東方酒迷録【完結】   作:puc119

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視点がいつもとは違います
ちょっとメタい発言があるかも……
それでもよければ読んであげてください
作者が喜びます

飛ばしてもらっても本編とはそこまで関係なさそうです




第10話~日常とかそんな感じ~

 

 

 時刻は朝……というにはちょっとだけ遅いかな。

 それくらいの時間。とある少年が目を覚ました。

 

 寝起きが良い方ではないのか、起きたのにどこかボーっとしている様子。昔から朝、弱かったもんね。

 

 ん? 私ですか? 私はほら、あれだよ。天の声みたいなやつだと思ってくれればいいんじゃないかな。

 

 と、いうことで黒の日常はじまりはじまり~

 

 

 黒は、10分くらいして漸く行動を始めた。顔を洗ってから、店内の方へ移動。まだ、眠いのか目蓋が垂れ気味。

 だらしないなぁ……

 

 朝御飯をどうしようか悩んでいる黒。

 けれども結局、水出し珈琲一杯で朝御飯を終わらせた。もう……いくら必要ないからって朝御飯はしっかり食べないと身体に悪いよ?

 

 そういえば、黒って今はカフェをやっているんだっけ? じゃあ、さっき黒が飲んでいた水出し珈琲の作り方でも喋ろうかな。

 水出し珈琲と言えばダッチコーヒーが有名だよね。今回黒が飲んでいたのは、そんな難しいのじゃなくてお茶のパックに挽いた豆を入れて、水の入った瓶へポン。

 それで一晩置いておいた物。豆は多めに入れて、深煎りの細挽きにしたのが良いみたい。

 まろやかでサッパリとした味で夏にオススメだよ。

 

 ん~こんな感じでいいのかな? よくわかんないや。

 

 朝食(?)を終えてまた、ボケーっとしていると店のドアが開きお客さんが来た。

 おお、来るんだね。お客さん。

 

 ドアを開けて中へ入ったきたのは、小さな女の子だった。薄茶色のロングヘアーで2本の長い角、何故か両手首からは鎖が。そして大事そうに持っている大きな瓢箪。

 名前は……えと、伊吹萃香ちゃんだね。見た目通り種族は鬼。

 

「いらっしゃい、萃香。今日はどしたの?」

 

 黒が萃香ちゃんに聞いた。

 

「外も寒くなってきたからねぇ。暖かいものでも、もらおうと思って来たんだよ」

 

 秋も終わりが見えてきたもんね。

 季節はそろそろ冬。炬燵に蜜柑が恋しい季節ですね。

 私は食べたことないけど……

 

「そかそか、それで? 何飲むの?」

 

 最近は妖怪も珈琲とかを飲む時代なんだね。私がいたころは、喋る妖怪すらいなかったのに。

 う~ん、時の流れは早いですなあ。

 

「じゃあ、熱燗と適当におつまみを頼むよ」

 

 萃香ちゃんが言った。

 

 酒 か よ ! ! カフェで酒かよ!!

 

「了解。ちょっと待ってて準備するから」

 

 黒もなに了解してるのさ!

 いいのか? それでいいのか?

 

 はぁ……なんだかなあ。

 

「おつまみは、枝豆と胡瓜の浅漬けでいい?」

 

 徳利を燗しながら、黒が萃香ちゃんに聞いた。

 なぜカフェに枝豆と漬物がある? え? ここカフェだよね? 居酒屋じゃないよね?

 

 どうでもいいけど、枝豆って未成熟の大豆なんだってね。

 私は知らなかった。

 

「なんでもいいよ。塩とかでもいいし」

 

「塩って……お前……」

 

 塩でお酒を飲むとは……随分と渋いチョイスだ。まぁ、でも塩とお酒って合うよね。私は嫌いじゃあない。

 

「そう言えば、萃香って今はどこに住んでるの?」

 

「私? いろんな場所にいるよ」

 

「何だよ、いろんな場所って……」

 

 黒と萃香ちゃんが談笑していると、またドアが開いた。

 カランカランという音がし中へ入ってきたのは――あ、この女の子は知ってるぞ。確か八雲紫ちゃんだ。

 よく黒と一緒にいるもんね。

 

 ってか、女の子しか出てこないじゃないか。

 男の人は人里にある酒屋の店主くらい? もっとほら、筋肉ムキムキのお兄さんとか出てきてもいいじゃん。

 男同士が拳で語り合うシーンとかないの?

