真剣で私に恋しなさい! ~果て無き夢を追いかけて~   作:ソモ産

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どうも、ソモ産です

はい、昨日投稿してから続きが書きたくなっちゃって一日で書き上げちゃいました


では本編へどうぞ。


第二話 日常からの非日常そして日常

SIDE 拓巳

 

くぁー、今朝の鍛錬は効いたー。

モモのやろ、許すまじ。俺が総代になった暁にはあいつ、掃除係にしてやる

さて、ふざけてないでそろそろ学園に行く支度をしに部屋に行くか。

 

俺は総代が学園長を務める川神学園に通ってる。

学年は3年、クラスはFだ、モモも同じだぞ。あっと、そうそう川神学園は学力の高さでクラス分けをしてるんだ。

一番上がS、学年で上位に食い込んでる奴らが所属するクラス。んで一番下が我らがFクラスってわけだ。

 

あ、ちなみに言っとくがモモは実力でだが、俺は望んでFにいるのであってけして頭が悪いからではないぞ。そこだけは間違えるなよ。

 

とか誰かに言い訳をしているうちに部屋に到着。

さて準備を済ませるかね。

ん?なにやら足音がこれはワン子かな?

 

「拓兄、私今から走りこみに行ってくるわね♪」

「おーう、行くのは良いけど学校遅れるなよ?大和に怒られちまうぞ?」

「わかってるわ、学校には絶対に遅れないわ」

「それならよし。そんじゃ行って来い」

「ウン♪いってきまーす」

 

うんうん、毎朝あれを見るとこっちが元気になるな。

いやー、癒される。

はっ!しまった余韻に浸っていたらもう時間が少ししかないじゃねーか、急がねば。

手早く準備を済ませ、俺は川神院の前に向かう。そこには仏頂面のモモが。

 

「おい、どういうつもりだ?タク。私のような()()の美女と待ち合わせをするのに、遅れてくるとは……」

「悪いモモ、ワン子に癒されてたら時間が過ぎてた」

「確かにそれなら仕方ない。ワン子は可愛いもんな~。だがそれとこれとは別だ、タクわかってるよな?悪いと思ってるなら何かあるだろ?」

 

ちっ、このやろ。ここぞとばかりにたかって来やがって。

いつもはお前の方が遅いくせに、偶に俺が後れるとこうだよ。

こうなったら、モモは絶対に梃子でも動かないからなチクショウが。

 

「はいはい、わかりました。今日の帰りに何か奢ってやるから、それで許してくれ」

「ふふ~ん♪わかればいいんだ、わかれば。」

「ちっ、1000円までだからな?」

「あぁ♪わかってる、わかってる。さ、タク早く行くゾ。弟たちももう出てるだろうしな」

「おう」

 

そういって歩き出すモモの後について川神学園へと向かった。

 

――――――――――――――――――――

 

川神学園へと続く川原、俺とモモいや正確にはモモだけが女の子に囲まれていた。

おい!!なんかおかしくないか、これ?

自慢じゃないが、俺はそれなりに顔が整ってると思う、いや真剣(マジ)

 

「みんなかわいいぞー、今日は誰を愛ででてやろうかな?」

「キャー、ステキー」

「百代さまー、抱いて系ー」

 

なのにこれはあんまりだろ!!

いいもん、別に悔しくなんか無いしー、数がいれば良いってもんじゃないしー。

……やめよ、なんだか惨めになる。

お、あそこに見えるのもしかして大和たちか?

モモも気づいたか?

 

「お?みんな、すまんな。またあとで可愛がってやるからな。いくぞ、タク」

「ああ、わかった。っと君たちごめんな。モモの奴自分勝手で、後で俺からも言っとくからさ」

「おい、タク早くしろー」

「わーったよ。ったく、じゃな」

 

ったく、自分勝手な奴だな子供かッ!

ん?なんかキャー、キャーが聞こえる気がなんだよ…そんなに俺に話しかけられたくなかったのかよ…

そんなに露骨にするなよ…俺自殺しちゃうよ?

 

「かぁー、自覚が無いとか…たち悪いな、おい」

「はぁ…何がだ?モモ」

「タク、おまえは女の敵だ」

 

モモ、それならおまえは男の敵だぞ

女の子をあんなに独り占めしやがって、少しは俺にも譲れ!!

