HIGH SCHOOL MEGIDO   作:極丸

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メギドの要素は皆無!!!!


プロローグ 少年達は運命と出会う

それは幾年も前の話であった。

世界は3つの種族に分かれ、争いが起ころうとしていた。

3つの種族は言ってしまえば「善」「悪」そして「中庸」と言い表せるようなものであった

善と悪はその概念を、信念を持ち強大な力を持っていた

「悪」はその力をもって「中庸」を蹂躙せしめようとした

しかし、その蹂躙は志半ばで尽き果てるものとなった。

その「悪」を止めた存在、「悪」の王となり得る指環を持った少年と「悪」ではなく「中庸」へと堕ちた「悪」達によって………これは、記録はないが必ず存在した、王とそれに仕えた家臣の物語である

 

ダンタリオン出版社著作『我々ソロモン72柱の始まり 祖たる悪魔達の歩み』冒頭より抜粋

 

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「ふぅ…何度読んでも飽きないわね。これ」

 

大きな窓をに浮かぶ赤い月をバックにベットの上で本を読んでいた女性がいた。その女性は紅い長い髪をベットに広げなんとも分厚い本を読んでいた。表紙には『我々ソロモン72柱の始まり 祖たる悪魔達の歩み 第1章 辺境の剣』と書かれていた

 

「リアス。もう寝なさい。読書もいいかもしれないけど程々にね?」

 

するともう一人の女性が部屋に入ってきた。見た目は先ほどの女性とさほど変わりは無い十代と思われる女性であった

 

「ごめんなさいお母様。でも寝る前に一回は読んでおきたくて。」

 

まさかの母親であった。年齢詐欺もいいとこである

 

「もう、昔からよく読み聞かせてたけど、まさかこんなにも長く読み続けるなんてね。私も想像がつかなかったわ…」

「私もよ。だけどこのお話に出てくるソロモン王に憧れたから今の私が有るんだから。毎日読まないと失礼だもの!」

「それは知ってるわ。けど明日から人間界での学校でしょ?だったら早く寝て明日に備えなさい。」

「わかりましたわ、母様。」

 

そう言い残し母は娘にキスを残し部屋を出た。

其処には子供の寝息とその姿を照らす赤い月が残っていた

コレはこの少女が運命と出会う前のある日の一幕である

 

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「うーん、なかなか生かすデザインがないなー?オッチャンもう少しなんか良いのないの?」

「ねーよクソガキ、そこにあるもんで全部だよ」

 

夕暮れ時のシャッターが多く閉まった商店街の一角でそんな会話が起こっていた、学生服を着てカバンを肩に掛けて座り込んでいる少年と、ヒゲを生やし、杖をついた小柄な老人が話し込んでいた

 

「えー?わざわざ良い感じの店が隣駅のシャッター街付近にあるぞって噂聞いてきたからチャリ飛ばしてきたのによー!何にも買えずに帰るってなんか釈然としねーなー…」

「知るかよそっちの事情なんざ、んなことより買う気がねーんだったらさっさと失せろ!商売の邪魔なんだよ!」

 

なにやら少し苛烈さが増してきた。少年はかなりの時間ここに座り込んでいたらしい。すると少年はキレ気味に

 

「いいじゃねーかよ!こんなシャッター街なんだから大して人こないって!ていうかこの際もうなんでもいいや!オッチャン!こんなかで俺に似合うもの選んで!もうそれにする!」

 

と言った完全な逆ギレであるし、後半から意味不明である

 

「あぁ!?訳わかんねーぞクソガキ?」

「だってここまで来て元浜が勧めた店に何も買わずに帰るってなるとダセェからそれだけは避けたいんだよ!だからオッチャンのセンスに任せる!」

「自己中過ぎんだろ、まぁいいか、これ以上騒がれても迷惑だしな。よし、ならこれなんかどうだ?」

 

話が纏まり一息ついてからその店主が指したのはピンク色の宝石が埋め込まれた黒い筋の入った銀の輪でできた5個でワンセットの指輪だった

 

「おお!おっちゃんやるじゃねーか!実はそれこっちのペンダントとどっちにするかでケッコー決めあぐねてたんだよなー!ありがと!」

「勘違いすんな、指のサイズが合う奴が出てこないからお前に勧めただけだ」

「商魂たくましいな!!」

 

