東方酒迷録【完結】   作:puc119

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霊夢さんと主人公の出会い前編です

イラッ☆っときたらブラウザバック推奨

メタ発言、キャラ崩壊、メタ発言、時系列無視、メタ発言が含まれます
他にも色々あるかもしれません
読んでくれると作者が小躍りします

では、始めます




小昔話~前編~

 

 

 たしか、桜が咲いていた季節だったと思う。

 あの日も俺は、博麗神社の縁側でのんびりとお茶を飲んでいた。そんな時だった。

 

 俺が博麗霊夢と初めて出会ったのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

「いや~、今年の桜も綺麗だね」

 

 満開となった桜の木を見ながら一服。数十年前に植えた桜は、立派に育ってくれた。

 紙煙草を取り出し、吸う方を下にして、二回ほど叩く。煙草の先に火をつけ、煙を口に含んでから煙草を離し、息を吸い込む。

 お茶も美味しいし、至福の一時です。

 

 

「本当にここの桜は綺麗ですね。そして未だに煙草の煙の匂いは慣れません。本当に美味しいんですか? 体に悪いと聞きますが」

 

 隣にいた文が言った。

 まぁ、不味いのなら吸わないわな。先代の巫女さんも、俺が吸っているところを見つけると、体に悪いと怒った。

 俺だってわかってはいるんだけどねぇ。

 

「それにしても、神社から巫女の姿消えて数ヶ月。そろそろ新しい巫女を探さなくても良いのですか?」

 

 いや、まぁ探さないとなんだけどさ。

 

「そろそろ紫が連れて来ると思うよ」

 

 何処から拉致してくるのかは知らないけどさ。

 

 そして、だ。

 

「なんで文がいるの?」

 

 俺がそう言うと文は『えっ』と言い、驚いたような顔をした。いやいや、なんでさぞここに居るのが当たり前みたいな感じなんだよ。お前はそんなに神社へ遊びに来ないでしょうが。山に帰ってください。

 

「ほら、第29話と第36話の伏線を回収するためにですよ」

 

「おい、バカ! やめろ!!」

 

 いいよ、そんなの誰も覚えてないんだし。

 

「全く……予想外にお気に入りの数や読者数が増え、本当は永夜抄で完結させるはずが、ついつい続けてしまい終わらせづらくなったのも分かりますが、もう良いじゃないですか」

 

「あの……何のお話ですか?」

 

 本当に勘弁して下さい。文字数が無駄に増えるでしょうが。

 

「ですからここはもうさっさと、文さんルートに入って終わらせましょうよ。ほら、今なら霊夢さんだっていないんですし、チャンスd「おい、カメラ止めろ」

 

 説教だ!

 

 あと、そんなルートはありません。……たぶん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~テイク2~

 

 

「んで、文はどうしているのさ?」

 

「暇でしたので遊びに来ました」

 

 初めからそう言いなさいよ。

 さぼってたって天魔にチクるぞ。

 

 ん~新しい巫女か……今度はどんな人なんだろう。それは少しだけ楽しみ。

 先代の巫女は真面目で優しい娘だった。ちょっと五月蝿いところもあったけれど、次の巫女もそういう優しい性格だったら嬉しいな。

 

「はぁ、ちゃんと妖怪の山の警備しなよ。てか、帰れ」

 

 話が進まないでしょうが。これじゃあ、タイトル詐欺になる。

 

「むぅ、随分と冷たいですね。別に私がいなくなったところで、何かが変わるわけでもないでしょうに」

 

 いやまぁ、そうなんだけどさ。たぶん、そろそろ動く頃なんだと思う。あいつは来て欲しい時か、来て欲しくない時にしか来ないし。

 

 

 そして――桜の木の前が歪んだ。

 

 

「ハロー、黒と烏天狗」

 

 ほら来た。

 紫、登場。そして紫の傍には、小さな女の子が一人。

 

 タイミングは完璧。多分、この女の子が次の巫女なんだろう。

 

「や、紫。その女の子は?」

 

 全く、どこから拉致してきたのやら。

 

「幻想郷の端で、倒れている所を見つけたのよ。面白そうだから連れてきちゃった」

 

 幻想郷の端ねぇ……ってことは、外の世界から来たのかな?

 

「その女の子が次の巫女に?」

 

「ええ、そのつもりよ」

 

 そんな言葉を落としてから、その女の子の様子を見てみる。

 ふむ……急に知らない場所へ連れて来られたはずなのに、その女の子はボーっと遠くの方を見ていた。まだ生まれてから数年もしていないくらいだろう。喋ることはできるのかな?

 

「キャー! 何ですか? この娘? めちゃくちゃ可愛いですね!」

 

 隣が騒がしい。

 もういいからお前は帰れよ。この女の子の教育に悪いでしょうが。これで妖怪恐怖症とかになったらどうするんだ。

 

「名前とかは決まっているの?」

 

 飛びかかろうとしている文を押さえつけながら紫に聞いた。もう、少しは落ち着きなさい。

 

 

「ええ。霊夢……博麗霊夢と名付けます」

 

 ふむ。霊夢、か。

 雨強請る巫女の夢。

 

 うん、良いんじゃないかな。

 

 霊夢と名付けられた女の子の傍まで行って、その女の子の目線に合わせる。透き通るような赤みがかった黒い目。

 

「よろしくな、霊夢」

 

 そしてそんな言葉をひとつ。

 

