~注意!!~
本編とは何の関係もありません
イラッ☆っときたらブラウザバック推奨
メタ発言、キャラ崩壊、時系列無視が含まれます
他にも色々あるかもしれません
読んでくれると作者が小躍りします
それじゃ、いってみよー
「第三回黒さんのお酒講座~inカフェ迷い人~」
過去最高のテンションで御送りいたします。
「霊夢よ」
「早いよ! まだ、何も言ってないでしょうが」
順番はちゃんと守ってください。お願いします。
「だって、どうせこの後は自己紹介なんでしょ? それなら一緒じゃない」
いや、まぁ、そうなんだけどさ。久しぶりのお酒講座なんだから、ちゃんとやりたいじゃん。
「久しぶりなのはわかるけど、これで最後でしょ? 最後くらい好きにやりたいわ」
心を読むな。てか、いつも好き勝手やってるじゃん。いやもう慣れたけどさ……
「じゃあ、次の方どうぞ~」
「最近出番のなかった魔理沙だぜ」
コラ、やめなさい。
ごめんって。仕様が無いでしょ、出しづらかったんだから。
ってなわけで、本日は、この二人をゲストとして始めます。
「何で私が呼ばれたんだ?」
「魔理沙ちゃんだと口調が違うからわかりやすいんだよ」
と言う理由もあるけれど、まぁ、最後はやっぱりこの二人が一番。
「黒って閑話になると、途端にブッ込んで来るな……」
ストレス溜まってるんです。
「じゃあ、文とかでも良かったんじゃない? 黒に対しては敬語だし」
文がいると、貴方が不機嫌になるでしょうが。ギスギスした空気とかやだもん。もしかして自覚ないのかな?
「はい、この話はお仕舞い。そろそろ本題に入るよ。ってことで、今回のお酒はビールです」
大本命。
いや~、ここまで長かったね。日本酒、ワインがきて醸造酒の最後にビール。シードルとか馬乳酒とかもあるけれど、有名な醸造酒と言えば、日本酒・ワイン・ビールの3種だと思う。
発酵方法も、単発酵、単行複発酵、並行複発酵と分かれているし。因みに、ビールは単行複発酵です。
「おお、今日は麦酒が飲めるのか、そりゃあ良い」
「おつまみは……やっぱり枝豆かしら?」
……話も聞いてくださいね。
聞いてもらわないと、俺が寂しい。
「と、言うことで、いつも通り歴史から。ビールの歴史は、ワインと同じようにかなり古い。紀元前4世紀頃にはあったと言われているんだ」
エジプトのピラミッド建築では、ビールが報酬になっていた。って言う有名な話があるよね。
ビールは世界で最も飲まれているアルコール飲料だったりします。
「ずいぶんと古くからあるんだな。それって、今のビールと一緒なのか?」
「いや、違うかな。大麦を使っていたことは一緒だけど、今のビールみたいにホップは使われていなかったらしいよ」
因みに、ビールにホップが使われるようになったのは、11~15世紀だそうです。
「よく聞くけど、ホップってなんなの?」
「植物だよ。それでビールには、そのホップが作る花を使うんだ。ホップを入れることで、ビールの苦味と香味を引き出して、さらに抗菌作用もあるよ」
もうちょっと詳しく言うと、ホップは和名でセイヨウカラハナソウって名前。意外かもしれないけど、雌雄異株の多年草植物。それで、ビールに使われるホップは雌株のみ。
さらに、その雌株の作る雌花……まぁ、毬花って言うんだけど、その毬花にルプリンと呼ばれる黄色い粒がついていて、それがビールの味や香りを作っている。
本当にどうでも良いけど、ホップの雌株にエチレン処理をすることで、雄花を形成させることもできるよ。
「と、言うことでとりあえずホップなしのビールをどうぞ。おつまみとしてホップの天ぷらも用意してみた」
天ぷらは塩を振っただけの簡単なやつ。香りがよく、なかなかに美味しい。
因みに、ホップなしビールのスタイルはラガーです。スタイルの説明は後ほど。
「ん~、なんかあれだな。パンのような香りがするんだな」
まぁ、ホップを入れてないからね。材料は麦芽と水だけなのだし、正直あまり美味しくない。これでビールにはホップが必要、って思ってもらえれば良いかな。
「うっ、この天ぷら苦すぎるわね……最初は美味しいと思っていたけど、噛んでいると苦味がすごい」
うん、まぁ、そんなもんだよね。この苦味がクセになるんだけど。
「ホップを使ったお茶もあるけど、飲む?」
一週間ほど、乾燥させたホップの毬花にお湯をかけただけの簡単なやつ。
「私は遠慮するわ」
「私もそれはいらないぜ」
それは、残念。
好きな人は好きな味なんだけどね。
俺は嫌いだけど。
「じゃあ、次にビールの分類を説明するよ。まず、ビールは大きくエールとラガーの2種類に分けられるんだ。これは醸造方法で分けた場合だね」
その分類をスタイルとかタイプって言う。たぶん、スタイルの方が一般的。あと一応、自然発酵ビールなんかもあるけど、日本ではあまり一般的ではないかな。
「そしてさらに、エール・ラガービールはそこから色々な種類に分けられる。って感じかな。何か質問ある?」
エールは上面発酵によって作られて、ラガーは下面発酵によって作られるよ。歴史的にはエールビールの方が古いけれど、ラガービールより作るのが簡単。
でも、世界で多く飲まれているのは、ラガービールです。日本でも、ほとんどのビールがラガーだったりします。
エールはラガーと比べて、高い温度で発酵させるんだ。日本において、エールビールはあまり飲まれないけれど、地ビールではエールビールの方がよく作られているイメージ。
作るのが簡単だからかな? ただ、お値段は高め。
「その、エールとラガーって味はどう違うんだ?」
