INFINITE Be The One!!!   作:テントウムシ!!!

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仮面ライダービルドであり、天っ才物理学者の兎野春万は記憶を失い、IS学園の生徒として入学したのであった。入学早々、ダリル・ケイシーに模擬戦を挑まれ、ビルドとなり模擬戦をしている中、ゴリラとダイヤモンドのベストマッチを発見し、新たなベストマッチフォーム:ゴリラモンドとなることに成功した。その力は一体どんなものなのか、さぁ、どうなる第9話。


第9話:煌めき輝くデストロイヤー!!!

虚Side

 

【輝きのデストロイヤー=ゴリラモンド!!!イェイ】

 

「勝利の法則は決まった!!!」

 

彼は決めゼリフを言うと何かしらアクションを起こそうとしていますね。ダリルに対して、ゴリラフルボトルとはまた面白い組み合わせを使いますね。

それにしてもベストマッチがダイヤモンドでしたか。やっぱりベストマッチの意味はよく分かりませんね。

兎野君はダリルに対してパワー勝負を持ち込むようです。ダリルはライフルで牽制を仕掛けました。すると、兎野君は左手を翳すと向かって行った弾が全てダイヤモンドのような鉱物へと形を変えました。これがダイヤモンドフルボトルの効果のようです。物質を鉱物へと変える能力なのでしょうか。

すると、彼はその変えた鉱物を左腕に纏い、

 

「一気に決める!!!」

 

【Ready〜Go!】

 

【ボルテック・フィニッシュ!!!】

 

ダリルに向かって鉱物を一気に撃ち、ラファールの周りを完全に囲い、銃弾の如くヒットして行きます。

 

「な、なんだよこれ。身動き出来ねぇ」

 

さらにその状態をコントロール出来るのか、兎野君の方へ引き寄せられていきました。彼はゴリラの腕にパワーを溜め込み、引き寄せたダリルに向かい、強烈な一撃を叩き込みました。ダリルは壁に激突し、ラファールのSEはなくなったようです。

この勝負は兎野君の勝ちのようです。今回もデータはしっかりと取れました。フフ、また一歩研究が進みますね。特に今回は新しいベストマッチが出来たのですから、彼も嬉しそうです。

虚Sideout

 

春万Side

ケイシーに向かいボルテック・フィニッシュを決め、ケイシーの纏っていたラファール・リヴァイブはSEを失くし、絶対防御が発動し試合が終了した。

 

「よし!実験成功だな!!!」

 

「っつー、痛た、負けちまった。お前強いな。ちょっと舐め過ぎてた」

 

「だろ!ビルドは様々なフォームを使いあらゆる面で対応出来る、超万能の力なんだ。そんなビルドを作った俺はやっぱ天っ才だな!!!」

 

「はー、よくわかんないけどISと互角以上に戦えるなんて凄いと思うゾ」

 

よし、それじゃあ早く開発室に戻ってデータの見直しと新たなベストマッチの力をもっと試さないと。それじゃ、今日はサンキュー!!!

 

「おう、こっちこそ無理矢理付き合ってもらってサンキューな」

 

俺達が話している頃、観客は開いた口が塞がらないようで、呆然とその結果を見ていた。それもそうだ、現代の最強兵器とされているISが、ビルドにやられ、それも男にやられたのだ。この観客の中にも勿論、女尊男卑の人間はいる。そんな奴らのプライドをへし折ったのだから、呆然もするだろう。

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

「ISが負けた?」

 

「あれ、何?なんで男の癖にISに勝てるような力を持ってるの?」

 

中には本気で感心するものも居る様だ。

 

「凄い、ISに勝っちゃった」

 

「ありえない、男に、それもあんな変なものにISが・・・」

 

「あ、あんなのまぐれよまぐれ。」

 

(ちっ、うるせぇな。というかなんでこんな人いるんだよ!!!)

 

ダリルは心の中で悪態をついていた。

今日、ISが最強の兵器という根底が覆ってしまったことが公に知れ渡った。それを覆したのが男であるということに女尊男卑派の生徒は彼、兎野春万を目の敵とし、逆に彼を尊敬する者も出た。それ以上に彼と戦いたいという猛者達の多くがターゲットとして決めたことを彼はまだ知らない。

 

(いやー、それにしても今日の実験は最高の実験となった。ラビットタンク以外に初のベストマッチが見つかるし、マシンビルダーの性能テストも出来た。収穫は十分にあった。ケイシーには感謝感謝だな。)

 

