真剣で人生山あり谷あり!?   作:カジュアル

4 / 6
やっぱり戦闘描写は苦手です。


4話

川神院―錬武場

 

静かにそよ風が吹くこの場所に男女二人が睨み合っていた。

その二人は練武場の中心でお互いに少し距離を取っている場所で佇んでいる。

廻りにはその二人の姿を一目見んと物好きから武芸者まで広々と見ている。

その光景はさながらこれから格闘技界の決勝戦のような熱気である。

 

「良いのか?こんなに呼んで、今日で最強伝説は終わるんだぞ?」

 

「はっ!!何を言っている?これくらいの歓声が無いと気持ちが高ぶらないだろう?」

 

「それに…あそこの特別席で見てるのは百代の友達だろう?」

 

少し視線を特等席の方に変える。

そこには百代の友達であろう人たちと義妹の川神一子が不安そうに百代を見据えている。

 

「まさか私が同じ相手に二度も負けると思うか?」

 

「二度って、あの時はまだ百代も若かったしな~あれはカンストしないだろう」

 

「伊達出雲・・・いや、出雲。あれを勝負のうちにしないとか・・・昔の私に謝れ!!」

 

美少女特有のぶりっ子的な事を言い始めた百代。

俺が美少女に耐性が無かったらイチコロだっただろう。

その点は義経たちに感謝しなければな。

 

「まぁいいあの時の勝負を決闘というのならば仕方ない。 百代には選択肢をやろうか」

 

「ん?どういうことだ? あと私の方が年上なんだから呼び捨てはやめろよぅ」

 

「知るか! 選択肢というのは俺が武器ありか武器無しかって話だ」

 

随分な物言いである。

世界に浸透しているであろう武神の前であろうことか選択肢を与えているではないか。

これは百代が下に見られて手加減してやろうか?と言っているようではないか。

その質問を聞いたとき、百代は理解したのか人でも殺すかのような殺気と闘気を武芸者でも冷や汗が止まらなくなるくらい放ち始めた。

そんな中平然としている出雲を見て気持ちが昂ったかのように口元には笑みがこぼれる。

 

「ほう、中々の胆力じゃないか。これは思う存分楽しめそうだ。 よし、出雲武器ありで勝負しろ。その方が強いんだろ?」

 

「良いだろう。 お前の義妹だっけ?あの子は武器使ってないのか?」

 

「ワン子か?あいつは薙刀を使っているが・・・それがどうした?」

 

「そうか・・・なら俺に薙刀を貸してくれ。俺の武器はそれでいい」

 

薙刀か、まぁ俺が本職で使っている奴と似ているし扱えないわけじゃないから良いか。

川神院の修行僧からレプリカの薙刀を借り、軽く自分の周りで振り回す。

……よし行けるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そんなやりとり見ていた特等席の6人。

風間ファミリーという風間翔一率いる団体が少し心配そうに現状を見つめていた。

その中で薙刀を使う少女、川神一子が伊達出雲の薙刀捌きを見て関心の声を漏らしていた。

 

「あの伊達出雲って人、物凄い薙刀の扱いに慣れているわ」

 

「そうなのか?でも慣れてたからって姉さんに勝てる奴なんて学長とか以外にいるのか?」

 

そう一子の言葉に返したのは川神百代の舎弟兼風間ファミリーの軍師、直江大和であった。

 

 

「そうだね、でも出雲さんは薙刀に限らず()()()()に心得があるかのような武器の扱いだね」

 

「ま、それでも勝つのはモモ先輩と思うけどな」

 

「まぁ、あの人に向かって勝った人はこれまで見たことないしね」

 

京の意味深な言葉を真に受けても勝つのは百代だと信じてやまない岳人とモロ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「さて、会場も待ちきれないみたいだらやろうか!出雲!!」

 

「ただ単に百代が待ちきれないだけだろう? 全く…良いか俺が勝った時の条件は憶えているよな?」

 

「あぁ、私の専属の師範代になるんだろ?」

 

「いや、それに追加だ。お前の義妹も俺が育てる」

 

