真剣で私に恋しなさい! ~果て無き夢を追いかけて~ 作:ソモ産
投稿が半年も開いてしまったこと本当に申し訳ありませんです。
いろいろリアルが忙しく、またなかなかアイデアが出ずなかなか書き上がらなかったため文章もおかしな所があるかもしれませんが大目に見てやって下さい。
あの仕合から数日後。
俺と燕は二人だけで川神駅前にいた。
「ほらタク!早く早く♪」
「お、おう!?」
急に手を掴んできて、驚く俺。
そんな子供みたいに手を引っ張る燕に連れられ川神駅構内へ。
そもそも、なぜ俺たち二人だけなのかと言うと、
――――――――――――――――
あの理不尽な決闘の翌日。
「おっはよー、タク♪」
「おーす」
学園へと向かう途中、合流した燕が俺にでかい声で挨拶をしてきた。
それに続いて他の奴らにも挨拶をする。
そして今日も我が風間ファミリーの登校が始まった。
京は、いつものように大和に告白しそれを断られる。
岳人とモロは週刊誌のちょっとエッチな漫画の話で盛り上がる。
ワン子とクリスはどっちの方が強いか争い、翔一はそれを面白そうにまゆっちはあわあわしながら見ている。
そんないつも道理の様子を遠くから眺めていると
燕とモモがいつの間にか後ろに周り俺に話しかけてきた。
訳の分からないツッコミ付きで。
「タク、なにしてんの?」
「男一人で何してんだ、よっ!」
「だっ!いや、別に何もしてないぞ。てかモモいきなり何すんだ!」
「男だろ?それくらい我慢しろ」
「無理だっての!」
てか意味わからん、なんでお前はいつも俺を叩くんだよ!
それから、やいのやいの三人で話しながら学園に向かっていると
燕が何気ない感じで俺に、話しかけてきた。
「ね、タク。」
「ん?」
「今度の日曜日二人で出かけない?」
「は!?」
なんの脈絡も無く突然、そんなことを言われてさすがの俺も戸惑う。
それは、他の奴らも同じだったのか俺と同じようにポカーンとしているようだった。
しかし、誰もが戸惑っている中、自称ナイスガイこと岳人が沈黙を破り燕に問いかける。
「ちょっ、ちょっと待ってくれ!燕先輩」
「何かな? ガクトくん。」
「せ、先輩。そ、それってもしかして…」
ん?それってどれだ?
うーん、よくわからんが燕は俺に荷物持ちさせようと思ってるんだろ。
他に意味はないはずだ、アイツの事だし。
自分の中でそう結論を出し、辺りを見渡すと他の面子はどこか呆れたような顔をしている。
なんだ? 何でお前らはそんなに呆れてるんだ?
はっ!まさか燕のやつ、荷物持ちだけでなく俺に奢らせようとしてるんじゃ…
そんなことを思っていると、燕が岳人の質問に答える。
「それは、タク次第かな♪」
「なっ…」
や、やっぱりか!?くっ!燕を甘く見すぎたか。
それにしても岳人、オマエ良い奴だったんだな。
俺の事なのにそんな自分の事のように膝までついて悲しんでくれるなんて…おまえいい奴だな。
俺が岳人の行動に感動していると、何やらモモが燕に近づいた。
何を言ってるのかわからんがもしかして、モモ!
お前も俺を心配してくれるのか!?
うぅ、お前もなんだかんだ言っても良い奴だもんな。
しかし、燕はモモの言葉に動じることなく、顔を俺に向け話し出した。
「で、どうかな?タク。」
「ど、どうって…まぁかまわないけど」
それはもう、答えは一つしかないんじゃないか?
こんだけ脅されてNOといえるわけ無いだろうが!!
「ホントに?やった!」
「な、なに、行くのか!?」
「お、おう」
モモ、何でお前が驚いてんだよ。
わかるだろ、こうしなきゃ俺の財布には塵しか残らないんだよ!!
いや、どうして俺を睨む、モモ。
そんなやり取りの裏で他のファミリー奴らは、
「お、おいモロ、聞いたか? チクショー!!」
「落ち着いて、ガクト!でも、まさかファミリーで一番はじめが拓先輩だとは思わなかったよ」
岳人とモロは、俺が行くと返事をしたことについてではなく燕と出かけることについて驚き、
ん?なんかおかしくないか?
