

 

ユウヤが現状を確認して顔をしかめる。敵の力は未知数、そして、味方はの一人はさっきからうわ言を呟いて動けるとは思えず、戦えるのは二人だけ─────

 

 

「飛鳥さん、天星さん、大丈夫ですか!?」

 

 

────いや、六人だろう。

声のする方には騒ぎに駆けつけてきた斑鳩達がいた。飛鳥は来てくれた自分の仲間達に嬉しく思えていた。

 

 

「バァッハァ!まぁた、餌が増えてきたァ!」

 

 

グラは歓喜の声をあげ、体をよじっていた。明らかに興奮していると思われる行為に───不意がつかれた。

 

 

「ハァァァッ!」

 

 

体をよじっていたグラは、その勢いで飛鳥達の方に刺を飛ばした。飛鳥達も驚き避けようするが、動けなかった。刺は彼女達を貫───けなかった。

 

 

「『電気障壁(ボルト・シールド)』!」

 

 

彼女達の前に飛び出したユウヤは両手から電気を出し、電気の壁を作り出し、その刺を防いだ。

 

 

「モタモタするなッ!戦わねば、死ぬぞ!」

 

 

ユウヤは硬直していた飛鳥達に向かって声を張り上げた。その声に飛鳥達の硬直は解け、戦闘が始まった。

 

 

「グリャァァ!!」

 

 

「はぁッ!」

 

 

グラは自身の大木のような腕を振り上げ、走り出した飛鳥を叩き潰そうとした。だが、飛鳥はその攻撃を避け、グラの腕、そして、胴体を斬りつけた。

 

 

「ギイイッ!!」

 

 

切り裂かれた苦痛にグラは口を歪め、攻撃を止めた。斬られた部分からは黒い液体が垂れ落ちて、地面にシミを作った。

 

 

「はぁっ!」

 

「オラァッ!」

 

 

斑鳩の剣による斬撃と葛城の足甲による連撃がグラの胴体に叩き込まれた。苦しそうな悲鳴をあげながら、後退するグラだったが、その行動は間違っていた。

 

 

「『電撃波動斬(ボルト・ソニックムーヴ)』!」

 

 

グラの後ろに回り込んでいたユウヤは電撃を纏った自身の腕を振り、電気を帯びた空気の刃をグラに飛ばした。グラは死角からの攻撃に反応できずに─────右腕が飛ばされた。その右腕はユウヤ達の後ろに落ちて、ようやくグラは自覚をした。

 

 

「ギャァァァァァァァ!?」

 

 

周りにグラの絶叫が響き渡る。右腕の切れ口から溢れる黒い液体を止めるように片方の腕で抑える。そして、いまだに響く絶叫は痛みによるものから、怒りへと変わった。

 

 

「アアアアァァァァァァ!!」

 

 

怒り狂ったように自身の尻尾を叩きつけ、身体中の刺を飛ばす。対するにユウヤは前に出て、力を抜くように手を伸ばした。

 

 

「消えろ、『電撃主砲(ボルト・カノン)!』」

 

 

莫大な電気エネルギーが収縮され、ユウヤの拳に溜め込まれた。そして、莫大なエネルギーは─────放出された。

 

 

 

地面を削り、空間を割り、そして、目の前の異形に届いた。

 

 

「グ…………ギャ────」 

 

 

断末魔をあげることすら出来ずに、グラはエネルギーによって吹き飛ばされた。そして、その場を静寂とたくさんの砂塵が支配した。

 

 

 

「………勝ったの?」

 

 

体力の消耗が激しい様子の飛鳥は、そう呟いた。そして、他の四人も同じように消耗していた。

 

 

───おかしい。

 

そう思ったユウヤは静かに目を閉じて考え込んだ。

 

 

───もし伝承通りなら、奴はこの程度では死なない。

 

 

だが、重症であるのは間違いないだろう。そう決定して周りにいる飛鳥達を見渡した。

 

 

───この五人に連戦は流石に難しいだろう………やはり、逃が──────

 

 

そこで、違和感に気付いた。五人、いや一人が足りない。斑鳩達四人が来る前に、ユウヤは誰を──助けただろうか。飛鳥、そして────

 

 

「あの時の、忍はどうした!?」

 

 

「え?確か、後ろに…………」

 

 

声を張り上げて飛鳥に問いかける。突然の大声に戸惑いながらも、後ろを指差し、振り向いた。やはり、誰もいなかった。そして、後ろを振り向き、ユウヤはもう一つの事実を理解する。

 

 

「無い、奴の右腕も!」

 

 

ユウヤ自身の言葉に飛鳥達は起き上がり、いまだに周りに漂う砂塵に向かい、互いの武器を構えた。

 

 

バリィッ、ボリィ、グチャッ、ゴギュッ!

 

 

咀嚼するかのような音に全員が予想したくない事実を脳裏に浮かべる。その事実を肯定するように足音が響く。

 

 

「はァッー?やっぱぁりぃ、人間はウマイなぁ」

 

 

砂塵から出てきたのは口から人の腕と大量の血を垂らし、歩いてくる無傷のグラだった。

 

 

「喰った、のか………人間を」

 

「あったり前だろぉ?人間は俺にとって餌にしかねぇのさぁ。

 

 

 

 

見ろよ、お陰で力を取り戻せたぜぇ!少しだがなぁ!」

 

───勝てない。

 

ふと飛鳥はそう思ってしまった。飛鳥だけではない斑鳩、葛城、柳生、雲雀も逃れられない恐怖があったのだ。

 

 

「…………俺に作戦がある」

 

 

飛鳥の横からユウヤは小さな声で囁いた。その声を飛鳥だけではなく、その場の全員が静かに聞いていた。

 

 

 

「今から俺が煙幕を飛ばす。その間にお前らは───

 

 

 

 

 

 

 

逃げろ、全力で」




面白ければ、感想、評価、アドバイス、是非よろしくお願いします。




元気が、出るから!!

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