真剣で私に恋しなさい! ~果て無き夢を追いかけて~   作:ソモ産

7 / 10
難産でした……
とりあえず結論、日常を書くのは難しい……
では、どうぞ


第七話 ヤキモチ?

SIDE 拓巳

 

いやー、旅行楽しかったな

いろいろなことあったよな、

燕とモモが勝負したり、みんなで遊覧船にのったり。

しかし、帰りのバス停にいた占い師の人が、

 

『なんと、アナタは近い将来大きな壁にぶつかることになるでしょう。それはとても大きく、あなたは挫折を味わうかもしれません、ゆめゆめ用心なされよ。』

 

とか、言ってたけど何があるんだろうな?

ま、今考えてもしょうがない。そのときが来たらなるようになる。

今はそれよりこの状況を……

 

「ね、タク。ちゃんと聞いてるかな?」

「おい、タク!聞いてるのか!」

「あぁ、聞いてるよ……」

 

現在、赤鬼(モモ)青鬼()に囲まれています。

四面楚歌とはこの事か。しかし、どうしてこうなったんだ……

ってか、占い師さんこれが大きな壁とか言わないよね……

 

――――――――――――――――――

 

ゴールデンウィーク明け、最初の登校日。ファミリー全員で登校中

今日から川神学園は、夏服ということで

美少女ぞろいの我らがファミリー女性陣も前より薄着となっております。

いやー、やっぱりみんな美人だね。その証拠にほら、ガクトが、

 

「モモ先輩!燕先輩!俺様とお付き合いを前提に結婚してください!!」

「いやだよーん」

「死んでもいやだ!」

「ガーン、モモ先輩はともかく燕先輩にも振られた…」

「しょーもない…」

 

見たいな事をするくらいだもの。

ん、あいつなら誰にでもやってるって、え…うん

ガクトすまん、俺にはフォローできん

俺が、自分の中でガクトに詫びを入れているとモロと大和が女性陣に聞こえないよう話し出す。

 

「でもさ、ホントうちの女性陣ってレベル高いよな。モロそう思わないか?」

「え!?うん。そうだね僕もそう思う。ワン子だって学園じゃ人気あるみたいだし」

「ワン子が?うーん、カワイイはカワイイけどなんかちがくないか?」

「たしかに、僕たちはペット感覚だもんね」

 

ファミリー女性陣ことを改めて再認識したみたいだな。

しかしモロよ、お前のその言い方はちょっと引くぞ。

やっぱり大和も引いてるよ。

それに気づいたモロが非難の声を上げる。

 

「ちょ、ちょっと!!別にへんな事言ってないでしょ。」

「いや、だってなぁ。拓兄はどう思う?」

「うん…まぁ、いいんじゃないか?」

「目をそらして言わないでよ!!」

 

モロのツッコミはさすがだな。キレがある。

うんうん、とモロのツッコミに関心していると

このままでは分が悪いと思ったのか、モロが慌てて俺に話を振ってきた。

 

「そ、そうだ!拓先輩はファミリーの中で誰が一番良いと思ってるの?」

「露骨な話題そらしだなモロ、だけどそれは俺も気になる」

「な、大和裏切るのか!?」

「俺様もそれは気になるぜ」

「ガクト、いつの間に!ってかお前もか!!」

 

知らないうちに周りは敵だらけ…だと…。

ええい、俺には味方はいないのか。

いや…まて、まだアイツがいるじゃないか。アイツならきっと…

 

「おー、それは俺も気になるなー。ちなみに俺はまゆっちだぜ。」

 

なん・・・だと・・。

最後の砦である翔一までもが敵にまわっただと。

それにしても、まさか翔一が女の子に興味を持つとは

 

「おぉー!ついにキャップも女に目覚めたか!?」

「いや、たぶん……」

「なぁ、キャップ。なんでまゆっちがいいと思うんだ?」

「あ?んなの面白いからに決まってるだろー」

 

ですよね。翔一だもんね。

どうせそんなことだろうと思ってましたよー。

それにしてもこれはラッキーじゃないか?うまくいけばこのまま話の流れが変わるぞ

 

「やっぱり…」

「んだよ、期待して損したぜ」

「まぁまぁ、キャップは置いておくとして今は拓兄でしょ?」

「おっと、そうだったぜ!んで?拓先輩は誰なんだ?」

 

っち!!大和の野郎、あれは確信犯だな。

口の端を少しあげやがって、後で覚えておけよ…。

希望もむなしく話は本流に戻る。

しかし、このままでは終わらなかった。

 

「おい、男共。なーにこそこそしてるんだっ!」

「私たちも混ぜてほしいなーと」

「ああ、二人とも。実はね――――」

 

ちょっ、モモに燕だと。何で来たやめてくれ。

お前らがこの話に加わるとおかしな方向になる、絶対に。

ちょっ、こら大和も話すんじゃない!!

