閃乱カグラ ケイオス・ブラッド   作:虚無の魔術師

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ユウヤ「えぇっと…………今回俺たちが呼ばれたのは新年の挨拶だったよな?」

飛鳥「うん、そうだったよ。今暇があるのは私たちだけだったから」

ユウヤ「ま、パッと終わらせて帰るか。


それでは皆さん、新年明けましておめでとうございます!」

飛鳥「2020年も『閃乱カグラ ケイオス・ブラッド』をよろしくお願いします!」






ユウヤ「よし、終わったな」

飛鳥「あ、そうだ!じっちゃんの太巻き、一緒に食べようよ!」

ユウヤ「……あれ、何つーか複雑なんだよな。お前が食ってるとこ見るとさ」(激しい葛藤)


八十話 魂を掛けた契約

人には、後悔していることがある。

 

『銀兄様!今日はお姉様と私の訓練をしてくれるんでしょ!』

 

『銀河様、私も強くなりました。いずれは、貴方と共に戦えるようになります』

 

冷静さを信条としてきたシルバーにも、後悔するべき事があった。

 

あの日、悪忍のエリートでありゾディアック星導会のリーダーであった時の銀河は多くの仲間と共に忍務を終えようとしていた。

 

 

『この世界は腐ってるわ、異常なくらいにね。………私を殺せるかしら?お・に・い・さ・ま?』

 

だが、失敗し仲間を失った。ボロボロに負傷したところを、駆けつけた麗王たちに助けられ、治療により一命を取り止める。

 

 

───目が覚めた時には、数日が過ぎていた。

 

 

消毒薬の独特な匂いに鼻がツンとする。起き上がろうとして、自分の隣にいた人影に気付いた。

 

麗王、彼女は腫れた両目を伏せ静かに眠りこけている。泣いていた、そう知った時には更に心が痛かった。

 

いつも気高くいる彼女がこうなるまでに自分の身を案じてくれていた。そう思うと、彼女に対する感謝と辛い思いをさせたという罪悪感が芽生える。

 

 

紙の入った封筒を手にしていた銀河はベッドの上にいた。包帯の巻かれた腕に手を添えるが、苦痛は感じられない。何とか治った、そう思うや否や銀河は立ち上がる。

 

 

『………悪い』

 

今もなお眠る後輩の少女に、静かに謝罪する。そう言えば、何時もこういう風に眠っていたのを覚えている。

 

そして、窓から飛び降りて学園から立ち去る。仲間ちに、友人たちに、後輩たちに気付かれないように静かに、一瞬に。

 

 

麗王の手元に、悪忍を抜けるといった書き置きを残して。

 

 

 

 

 

「──────ここは?」

 

気が付いた時には、見知らぬ場所に立っていた。草が生い茂った丘の上、その頂上にポツンとある丸い机と複数の椅子。

 

伝説上の円卓を思い浮かべるものだが、屋外にあるという事実が不安を過らせる。

 

 

「いや、そもそも。自分は確かあの戦いで……………」

 

全身から血を噴き出して倒れた。それ以上言おうとして言葉を詰まらせる。

 

全身を見てみるが、血の跡はない。どこからどう見ても無傷だった。

 

 

 

「─────全く、無茶をするね。キミも」

 

 

────ゾクッ!!!! と。

 

悪寒が全身に走る。神経の全てを使い、声の方に振り向きながら構えを取った。

 

 

そこにいたのは、女性。腰まで伸びた藍色の髪を紐でまとめている人物。その他にも、金色に輝く左目の瞳、鏡なのように透き通った右目の義眼という特徴がある。

 

彼女は一歩退くシルバーを目に、クスリと笑いながら手にしていた本を閉じる。

 

 

「『神の物質』を少量ならともかく、大量に摂取するとは。

 

 

 

でも、良かったね。お陰でボクも干渉できるようになったから」

 

常人には理解できない言い回しだった。

しかし、忍という一般的から離れた世界に身体を突っ込んでいるシルバーには気づけた。

 