俺がモモを呪ってやろうといろいろ画策しているうちに、大和たちのところについていた。

 

「弟ー♪姉さんだぞー、ぎゅー」

「ぐはっ、おはよう姉さん、拓兄」

「おう…おはよ。大和、みんなも…」

 

今挨拶してきたのは、直江大和。俺たちの仲間内では『軍師』とか呼ばれてる奴だ。

あ、ちなみにモモのことを姉さんとか呼んでるけど実際の姉じゃないから、確か舎弟だからだったかな。

つか、俺は今そんな状態じゃないんだよ…人生に絶望するのでいっぱい、いっぱいなんだから……

 

「モモ先輩、拓先輩どうしたの?」

「モロ、どうせいつもの奴だろ?けっ、拓先輩は男の敵だぜ」

「・・・・しょーもない」

 

なんだなんだ、みんなして……俺をいじめて楽しいか?

上から順に、師岡卓也、島津岳人、椎名京が俺を言葉のナイフで突き刺してくる。

ああ、何が風間ファミリーだよ。もっと俺をいたわれよ……

 

「おい、タク!いい加減にシャキッとしろ」

「ガハッ!!」

 

いきなり何しやがんだ、この野郎!!

急に蹴飛ばしやがって。

ってあれ、気づかなかったけどあいつが、居ねぇじゃん

 

「っつう、なぁ大和、翔一どうしたんだ?」

「あぁ、キャップなら先週の土曜日に出て行ったきりだよ」

「てか、拓先輩いい加減、キャップの事キャップって呼んであげれば?」

「はぁ?なんでだよ、嫌だよ。」

 

何で俺があいつをキャップって呼ばなきゃなんねーんだよ

まだ俺がリーダーになるのあきらめたわけじゃねーし

あ、噂をすれば……自由人で豪運の持ち主、風間翔一が。

 

「おーう!みんなおはよう!帰ってきたぜ」

「おう」

「おはよう、キャップ」

「おはよ」

「おう、おはよ翔一」

 

へ、意地でも呼んでやんねー

俺がリーダーになれないって認めるまでは絶対に呼んでやんねー

 

「拓先輩ー、いいかげんキャップって呼んでくれよー」

「ヤダね、おまえがリーダーを譲ってくれたら考えなくも無い」

「ありえないね!風間ファミリーは俺のグループだからな」

「ったく、おまえらは子供か……」

「ほんと・・・・しょーもない」

 

そんなこんなで、俺たち風間ファミリーが勢ぞろいして

馬鹿話しつつ変態が通る事で有名な変態橋に差し掛かった頃、大勢のばか共が目の前に現れた。

おいおい、隣で大和も呆れてるがまだ川神にモモに喧嘩を売るチームがいたのかよ……

 

「おい、武神川神百代ってのはどいつだーでて来いや!!」

「ちょ、テツ君そんなすごんだらビビッて出てこないってぇ」

「「「「ゲラゲラゲラ」」」」

 

ははは、よしムカついた。俺がやろう

眉間をヒクヒクさせているモモの肩をつかみ、アイコンタクトで俺の意思を伝える。

どうやらモモも納得してくれたみたいだ。すーっと後ろに下がってくれた。

さて、どうしてくれようか。総代と師範代には本気を出さなければ正当防衛でやり返してもいいって言われてるし……

よし、きーめた♪俺は、一人…えーっとなんてチームだっけ?ま、いいやバカ共の前に出て行く。

 

「おうおう、なんだおめぇー」

「おい橋の上にいたら通行の邪魔だろう、どっか行けよ」

「はぁ!?おめぇ、調子乗ってんじゃねーよ!!テツ君、コイツやっちゃおうよ」

「あ!そうだ、こいつボコって橋の上転がしとけば川神百代も出てくんじゃね?」

「お、それナイスアイデアじゃん。テツ君やっちゃおうぜ」

「お前ら、サイテーでもサイコーにCOOLじゃん!!それ採用、じゃとりまオマエ、ボコるから」

 

あぁ……すっげー、頭悪そうな会話。

てかもう日本語じゃなかったろ、後半……

まぁ、当初の予定通りバカ共に手を出させる事に成功したわけだが

 

「おーい、タク~。譲ってやったんだから早く済ませろよー」

「おいおい、そんなあからさまにあいつら挑発しなくても……」

「おい!!ちっ、よそ見してんじゃねーよ」

「人が話ししてんのに、殴りかかって来てんじゃねーよッ!!」

 

ほーう、いくら挑発したといっても後ろからくるとは。

あぁーもう頭にきた。知らん、もう向こうから来たんだから手加減してれば良いだろ。

具体的には二日ぐら動けなくするくらいなら。

そうと決まったら、やるか!!