「まさか、ニブい拓先輩がいくなんて!?」
「同感だ。でも、なんか嫌な予感がするんだよな…」
「真剣に考えてる大和カッコいい!結婚して!!」
「お友達で」
大和と京は、俺が行くと言ったことに対して驚く。
しかし、大和はもの思いに耽り、京はそれを見て告白。
京は、相変わらずだな…
っておい、大和。なんだそのいやな予感って!
「お、おお、おい。まゆっち、松風聞いたか?」
「は、はい。聞きました!!」
『さすがにオラも驚いたぜ、こんな大人数がいるのにデェートに誘っちまうとはなぁー』
「ま、松風言い方が直接的すぎますッ!!」
「す、すごいな…自分には絶対にできないぞ・・・」
まゆっちとクリスの二人は燕が俺をデートに誘ったと勘違いして勝手に盛り上がっていた。
ホント、そんな夢のある内容だったらいいのにな。
まぁ、ワン子と翔一のように無関心なやつもいたがそれはさておき。
用は、燕の機嫌を損ねなきゃいいんだろ?気合入れるか!
そう覚悟を決め、燕に話しかける。
「んで?いつ行くんだ?」
「そだね。うーんと、今週の日曜日なんてどうかな?」
「大丈夫だ。で、どこに行くんだ?」
「それはヒミツだよん。当日のお楽しみ♪あ、待ち合わせは川神駅に朝9時ね。さ、みんな速く学校行くよん!」
出かける予定を告げると、燕はらんらんと学園に向かう。
楽しそうだなー、おい…
アイツ、間違いなく俺に奢らせる気だろ…
ま、せいぜい燕の機嫌を損ねないように頑張るかね。
――――――――――――――――――――
というわけで、俺と燕は今まさに出発しようとしていた。
そのまま手を引かれ、南海道線のホームへ。
それにしてもなんでこいつ急いでんだ?後ろチラチラ見てるし。
「…モモちゃんなら絶対に後をつけてるはず。絶対にまかないと、」
「おい、燕。どした?後ろなんか気にして」
「ん?何でもないよん。さ、タク、早く行くよ。レッツゴー!」
お、おいおい!?今こいつ全力で動かなかったか?
あまりにも突然のことで反応できなかったぞ
すっげー無駄なことに力使ってんなぁ…
俺は燕に押されるまま、停車していた南海道線に乗り込んだ。
休日だからか、車内は人で溢れていたが都合よく二人分の席が空き座り込む。
ん?なんか燕のやつ近くないか?
「おい、近くないか?」
「そう?それより、ね。どうかな?」
「ん? どうかなって何が?」
俺がそう返すと、突如燕の気配が変わった。
すると、次の瞬間には俺の右足に激痛が走った。
「痛ってー! 何すんだ!燕」
「ベっつに~」
別にじゃねぇだろ!なら何故思いっきり踏む!?
これはせめて理由だけは、教えてもらわないと
はい、そうですか、じゃ流せない。
そう心に決め、燕に尋ねる。
「別にっておまっ!せめて理由を言え、理由を!」
「ちょっとイラッと、したから」
「お前な…子供か!!」
「そもそも、タクが悪いんだもん」
な、なな…イラッとしたから人踏んづけて、言うに事欠いて俺が悪いだと!?
納得できるかーー!
ここは、絶対に折れてやるものか。徹底抗戦あるのみだ!
それから数分後、
「お、おい。燕、なんか目立ってないか?」
「あ、あはは。確かに…」
いつの間に、大きな声を出していたのか
俺たちは車両内の注目を独り占めしていた。
な、何だこの恥ずかしさ…。
これが、目的の駅まで続くと思うと憂鬱だ。
そう思っていると、燕は俺の手を取り、出口に。
よ、良かった、目的地が近くて…
「はぁ、ひどい目にあった…」
「誰のせいだ。誰の!」
「タクのせいだね。」
こいつ…!平然と人のせいにしやがって!
にしても七浜か、中華街とか行くのか?
うーん、他に思い付かん。ん?待てよ、それを奢らされたらとんでもない額にならないか!?