大和が話の流れを、軽く説明すると二人は獲物を見つけた肉食動物のような笑みを浮かべた。

 

「ほーう?」「へぇー?」

「な、なんだよ。」

「「で、タク。誰なんだ(なのかな)?」」ズズイ

「お、お前らには関係ないだろう」

「「は?」」

「い、いえ。なんでもありません…」

 

ほら、だからイヤだったんだよ

てか今あいつら()()だったぞ?

こんな事で本気になるとか、勘弁してくれ…

 

「で、誰なのかな?」

「ほら、教えろよ。タクー」

「だ、誰でもいいだろ。」

「あ、そっかー。なるほど。だから言いたくないんだねん。」ニヤニヤ

 

な、なんだ燕。その不吉な笑いは。

何に納得したのか、燕はニヤニヤと笑みを浮かべながら俺にくっつく。

って、は?何どうしたのこいつ?

 

「む!おい、燕。何がわかったんだ?それと、タクから離れろ!」

「それはねん…タクがいいと思ってるのは私だってことだよん♪」

「へ?」

 

何を言ってるんだこいつは。

いや、まぁ燕は美人だし。ふとした仕草が可愛いと思うことはあるけども。

何でそんな結論になるんだよ。

俺が気になったことを、モモが訊いた。なぜか、口をヒクヒクさせながら

 

「ほーう…燕はなかなかの自信家だなぁ~何を根拠にそんなことを言うんだ?っておい燕、離れろよ!」

「ふふ~ん、そんなの簡単だよー。本人がいるから言えない、そういうことだよん。」ギュッ

「なぁ!?その理由なら私のほうかもしれないじゃないか!」ギュッ

 

燕よ、それぜんぜん理由になってないぞ。

だからモモの言い分も正しい。けど、それはないない。

だってモモだし。しかし、お前らなぜ俺にくっつく……

 

「むむ。モモちゃんもなかなかやるね…」

「お前こそな、燕…」

「「…」」

 

俺を挟んで睨み合う二人。

あの…なんでこんなことに?当事者のはずなのに何もわからないんだが……

そんな俺の困惑をよそに、話はイヤな方に進んでいく。

 

「これじゃ、埒があかないね。モモちゃん」

「だな。と言うことは……」

「うん。モモちゃん、アレだよ」

 

二人が同時にうなずき、俺の腕にかかる圧力が増した。

腕にはとても幸せな感触があり嬉しいのだが、

なぜだろう、イヤな予感しかしない……

 

「なぁ、タク?」「ねぇ、タク」

「タクが良いなって思ってるのはどっち(なんだ)?」

「は!?」

 

俺は訳の分からない問いに、つい大声を上げる。

いや、だってそうだろ?急にこんなこと

誰だって同じ反応するはず。いや、する。

 

「な、なんかすごいことになってねぇか?」

「うん。傍から見たら拓先輩、二股がばれたみたいだよね」

「確かに。『私とコイツどっちをとるのよ!』みたいな感じだよな、きっと。」

 

おい、そこ!人事だと思って好き勝手言ってんじゃねーよ。

お前らあとで、覚えてろよ…。全員キめてやるからな!

俺が復讐を決めていると、二人が俺の腕をつねった。

 

「痛っ!!何すんだよ!」

「「よそ見しないでさっさと答える!!」」

「は、はい!わかりました」

「「で、だれ?」」

 

どうする?どうすれば角が立たない。

うーん……。あっ、あいつならいいんじゃないか?

 

「わ、ワン子だ」

「「……は!?」」ギロッ

 

な、なんだ!今一瞬にして空気が張りつめたぞ?!

まさか…いや、そんなわけない。あの解答は完璧だった…はず。

自分にそう言い聞かせていると、左右から同時に後頭部を蹴飛ばされた。

 

「あだっ!?」ズサー

「おい、こら…」

「タクはバカなのかな…?」

 

二人の瞳から精彩がなくなり、辺りの空気が重くなった。

な、何を間違えたんだ。

こいつらが何に対して怒ってるのかわからん。

 

「さて、タク。ちょっと私たちと話しをしようじゃないか…」

「は、はい?……」

「じゃ、そこに正座ね?」

 

は?ちょっ!燕さん!?ここ外ですよ!?

