閃乱カグラ ケイオス・ブラッド   作:虚無の魔術師

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七十五話 相対

薄暗い廊下。

窓や扉が何もない、あるとすれば左右対象、等間隔に配置されている柱。

 

先が見えない道に麗王と一緒に行動していたシルバーは満足に笑い、

 

 

「──いやおかしいよね?助け出すのはいいけど、エレベーターで何回も往復させられる挙げ句こんなクソ長い廊下を歩かされるなんて普通じゃないよね?侵入者対策にしては入り組みすぎじゃない?造った奴臆病すぎだと思うんだよ」

 

「は、はぁ」

 

早口で、十数秒の間に不満を言い終える。苛立ちを吐露するシルバーに、麗王は困っていた。まぁ、自分が憧れてる人が現状に腹立たしくしているという状況に戸惑っている、というのが妥当だろう。

 

愚痴を聞いてもらったお陰で落ち着いたのか、シルバーは現状に着いて考察を始めた。

 

「ていうかさ、疑問も疑問だね。そのテロリストたちは何でこの施設を占拠したんだ?」

 

「それは…………何か計画を練ってるのではないでしょうか?」

 

「普通なら、そうだろうね。でも、奴等は今まで尻尾を掴ませなかった奴等だぞ。何か裏があるんだろうさ」

 

元とはいえ、彼は国家の犬となって『ある部隊』を指揮していた人物、こういう方に頭を回すのは得意中の得意なのである。

 

そして、予想の一つを口にする。

 

「例えば、それほどまでに重要な計画、とか」

 

 

─────────────!

 

自然と気を張ってしまう麗王。自分の知らないところで起こっていると思うと驚き以外のものは無いが、「ま、もう一つの方が有力だと思うけどね」とシルバーは指を鳴らす。

 

 

「奴等は何で麗王だけを逃がした?話を聞いてみれば、普通に捕まえられた筈なのに」

 

 

────────────ィ!

 

言われてみれば、そうだろう。話を聞くに、麗王たちと敵対した男は圧倒的な実力だったらしい、難なくほぼ彼女たちを全滅させた程の人物が、何故麗王を追いかけなかったのか。

 

思い当たる理由は────、一つ。

 

「もしかして───」

 

「待て、麗王。何か聞こえないか?」

 

 

───────ィィィーーーー!

 

そこでようやく、二人は音に気付いた。シルバーは推測する。ここは鉄製の廊下、この音は彼も聞き覚えが無い訳ではなかった。

 

寧ろ、専門のものだからこそすぐに気付けた。

 

 

「────狙撃だ!避けろっ!!」

 

焦った声に麗王は咄嗟に反応できなかった。それを見たシルバーが麗王の腕を掴み、柱へと飛び退く。直後、彼女の居た場所のすぐ隣の床が軽く吹き飛んだ。

 

すぐに二人とも柱に隠れたが、再び柱の側面が音を立てて削れる。安堵するのを余所に、削られた断面を認視したシルバーは、考え始めた。

 

 

「………(アンチ)物体(マテリアル)式、弾はレーザーか。もしかすると、自分たちを確認する方法があるのかもしれない」

 

「なら、どうしますか?相手の姿が見えない以上、どう動くのが最善か………」

 

「決まりきってる」

 

ボタンを押し、鉄製のケースの引き出しがカシャンッ!と音を立てた。その中に納められてた部品を黙々と組み立て、一つのアサルトライフルへと完成させる。

 

 

「突破だ、突破。どうせここを抜けなきゃお前の仲間を助けられないんだろ?」

 

ニヤリと笑い、シルバーは彼女に声をかける。どうやら、彼に突破口が見えてた様だった。

 

 

 

 

シルバーたちが狙撃されてから数キロメートル先。

 

「─────ふぅ」

 

 

廊下の一番先で、ゴーグルの青年は狙撃銃を構えていた。ガシャコンッ! とリボルバーを回転させ、弾を装填する。

 

その作業を繰り返すクロウラーは、ブツブツと呟いていた。

 