 

SIDE OUT

 

――――――――――――――――――――

 

「ひげぶらっ!!」

 

後ろから殴りかかってきた男をカウンターで吹き飛ばした

拓巳は体勢を低くし、どの方位から来ても迎え撃てる構えを取る。

 

「さぁ、手出したってことはやられる覚悟あるだろ?」

「「「「「ひっ」」」」」

「あ~あ、あの人たちも災難だろうに」

「だな、俺様少しだけ同情しちまう」

 

拓巳の背後にいた大和と岳人も災難そうに見つめている。

いつの間にか、橋の上にはギャラリーが集まり一種のショーとなっていた。

 

「おい、どうした?こねぇのかよ」

「お、おい、てめぇら俺たち全員でかかればいけるはずだ。びびってんじゃねーぞ」

「だ、だよな。テツ君のゆう通りだぜ、行くぞお前ら!」

「あぁーあのまま帰ればいいものを、バカだなーあいつ等」

 

最初に、喧嘩を売られた百代ですら、男たちに同情している。

それに反して男たちは、自ら地獄への片道切符を改札へと放り込んだ。

 

男たちが襲い掛かってくる中、拓巳は静かに目を閉じた

(正面から5人、右方向からは10人、左方向からも10人かな?後ろにも5人くらい。さて、そんじゃサクッと

やっちまうか)

 

「死にさらせー!!」「ブッ殺!!」「ヒャッハー」

「川神流八卦・崩心……」

 

―ドサ、ドサドサッ―

一瞬のうちに、飛び掛った男たちが次々と崩れ落ちていく。

橋の上にいたほとんどのギャラリーたちには何が起こったのか、わからなかった事だろう。

しかし、武術の心得がある者になら、なんとなくわかったはずだ。

拓巳は別段特別な事はしていない、ただ自分の間合いに入った奴から順に人体の急所であるみぞおちへ掌底を打ち込んだだけ、だと。

ただ、それが早すぎたために技の域にまで到達してしまった、それだけだ。

 

「なぁ、京。今の見えたか?」

「んー、最初の方と最後は見えたけど。後はぼんやりとしか」

「京でも、はっきり見えない速さって…不良相手に、拓先輩ちょっと本気出しすぎじゃない!?」

「んーそうでもないぞ、モロロ。なんだかんだ言ってもあいつ優しいからな、4割くらいしかだしてないんじゃないか?それに私がやった時より怪我もなさそうだし」

 

そう、拓巳は、男たちにほぼ怪我を作っていない。できた怪我といえば転んだ時にできた擦り傷ぐらいだろう。

これが百代がやると、まず間違いなく男たちの骨が外されている、間違いなく。

仕舞いには、どこか遠くの方へと蹴り飛ばされていた事だろう。

 

「でも拓先輩の技って体の中に作用するものだし、モモ先輩よりたち悪いかもね。ククク」

「たしかに。あ、ワン子だ。おーいワン子ー」

 

遠くから、一子が近くにやってくるまでにギャラリーのほとんどは解散し。

拓巳によって成敗された、男たちはきれいに縄で縛られ近くの川に流されていた。

 

 

――――――――――――――――――――

 

SIDE 拓巳

 

いやー終わった終わった。

我ながら、厳しくしすぎたかな?まぁ、大丈夫だろ

 

「みんな、待たせてごめんな。さ、行こうぜ!…ってワン子いつ来たんだ?」

「さっきよ、拓兄。それより、いったいなにがあったのよ、教えて大和」

「拓兄が、不良共を蹴散らしたんだよ。」

「えっ!拓兄が戦ったの!?」

 

いや、ワン子何故食いつく。お前いつも俺と道場で組み手してるだろ……

別にいまさら不良なんかと戦ってるの見たってしょうがないだろうに

とか、俺が考えていると不服そうなワン子の顔が目の前にあった。

なんだ、俺、ワン子に何かしたか?