突然の事で百代は一瞬ポカンとしていたが、鉄心の方に目をやるとニッコリと笑っていた。

ジジイ、この事知ってたな。

 

「……あぁ構わない」

 

「よし、じゃあいつでも良いぜ。どこからでも掛かってきな」

 

一時の静粛があり場の緊張感がピークに達する。

その時百代の声が全員に届く程に聞こえてきた。

 

「行くぞ! まずは小手調べだ! 『川神流無双正拳突き』だ!!」

 

「遅いぞ!!」

 

恐らくまだ本気ではないのだろうが、それでも早いステップで出雲に近づき正拳突きを打つ。

だがそれを見越していたのかはたまた出雲には遅すぎて周りの人間にはそう見えたのか。

突きが来る直前で薙刀を器用に百代の手首に当て、そのまま横に逸らす。

その行動に百代は驚きもしたがすぐに突きを打った拳とは逆の拳に気を溜める。

 

「何だ?気を溜めるのもそんなに遅いのか?」

 

「何!?……グハァ!!?」

 

それは一瞬の出来事で、この場にいた人間はおろか至近距離にいた為に何をされたか分らない百代

それに動揺することも許さないように一気に近づいてくる出雲。

そのスピードは一瞬だけなら新幹線をも超えているのでは無いのかというほどのもので、百代は一瞬躰を固めてしまった。

それはそうだろう、目の前に来た時には構えに入っていてそれをすぐ近くで体験している百代には見えていたのだ。

……そう、この世で最も凶暴な生き物が……

 

「!?ヒッ!!? グッハァ!!!!??」

 

すごい勢いで練武場の場外ギリギリまで吹き飛ばされる。

だがギリギリで留まっていた。

それでも体力の8割は確実に奪われていた。

 

「さぁ瀕死だな……どうする?降参するか?」

 

「はぁ、はぁ、はぁ、だ、誰が降参するって?こん…な、楽しい勝負を!!」

 

「でもこれ以上やったら本来の力を出せなくなるかもしれないぞ?それでもいいのか?」

 

そんなやりとりを続けていてもお互いに気を溜めている。

しかしこの二人やる気満々である。

 

「さて、じゃあ最後の衝突と行きますか」

 

「『川神流!!太極陣!!』からの~『川神流!無双正拳突き乱れ打ち!!』」

 

川神院全体を黒いドーム状の気が包み込む。

その空間では百代以外は動くことは出来ないらしい。

他の観客は止まったまま動かない。

 

「!?」

 

これは初めてこの技を受ける出雲も例外ではなかった。

動けないことを良い事を両拳に溜めていた気を突きと同時に打ち出す。

3秒間しかこの空間を作り出す事が出来ないらしく。

打ち出された正拳突きの数は30発。1秒間で10発撃ちだしている事になる。

 

「…ゴフッ!!!?」

 

太極陣が終わった時には血反吐を吐いて初めて膝をつく。

だが膝をついているのは出雲だけではない。

百代も力を使い果たしなのかはたまた違うダメージを食らってなのか、今にも倒れそうなほどに動けなくなっている。

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

「・・・はぁ・・・はぁ、これで…終わりか?」

 

「ウッ!!っはぁ!…私の体に何をした?」

 

何が起こったかわからず腹部を抑える百代。

 

「ちょっと細工をさせて貰った。これでお前は今後俺が解かない限り本来の力を扱えない」

 

「何…を…」

 

逃げる間もなく首筋に衝撃を覚え百代は意識を手放した。

数分の静寂が鳴り響く。

 

 

 

 

「勝者!!伊達出雲!!!」

 

 

川神鉄心によって勝敗が決められ観客の歓声と共に決闘が終了した。




それにしてもこの主人公、強過ぎである。

どうも駄文+亀更新で有名なカジュアルです。
最近になって思った。主人公強すぎじゃね?
…ま、まぁこれからみんな武士娘たちは強くなる予定ですし・・・
本当だよ?ワタシウソツカナイ


ってなわけで次回もお楽しみください。
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