この物語は、シリアスラブコメアクションハートフルストーリーです
お酒の話をしよう。
別に、このままじゃタイトル詐欺になるとか思ったわけじゃない。たまたま……そう、たまたまお酒について語りたくなっただけだ。きっと誰だって一度は通る道だ。
準備はいい? 始めるよ?
一般的に、お酒はアルコール1%以上を含む飲料のことで……
日本酒・ワイン・ビールなどの醸造酒。
焼酎・ウイスキー・ブランデーなどの蒸留酒。
リキュール・梅酒などの混成酒がある。
と、まぁただ単にお酒と言って沢山の種類があって、奥も深い。人類はお酒の発展と共に、成長してきたのかもしれないね。
いや、知らんけどさ。
さてさて、もういいでしょ。お酒の話は。続きは、また今度ね。
それじゃあ、次のお話に移ろうじゃないか。紫は帰っちゃったし、掃除なんてとっくに終わっている。俺だって暇なのだ。
これは、可愛い吸血鬼の少女とカッコ悪い男のお話。
最初に言っておくと、このお話にオチはない。男と少女が出会って、男が少女に遊ばれて、男は少女に殺されて、男が少女と仲良くなる。たった、それだけのお話。美談でも悲劇でも喜劇でもない、そんなよくあるお話。
――確かあの日の天気も雨だったと思う。
――――――――
最後のお客さんが来てから、どれくらい経っただろうか。毎日掃除をしているおかげか、綺麗に見える人のいない店内はやたらと寂しく見えた。
外は夜。
良い子は寝ている時間だろう。
今日も今日とて、我が家の閑古鳥は元気です。
「はぁ、閉めるか」
そんな独り言が溢れ落ちた時だった。来客を知らせるベルが幾日振りに鳴いたのは。
「いらっしゃいませ」
満面の笑みを加えながらお客さんに挨拶。
スマイルゼロ円です。
「え? だれ、あなた?」
開口一番、お客さんのセリフです。あら奇遇ですね、俺も同じこと思ったよ。
ドアを開けて入ってきたのは、金髪でヘンテコな帽子を被って、背中から何だかわからんのが生えた少女だった。
何それ? 羽? なんか宝石が吊り下がっているけど……
人間……ではないよな。
「俺か? 俺は……パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・ブラスコだよ。よろしくな」
「え? え? ぱぶ……なに?」
「ああ、パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・ブラスコだよ。よろしく」
「長いよ……」
リアル寿限無だものね。
そりゃ長いか。
「ん~、じゃあ『黒』でいいよ」
「うん、それなら大丈夫。よろしくねクロ」
「はい、よろしく。それでお嬢ちゃんは何ていう名前なのかな?」
こちらの自己紹介は終わり。
次は貴方の番ですよ。
「私はフランドール。フランドール・スカーレットよ」
スカーレットか、どっかで聞いたような気がする。ん~と……どこだったかな?
「ん~長いな。長いから『フランド』でいい?」
「なんかヤダ……『フラン』のがいい」
「そっか、それじゃあ、よろしくなフランちゃん。まぁ、とりあえず座りなさいな。んで、フランちゃんはどうしたのさ?」
まぁ、迷子だと思うけど。
うん、迷子だな。
――それがね。
なんて言ってフランちゃんは話し始めた。
フランちゃんの話をまとめると、外に出てみたかったけれどフランちゃんの姉が、それを許してくれないそうだ。
理由は二つ。
外は危険ということと、フランちゃん自身が不安定だということ(それを本人言うのはどうかと思うが……)。だいたい不安定ってなんだよ。
それでも、フランちゃんは諦めきれず、日が沈んだ頃にこっそりと出てきたらしい。そしたら、雨が降って来てしまい身動きできなくなった。帰ることもできず、どうしようか迷っているといつの間にか白い鳥居があって、しかもそこだけ雨は降っていなかった。
そして、気がついたら此処に着いたらしい。
「なるほど……ってか、フランちゃんって妖怪だよね? なんの妖怪なの?」
「吸血鬼だよ」
妖怪最強種じゃねーか。勘弁してください。
吸血鬼か、ん~……吸血鬼って雨ダメだったかな? 流水はダメとか聞いたことあるけど。雨って、流水なのかね?