干渉できる、それはつまり通常なら触れることも出来ないというのだ。

 

今このような状況でしか接触できないモノ、それは何なのか、シルバーにすら分からない。

 

「誰、だ?…………いや、そもそもここは」

 

「流石《継承者》、ボクを見てもそれだけの反応に止まれるとは」

 

思わずというように彼女はニヤニヤと笑う。それを怒ることも、指摘することも出来ない。

 

全ての事象を手に取るように分かる、といった感覚に陥らせる空気。シルバーが今まで感じたことのないもの。

 

その空気を支配する女性は椅子を動かし、シルバーに向き直る。

 

そして、彼女は常人を魅了するような仕草でシルバーに手を向け、人差し指を振るう。この空間の支配者は、軽く名乗り上げた。

 

 

「ボクは魔神バロール、この世界を形作った創世者の一人。

 

 

 

キミは選ばれたのさ、ボクらと契約をする事を」

 

これが天からの救いか、地獄への道かは分からない。だが、これがシルバーにとって重要なものであることだけは感じられた。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「楽しみに待っとけよ!大切な仲間も後で送ってやるからなぁ!!」

 

 

巨大な手が雪泉を潰そうとする。片方の巨腕で壁に押さえられている為、動くことは出来ない。

 

受け入れるしかない、

 

 

突如、結晶の腕が分断された。壁に固定された指が剥がれ、壁に圧迫されていた雪泉が床に落ちる。

 

が、今の覇黒の頭には入ってこない。それほどまでに彼は激情に駆られている。

 

 

「─────あぁ、」

 

ビキビキビキ、とこめかみから血管が浮き出る。感情が没落した顔から、矛盾したような程の殺意が湧き出る。

 

邪魔者はいない、そう思っていた。だから安心しきっていたのだ。

 

 

だが、いただろう。先程無力化したと思ってた一人が。灰色の仮面を被り、金属の異能を扱う者が。

 

スタン………と覇黒の後方で足音がする。あまりにも小さい音、聞き逃してしまうのが普通なくらいの物音。しかし、全神経を其方に向けた覇黒は雪泉を潰そうとしていた腕を強引に凪ぎ払う。

 

その一撃を回避した人物を眼に捉える。宙に舞ったコートを纏う人物と目が合い、激しい怒りに駆られながら彼は睨み付けた。

 

 

「お前、か」

 

「……私情に溺れたな、それが貴様の運のツキだ」

 

半分だけ壊れた灰色の仮面を付けたままのプラチナが呆れたように吐き捨てる。片腕には厚さ数ミリというノコギリのような刃を嵌め込んでいた。

 

それが先程の結晶の腕を切断したものの、正体だった。威力からして、このホールを構成する結晶以上の硬度。防御すら破る圧倒的な切れ味を誇る刃。

 

そんな恐ろしいモノを、プラチナは空中で何枚も生成する。左右の手の指に三枚ずつ挟み、ブーメランのように覇黒に投げつけた。

 

 

「───ッ!」

 

しかし、覇黒は冷静に対処する。複雑に迫り来る刃を空中で叩き落とし、義足の剣で腹を切り裂き、全てを無力化していく。

 

しかし、最後の刃だけはいなしきれず、吹き飛ばされた。結晶の壁を砕き、その奥を突き破っていたのだ。

 

 

呆然とする雪泉は大きく出来た穴を見ていた。そんな彼女の横へと降りたプラチナはチラリと視線を向ける。

 

「…………無事か?貴様」

 

「はい…………何とか」

 

「お前の仲間は全員外に運び出しておいた。死んではいない、少し経てば目が覚めるだろうな」

 

だが、時間の問題だ。

言外に語られる言葉に雪泉は気を持とうとする。だが、先程覇黒の口から教えられた事実が彼女の心を不安にさせていくのだ。

 

そんな彼女に「おい」とプラチナは言う。膝をつく彼女を見ようとせず、遠くに険しい目を向けながら告げた。

 

