東方酒迷録【完結】   作:puc119

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~注意!!~

本編とは何の関係もありません
イラッ☆っときたらブラウザバック推奨

メタ発言、キャラ崩壊、時系列無視が含まれます
他にも色々あるかもしれません
読んでくれると作者が小躍りします


それじゃ、いってみよー




第閑話~ビールを語ろう~

 

 

「第三回黒さんのお酒講座~inカフェ迷い人~」

 

 過去最高のテンションで御送りいたします。

 

「霊夢よ」

 

「早いよ! まだ、何も言ってないでしょうが」

 

 順番はちゃんと守ってください。お願いします。

 

「だって、どうせこの後は自己紹介なんでしょ? それなら一緒じゃない」

 

 いや、まぁ、そうなんだけどさ。久しぶりのお酒講座なんだから、ちゃんとやりたいじゃん。

 

「久しぶりなのはわかるけど、これで最後でしょ? 最後くらい好きにやりたいわ」

 

 心を読むな。てか、いつも好き勝手やってるじゃん。いやもう慣れたけどさ……

 

「じゃあ、次の方どうぞ~」

 

「最近出番のなかった魔理沙だぜ」

 

 コラ、やめなさい。

 ごめんって。仕様が無いでしょ、出しづらかったんだから。

 

 ってなわけで、本日は、この二人をゲストとして始めます。

 

「何で私が呼ばれたんだ?」

 

「魔理沙ちゃんだと口調が違うからわかりやすいんだよ」

 

 と言う理由もあるけれど、まぁ、最後はやっぱりこの二人が一番。

 

「黒って閑話になると、途端にブッ込んで来るな……」

 

 ストレス溜まってるんです。

 

「じゃあ、文とかでも良かったんじゃない? 黒に対しては敬語だし」

 

 文がいると、貴方が不機嫌になるでしょうが。ギスギスした空気とかやだもん。もしかして自覚ないのかな?

 

 

「はい、この話はお仕舞い。そろそろ本題に入るよ。ってことで、今回のお酒はビールです」

 

 大本命。

 いや~、ここまで長かったね。日本酒、ワインがきて醸造酒の最後にビール。シードルとか馬乳酒とかもあるけれど、有名な醸造酒と言えば、日本酒・ワイン・ビールの3種だと思う。

 発酵方法も、単発酵、単行複発酵、並行複発酵と分かれているし。因みに、ビールは単行複発酵です。

 

「おお、今日は麦酒が飲めるのか、そりゃあ良い」

 

「おつまみは……やっぱり枝豆かしら?」

 

 ……話も聞いてくださいね。

 聞いてもらわないと、俺が寂しい。

 

「と、言うことで、いつも通り歴史から。ビールの歴史は、ワインと同じようにかなり古い。紀元前4世紀頃にはあったと言われているんだ」

 

 エジプトのピラミッド建築では、ビールが報酬になっていた。って言う有名な話があるよね。

 ビールは世界で最も飲まれているアルコール飲料だったりします。

 

「ずいぶんと古くからあるんだな。それって、今のビールと一緒なのか?」

 

「いや、違うかな。大麦を使っていたことは一緒だけど、今のビールみたいにホップは使われていなかったらしいよ」

 

 因みに、ビールにホップが使われるようになったのは、11~15世紀だそうです。

 

「よく聞くけど、ホップってなんなの?」

 

「植物だよ。それでビールには、そのホップが作る花を使うんだ。ホップを入れることで、ビールの苦味と香味を引き出して、さらに抗菌作用もあるよ」

 

 もうちょっと詳しく言うと、ホップは和名でセイヨウカラハナソウって名前。意外かもしれないけど、雌雄異株の多年草植物。それで、ビールに使われるホップは雌株のみ。

 さらに、その雌株の作る雌花……まぁ、毬花って言うんだけど、その毬花にルプリンと呼ばれる黄色い粒がついていて、それがビールの味や香りを作っている。

 

 本当にどうでも良いけど、ホップの雌株にエチレン処理をすることで、雄花を形成させることもできるよ。

 

