INFINITE Be The One!!! 作:テントウムシ!!!
というかこんな時にあらすじ紹介している場合じゃないな〜。
と、とりあえずさっさと第12話行っちゃって!!!
虚Side
そろそろ開発部の発表も一段落着きそうです。私のクラスの出し物は軽い喫茶店にしたようです。コスプレなるものをしていますが・・・。
それはそうと彼にお昼と頼まれた甘い物を買っていかないといけませんね。彼のことですから、今頃「糖分が足りねぇ」とか言ってそうですね。お嬢様達は明日来るらしいので、一緒に回ろうと思います。だからこそ出来だけ今日は仕事をして明日には持ち越さないように頑張りますが。さて、どこかに甘い物はありましたかね?
『ボカン!!!』
なんの音でしょうか?何かまた先輩達がやっているのでしょうかね?それよりも早く買いに行かないと売り切れてしまうかもしれないですね。そしたらかなり恨み言を言われそうです。そんなことを考えていると・・・。
「おね〜ちゃん!!!」
「ん?本音?それに簪お嬢様!」
「やっとおねーちゃん見つけたよ。携帯繋がらなくて困ってたんだよね〜」
「本音と探してたんです」
「そうだったんですか。本音、簪お嬢様を振り回しちゃ駄目でしょう」
「えへへ〜、ごめんなさ〜い。かんちゃんもごめんね?」
「ううん、いいよ。沢山回って面白そうなのいっぱい見つけられたから」
「すみません簪お嬢様。」
「ところでおね〜ちゃん、急いでるの?」
「いえ、そこまで急いではいないわ。ちょっとお昼に何か買っておこうと思ってただけ」
「そうだったんだ〜。そうだ、おね〜ちゃん。学園案内してよ〜。ね、かんちゃん!」
「あ、はい。お願いします虚さん。」
「えぇ、今日の役割は終わっているのでいいですよ。途中で何か買いながら回りましょうか」
「やった〜!何食べるかんちゃん?」
「もう本音、食べることしか考えてない?」
「そんなことないよ〜。いっぱい見てたもん」
「本当に?まぁいいですか。こっちです」
私はその時、本音達を優先して彼の下に行くのを遅くなってしまったことに後で後悔をしました。
虚Sideout
春万Side
【天空の暴れん坊=ホークガトリング!!!イェイ!!!】
「勝利の法則は決まった!!!」
ホークガトリンガーを取り出した俺は、4体に分身したIS擬きに攻撃を仕掛けた。このホークガトリンガーはガトリングフルボトルの性能を最大限に発揮する為の武器であるが、タカフルボトルとのベストマッチによる攻撃で、空中からの三次元攻撃を可能とした最強の武器である。タカフルボトルは空中飛行能力を得られる。それによって、ISとの戦いも格段に戦闘スタイルを変えることができる。空中戦に特化したフルボトルである。そして今、空中から攻撃していると、IS擬きは更に分身し、どんどん数を増やしていく。ただ、相手は空を飛べないようである。益々ISっぽくはない。
「際限なしに分身されても困るんだよな」
というよりも、体を分身するISなど知らないし、現在の技術力でそこまでの高度な分身を再現することは不可能なはずだ。現在ISは、最大でも第二世代型である。つい半年前に第三世代型に搭載するための技術、イメージインターフェースの研究に成功したとどこかの国が発表したらしい。それにより世界に第三世代型ISの研究が始まり、ようやくイメージインターフェースの試験段階という形に入ったばかりであり、未だISとして形に出来たものはないのである。そのはずであるが、このIS擬きはそのような未知なる技術を持っているようだ。非常に興味が湧く。今すぐにでも分解してその技術をビルドに活かしたくなる。そうと決まればさっさと倒すのみ。俺はホークガトリンガーを用いた必殺技を放つ。
【ten】【twenty】【thirty】【forty】【fifty】
【sixty】【seventy】【eighty】【ninty】
そう音を鳴らしながら、ホークガトリンガーのリボルバーを回しガトリングにエネルギーと弾数を溜めていく。そして、相手を計算し導き出された円球の中にIS擬き達を全て閉じ込め、ガトリングアイによって完全にロックされ、そして・・・。
【one-hundred!!!フルバレット!!!】
「いっけー!!!」
閉じ込めたIS擬き達に向かい100発の弾丸が逃がすことなく命中させていく。耐えきれなくなったIS擬き達は少しずつ爆散していき、1分後には全ての分身したIS擬き達を爆散させた。
「あれ?一体も残ってないんですけど?さっきやったのと耐久力が違うんですけど?しかし、やはりあれはISでは無いのか?」
そう結論づけ、とりあえず変身を解除した。
「仕方ない。さっきの女の子とりあえず運ばないと、ガッ!!!」
すると後ろから突然何かに刺された。そこから直ぐに体が全く動かなくなってしまった。思わずそこで俺は倒れ着いた。朦朧とする意識の中で目にした奴は銀髪の少女を抱えて・・・。
『フハハ、なかなか面白いショーを見せてもらったよ。HAZARDLvは0.1しか上がらなかったが、得るものはあった。また会おう。生きていれば、な。Ciao!!!』
「・・・・ま、て・・」
そいつは胸にコブラのマークをした赤黒い男であった。俺はそこで意識を手放した。
俺が次に目覚めた時は学園の保健室で、窓も真っ暗になっていた。起き上がろうとしたが、体が悲鳴をあげた。とりあえず、ゆっくり起き上がると、そこには布仏が眠っていた。
「ん?布仏?とりあえず起こすか。おい、風邪引くぞ」
「ん、んー。へ?兎野、君?」
「おう、天っ才物理学者の兎野春万だ。ってうお!」
「良かった、本当に良かった。目覚めなかったらどうしようかと」
そう涙目でいきなり抱きついてきた。布仏がかなり大きな持ち主だった(何処とは言わない)ことに驚きです。着痩せするタイプのようだ。
「お、おう。とりあえず大丈夫だ」
「何が大丈夫だですか!!!貴方、三日も眠っていたんですよ!!!本当に、本当に良かった」
「三日もか!!!とりあえず落ち着け。というか離れろ」
「〜〜〜。ご、ごめんなさい。つい」
「お、おう」
そう言って顔を赤くしながらそっと離れてくれた。そういうのはあまりやめて欲しい。心臓に悪い。
「・・・俺はそんなに寝てたのか?」
「はい、蛇の、それもコブラの毒なんていうのにやられていて、あと少し遅かったら手遅れになっていたかもしれなかったんですからね。」
「コブラ、そうだ、あの子は?」
「あの子?えっと他に誰かいたのですか?」
「いや、コブラ男に連れ去られて、痛っ」
「貴方のいた所に大きな穴がありましたが、とりあえずその事は後日、体調が完全に治ってから聞きますから。まだ完全に治った訳では無いですから。」
「あ、あぁ。分かった」
「ファルティナ先生には私が言っておきますから。それと、お疲れ様でした。何が起きたか分かりませんが、戦ったのですよね。今はゆっくり休んで下さいね」
「布仏、ありがとうな。君には2回も命を助けられたな。本当にありがとう」
「い、いえ。それではお休みなさい」
「あぁ、お休み」
布仏に精一杯の感謝しながら俺はその日コブラ男のことと、IS擬きのことを考えながら、ゆっくり眠った。