「戦わなきゃいけない、戦わなきゃいけない。………大丈夫だ。殺さないように、無力化するんだ。それだけに、集中するんだ」

 

到底、戦場に立つ者の言葉ではなかった。しかし、それでも彼は戦場に立つだろう。彼自身、そう決意しているからこそ。

 

 

「人は殺さない。姉さんに会うためにも、新しい世界のためにも」

 

それが彼の誓い。未熟と言われようが、通さなければならない覚悟。

 

クロウラーは狙撃銃を暗闇の廊下の先に構える。そして容赦なく、殺さないようにと、矛盾する二つの考えを抱きながら、引き金を引いた。

 

 

◇◆◇

 

 

始めに雪泉は扇子を振るい、氷塊を飛ばす。まっすぐ軍服の男 ヴォルザードを狙った一撃に、彼は身体を軽く捻るという対応をした。

 

すぐ真横を通り過ぎると同時に、ヴォルザードは捻った身体を戻すように動かす。その勢いに合わせて、手の中にあった三本のナイフを投擲する。

 

 

「くっ!」

 

その全ては雪泉の氷刃に打ち落とされる。迅速な行動を取った彼女は続けてヴォルザードに追撃をしようと彼を睨み────、

 

 

「────いないっ!?」

 

ヴォルザードの姿は完全に消えていた。隠れたとか、高速移動とか、そんな理論の話では無かった。気配がするのだが、何処にいるかは読めない。

 

その直後、すぐに彼女の真横からナイフが飛来してきた。両手の扇子で全て叩き落とし、そのナイフの飛来先を見やる。

 

鏡から半身だけ出てきたヴォルザードが隠したような舌打ちをしていた。彼は視線に気付き、すぐさま鏡の中へと潜っていく。

 

 

その光景を見た雪泉は今までの情報をまとめた結果、ヴォルザードの能力、その動きを理解した。

 

「…………なるほど、鏡から移動しているですか。私を結界に引きずり込んだように」

 

『フフ、悪くない能力だろう?』

 

あたかも自慢する声が近く鏡から聞こえる。反射的にその方向に氷刃を飛ばす。が、無数の鏡の少しが砕けただけで、声が完全に途切れる事はなかった。

 

 

『この能力は《あの方》により良く扱いやすく改良されたモノだよ。この力なら!我らの邪魔する者を薙ぎ払える!!Wunderbar(素晴らしい)!!そうは思わないか!?』

 

興奮しきったような声が反響する。これ以上捲し立てる勢いだったが、それは無意味な心配であった。

 

そんな彼に、我慢ならないと雪泉が口を開いていたから。

 

 

「そんな理由で、無闇に力を振るうのですか!?」

 

我慢ならない、そういう風に雪泉は叫んでいた。

彼女はかつて悪というものを憎んでいた。飛鳥たち、そしてシルバーに出会わなければ変われなかっただろう。

 

しかし、雪泉はまだ悪に対する敵対心が消えていない。だからこそ聞きたかったのだ。使い方によれば、人を救うことの出来るその力を、何故テロリストとして扱うのか。

 

 

『………………』

 

しかし、ヴォルザードは答えなかった。その言葉を耳にした途端、声が全くしなくなっていた。もしかすれば、知らずの内に、触れてはならないものに触れてしまったのかもしれない。

 

 

不意打ちに身構える雪泉。しかし、そうしてる間にも凶刃は迫っていた。それは、今も同じ。

 

 

すぐ真後ろからのナイフを振りかぶったヴォルザード。後少しで彼女の背筋を切り咲こうとした直後、

 

 

ドゴッ!! という鈍い音が炸裂する。

 

 

「……………」

 

振り返り様に雪泉が放った氷塊がヴォルザードの顔に命中した音だったのだ。

 

雪泉自身、ヴォルザードがどう動くかなど分かる訳がない。だが先程も後ろからの攻撃だった。

 

そこで、少し前のシルバーとの話を思い出していたのだ。

 

『───移動する系の力ってさぁ、後ろ取った方が強くない?気付かれない内に攻撃できるし。あぁ!また後ろ取られたクソ!』

 

「(まさか、ゲームの話に助けられるとは……)」

 