一応、念のため聞き間違いかもしれないので、燕に尋ねる。

 

「あ、あの燕さん?今なんて・・・?」

「は・や・く正座する!!」

「は、はい!」

 

――――――――――――――――――

 

とまぁ、こんなことがあってこうなってるわけだが

うん、何度考えても俺の対応のどこが悪かったかわからん。

てか、やばっ!もう一限目始まるぞ!?

とりあえずその事は伝えてみよう。

 

「な、なぁ…もう学園始まる時間だから、な。」

「そうだね…でもそれがどうしたの。ね、モモちゃん」

「あぁ、今は学園なんかよりこっちの方が重要だ」

 

いやいや、学園より重要ではないだろ…

って、突っ込み入れてる場合じゃねぇー。

何とか、説得しなければ。

 

「い、いや学園の方が重要だからな」

「拓巳の言う通りじゃ、馬鹿もん」

「じじい!?」「学長先生!?」

 

そ、空から総代が降ってきた。

いや、比喩ではなくそのままの意味で。

総代よくこうやって現れるけど、いまだになれないな……

そんなことよりこれはチャンスじゃないか…?

 

「お前らは、なーにこんなところで遊んでるんじゃ。ほれさっさと行かんか」

「はい、わかりました」

「あっ!タク、逃げるなー」

「おい!まだ話は終わってないぞ!」

 

三十六計逃げるに如かずだ。

このチャンスを逃したら、もう後はない。

俺は全速で、学園へ向かった。

 

「お前たちもさっさと行かんか!!!」

「ちっ!わかったよ」「はーい」

 

まぁ、学校に着いたらまた二人と会うんだよね。同じクラスだし。はぁ…

 

――――――――――――――――

 

三年Fクラス、ここにはとても重苦しい空気が流れていた。

その原因は、おそらく…そっと後ろを振り向く。

 

「「……」」

 

予想通りモモと燕俺を睨んでました、はい。

強さの壁を越えた人たちが睨むと、ピリピリするんだね

しかしお前ら、俺を睨んでるけど周りにも影響あるからな?

そんなことを思っていると、教室の端のほうから話し声が、

 

「え、何コノ空気…あの三人なんかあったの?もしかして三角関係的な?」

「あ、そうかも。なんか朝も津軽くん二人にすごい形相で問い詰められてたって噂聞いたし」

「えー、津軽くんもっと誠実そうな人だと思ったのに……」

 

な、なん…だと……

朝の出来事が、変な風に広がってるなんて……

しかも、俺の評判も下がってるぞ

 

「そんなこと、津軽くんがするわけないわ!」

「は?え、矢場さん!?どうしたの?」

「はっ!んん、皆やめるで候。すべて根も葉もない噂で候。それに津軽はそんな軽薄な奴ではないで候。」

 

矢場、ありがとうな…

俺、絶対にこのこと忘れないぞ。あとで何か奢らせてくれ

とりあえず今は感謝の気持ちを目で伝えよう。

俺は矢場のほうを見て、自分の気持ちを精一杯アイコンタクトで伝える。

 

「!?(つ、津軽くんが私のことを微笑みながら見てるー!!きゃー、かっこいいー)」

「そ、それは確かにそうかも。でもそれじゃあなにがあったんだろう……」

「はっ!?別に何でもいいで候。これは当人たちの問題、周りがとやかく言うことではないで候。ただ…」

 

そういって、矢場が俺たちの席のほうに近づいてくる。

ちなみにどうでもいいことだけど、俺たち三人は席がめちゃくちゃ近い。

そして立ち止まり、俺たちに向けて話し始めた。

 

「ただ、お前たちも周りには迷惑をかけるなで候。」

「む、そうだな。すまん、ユミ」「ごめんね、弓子ちゃん」

 

おお、矢場まさかそこまでフォローしてくれるなんて……

俺を教室内だけでもこのプレッシャーから解放してくれるなんて

お前は、天使か!天使なのか!!