値札を見てみると「ピンクの指輪一つ600円」と描いてあった、5個だと三千円、おこづかい制だとなかなかに値が張る一品である

 

「うーんでも指輪かぁ…サイズ合うかな?」

「試してみるか?」

「え?!マジで!?つけていいの?!つけた瞬間に金請求したりしない?!」

「商品として使えなくなったらな」

「そっかそっか、なら遠慮なく」

 

そういい青年は鞄を下ろし指輪の一つを手に取り左手の人差し指に嵌めた

 

目覚めろ……王の者よ

 

「おぉ〜ぴったりじゃん!ついでに他のも………」

「壊すなよ………」

「わかってるわかってるって」

 

そう言いながら少年はどんどん指環を中指、薬指、親指、小指と順当に嵌めて行きそして全ての指に指輪が嵌った

 

「全部ハマったな〜こうしてみるとなかなかイカすかな?どうオッチャン?似合う?」

「ああ、指に丁度に合ってるな、よし買え」

「ブレねぇなオッチャン!んー、でも三千円だろ?だったらこっちのペンダントとかが良いかもな〜?三千円ははちょっと今月は厳しいから、また今度にするわ…ワリィな、そういうわけで………あり?」

「おいどうした?」

「………抜けなくなっちゃった………」

「「……………」」

「…お会計三千円だよ」

「……ハイ………」

 

自転車を漕ぐ少年の後ろ姿は何処か哀愁が漂っていた

 

「なんか三日月が青く輝いて見えるぜ………まるで俺の心の様だ」

 

俯き気味に呟きながら少年は帰路へと帰った。

そして少年の家にて、少年は孤軍奮闘していたーーーー

 

「んがぁぁぁああああああ!!!!!抜けろやクソ指輪ーーー!」

 

ーーーー指輪と。

かれこれもう夜中の11時である、普通に近所迷惑だ。

 

「ゼーゼーゼー!全然抜けねぇ!なんつー力込めて締め付けてんだこの指輪?!全く抜ける気配がしねぇ…勘弁してくれよ、明日普通に学校だぞ?絶対先生にバレる!どうすんだこれ?」

 

少年はパイプ型ベットの上で横になり目を閉じて考える

 

(ハンマーで叩き割る?指が割れる。ペンチでひき抜く?指が血だらけ。返金してもらうよう頼む?追い返されて終わり。だめだ全く思いつかねぇ。しょうがない、明日は袖で隠して1日を乗り切ろう)

 

そうして少年は電気を消して眠りについた

 

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翌朝

 

「よし!長袖による防御!ポケットに手は突っ込んだ!質問されても無視するようのイヤホンもバッチシ!幸いなことに体育は無いし!それでは行ってきます!」

 

少年は戦場へ向かった。と言っても学校ではあるがかなりの気合の入りようである。周りとの温度差が激しくなっていることに少年は気付いていなかった。

そして校内で少年は聞き慣れた声を聞いた

 

「おおーい!友野ー!」

「んん?おー兵藤か?それと元浜と松田もー、どうしたんだ?そんなに慌てて?」

「助けてくれ!今追われてる!」

 

その声の持ち主は血気迫った表情で少年に助けを求めた

尖った茶髪の少年にメガネのやせ細った少年、そして丸刈りのやや筋肉質な少年が走って詰め寄る。なにやら慌てているようだ。

 

「またー?もういい加減諦めなって、正直言ってもう飽き飽きしてきたよ?」

「そこをなんとか!」

「はーしょうがないなー、今日は誰?」

「村瀬と中山だ!頼む!」

「分かった分かった、だから首を揺するな!」

「悪りぃな!」

 

随分と手慣れた様子であしらった後、少年の元に剣道の胴着を着た少女二人が睨みを利かせ走り寄ってきた、その手にある竹刀は何に使うのかは考えないでおこう。

 

「やーやーお二方、本日もお美しゅうございますねー。どうしたの急に?」

「ねぇ友野くん!あのバカ3人見なかった!?」

「今日という今日はなんとしても討つ!」

「まーまー落ち着けって、そんな過剰になったら、いらんダメージ与えて良く無いよ。」

 