素直に呆れながらも、その事実に感謝するしなかった。そういう思考を頭の中に残しながら、彼女は向き直り────動きを止めてしまう。

 

 

「くば………だっからさぁ」

 

口の端から鮮血が溢れるが、足りない。

不意打ちとはいえ、ヴォルザードを倒すには、趣向と強さが足りなかった。

 

 

「そんな攻撃が何になる。今さら何をしても無駄だって言うのが、まだ分からねぇのかああああああ!!!」

 

 

咄嗟に顔を両腕で庇っていた雪泉目掛けて拳銃を叩きつける。破壊力には欠けるが、その拳銃を振るう力は並みの忍を軽く越えている。率直に言えば、雪泉がバランスを崩すのには充分だった。

 

そして、バランスを崩した雪泉に追撃と彼女の脇腹に蹴りを入れ、地面に倒れたと同時に手首を踏みつけた。

 

ズキッ!というあまりの痛みに彼女の手から扇子が落ちる。それを見下ろしたヴォルザードはそれを少し離れた場所へと飛ばす。

 

 

「なるほど、正義か………ドイツもコイツも偉そうに上から目線でほざきやがってぇ」

 

落ち着いていたはずのヴォルザードの顔が歪む。その顔には、軍人としての振る舞いなどは感じられない。

 

 

「───そう言えば、確かさっき言っていたよね?『そんなに強い力を持つのに、何でテロリストに加担するのか』だったけか?」

 

踏みつける靴に力を入れ、ヴォルザードは上から雪泉の顔を覗き込んだ。

 

 

「分かるまいよ、君たちには」

 

濁った眼光が軍帽と前髪の間から覗く。その眼に渦巻く憎悪と敵意に雪泉は硬直させた。その姿を見上げた時、ある事を想像してしまったから。

 

 

────悪を憎んでいたかつての自分たちも同じように見えていたのだろうか、と。

 

「理不尽に虐げられてきた者の気持ちなど。光は勿論、影にすらいることも許されなかった者の気持ちなど、理解出来る訳がない」

 

ヴォルザードの両親は、彼が十四歳の時に亡くなった。死因は、事故死。出掛けている最中に、突っ込んでいた車の爆発が原因だった。

 

その場にいた号泣する弟と妹。それなのに、ヴォルザードは呆然と見ていた。泣くこともせず、怒ることもせず。

 

「知っているか?この世界では悪事を為さねば生きられない者もいるということを…………私たちもその中に入っていた」

 

両親を失い、ヴォルザードは弟妹と共に裏社会へと身を投じた。表の人間は冷たい、だからこそヴォルザードは弟妹を貧民街に預けることにした。

 

『……本当によろしいのですか?ヴォルザードさん』

 

『構いません、どうかこの間に私の家族をお願いします』

 

貧民街では優しい人と会った。

悪忍としてこの貧民街を援助していた薄い金髪の、お嬢様みたいな少女。貧民街出身であるという彼女は二人を快く預かってくれた。その間にヴォルザードは色んな悪行をこなしてきた。

 

 

そして、ツケが回ってきたのだろう。

ある日、ヴォルザードは一人の善忍に命を狙われた。勿論、忍には勝てる訳がなく、ヴォルザードは地に伏せていた。

 

その時、預けられていた筈の弟妹たちが泣きながらヴォルザードの前に出てきた。お兄ちゃんを殺さないで、と必死に泣き叫びながら止めようとする弟妹たちに善忍は、

 

 

容赦なく殴り飛ばした。

地面に転がった最愛の家族の姿を見て─────ヴォルザードは完全にキレた。

 

『私の妹と弟に、大切な家族に手を出すなああああああああぁぁぁぁぁァッ!!!』

 

自分達を襲った悲劇、最後の家族の命を奪おうとした凶の凶行を、ヴォルザードは自分の手で防いだ。

 

自分たちを襲った凶刃───善忍を殺すという、最悪な形で。

 

 

善忍を殺したヴォルザードは彼ら、忍たちから標的として狙われた。罪の無い筈の、弟妹たちもそれに巻き込まれた。

 