「と、言うことでとりあえずホップなしのビールをどうぞ。おつまみとしてホップの天ぷらも用意してみた」

 

 天ぷらは塩を振っただけの簡単なやつ。香りがよく、なかなかに美味しい。

 因みに、ホップなしビールのスタイルはラガーです。スタイルの説明は後ほど。

 

「ん~、なんかあれだな。パンのような香りがするんだな」

 

 まぁ、ホップを入れてないからね。材料は麦芽と水だけなのだし、正直あまり美味しくない。これでビールにはホップが必要、って思ってもらえれば良いかな。

 

「うっ、この天ぷら苦すぎるわね……最初は美味しいと思っていたけど、噛んでいると苦味がすごい」

 

 うん、まぁ、そんなもんだよね。この苦味がクセになるんだけど。

 

「ホップを使ったお茶もあるけど、飲む?」

 

 一週間ほど、乾燥させたホップの毬花にお湯をかけただけの簡単なやつ。

 

「私は遠慮するわ」

 

「私もそれはいらないぜ」

 

 それは、残念。

 好きな人は好きな味なんだけどね。

 

 俺は嫌いだけど。

 

「じゃあ、次にビールの分類を説明するよ。まず、ビールは大きくエールとラガーの2種類に分けられるんだ。これは醸造方法で分けた場合だね」

 

 その分類をスタイルとかタイプって言う。たぶん、スタイルの方が一般的。あと一応、自然発酵ビールなんかもあるけど、日本ではあまり一般的ではないかな。

 

「そしてさらに、エール・ラガービールはそこから色々な種類に分けられる。って感じかな。何か質問ある?」

 

 エールは上面発酵によって作られて、ラガーは下面発酵によって作られるよ。歴史的にはエールビールの方が古いけれど、ラガービールより作るのが簡単。

 でも、世界で多く飲まれているのは、ラガービールです。日本でも、ほとんどのビールがラガーだったりします。

 エールはラガーと比べて、高い温度で発酵させるんだ。日本において、エールビールはあまり飲まれないけれど、地ビールではエールビールの方がよく作られているイメージ。

 作るのが簡単だからかな? ただ、お値段は高め。

 

「その、エールとラガーって味はどう違うんだ?」

 

「う~ん、エールやラガーの中にも沢山の種類があるから、一概には言えないけど……一般的に、エールは香りと味が深く、フルーティーって言われるかな。ラガーはエールほど香りや味が強くないけれど、切れの良い苦味があってマイルドって感じ」

 

 あと、エールは常温で飲まれることが多いよ。温めて飲むエールビールもあるらしい。

 飲んだことないけど。

 

「黒ビールってなんなの?」

 

 俺が作ったビールです。

 嘘です。

 

「一言で言えば黒いビールだよ」

 

「いや、それはわかるけど……」

 

 納得しない様子の霊夢さん。だって、本当に黒いビールってだけなんだもん。一応、黒色は麦芽を使わなければいけないって定義もあるけど。

 

「まぁ、色々あるんだけど、1つの例として、ビールを作る過程で麦芽の焙燥ってのをするんだよ。その時、長い時間焙燥すると、よく見る小金色じゃなくて黒色になるんだ」

 

 あと、カラメルを入れて黒色にする場合もあるよ。その場合は、仄かに甘みを感じるビールになるかな。

 因みに、黒ビールはエールだろうがラガーだろうが、色が黒ければ黒ビールって呼ばれます。まぁ、さっきも言ったように、濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビールでなければいけないけどね。

 

 あと麦芽だけど、これは大麦に吸水させて4~8日置くことで発芽。そして発芽した大麦を麦芽って呼ぶ。その後、麦芽を焙燥させ、その時間が短いと黄金色に。長いと黒色になる。

 それで、苦味を持つ麦芽の幼根を除去して4~5週間貯蔵。ビール造りはそんな流れです。

 

 発酵方法とかは長くなるから、今回も省略。

 

「へ~、わりと適当なんだな」

 