「それではいつも通り、巫女が妖怪退治ができるようになるまでの世話は任せるわ」

 

 紫が言った。

 わかっています。

 

「了解。と、言うことで……文、お前は帰れ」

 

「はぁ、わかっていますよ。これでまた、黒さんの光源氏計画が始まるんですね」

 

 コラ。何が『また』だ。そんな計画一度もありません。

 

「では、霊夢さんがもう少し成長したらまた遊びに来ます」

 

 そう言って文は飛び立って行った。

 うん、また。

 

 そして、いつの間にか紫も消えていて霊夢と二人だけに。まぁ、紫はちょくちょく顔を見せに来るだろう。心配はいらない。

 

 あ~暫くは煙草ともお別れだね。こんなことなら、もっと味わって吸えば良かった。

 

 霊夢は変わらずボーっと何かを眺めていた。その視線の先には満開の桜。気に入ってくれたのかな? そうだと嬉しいな。

 博麗の巫女として、大変なことが色々あるだろうけれど、これからよろしく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 朝になって目が覚めた。

 隣で寝ている黒と言う人は、いつも通りまだ起きていない。寝ている黒の頬を軽く触っても、黒は『むぅむぅ』言うだけで起きることはない。

 私よりも年上なはずなのに、朝は弱いし、今では空だって私の方が速く飛べる。黒は私が少しおかしいと言っていたけれど、そうなのかな?

 

 私には両親の記憶がない。でも、そのことが不幸だと思ったことはないし、別にこれで良いんじゃないかとも思う。

 

 私の中にある一番古い記憶は、既に博麗神社でそこに黒はいた。その他には、たまに現れる紫と呼ばれる妖怪がいるくらい。

 

 それだけが私を囲んでいる世界の全て。

 

 朝起きて黒を起こし、一緒に朝食を食べて、お茶を飲んだり掃除をしたりする。お昼を食べた後は、またお茶を飲んでお昼寝をして、たまに空を飛ぶ練習、結界を張る練習、霊弾を出す練習。そして夕食を食べてお風呂に入って寝る。

 そんな毎日。

 

 霊弾の密度も、弾速もたぶん私の方が黒より上だと思う。結界だけは、未だに黒より上手く張ることはできないけれど。

 

 博麗の巫女として私は生きているわけだけど、そのことが私の足枷となっているわけではないし、きっと私が博麗の巫女でなかったとしても、私は変わらないと思う。

 

 博麗の巫女。

 

 人と妖怪のバランスを取るための存在。それがどの位重要なのか私にはわからない。

 

 けれども毎日黒と一緒に、のんびりと過ごすこの生活は結構好きだと思う。

 

 平凡な毎日。

 平和な日常。それだけで充分。

 

 どうせ黒はまだ起きないだろうから、布団を畳んで外へ出る。

 

 桜の葉が色づき始めた秋の朝は、少しだけ肌寒かった。また寒い季節がやって来る。そう考えると、少しだけこの季節を愛おしく感じられた。

 

 

 

 そして境内に出て、ボーっとしているとソイツが現れた。

 

 

 ソイツは牛のような体で、曲がった角と大きな牙と爪をつけていた。

 ソイツを見た瞬間理解できた。たぶん、これが『悪い奴』だ。それは私が退治しないといけない存在。

 

 頭ではわかっている。

 でも、体が動かない。

 

「×××ーーっ!!」

 

 ソイツが何かを叫んだ。

 

 まずい、今の私ではコレに勝てない。

 逃げなきゃ。

 

 動こうとしない体を何とか動かし横へ。転びながらもギリギリでソイツの攻撃を避ける。

 

 でも、次の攻撃は避けられない。

 

 

 ああ、私、死んじゃうな。

 

 

 時が遅くなり、ソイツの大きな口が開くのが見えた。

 

 そっと目を閉じる――さようなら。

 

 

 

 そして、パンっと何かの弾ける音がした。

 

「おいおい、博麗神社で博麗の巫女を襲うってのは最大の禁忌だってのに何やってんのさ?」

 

 声のした方を見ると黒がいた。私はまだ生きている。

 

「ーーーっ! ××ー!」

 

 ソイツが叫ぶ。

 やっぱり何を言っているのかはわからない。

 

「いや、人間の言語使ってくれないとわからないから……んで、お前さんは饕餮か? 落ちるところまで落ちたねぇ」

 

 とうてつ? コイツの名前なのかな。

 

 黒の手には一本の小刀。いつも黒が持っている切れないやつとは違う。

 

 そして、ソイツが黒へ襲いかかった。

 

 






大輪のひまわりも首を垂れるほどの炎暑の日々ですが、皆様はお元気お過ごすでしょうか

お盆休みを私にください

と、言うことで小昔話でした
このお話は霊夢さんと主人公の出会い前編です
たぶん後編もあります
ここまで書いたところで力つきました

序盤は文さん無双です
やりたい放題ですね

主人公の未来が真っ黒ですが、どうなることやら

後編は近いうちになんとか……


感想・質問は特にお待ちしておりませんが、書いていただけると嬉しかったりします



~ボツネタ~

 そして、桜の木の前が歪んだ。

「ハロー、黒と烏天狗」

 紫、登場。紫の傍には小さな女の子が一人。

「なあ、紫。いくら若い女の子を食べたって、別にお前が若くなるってことh「おい、カメラ止めろ」
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