 

「両親が死に、妹と弟を養う為に悪事を行うしかなった。それは悪なのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな道理が正しいなら、こんな世界腐ってるよ」

 

「ヴォルザード、さん……」

 

「まぁ、同じように理解してるさ。君たちと私たちの価値観の違いくらいは」

 

ヴォルザードは正義を嫌悪する。

幼い頃から正義はヴォルザードたちを救わなかった。それどころか、自分から大切なものを奪おうとする───正義の代行者であるハズの善忍たちも、問答無用で殺そうとしてきた。そして光と影、二つの世界から橋へと追いやられてきた。

 

だからこそ、ヴォルザードは正義を嫌悪する。昔からも、これからも。

 

 

そんな冷たいルールが敷かれたこの世界を、粉々に破壊する為に、彼は『禍の王』に入ったのだ。

 

今まで耐えてきた怒りをぶつけることで、ヴォルザードはようやく冷静になる。これだけで、まだ彼の怒りは完全に消えてはいない。しかし、彼は我慢することにした。

 

「君の次は仲間たちだ。あの世で出会える事を祈ってあげるよ──────確実に逝ける保証はないけど」

 

横たわる雪泉の手首を踏みつけながら、ヴォルザードは拳銃をリロードする。冷たい銃口を彼女の顔に向け、引き金に指を掛ける。

 

 

 

しかし、雪泉の頭や胸を銃弾が貫くことはなかった。引き金に掛けた指を引こうとしたその時、

 

ドゴッ!! と鈍い音と共に、ヴォルザードの身体が仰け反った。理由は一つ、第三者の拳が彼の頭部を殴り飛ばしたからだ。

 

灰色のロングコートと金属製のフルフェイスマスクを着た謎の男。その男は銃弾が放たれる寸前に、ヴォルザードは攻撃したのだ。

 

しかし、

 

 

三発の銃声が、結界の中に鳴り響く。

 

バランスを崩したヴォルザードの意識が途切れることはなく、彼はそのままの状態でロングコートの男に銃弾を叩き込んだ。

 

三発とも、胴体に命中する。だが、傷はない。灰色のロングコートから、地面にひしゃげた弾丸が落下した。

 

(銃弾を、防いだ……?)

 

雪泉はそう推測するが、おかしい所がある。ロングコートの男は防御の姿勢すらしてない、無防備そのものだった。それなのに、弾丸は先端が潰れていた。

 

まるで、鋼鉄の鉄板に撃ち込んだ時のように。

 

 

効いていないのを確認したヴォルザードはすぐさま片方の手を地面に叩きつける。その時の反動を利用し、彼は近くの鏡へと入ろうとする。

 

 

「逃がさん」

 

しかし、地面を蹴った男の動きの方が速かった。僅かそれだけでヴォルザードにすぐ追い付くと、構えた拳を振り下ろした。

 

 

ヴォルザードが飛び込もうとしていた、鏡に。

 

ガシャァン!! と目の前で割れる鏡に、ヴォルザードの顔色は変わらない。もう片方の腕で殴り飛ばそうとしてきた男を他所に、空中に散らばった鏡の断片に触れる。

 

それだけで、ヴォルザードはその場から完全に姿を消した。

 

一撃を避けられた事に男は不満と言わんばかりに顔を歪め、鏡の破片を踏み潰す。

 

 

『───────誰だ、貴様は』

 

結界の中に、声が反響する。声の主であるヴォルザードは姿を現さない、男の乱入に警戒しているのが理由だろう。

 

コートの男は地面に残った破片を遠くへ蹴り飛ばし、声に対して聞こえるような声で、挑発の言葉を口にした。

 

「格下に名乗る名は無い。貴様の上を出せ、俺が用があるのはソイツだ」

 

『…………そんな言葉に、私が応じるとでも?』

 

「その配慮は必要ない。俺自身もな」

 

吐き捨てる男に、ヴォルザードは『何?』と怪訝そうな声を出す。しかし、そんな間に男は行動を起こす。

 

 

 

片手で雪泉は担ぐと、すぐさま後ろを向いて逃走した。

 