 

「拓兄、何で私を呼んでくれないのよー!」

「は?いや、いちいち呼ぶようなことでもないだろ……」

「そんなこと無いわ。強い人が戦ってるのを見るのも修行になるもの」

 

ワン子の言うことも一理ある…

んだが武術を修めてないやつとの戦いなんか見たって参考にはならんと思うんだが。

って、そんなことより時間、大丈夫か?そう思い時計を見ようとしたら…

 

「ちょっ!!みんな、そろそろ時間やばいよ。学校遅刻しちゃう。」

「あっ、ホントだ。拓兄、ワン子。それは後にしないと学校遅れるよ」

「じゃあ、今から競争な!よーいドン!!風になるぜー!」

「あっ!!キャップ、てめっ!ズリーぞ!!」

「へへっ、早いもん勝ちだぜー」

「待ちやがれーー」

 

ホント自由な奴だな、翔一。岳人も単純だし。それがあいつらのいいところなんだろうけどさ。

さてそれじゃ、俺は間に合う速さでゆっくり行きますか。

いや、つまんないしちょっと面白くしてみるか

 

「なぁ、ビリの奴は、みんなの言う事を一回だけ聞くってのはどうだ?」

「それ乗った!それじゃおっさき。」

「しょーもない……」

 

やっぱり京はそう言うよな

でも、こういわれることは予想済みだぜ。こういってやれば乗ってくるはず

京の耳元で魔法の言葉をつぶやく。

 

「もし大和がビリになったら、京の願いをなんでも聞いてもらえるぞ?」ボソッ

「っ!?乗った!!」

 

そう、意気込んで京は全速力かけていく。

ふっ、勝った。京は大和のことを出せば動いてくれるからな

しかし、京、足結構早いんだな~。ワン子と同じくらいか?

 

「ちょっ、拓先輩それ僕がダントツでビリになっちゃうじゃない!?」

「大丈夫だ、モロ。それについては考えがあるぞ」

 

くい気味に、モロが訴えているが安心してくれ

そう言うモロのことを抱き上げる。えっと、なんて言うんだっけ?お姫様抱っこだっけか?

かー、何で初めてが男なんだよ。

ん?なんだなんだ?、周りを歩く女の子たちがきゃー、きゃー言ってるんだが。

それに心なしか、モロの頬も赤い気が……

 

「えっと、拓先輩……優しくしてね」

「お、おう。任せとけ、俺がモロを守るから」

 

――キャー、キャー、キャー――

 

おう!?さっきの十倍くらいの歓声がしやがる。

なんだ生暖かい視線を感じる。そんなことより早く行くか。

 

「そんじゃ、大和お先」

「ごめんね、大和。僕だけは優しいお願いにするから、それじゃ」

「ちょっ、拓兄、モロ!?裏切るのか二人ともー!!」

 

ふははは、大和悪いな。楽しい事の犠牲になってもらうぞ

大丈夫、京の事は任せろ。お前が、無理なく叶えられるお願いへと誘導するから。

まぁ、そのお礼に俺にはしっかりお願いは聞いてもらうがな。

 

「それじゃ、モロ。ちょっと速いからしっかり掴まれ」

「うん、わかった」ギュッ

「この薄情ものーーー!!」

 

――――――――――――――――――――

 

SIDE 京

 

さーて、ビリになった大和に何をお願いしようかな、ククク

ん?、なんだか後ろが騒がし……っ!

私は、何かを感じ振り返る。普通のひとなら見えない距離、だけども私は見える。

弓兵は目が命だからね、っとお!?

 

「なん…だと…モロが、拓先輩にお姫様抱っこされている…だと…」

 

なにがあった!?いや、今はそんなことを考えてる場合じゃない。

京アイ、全・開!!

ま、ただ目を凝らしてるだけだけどね。

モロが、頬を染めて拓先輩に抱きかかえられてる、しかも周りの同志の反応からするとこれは……

 

「拓先輩、僕恐いから、その、優しく…してね」

「ああ、信じろモロ。安心して俺に任せてくれ。うまくやるから」

「先輩……」

「モロ……」

 

こんな感じに違いない!!

モロと拓先輩……

 

「アリなんだっ!!!!」

 

ククク、まだまだ余裕あるしもうちょっと眺めてよう




はい、どうでしたでしょうか?
今回は拓巳の強さの片鱗と風間ファミリーでの立ち位置を見ていただけたらな、と思います
まぁ、前回の回想ですでに強さの片鱗を見せてはいたとは思うんですが一応

後ちなみに、不良が「ゆう通り」って言ってますがあれは誤字じゃないです、あえてバカっぽさを出すための演出です

あと、できれば感想とかいただけたら作者がとても喜んで跳ね回るのでお願いします
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