あれから時間も経ち、データを元に2つのフルボトルの性能の調査とベストマッチ状態の性能よの向上も知ることが出来た。今はまた新たにフルボトルの製作中。

今回は無機物系のフルボトルを2つ作る予定なので、ナノマシンを弄っている。1時間ほど前に一本を製作して今はナノマシン分解機に入れて、その間に2本目の製作に取り掛かっている。

思ってみたのだが、俺はナノマシンを簡単に作れるようだ。ある時は水から、ある時は酸素から、ある時は髪の毛から、結構簡単に作っている。

布仏曰く、「普通、そんな簡単に作れるわけがないのですが、これは新発見ですよ。学会に出した方がよっぽど世の為になると思いますよ。まぁ製作に関しては貴方くらいしか出来そうにないですが」とか言っていたな。

そんな物を一緒になって作ってる君も十分天才の領域に入っているんだけどな。よく言えば、俺よりも頭の柔らかさは上だし。なんかムカつく。それを言ったら「自称天っ才物理学者に言われると、多少嬉しいですね」とか言われた。

俺は自称じゃなくて、正真正銘天っ才だ!!!

まぁそれは置いといて、今あるフルボトルは、『ラビット、タンク、ハリネズミ、ゴリラ、ダイヤモンド、ライオン』といったところだ。中々に無機物系のフルボトルは有機物系に比べ多少作るのが難しい。ライオンフルボトルを製作した時も本当は無機物系のフルボトルを作る予定だったんだけど、何故か有機物系のライオンフルボトルが出来てしまった。まだまだフルボトルの研究は奥が深い。

すると、フルボトル生成マシンからレンジの音が開発室に響き渡る。

 

「フルボトル出来たようですね」

 

「ん?えぇーーーーーー!!!マジ!!!!!!というか今回は速いな。(さっきまでフルボトル作りは時間が掛かるって思ってたのに・・・)」

 

布仏が先に取っていたようだ。俺は急いで布仏の近くに行き、今回できたフルボトルを見に行った。

 

「は、はい。これです。というか近い・・・」

 

「これは・・・・・機関砲か?」

 

「そのようですね。これは一体どういう性能なんでしょうかね」

 

「さぁな、とりあえず試してみるか。」

 

【ライオン】

 

【ガトリング】

 

「・・・ベストマッチじゃないか。とりあえず変身」

 

少し試してみたのだが、ガトリングフルボトルにはロックオン能力があるようだ。ただ、これじゃガトリングって意味がよく分からない。

 

「もしかしたら、武装が必要なんじゃないですか?」

 

「それだ!!!ガトリング、ちょっと製作してみよう」

 

「武器制作ですか。ワクワクしますね。」

 

布仏もなんか気合入ってる。こういう武器作りが好きなのかな?男のロマンとか分かってそうだな。前もマシンビルダーの変形機構にかなり興味津々だったからな。いつもは無表情なのにこういう時に見せる顔はなんか好きだな。

俺の顔はクシャっと笑顔になっていた。

 

「な、なんですか?いきなり人の顔見て笑って」

 

「ハハ、いやー、お前のそういう所、ホントに好きだなーってな!!!」

 

「は、はぁーーーーー!!!」

 

布仏の顔はみるみるうちに真っ赤になっていった。だが、それも直ぐに収めたようだ。

 

「ん、んん。そ、それと、フルボトルはどうするんですか?(この男は天然なようですね。気をつけないと)」

 

「えっと〜。とりあえずフルボトルを作ってからな」

 

「了解です。でも私、後、2時間で寮に戻らないと織斑先生に怒られますから」

 

「時間めいっぱいまで頼む。いつも付き合わせてすまんな。本当に助かってる」

 

「いつものことじゃないですか。それでも何か感じているのであれば、お礼として何か買ってもらいましょうかね」

 

「がめついな」

 

「何か、文句でもあるのですか?」

 

「い、いえ、なんでも。さぁ、続きやるぞ。」

 

「フフ、それでは、考えておきますね」

 

不敵に、可愛らしく笑う布仏と共に武器作りに精を出すのであった。

春万Sideout

 

???Side

 

「ナハハハ!!!たまたま◼️ー◼️▪️◼️を見よう(盗撮しよう)としたら、面白いのを見てしまったぁ。ねぇねぇ、なに、この『ビルド』っての、それにこの子は・・・ふーん、なんか◾️さん、興味湧いてきたよ。ね、◼️ッくん」

 

『・・・あぁ、そうだな◼️』

 

春万達の日常に、黒い陰謀が動き出そうとしていた。

 

 

 

 

 

 


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