 黒ビールの定義はね。作る方は大変だけど。味もかなり強いやつもあれば、弱いのもある。美味しくないやつだと、醤油みたいな味をするし、黒ビールは難しいけどね。

 

「ウィスキーってのはビールを蒸留したやつなのか?」

 

「正確ではないけど、まぁそうだね。ただ、ウィスキーはホップを使わないし、泥炭を燃やして香りを付けるって言う工程があるよ」

 

 今回はビールのお話だから、詳しくは説明しません。

 

「発泡酒ってのもビールなの?」

 

 む、答えにくい質問がきた。

 

「厳密に言うとビールではないかな。ビールって言うのは、麦芽、ホップ、水、そして副材料であるコーンやデンプンによって作られたものを言うんだけど……ビールの定義で水を抜かし、材料中の麦芽比率が67%以上じゃないといけないってあるんだ。それで、発泡酒ってのは、その麦芽比率が67%未満のものを言うよ」

 

 まぁ、麦芽比率が67%以上でも、副材料として認められていないフルーツやハーブを入れてしまうと、発泡酒になっちゃうんだけどね。

 

 ビールの定義を示した法律として、ドイツには『ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする』の内容で知られる、ビール純粋令がある。この法律は、現在でも有効な世界最古の食品法律だったりします。今から、500年も前の法律なのにすごいよね。

 

「へ~、味はやっぱりビールのが美味しいのかしら?」

 

「そうだね。よく言われるのが、発泡酒はビールと比べて苦味や味が薄いって言われるかな」

 

 ついでに説明しちゃうけど、第三のビールってのは、材料に麦芽をいっさい使っていないやつのこと。どうして、発泡酒や第三のビールができたのかと言うと、ビールを売るとき酒税がかかるんだけど、その酒税が麦芽比率によって決められているから。そのため、安くビールっぽい飲み物を提供するために、発泡酒や第三のビールが開発されたんだ。

 第四のビールなんかも出てきたけど、それは説明しなくても良いかな。

 

 まぁ、ここ幻想郷では酒税とか関係ないんだけどさ。

 

「んで、ビールに合う食べ物ってなんなんだ?」

 

「ん~……そこは人の好みとしか言えないけど、味の濃い食べものなら合うと思うよ」

 

 逆に白米のみとか合わないかもね。

 

 ワインなんかとは違って、食材を選ばないお酒だと思う。俺は甘いものでも合うと思うし。

 

「それじゃ、そろそろ飲みましょうよ」

 

 まぁ、そうだね。

 本日はこの辺でやめておこう。

 

 

「ビールは、あの炭酸や苦みが嫌いな人も多いと思う。そんな人は一度ちびちび飲むのではなく、ぐいっと一気に飲んでみると、ビールのイメージが変わるかもな。何が言いたいかと言うと……ビールは美味しいよ! 以上、黒さんのお酒講座でした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、霊夢。ま~た黒が謎の電波、受信してるぞ」

 

 放っておいてください。

 

「私はもう慣れたわ。黒、お酒」

 

 はいはい、今用意しますよ。

 

「なぁなぁ、私ってまだ出番ある?」

 

「……今までお疲れ様。魔理沙ちゃん」

 

 またいつか会えるといいね。

 

 

「えっ? ……マジで?」

 

 






最近は第三のビールばかりです
ビール飲みたい

と言うことで第閑話でした
私の同僚が某ビール会社と連携しホップの研究をしており、ホップも育てています

そんなこともあり、ホップの天ぷらを食べさせてもらったわけですが……
口に入れた瞬間ホップの良い香りが広がり、ほど良い苦味と塩味がよく合い、とても美味しかったです
ただ、4,5回ほど噛むと猛烈な苦味が広がり……まぁ、うん
好きな人は好きかもしれませんね

ホップのお茶はもう二度と飲みたくありません

黒ビールのお話で好き勝手書いていますが、実際は焙燥の仕方などかなりの技術が必要だそうです
お酒造りは奥が深い

では、次話でお会いしましょう
次話はエピローグの予定です


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