 

「───なっ!!」

 

少しの間、呆然としていた雪泉もようやく理解した。あまりの速度で移動してる為、彼女もそれ以上の言葉を発することは出来ない。

 

男も一々反応するのも面倒と思っているのか、無視したようにそのまま走っていた。

 

向かっているのは、やはり鏡。だが、他のものような簡素な物ではなく。額縁に嵌め込まれた鏡、先程雪泉が引きずり込まれた物と似た物だった。

 

あれを使えば脱出できる、そう思った矢先。

 

 

鏡から飛び出した一本のナイフが男の横顔に命中した。避けられない、防げる訳でもなかった。即死級の一撃、男の命を奪う必殺の攻撃だった。そんな中、担がれた彼女の耳に音が聞こえる。

 

 

 

ガキィンッ!! という、金属音が。

 

直後、男は片足で地面を踏み抜いてぐらついた身体のバランスを整えた。見てみると傷はない、確実に当たったというのに、だ。

 

追撃の手が来ない事を有利に思ったか、男はそのまま特別な鏡に駆けていき、その表面に触れる。

 

 

そして、二人はこの場から消えた。

 

 

 

 

 

「────逃げられたか」

 

鏡の結界の中でポツリと呟く。普通なら追撃は出来たが、今回ヴォルザードはしなかった。先程のナイフの一撃で、男の正体に勘づいたから。

 

 

「……聞いてないね。こんな状況に異能使いが出てくるなんて」

 

忙しくなりそうだ、ヴォルザードは軍帽を深く被る。それから、結界内に散乱したナイフの回収を行った。

 

 

◇◆◇

 

 

気付けば元の廊下に戻っていた。いや、元はとは少し弊害がある。ここは別の場所だった、夜桜たちとはぐれた場所とは違う───しかし、同じような鏡が立て掛けられてる場所。

 

灰色コートの男は無言でその鏡を砕く。何か妙な感じは消えるのを感じる。追尾を回避する為の行為を終えた男は、「さて」と振り替える。

 

 

「俺の名はプラチナ、異能使い。ここには訳合って潜入していた。貴様は?」

 

 

「………雪泉、死塾月閃学館の忍学生です」

 

半ば警戒はしてるが、助けられたこともあるので名前を口にした。それを聞き、男が目に見えて反応する。が、それは名前ではなく、忍学生と聞いたからだった。

 

 

「相手はただのテロリストではないというのに………上層部の連中にとって忍学生はやはり捨て駒扱いか」

 

「……?何でしょうか?」

 

「気にするなよ。つまらない話だ」

 

怪訝そうな顔をする雪泉に、プラチナは適当にあしらう。そのままスタスタと歩いて行こうとするプラチナに、雪泉は声を掛けようとする。だが、それより先に彼が目的を口にした。

 

 

「貴様の仲間は別の場所にいる、ならば速く合流するべきだ」

 

「ッ!?いえ、待ってください!何故そこまでするのですか!?」

 

彼女の言葉に億劫と言わんばかりに肩をひそめ、プラチナは振り替える。そして一度しか言わないぞ、と吐き捨て、ゆっくりと口を開きその内容を告げた。

 

 

七つの凶彗星(グランシャリオ)の奴等の命令だ。ここにいる『禍の王』とやらを倒すついでに、貴様とその仲間を護衛してやれ、とな」




オリキャラ紹介を少しさせていただきます!


ヴォルザード・フォン・ツェッペリン

鏡を媒体とする『同調者(ユナイト)』。軍服に軍帽を着込んだ根っからの軍人気質の男。ドイツ人と日本人のハーフで、ドイツ人の血が濃いからか興奮するとドイツ語を口にする。

戦闘スタイルは鏡による移動とナイフと拳銃による翻弄。結界術で鏡の世界を形成し、本編でも雪泉を閉じ込めていたが、出入口となる鏡を特定の場所に配置しないと結界が形成できない。


《禍の王》の構成員の中でも穏便な方に数えられる人物であるが、彼らの目的の一つ『世界災禍』を強く望んでいる人物でもある。
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