ヤバい、中華街だったら洒落にならんぞ!
俺が想像を働かせ、一人慌てていると燕がその場で一回転して、
「さって、さっそく今日の目的地に行くよん♪」
「そんな金はないぞ!?」
「ん?よく分かんないけど、ゴーゴー♪」
くっ、何がよくわかんないだよ…
楽しそうに歩きやがって、俺は憂鬱で仕方ないよ…
ルンルン気分の燕の後をどよーんとした俺が歩く。
傍から見たら俺達はどう見えてるのだろうか?
そう思い、ふと周りを見渡すと何処かで見たような二人組が。
「何が『ちょっ、待てよ〜』だー!!」
「言ってない!兄さんはそんなこと言ってないって!だから締める力を緩めて!」
「弟のくせに、姉に逆らうなー!」
「ちょっ!?もう全然関係ないんですけど!?」
「ん?なんかあの人たちモモと大和に似てるような…」
「タクー、何してるの? 置いてくよー」
燕に声をかけられ、自分が立ち止まっていることに気づく。
ま、アイツ等が二人で出かけるわけ無いか。しかも、同じ場所にとか。
そう、結論づけ燕の後を追いかける。
はぁ、どうか中華街ではありませんように…
歩くこと数分、たどり着いた先は、
「じゃじゃーん! 今日の最初の目的地はココでーす♪」
「ん?ここって…」
たしか、ワールドなんとかって言うショッピングモールだよな?
色々な店が入ってて便利だとか。
あれ、でも…
「別にいいんだけど、一応。なんで川神のラゾーナじゃなくてわざわざ七浜のここなんだ?こっちの方が古いだろ」
「ふっふっふ。それは、こことは別に目的地があるからだよん♪ここはそのついでかな?」
「ふーん。」
「そうと決まったらレッツゴー♪」
そう言うと燕は俺の手を掴み、店内へ。
っておい、引っ張るなっての。
そして、燕に引かれるまま向かった店は、
「おい…!お前、わざとだろ…」
「ん、どしたの?タク」
「どしたの?じゃねーっての!」
女性下着店て!お前は俺を晒し者にする気か!
これは、断固として拒否するぞ。
絶対に入らん!
「ふふっ、タク照れてるの? これは私が頼んでるんだからさ、堂々と入っていいんだよ?」
「うっせ! てか、そういうことじゃなくてだな…」
燕のやつ、ニヤニヤしながら話しやがって。
そもそも、頼まれたとか頼まれてないとかそんなの関係ないっての!
問題は、女性下着店に男の俺が入ることだから!
店の前で俺達がそんな問答をしていると、中から店員さんが出てきた。
「彼氏さん、別に気にしなくても大丈夫ですよ? 」
「い、いや。俺は彼氏って訳じゃ…」
「またまた。さ、店内で彼女さんに似合う下着を選んであげてください♪ささ、どうぞ?」
そう言い、俺の後ろに回る店員さん。
なぁ!!ちょ、ちょっと待ってください店員さん!
後生ですから、それだけはー
そんな俺の願いも虚しく店員さんに背中を押され店内へ。
その俺の後に続くような形で燕も店内に入ってきた。
「うーん、彼女さん。どんな感じのが好きですか?」
「え、えっと、可愛い感じのとか…」
「はーい、じゃいくつか持ってきますね」
中に入ると、さっそく店員さんに下着について聞かれる燕。
燕の顔はどこか赤く染まっているように見える。
自分だって恥ずかしいならこんな事すんなっての。
燕の様子を他人事のように眺めていると、下着を持ってきた店員さんが、とんでもない事を言い出した。
「取りあえず、5種類持ってきたので試着してみましょ?」
「は、はぁ…?」
「それじゃ、こちらにどうぞ。さ、彼氏さんも」
「はぁ!?ちょっ、ちょっと!?」
下着を持ってきて、燕に試着を勧めるまではいい。
だが、なんで俺も中に入れようとするんですか?店員さん!