「う~ん、エールやラガーの中にも沢山の種類があるから、一概には言えないけど……一般的に、エールは香りと味が深く、フルーティーって言われるかな。ラガーはエールほど香りや味が強くないけれど、切れの良い苦味があってマイルドって感じ」
あと、エールは常温で飲まれることが多いよ。温めて飲むエールビールもあるらしい。
飲んだことないけど。
「黒ビールってなんなの?」
俺が作ったビールです。
嘘です。
「一言で言えば黒いビールだよ」
「いや、それはわかるけど……」
納得しない様子の霊夢さん。だって、本当に黒いビールってだけなんだもん。一応、黒色は麦芽を使わなければいけないって定義もあるけど。
「まぁ、色々あるんだけど、1つの例として、ビールを作る過程で麦芽の焙燥ってのをするんだよ。その時、長い時間焙燥すると、よく見る小金色じゃなくて黒色になるんだ」
あと、カラメルを入れて黒色にする場合もあるよ。その場合は、仄かに甘みを感じるビールになるかな。
因みに、黒ビールはエールだろうがラガーだろうが、色が黒ければ黒ビールって呼ばれます。まぁ、さっきも言ったように、濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビールでなければいけないけどね。
あと麦芽だけど、これは大麦に吸水させて4~8日置くことで発芽。そして発芽した大麦を麦芽って呼ぶ。その後、麦芽を焙燥させ、その時間が短いと黄金色に。長いと黒色になる。
それで、苦味を持つ麦芽の幼根を除去して4~5週間貯蔵。ビール造りはそんな流れです。
発酵方法とかは長くなるから、今回も省略。
「へ~、わりと適当なんだな」
黒ビールの定義はね。作る方は大変だけど。味もかなり強いやつもあれば、弱いのもある。美味しくないやつだと、醤油みたいな味をするし、黒ビールは難しいけどね。
「ウィスキーってのはビールを蒸留したやつなのか?」
「正確ではないけど、まぁそうだね。ただ、ウィスキーはホップを使わないし、泥炭を燃やして香りを付けるって言う工程があるよ」
今回はビールのお話だから、詳しくは説明しません。
「発泡酒ってのもビールなの?」
む、答えにくい質問がきた。
「厳密に言うとビールではないかな。ビールって言うのは、麦芽、ホップ、水、そして副材料であるコーンやデンプンによって作られたものを言うんだけど……ビールの定義で水を抜かし、材料中の麦芽比率が67%以上じゃないといけないってあるんだ。それで、発泡酒ってのは、その麦芽比率が67%未満のものを言うよ」
まぁ、麦芽比率が67%以上でも、副材料として認められていないフルーツやハーブを入れてしまうと、発泡酒になっちゃうんだけどね。
ビールの定義を示した法律として、ドイツには『ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする』の内容で知られる、ビール純粋令がある。この法律は、現在でも有効な世界最古の食品法律だったりします。今から、500年も前の法律なのにすごいよね。
「へ~、味はやっぱりビールのが美味しいのかしら?」
「そうだね。よく言われるのが、発泡酒はビールと比べて苦味や味が薄いって言われるかな」
ついでに説明しちゃうけど、第三のビールってのは、材料に麦芽をいっさい使っていないやつのこと。どうして、発泡酒や第三のビールができたのかと言うと、ビールを売るとき酒税がかかるんだけど、その酒税が麦芽比率によって決められているから。そのため、安くビールっぽい飲み物を提供するために、発泡酒や第三のビールが開発されたんだ。
第四のビールなんかも出てきたけど、それは説明しなくても良いかな。
まぁ、ここ幻想郷では酒税とか関係ないんだけどさ。
「んで、ビールに合う食べ物ってなんなんだ?」
「ん~……そこは人の好みとしか言えないけど、味の濃い食べものなら合うと思うよ」
逆に白米のみとか合わないかもね。
ワインなんかとは違って、食材を選ばないお酒だと思う。俺は甘いものでも合うと思うし。
「それじゃ、そろそろ飲みましょうよ」
まぁ、そうだね。
本日はこの辺でやめておこう。
「ビールは、あの炭酸や苦みが嫌いな人も多いと思う。そんな人は一度ちびちび飲むのではなく、ぐいっと一気に飲んでみると、ビールのイメージが変わるかもな。何が言いたいかと言うと……ビールは美味しいよ! 以上、黒さんのお酒講座でした」
「おい、霊夢。ま~た黒が謎の電波、受信してるぞ」
放っておいてください。
「私はもう慣れたわ。黒、お酒」
はいはい、今用意しますよ。
「なぁなぁ、私ってまだ出番ある?」
「……今までお疲れ様。魔理沙ちゃん」
またいつか会えるといいね。
「えっ? ……マジで?」
最近は第三のビールばかりです
ビール飲みたい
と言うことで第閑話でした
私の同僚が某ビール会社と連携しホップの研究をしており、ホップも育てています
そんなこともあり、ホップの天ぷらを食べさせてもらったわけですが……
口に入れた瞬間ホップの良い香りが広がり、ほど良い苦味と塩味がよく合い、とても美味しかったです
ただ、4,5回ほど噛むと猛烈な苦味が広がり……まぁ、うん
好きな人は好きかもしれませんね
ホップのお茶はもう二度と飲みたくありません
黒ビールのお話で好き勝手書いていますが、実際は焙燥の仕方などかなりの技術が必要だそうです
お酒造りは奥が深い
では、次話でお会いしましょう
次話はエピローグの予定です
感想・質問は特にお待ちしておりませんが、あれば嬉しいです