「何を言われたが知らんが、今だけは忘れろ」

 

「……ッ、分かってます」

 

「──少し聞こえた。シルバー、お前の仲間か?ソイツに聞いてみるのが一番だろう」

 

そう言うプラチナだが、雪泉だけに言ってるようには見えない。酷く落ち着いた声音は自分自身を責めるかのような罪深さを含んでいた。

 

 

「ソイツが何者かは分からん、だが仲間を大切に思わない者はいない。

 

 

 

お前たちと共にいたのだ、復讐以外の良心があっての事だ」

 

「………」

 

「その良心を信じてやれ、仲間を失うことほど苦しい事はないぞ」

 

彼の言う通りだ、今まで共に過ごしてきたシルバーには、とても復讐心を抱いてるようには見えなかった。

 

腹を割って話し合おう、そうすれば答えが分かる。

 

 

しかし、今はその時ではない。

 

険しい顔のままプラチナは顎を使い、奥の方を示す。直後、瓦礫を下から伸びた結晶の柱が粉砕する。

 

半透明な物質を砕きながら、黒髪の男が義足を使い地に君臨する。

 

「ハハ、ハハハ!!」

 

起き上がった覇黒は高笑いを響かせる。獣の咆哮の如く周りに結晶の波が届く。

開ききった眼光が、雪泉とプラチナを認識する。花弁のように広がる結晶の世界の中心にいる覇黒。

 

 

「無駄だ、無駄!ヴォルザードがダーク・ムーンの力を使い、忍どもを滅ぼすまでの時間はもう間もなく!俺はそれを待っていればいい!」

 

全てを嫌う声だった、全てを嘲り、全てを堕とし、全てを蔑み─────そして、全てを憎む声音。

 

 

「聞こえるだろう!アイツが地下で暴れている声が!いずれは地上へと上ってくる!全人類を殺し、この世界を滅ぼす!楽しみだ、ハハハハハハハハ!!!」

 

 

最早、敵を見ていない。覇黒の目に写っているのは先、『禍の王』が世界を滅ぼし、理想郷となった未来。

 

ズン………! と建物が揺れる。地下では同胞が暴れている、覇黒はただ待てばいい。ただそれだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………魔神?」

 

「そ、魔神さ。知らない?こう見えても有名だと思ったんだけど」

 

そう言われたシルバーは溜め息と頭を抱える。うん?と首を傾げるバロールだが、その行動には理由があった。

 

それは、彼女を見てシルバーは一つの事を思っていたから。

 

 

──胸でかいなぁ、と。

 

「───煩悩が先に浮かぶ自分が恥ずかしい、死ななきゃ直んないかなぁコレ」

 

「あ、あれ?おかしいよね?反応が少しおかしくないかい?もうちょっと驚いてもいいんだよ?」

 

あまりにも正直すぎる男としての性に、もう自分でも呆れてしまうシルバー。そして予想外の反応にバロールも困惑する。

 

 

くだらない事で話を反れたが、本題に戻るのもすぐだった。

 

「で?そんな魔神さまが自分に何の用で?まさか今自分がどうなってるか何とかしてくれると?」

 

「本来なら、ね」

 

そんな言い回しをする彼女に、シルバーは眉をひそめるしかない。そもそも、自分の事を魔神と称する者を信じるかと言えば、NOと答えるのが普通だろう。

 

だが、結局は信じることにした。そうしないと話が進まないこともある、何よりそれほどまでの恐怖を抱かせられたから。

 

そんな中、彼女は(豊満な)胸を張りながらシルバーにある事を告げる。

 

「今のボク、魔神としての力無いから」

 

「…………………ハァ!?」

 

「ある事情があってね。でもそんな事どうでもいい」

 

さらっととんでもない事を受け流すバロール。そんな彼女にシルバーは疑心感しかなかった。

 

「キミは死にかけた、だからここにいるのさ。擬似的に作り出された精神世界にね」

 