しかし、女の人でしかも見ず知らずの人。
力任せの拒絶もできず、そのまま背中を押され試着室へ。
「ごゆっくりー」
「おい、マジか…」
「あ、あははは…。まさかこんな事になるなんてね…」
「なんてね、じゃねーっての!取りあえず、出てるから」
流石に、二人で試着室の中とかありえないだろ。
そう思い、俺は一人試着室から出る。
出たのだが…周りの視線が尋常じゃないくらい集ま
る。
はぁ、中にいても外に出ても大して変わらないのかよ…。
――――――――――――――――――――
拷問にも等しい時間は、あれから一時間ほど続いた。
てか、あの店員さん間違いなく面白がってただろ…。
最後の方、ちょっと笑ってたし。
「はぁ…で、次はどこ行くんだ?」
店の前にあるベンチに腰掛けて燕に尋ねる。
もうさっきみたいなのは勘弁だからな
隣の燕も俺の考えている事が分かったのか、苦笑を浮かべながら答えた。
「あはは…。大丈夫だよ、次は静かなところだから」
「そ、そうか。」
「でさ、タクは芸術とか興味ある?」
「うーん、まぁ嫌いじゃないな。それがどうした?」
「ほんと!?それじゃ行こー!」
「あ、おい!」
俺が答えると同時に燕が駆け出し、それを追うように俺も続く。
なんか、今日はこんなんばっかだな。
ま、別にいいんだけどな。
しばらく経つと先を走る燕が急に立ち止まり、振り向いた。
それに合わせて速度を落とし、燕の前で立ち止まる。
すると、燕は大げさに手を広げ
「じゃーん、次はココだよん♪」
「おぉ…」
効果音を付けるならドーンだろうか。
そんなハイテンションで燕が指差したのは、七浜美術館。
俺も思わず、釣られて声を上げる。
その反応に燕は更にテンションが上がる
「気に入ってくれたみたいでよかった。さ、中には入ろー!」
「はは、おう!」
なんだか、燕の子供みたいな反応が面白くて思わず声が出る。
しかし、燕は俺の反応には気づかずズンズンと進んでいく。
ん?てか待てよ?美術館とかって入場には券とかいらなかったか?
「なぁ、チケットって…」
「ん?あぁ、大丈夫だよ。ほら!」
そう言って、燕は俺に見えるように二枚のチケットをひらひらと揺らす。
なんて、準備がいい…
いや、そんなことより!
「なぁ、チケットって一枚いくらだ?」
「え?あぁ、そんなこと気にしなくて大丈夫だよ。コレおとんが貰ってきたやつだからさ」
「そ、そうか?」
まぁ、貰い物なら別にいいんだけどさ。
実は貰い物じゃなくて燕が自腹で買ってるとかだったら…
あぁ…考えただけで憂鬱になる…
「ほら、タク!はやく」
「お、おう」
そんなことを考えながら歩いていると、燕に急かされた。
取りあえず今は考えないでおこう、そう決め俺は、燕の後に続いて美術館の中に入った。
入ってすぐ周りを見渡すと、俺はその光景に思わず声を上げた。
「すげー、何だこれ…」
どこを見ても、美術品ばかり。
そりゃ、美術館なんだから当たり前なんだけど、
こんなに沢山の美術品を見るのは初めてで、
しかもそのどれもがそれぞれに違った良さがある。
その事実に俺は、感動せずには居られなかった。
そんな俺の反応が、可笑しかったのか
隣に居る燕から笑い声が聞こえた。
「ふふふっ♪タク、子供みたいだよ?」
「なっ、うっせ!」
「あは、そんな感動しまくりな拓巳くんはどれが一番気になるのかな?」
こいつ、ここぞとばかりに馬鹿にしやがって、チクショウ。
んで、どれが一番気になるかだよな。
取りあえず、近くの展示品を眺める。
すると、見た目は地味だが一際存在感のある焼き物に目が止まった。
「これとか結構好きだな」
「へぇー、焼き物か。ふむふむ…。へぇー、これ平蜘蛛と同じ時期に作られたんだ」
「ん?平蜘蛛ってなんだ?」
「なんと!?名器『平蜘蛛』を知らないだって!?」
すんげーわざとらしいな、おい…。
きっと、自慢したいんだろうな。
はぁ、しょうがない。聞いてやるか
「すまん、知らないな。教えくれるか?」