 

 これじゃあハーレムだよ。

 妬けるな~。

 

「こんにちは黒。って萃香もいたのね」

 

「……いらっしゃい」

 

「や、紫。久しぶりだね」

 

 あ、黒がちょっと嫌そうな顔をした。何でそんなに紫ちゃんのことを嫌うんだろうね?

 あれか、ツンデレってやつか。男のツンデレとか需要ないよ?

 

 紫ちゃんは本日、二人目のお客さん。なんだ普通にお客さん来るじゃん。閑古鳥どこいったよ。

 

「んで、紫は何飲むの?」

 

 あ、飲み物はちゃんと出してあげるんだね。まぁ黒だってそこまで子どもじゃないか。

 

「そうね。私も熱燗をお願い」

 

「はいよ。ちょい待ってね」

 

 ……突っ込まない。

 もう突っ込まないぞ。

 

 どこがカフェなんだか……今までだってホットミルクしか出したことないじゃん。居酒屋に変えなよ。そっちのが合ってるって。

 

「もうそろそろ冬だけど、紫は冬眠しなくてもいいのか?」

 

 うん? 紫ちゃんって冬眠するの? 熊の妖怪には見えないけどな~。

 でも熊だって食料さえあれば冬眠しないんだよね。ん~紫ちゃんはそういう体質なのかな?

 

「ええ、そろそろ寝るつもりよ。だから何かあった時は藍にお願いね」

 

 え~と、藍ちゃんっていうのは紫ちゃんの式神……だったかな? なんとも記憶が曖昧です

 

「まぁ、そんな大きなことが起こるとも思えんけどな」

 

 はい、フラグ立ちました~。

 これ絶対、大きなこと起こるね。

 黒がボコボコにされるシーンを簡単に想像できる。

 

「ちょっと前に幽々子の所へ行ったんだけどさ。幽々子が春になったらお花見しようだって」

 

「花見? いいね~私も行こうかな。お酒飲みたいし」

 

「あまり冥界に行くと、映姫様にまた怒られるわよ?」

 

「あ~映姫か……いや、映姫だってそのくらいなら……ダメかもな。ま、そん時はそん時で」

 

 適当だなぁ……

 ホント、昔と変わってないね。

 

 そんな感じで3人は夜まで話していた。昔の話や、最近の話。同窓会みたいで羨ましいな。

 それに3人ともすごく楽しそうだった。もしかしたら、私も此処にいられたのかも。

 

 な~んてね。

 

 でもたまには、私のことも思い出してくれたら嬉しいかな。私のことを覚えている人は、もう君だけなんだしさ。

 

 

 

 

 

 

 

 夜も深くなって、萃香ちゃんと紫ちゃんはすでにいない。

 昼間の騒ぎが、嘘だったかのような静かな店内。そんな店内はどこか薄暗く感じた。

 

 片付けを終えた黒は、珈琲をまた飲んでいる。珈琲好きなんだね。

 

 そして黒は懐からナイフを取り出し眺めていた。

 おお、私があげたやつじゃん。私が言うのもアレだけど、何に使えるんだろうね。あのナイフって。

 

 長く使い込んだ道具には魂が宿る。

 所謂、付喪神。

 万を軽く超える年を過ごしたあのナイフはどうなんだろうか?

 

 私はもう黒を見守ることしかできない。だからさ、ナイフさん。私の代わりに、黒を守ってあげてくれないかな?

 何も切ることはできないのだから、何かを守ってやるくらいしてくれても良いでしょ?

 

 あっ、これはフラグ立ったね。

 私のあげたナイフが黒を救うフラグが立ちましたよ!

 

 ん? でも黒って不老不死か……ま、まぁいつか約に立つ場面は来るはず。

 たぶん、きっと。

 

「ふあ~……ん~そろそろ寝るか」

 

 大きな欠伸をしながら、黒が呟いた。珈琲をあれだけ飲んでおいて、よく寝られるよね。

 

 季節はもう冬と言っていい頃合。

 それは風花舞う幻想的な季節。

 寒いのは苦手なんだよな~。

 

 よし、それじゃあ私も寝ようかな。

 

 

「ああ、忘れてたわ……おやすみ、白」

 

 そんな黒の呟きが聞こえた。

 

 へへーん。そんな所に私はいませんよーだ。

 

 ふふっ、バーカおやすみ、黒。

 

 






といことで更新です
彼女視点という名の第三者視点でした
べ、別に彼女のことを忘れていて、思い出したから書いた。
というわけではありませんよ?

次回は冬のお話です
何も考えていませんが……

質問・感想はそこまでお待ちしておりませんが、書いていただければ作者が踊ります

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