「ねーねー、クロって人間なの?」
吸血鬼について考えていると、フランちゃんが尋ねてきた。
「ん? ああ、人間だよ」
ギリギリだけどね。
まぁ、嘘ではない……はず。
「じゃあ、クロもいきなり消えたり、現れたりできるんだ!」
あれ? 人間のハードル高くない? 俺の知っている人間はそんなことできないはずだけど。
「……いや、それはできないかな」
「そうなの? でも、咲夜はできるよ。じゃあ、何もないところからナイフとか出したりは?」
できねーよ。
それに誰だよ、咲夜って。あとそれ人間じゃないだろ……
「えと、それもできないかな」
「ふ~ん、クロって変わってるのね」
あ、変わってるのは俺の方ですか。違うと思うんだけどなぁ……
「じゃあ、作品によって胸の大きs「はい、ダメー! それ以上はダメです」……? 私、咲夜以外の人間を見るのが初めてだからよくわからないの」
ふぅ、危なかった。
う~ん、多分咲夜って人、人間じゃないと思うけど……まぁ、いいか。人間を見るのが初めて……ねぇ。どうにもあまり良い雰囲気じゃない。
ま、そんなことを考えても仕様が無いか。
「そだ、フランちゃん。何か飲む?」
「うん、いっぱいお話したから喉が乾いちゃった」
そんなに話したかな?
さて、何を出そうか。お酒は倫理的にあれだから、ホットミルクでいっか。
温めた牛乳とハチミツ、そこに少量のラム酒を加える。あ、低脂肪牛乳はオススメしませんよ。
これが意外と美味しいのだ。
できたホットミルクをフランちゃんに渡す。
「ほい、熱いから気をつけてね」
「ありがとう」
うん、お礼の言える良い娘だ。
そう言って、ホットミルクを一口飲んだあとフランちゃんは不思議そうな顔をした。ありゃ、口に合わんかったかな?
「これ不思議な味がするのね。美味しいけど」
ん? あ~、あれか。多分、フランちゃんがいつも飲んでいるのには血液でも入っているんだろう。吸血鬼だし。とはいえ、流石に血液は用意できんよ。まぁ、美味しかったのならいいのかな。
「んで、フランちゃんはこの後どうするの? お家に帰らないとだよね?」
もう良い時間だ。ん? 吸血鬼にとってはそうでもないのか。
「うー、でもお外は雨だし、帰ったらお姉様に怒られる……」
まぁ、雨は仕様が無いとしても、後半の理由は可愛いな。
「でも、早く帰らないともっと怒られるよ?」
「わかってるけど……そうだクロ、私と一緒に行きましょう」
「え? 嫌だよ」
何で吸血鬼の家になど行かなければならんのだ。勘弁してください。
「あれ? 台本にはここでクロが了解するって書いてあるけど……」
「おい、カメラ止めろ」
ちょ、ちょっと待ってね。
台本なんてないからね?
~テイク2~
「じゃあ、クロも一緒に謝ってくれるってことでいい?」
「……はい、問題ありません」
世の中には力の差というものがあり、また越えられない壁は存在する。いつだってそうだ。この世界は弱者にばかり厳しい。
「でも、お外はまだ雨だよね……どうしよう」
あ~そっか。雨ダメだったね。
「まぁ、雨は良いとして、フランちゃんの家って何処にあるの?」
雨くらいならどうとでもなる。
「紅魔館」
「うん?」
「私のお家。紅魔館って言うところだよ」
紅魔館……ああ、思い出したわ。フランちゃんの姉ってあの吸血鬼異変を起こしたやつか。
いや、勘弁してくれ……
お酒の話をもっと書きたいのですが、どうしても説明口調が増えてしまうので、また今度
今回出てきた長~い名前は有名な画家さんの名前ですね
調べてみたら私の知っていたのとは若干違いました
どちらが合っているのかわかりませんが、ネットを信じることに
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