「…………はぁ」

 

説明をされたところで納得できる訳ではない。だが、最初の事だけは分かっていた。

 

大量の【ケイオス・ブラッド】を取り込んだ。前も出来たから今も出来るという考えが仇と言うべきなのか。

 

だからね、とバロールは付け足す。

 

 

「キミの異能を覚醒させてあげるよ。それなら《彼等》に勝てるかもよ?勿論、ボクと契約してくれるならね」

 

笑みを浮かべるバロールの顔が、邪悪そうに見えてしまった。それも、今も自身の身体を襲う悪寒が原因だろう。

 

 

そうだというのに、彼女は笑みを崩さず、飲み込まれそうな程深い色の眼でシルバーを見る。

 

「魔神との契約、魂すらも束縛する呪い。キミにはそれを受ける覚悟があるかい?」

 

それは選択、シルバー自身が進む道を決める分岐点だ。

 

保身に身を委ねる道か、多くを救える修羅の道か。挑戦するような視線を向ける彼女に、シルバーは笑みを浮かべるだけ。

 

思わず、といったような失笑だった。

 

 

「─────今まで、後悔した事しかない」

 

「……、」

 

「守れなかった、護れなかった。悪忍でも、忍狩りでも────────そして、また守れないと思ってた」

 

 

もし自分に天星 ユウヤのような強さがあれば。もし自分が忍としての強さを捨てなければ。

 

今もそう思ってしまう、だが結局は変わらない。強さ云々、自分は逃げていたのだ。死の美の定めから、果たすべき使命から。それが自分の弱さだったのだ。

 

 

「お前の言う修羅の道がどんなものかは知らない。だけどなぁ、

 

 

 

 

誰かを守れないのが!最も苦しいんだよ!我が身可愛さで他人を見捨てるよりも、何千倍とな!!」

 

だから誓う。今ここで、その弱さを捨て去ると。その為なら、魂すら差し出してやる。

 

 

「契約してやるさ!魔神 バロール!!体と魂、そして自分の守りたい皆以外全てをくれてやる!!」

 

凄まじい剣幕で彼は大声で怒鳴る。「その代わりにだ!」棒立ちとなっているバロールに人差し指を向けながら、

 

 

自分(オレ)に力を与えろ!絶望なんてものを打ち砕き、雪泉たちや麗王たちを護れる力を!!」

 

「─────強欲だね」

 

彼女は驚くほど落ち着いた声でそう言い切った。呆れてるのではない、寧ろ彼女は満面の笑顔となっている。

 

 

「合格だよ、キミはただ冷静なだけかと思ったけど違うね。誰よりも強い、折れることを知ってるから、諦めることをしない」

 

「………それって過大評価じゃね?」

 

ひきつった顔で言うシルバーに、バロールは額を押さえる。無自覚なのか、馬鹿なのか……という不名誉な悪口に文句を言おうとするが、突然視界が霞んでいく。

 

「後はボクに任せておくれよ、力に関しては問題ない」

 

 

────さぁ、次はキミの番だ。派手に暴れるといいよ。

 

 

 

 

巨竜の口から姿を見せたヴォルザードはクククと笑う。丁度今、血の池に倒れたであろうシルバーから意識を反らし、少女たちへ宣告する。

 

「諦めろ、もうお前たちには絶望しかない。大人しくすれば楽に消してあげよう」

 

(…………そう啖呵は切れるが)

 

表面上に見えないように焦りを隠す。悟られてはいけない、自分が常に有利だと見せなければ。勝てる勝負も勝てない。

だがやはり、

 

 

(面倒な真似をされたせいで時間がない。どれくらい持つ?この力を使えるのは)

 

巨竜としての肉体も、限界が近い。『ダーク・ムーン』の力を無理矢理使用した事もある、シルバーが少量とはいえ【ケイオス・ブラッド】を引きずり出したのだ。

 

 

この力を使えるのも後少しだ、そう察してしまう。

 

(………だからどうした)

 

奥歯を強く噛み締める。それはもう、砕けるほどに。

 

忘れたのか、自分の使命を。そのように鼓舞し、巨竜の身体を駆使して動き出す。

 

(まだ力の総量は余っている!組織に、覇黒様に連絡するのだ!そして全戦力で世界を滅ぼしてやる!)