「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました!平蜘蛛はね、私のご先祖様の松永久秀が持っていたって言われてる有名な茶器だよ!最期の時までともにあったって言われてるんだよ」
「ふーん…」
「なぁ!?何そのどうでも良さそうな反応は!」
やばっ、つい適当に返事しちまった。
いや別に興味がないとかじゃないんだよなー
ついつい、話より他の美術品に意識が行っちゃうというか。
取りあえず、なんとか話を逸らさねぇと…
「そ、そういえば!燕、随分焼き物に詳しいんだな。
もしかして、前から興味あったのか?」
「ん、まぁね。キッカケはやっぱりご先祖さまのことを調べた時かな?なんか、昔の人達の魂の結晶だーって考えるとワクワクしてくるからさ」
なんの気無しに、こんなこと聞いたけど無事成功したみたいだな。
それにしても、昔の人達の魂の結晶、か。
そういうふうに考えて見てみると確かに全然違って見えてくるな。
「うし!じゃ、他の展示品も見てみようぜ」
「うん」
そのままの空気のまま、他の展示スペースも二人で見て回った。
終始、燕のテンションがおかしかったからめちゃくちゃここに来たかったんだろうな。
そんな俺もさっきの燕の言葉を頭において見たから、さっきまでとはまた違った感動があって楽しかったんだけどさ。
そして、展示品をすべて見終わって俺たちは美術館から出た。
すると、燕が大きく伸びをして話しかけてきた。
「んー!あぁー、楽しかった♪ね、タクはどうだった?」
「おう、スッゲー楽しかった。燕、ありがとな」
「ホントに!?良かったー」
な、何だ?急にテンション高くなって…
そんなに楽しかったのか?
ま、これで俺が何かを奢らなくて済むならいいか。
すると、燕はその場で一度回って笑顔で、
「ね、タク。また二人でどこか遊びに行こうよ?」
「え?あ、あぁ。別にいいけど…」
「約束だから…ってタクあぶない!!」
そう燕が叫ぶのとほぼ同時に、何かが急に近づいてきた。
この毎日のように感じてる気。そして圧倒的なまでの威圧感。
アイツだ!そう思い咄嗟に防御しようとするも時すでに遅し。
俺は吹き飛んだ。
「はぁ、はぁ…。デレデレしすぎだバカ!!」
「モモちゃん!…ちっ、撒けなかったか」
「おい、燕聞こえてるぞー。」
「ありゃ。それにしてもモモちゃん、一人であとつけてたの?」
やっぱり、モモだったか…しかも、全力とか。
意味わからん、なんで俺殴られた?
そんなことを今の回らない頭で考えている間もアイツらは、ぺちゃくちゃと話している。
お前ら、少しは俺の心配をしろー。
心の中で、嘆いているといつもの聞き慣れた声が響く。
「二人とも!そんな話してないでタク兄の心配をしてあげて!?」
「「大丈夫だろ(でしょ)?」」
「おい!!はぁ、大丈夫?タク兄。」
大和ー、お前だけだよ。俺を心配してくれるのは…。
ホントにいい子に育って…。
そんな風にしみじみ感じていると、目の前の大和が更に心配そうな表情に。
しまった、つい涙が出たか。
「あ、あぁ、大丈夫だ。ありがとうな大和」
「そ、それならいいけど…」
「それより…!モモ、てめぇ!」
「あ、ヤバっ!?大和ー、タクは任せたぞー」
「ちょっ、姉さん!?」
怒鳴り声を上げながら近づく。
俺の声に気づいたのかモモは、全力でその場から駆け出した。
この馬鹿には、いい加減頭にきた。
今日という今日は絶対に説教してやる!
「待て!コノヤロー。今日は絶対に許さねぇからな!」
「待てと言われて、止まる奴はいないにゃん!」
「アハハ!ホントに面白いね、タクとモモちゃんは。」
「燕さんも笑ってないで何とかしてくださいよ…」
はい。という事で九話どうでしたか?
うまく出来た自信もなく、ただのデート回だったわけですが、面白かったでしょうか?
良かったら感想にコメントをお願いします。
次なんですが、アイデアがまだ固まっていないのでだいぶ先になってしまうかもしれません。
本当申し訳ありません。
それでも待つよ!と言ってくださる方それまでまたお待ちください。では