かなり高ぶった様子の少女二人を少年、友野は落ち着かせるよう促す。少女二人も従っているあたり三人は知らない仲では無いらしい

 

「一旦落ち着いて先生に報告してから、改めて3人を罰しよう!その方があいつらも反省するよ!」

「「「おいふざけんな!」」」

「あ、出てきちゃった」

 

まさかの裏切りに先程まで隠れていた3人が友野を叱ろうと

顔を出した、友野にも見えるということは近くで問い詰めていた他の二人にも見えるわけで……

 

「「見つけたーーーー!!」」

「「「あーーーーー!!!しまった-!!!」」」

 

南無三。3人は見つかってしまった。

 

「じゃあ、俺は先行ってるから3人とも死ぬなよー」

「「「待てやぁ!」」」

 

友野は3人の断末魔を背後に校舎へと向かった

 

そして校舎にて

「友野ー!テメー裏切りやがったな!」

「理解はしたがどちらに与するとは言ってないからセーフだ」

 

先程の丸坊主の筋肉質な少年が机に両手をつき決起迫る表情で友野を見ながら叫ぶが友野は涼しげに返答を返す。

友野の視線は終始少年の顔を見ることはなかった。

 

「くっそー!いつも上手い具合に逃げやがってー!」

「悔しかったら覗くのやめればいいだろ?」

 

メガネの少年が悔しそうに友野を睨むが当の本人は呆れた顔で独り言のように呟く

少年のメガネは終ぞ正面を向いた友野の顔を見れなかった

先ほどの三人の叩きつけ始めた愚痴を聞くに女子更衣室を覗こうとしたらしい。

普通に犯罪で逆恨みである。

 

「てゆうか友野!お前なんだよ!前回より女子達が気づくの早かったんだけど!お前また女子に助言したな!」

「おー流石は兵藤だ、よくぞお気づきで。でもおかげでいつもお前らを犯罪者になる前に未遂で防げてんだ。俺はいいことしたと思ってるからお前が何故俺の胸ぐらを両手で掴みながら揺さぶってんのかがわからないんだが?」

「おかげで俺たちは至福の時間を逃したんだよ!責任取りやがれー!」

「落ち着け落ち着け揺さぶんなよ、もう授業始まるぞ」

 

茶髪の少年、兵藤が友野を睨みながら首をガクガクさせながら叫んだ、友野はポケットに意識を向けながら右手で兵藤を制し、席に着くよう促した

 

「くっそー、あとで覚えてろよ!」

「忘れるまでは覚えてるよ」

 

渋々友野の意見に耳を貸しながら席に戻ると狙ったかのように担任が教室に入り、HRを告げるチャイムがなる

 

(とりあえずはバレてないか。よーしこのまま終えたら帰ってとっとと隣町へゴーだ)

 

友野は担任の強弱の無い声を聞きながら今日の予定を組む

袖の中の腕には薄く黒い紋様が浮き出し始めているのに気付くのはまだ先の話である

 

ーーーーーーーーーー

 

「はい、それでは帰りのHRを終わります。それではさようなら」

 

担任の覇気のない一言で生徒たちはすぐ様行動を起こす。

部活へ行くもの。

家へ帰るもの。

携帯ゲームに耽るもの。

親しい者と会話を楽しませるもの

そして…

 

「おーい!今日もお宝仕入れてきたぜー!」

「おお!今回のはなかなかに期待できるな!これはイケる!」

「見た目はストライクですね!問題は内容ですが…」

 

アダルトビデオの内容をひけらかして語るものである。

色々とおかしい気もするが先の覗き三人衆ならあり得てしまうのも何故か納得してしまう

周囲の冷めた視線も気にせず3人は堂々としたまま、エロビデ談義をし始めた

 

「おーいおめえら。周りを考えろ。めちゃくちゃ引かれてるぞ、ちっとは自重しろ」

「あん?!友野テメーは入れてやらねーよ!ザマァ見ろ!」

「別に羨ましいとは言ってねーよ兵藤」

「はん!負け惜しみか?今回手に入れたのはお前好みの年上クール系女優の人気作だぜ!入りたいんだろうが、入れてやんねーよーだー!」

「そーだそーだ!裏切り者はそれ相応の罪を償え!」

 