 

 

そう思い、視線を倒れている少女──麗王たちに向ける。

 

その為にも、邪魔者になるであろう彼女らを生かす道理は無い。立ち上がった薄い金髪の少女がレーザーブレードを地面に突き刺し、此方を睨み付ける。

 

 

そして、上から見下ろしてようやく気付いた。

 

一人足りない。

倒れ伏しているのが四人、立ち上がったのは一人。五人全員が女性だ、やはり明らかに足りなかった。

 

 

先程、全身から血を噴き出した青年の姿がない。血の池だけは残っている。しかし、その姿だけは見当たらない。

 

麗王という少女もそれに気付いたのだろう。驚いたように周りを見渡している。そして、突然上を見上げた。

 

(………上?)

 

上と言っても、ヴォルザードをではない。天井を見上げていたのだ。ヴォルザードも彼女と同じように首を上げて、天井を見る。

 

しかし、何も変化はなかった。不審そうに彼女に向き直ろうとして、

 

 

ピチョン……、と。水滴が巨竜の表面に落ちた。一滴だけではなく、それに続いて沢山降ってくる。屋外だというのに、雨が降り注いできたのだ。

 

 

「………雨?いや、スプリンクラーか?」

 

 

天井に取り付けられてたスプリンクラーの故障を疑ったが、それは正解でもあり不正解だった。だが、もう少し早く気付いていれば良かったのかもしれない。その理由は、

 

 

 

【ケイオス・ブラッド】により変異した腕が飛んだからだ。音もなく、全く感じられなかった。気付いたのは、腕が落ちて地面に跳ねた時だった。

 

 

「ッ!!」

 

腕を切られたことに焦るも、判断をしくじる事はない。すぐさま巨竜の中に戻って辺りを見回す。敵は見えない、いや見えない速度で移動してるのだろう。

 

 

(見えなかった………、攻撃が全く見えなかった!どういうことだ!?どうやって攻撃してきている!?)

 

有利だった筈なのに、逆転をされたと激しい動揺が襲う。

 

 

異変はあった───突然作動したスプリンクラー。それから、何が吹き出たのだったか。

 

 

【「──────水、そうか…………貴様!!」】

 

 

察した時には、体に風穴が開く。光速並みの勢いで放たれた水が弾丸と化したのだ。

 

無数の弾丸の一部は、巨竜の中にいたヴォルザードに届いている。現に装甲を打ち破り、彼の腕と腹を貫いていた。

 

そして彼の目が、巨竜の眼がそれを捉えた。宙に浮遊する水の塊、明らかにおかしな光景が更に異常さを駆り立てる事になる。

 

 

それら全てを束ねるように上空に君臨する青年。天上に至る王と誤認してしまう程の光に、麗王は目を見開く。

 

 

「………シルバー、さま」

 

「────悪い、麗王。昔の分も含めて二度も迷惑をかけた」

 

後悔と優しさが入り雑じった言葉を彼女に告げ、シルバーは顔を引き締める。

 

揺らぐ銀色の髪が天井のヒビから差す光を反射し綺麗に輝く。水色のローブを羽織り、巨大な金属製の重装備に脚をかけながら、巨竜 ヴォルザードを見下ろす。

 

 

覚醒した魔神の契約者は、憎悪に囚われている敵に向き合う。

 

 

倒す為ではなく、負のしがらみから救う為に。




シルバーの覚醒回です。

今までは触れた水を少しだけ操る程度でしたが、魔神のバロールの力で異能の力が協力になりました。


次回、竜化ヴォルザードとの戦いは決着となります。
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