俺がそんな思いを持っていると矢場が離れ際、俺に話しかける。

 

「何があったのかわからないが、早く解決するで候。」

「あ、あぁ、わかった。ありがとな矢場。今度何かおごらせてくれ」

 

よし!こんなに矢場がしてくれてるんだし

さっさと何とかしないとな。しかし何であいつら怒ってんだろ?

うーん放課後までどうにもならなかったら、あいつらに聞いてみるかな。

 

――――――――――――――――――

 

結局何も変わらず放課後。

当初の予定通りあいつらに相談するかな。

ということで、ファミリーの男共を連れ立って秘密基地へ。

最初に大和が話しかけてきた。

 

「ね?拓兄。相談ってもしかして今朝のこと?」

「お?よくわかったな。さすが軍師」

「いや、それぐらいなら僕でもわかるよ…」

 

そんなもんか、うーん……

でもそんな簡単にわかるならすぐ解決できるんじゃないか?

こういうときにホント頼りになるよなこいつら。

 

「それなら話が早いな。何であいつらが怒ってるのか皆目見当がつかん、なんか心当たりないか?」

「え……そこからなの!?」

「なんとなく予想はできてたけどまさかここまでとは……」

 

何でそんなに驚く!

いや、わからんだろ普通。お前らおかしいんだ

俺はおかしくないぞ。

 

「はっはは、まぁ拓先輩元気出せよ~。」

「お前にはバカにされたくねぇ。この筋肉バカが殴るぞ」

「そ、そりゃねーぜ、拓先輩」

 

ふん、だってそうだろ。女と話すとき息が荒くなって、

目がぎらつく様な奴にバカにされたくないだろ

誰だってそう思うさ。

 

「まぁ、ガクトの事は置いといて。兄さん、まったく予想できないの?」

「そうだな、それがあれば原因が分かるかもしれないしな。で、拓先輩なんかないか?」

「全く分からん。」

「まさか、ここまでひどいなんて…」

 

モロが、驚愕していた。

それを見てガクトが必死に笑いをこらえている。

よし、決定。お前あとで私刑な!

大和は若干驚いたような顔をするも、すぐにいつもの顔に戻り話し出す。

 

「それなら、今朝のことを思い出してみたら良いんじゃない何か思い浮かぶかも」

「うーん、と────」

 

俺は今朝あったことを思い出す。

思い出すこと事態は今朝もしたし、そんなに難しい事ではなくすぐに思い出せた。

 

「拓先輩、思い出せた?」

「あぁ。もしかして、アレが原因か?」

「お、何か見当がついたみたいだね。でなんだと思うの?」

 

自信はないがこれしか思い浮かばん

でもホントにこんなことであんなに怒るか?

うーん、半信半疑で俺の考えを告げる。

 

「あの時の俺の返しが面白くなかったから…とか」

「すっごく近いけど、ものすごく遠い!?」

「拓兄、それを狙ってやってないからスゴいよな…」

「俺様も驚きだぜ。天然ってすげーな……」

 

やっぱり違ったか……

でも近い?うーん、それ以外思い浮かばないんだよな

俺かそう言うと大和は仕方なさそうに話し出した。

 

「まったく。これは俺の予想だけど、二人は拓兄がワン子を選んだことが気に入らないんじゃないかな?」

「これまた…。何でだ?」

「周りからみたらそう見えたんだよ。話の内容とかも考えてね」

 

ほう、なるほど。

それが理由で怒ってたのかあいつら。

そもそもなんでワン子を選んだらダメだったんだ?とか、

なんでそんなことをあいつらに文句言われないといけないんだ?とか、いろいろあるけど

とりあえず、どうやって解決するかな……

俺が解決の方法を考えていると、今まで静かだった翔一が元気よく宣言した。

 

「そういうことなら、俺に任せてくれ!拓先輩。しっかり仲直りさせてやるから!」

「お、おう。わかった、頼むぞ、翔一」

「任せといてくれ!」

 

勢いに任せて了承しちまったが、ほんとにあいつに任せて大丈夫か?

スッゲー心配になってきた……

 




はいと言うわけで、毎度おなじみソモ産です。
今回は前書きにも書きましたが難産でした

そのせいで、投稿が遅くなってしまったこと深くお詫びします。
ということで、ここで読者様参加企画!

オリキャラの募集なぞをやってみようと思います。
抽選は私の独断と偏見ですがww
設定、性別、どんな感じに出してほしいとかありましたらメッセージか活動報告のコメントに書き込んでください。

というわけで、どしどし募集しております
では次の更新で
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。