と物が話しかけたのが仲間に入りたいんだという決めつけからハナからトゲのある対応をするエロバカ三人衆である

どんどんとナレーションの評価が下がっていく一方だ

 

「だから違うっての、オメェらそんなんだから彼女できねぇんだろ?」

「「「うるせー!オメェもだろうが!」」」

「はいはい、俺も同じく彼女はいないよ、それでもお前らよりは早くに作る自信あるぜじゃあな、精々周り見て評価を下げないようにしろよ」

 

そう言い残し友野は教室を去った、早くに指輪の問題を解決したい一心の行動であった

しかし

 

「あれ?友野くんどこ行くの?」

「え?もう帰るんだけど?」

 

昇降口にて、下駄箱から靴を取り出し帰ろうとする友野を引き止める女子生徒がいた

その女子は不思議そうに友野を見つめながら

 

「何言ってるの?あなた今日図書委員の仕事でしょ?」

「あ」

 

友野、ここでまさかの失態である

 

ーーーーー

 

駒王学園の図書室は基本的には放課後誰もいない。

しかし週に三、四人ほど本を借りに来る人がいるだけに無人にするわけにもいかず、必ず一人は図書委員がカウンターで出張っているのである。しかし今日も誰もおらず結論ーーー

 

「暇だな」

 

ーーー暇であった。

友野自身も本をあまり読む質ではなく、やることがなさそうという理由で立候補しただけである。

なので、今は絶賛手持ち無沙汰であった。

 

「なんかテキトーなモンでも漁るか」

 

ずっと受付で足をブラブラさせながら顎をカウンターに置いていた友野だが、遂にそれにも飽きたのか、本を漁り始めた

 

「いいのでもあったらいいなー、ってあれ?なんだこれ?なになに?悪魔大全集ソロモン72柱編?面白そうだな、厨二ゴゴロをくすぐられるタイトルで」

 

そういい友野は黒い背表紙の本を手に取り読もうとする。

この時友野は油断していた。

 

「こんにちはユーキくん」

 

そんな声が友野の耳に入った

友野は本を両手で持ったまま返事をした

 

「あ、グレモリー先輩、そのユーキくんって言い方やめません?あんまし親しくないにもかかわらずそう呼ばれてるとあらぬ誤解受けそうで」

「あら、私は一向に構わないけど?それよりリアスって呼んでくれてもいいんじゃない?」

「そこまでの仲じゃないでしょ?ところで何のようです?ここ最近図書室使ってないじゃないすか」

 

声の持ち主は赤い長髪を持った女子生徒、リアス・グレモリーであった。

街中を歩けばブサイク好きでもない限りは、10人中最低でも7人は美人だと答える容姿の持ち主であるグレモリーは親しげに友野のそばに近寄り話を続ける

 

「あら、悪魔に興味があるの?そんな風には感じなかったけど」

「たまたまですよ。いつもはそこまでって感じですし。なんか知ってる悪魔っています?オレゲームとかで得た知識しかなくって、サタンとかルシファー位しか知らないんで」

 

美人の部類に入るリアス・グレモリーがそばに来ているにもかかわらず、友野は動揺せずにジッと本の目次を眺めていた

 

(うおおおおおおお!また来たよグレモリー先輩!そんな近くに来ないでください惚れちゃいます変な勘違いしそうになってしまいますよ!)

 

訂正、動揺はしていたらしい。しかし鋼のメンタルで持ち堪えた友野であった。

そんななか友野はリアス・グレモリーの次の行動に気に掛けていた

 

「そうね〜、わたしとしては同じ名前の『グレモリー』を知ってるくらいかしらね?」

「グレモリー?え?それって悪魔の名前だったんですか!」

「えぇそうよ、知らなかったの?」

「はい、でもグレモリーか…えーっとグレモリーグレモリーはー?」

 

友野はリアスから聞いた悪魔の名前を探し始めた、すると

 

「あら?ユーキくん?その指輪は何かしら?」

「へ?あ」

 

友野は完全に指輪に意識を向けるのを忘れていた

 

「………黙っといてくれません?」

「事情を聞いたらね」

 

時刻を同じくして

 

「好きです!付き合ってください!」

「へ?」

 

少年達は運命と出会った




途中で力尽きました。
このままだらだら書くよりかは良いかと思い投稿した次第です
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