INFINITE Be The One!!!   作:テントウムシ!!!

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仮面ライダービルドであり天っ才物理学者の兎野春万は、何故か布仏の買い物に付き合わされていたのであった。前回、研究させて欲しいって言ってたはずだったんだけど、これおっかしぃな〜?
「何か私に文句でも?もう手伝いませんよ」
・・・だー、分かった分かった、すいませんでした。
と、とりあえず第15話どうぞ。


第15話:忍び隠れのエンターテイナー!!!

春万Side

布仏の着せ替え人形とかし、現在荷物持ちとなっております。どうも天っ才物理学者で学生の兎野春万です。女子と買い物する際は荷物持ちになることは覚悟した方がいいと学びましたよ。ということで、これから昼食を食べに行くところだ。

 

「ありがとうございます。男の子がいると大荷物も楽々ですね?」

 

「そりゃそうですか。にしても女子はこんな買い物に時間がかかるのか?」

 

「普通じゃありませんか?」

 

「マジか」

 

俺達はそんな話をしながら近くのファーストフード店へと入った。そこで俺は人生初のハンバーガーというのを食べた。美味しかったよ。

 

「ハンバーガーをそんなに美味しそうに食べる人を初めて見ました」

 

「そうか?俺としては布仏もこういうの食べるんだって思ったけどな?」

 

「お嬢様と何回か来たことがありますから。それはそうと、学園には慣れましたか?」

 

「まぁな。最初は周りが女子しかいないから、どうかとは思ったけどな。案外研究してたら気にならないな」

 

「そうでしたか。友達は出来ましたか?」

 

「親みたいだな。えーと、ダリルくらい?」

 

「何故?時間はありましたよね?」

 

「何故ってな〜」

 

何故と言われても困る。いつも周りはチラチラとは見てくるものの、あまり話しかけては来ない。話しかけて来るやつは大体「なんで男がここに居るのよ!!!」とか、「さっさと消えて!!!」とかかなりのやっかみしかない。それも大体同学年だ。今のところ上級生からは特に何も言われてはいないのだが、チラチラとはみられる。

俺がこの学園に入ってまともに友達になったのはダリルだけだし、あと関わるのは開発部の人達くらいだ。一応、クラスの子と話そうとしたのだが、怖がれてしまったし、たとえ時間をかけたとしてもまともに話してくれるかどうかなんだ。

 

「話しかけたりしましたか?」

 

「一応したけどな、怖がられて逃げられたよ」

 

「そう、でしたか。私は逆にいろんな人と関わるようになりましたよ」

 

「え!そうなのか。なんで俺は・・・」

 

「IS学園の生徒は男の子の耐性があまりない子が半数以上ですかね。それ以外は女尊男卑派の子などですから」

 

「そっかー。それでお前はどんな会話してるんだ?」

 

「そうですね。まぁ、乙女の秘め事ということで」

 

「乙女って(笑)」

 

「・・・何か?」

 

冷ややかにゴミを見るような目で睨まれてしまった。一応、布仏は乙女でした。

 

「いえ、なんでもありませんですます」

 

「語尾が変になってますが。・・・そろそろ行きますか?」

 

「そうだな、んじゃ帰って研究を〜」

 

「何故帰ろうとしてるんですか?まだ買い物に付き合ってもらいますよ」

 

「え?まだあるの?」

 

布仏はまだ俺を連れ回したいようだ。既にかなり買い込んでいるようだが、これ以上何を買うのだろうか。だが、文句をいえばキザまれそうなので何も言わないでおこう。

 

「当たり前じゃないですか。ほら行きますよ」

 

「・・・・はぁ、了解了解」

 

俺達は店を出ようとしたその時、外で女性の悲鳴が鳴り響いた。

 

「「キャーーーー!!!」」

 

「ん?なんだ?」

 

「さぁ、なんでしょうか?」

 

そうしていると突如、爆発音が鳴り響いた。俺達は思わず店の外に出ると、文化祭で出現したあのIS擬きが暴れていた。

 

「兎野君、あれは一体?」

 

「アイツはIS擬きだ。ってことは、ヤバいな」

 

「あれが、文化祭で現れたIS擬きというやつですか。本当にISのようなサイズですね。それにフルフェイス型ですね」

 

「それも速くお客さんを避難させないと。それに、もしかしたら奴も」

 

「そうですね(奴とは一体?)。兎野君は?」

 

「アレは俺じゃないと倒せそうにもない。布仏はお客さん達を連れて避難してくれ。俺はあのIS擬きを止める」

 

「・・・っ。分かりました。気をつけてください」

 

「分かった。そっちも気をつけろよ!!!」

 

そうして俺はビルドドライバーを腰に巻き、フルボトルを振りドライバーに挿し込んだ。

 

【ラビット】

 

【タンク】

 

【BEST MATCH!!!】

 

【Are you ready?】

 

「変身!!!」

 

【鋼のムーンサルト=ラビットタンク!!!イェーイ!!!】

 

とりあえず、このIS擬きを人が少ないところにまで誘導しないといけない。これ以上ここで暴れられれば、怪我人を出してしまう。

そこで俺はビルドフォンにライオンフルボトルを挿し、ライドビルダーでIS擬きを誘導することにした。

 

「こっちだ」

 

「ギゴ!!!」

 

IS擬きはこちらに注意が向いたようで、こちら側に攻撃を仕掛けようとしてきた。

 

「よしよし、いい子だ。とりあえず、これでも喰らえ」

 

そうして俺はIS擬きに突進し、バイクで引きずった。その勢いのまま前方に投げ出し、ドリルクラッシャーで斬りつけつつ、人混みのいないような場所に出た。

 

「よし、ここなら思いっきりできるな」

 

「ギガギギ!!!」

 

「さぁ、実験を始めようか」

 

そこで俺は新しい力を試すことにした。紫色の忍者フルボトル、黄色の漫画フルボトル、この2つのフルボトルを組み合わせることで、ビルドはまた、新たな力を手に入れる。

 

【忍者】

 

【コミック】

 

【BEST MATCH!!!】

 

【Are you ready?】

 

「ビルドアップ!!!」

 

【忍びのエンターテイナー=ニンニンコミック!!!イェイ!!!】

 

勝利の法則は決まった!!!来い、4コマ忍法刀!!!

 

「ギガ・・・ガ!!!」

 

俺はビルドドライバーに搭載されている拡張領域から4コマ忍法刀を取り出し、IS擬きを斬りつけた。かなりの切れ味を誇る刀にIS擬きもかなり疲労させることが出来た。

そこでこの忍法刀のボルテックトリガーを引き、ギミックを発動させた。

 

【分身の術】

 

ペンフェイスモジュールにより頭で思い描いたビルドを8体をIS擬きの周りに描き分身として召喚した。自身を含めた9人のビルドで一気に斬り刻む。IS擬きは為す術なく切られ、かなりのダメージを負ったようだ。

そこで俺はフィニッシュとして、もう一度ボルテックトリガーを引いた。

 

【火遁の術=火炎斬り】

 

「ギギ、ガッ!!!」

 

IS擬きに対し、9人の一斉攻撃で爆散した。すると緑の煙の中からまた銀髪の少女が出てきた。

 

「・・ふぅ、あ、この子は」

 

『おいおい、結構早くカタがついちまったみたいだな』

 

「なっ!お前は、コブラ男!!!」

 

『ゴブラ男か。俺の名は『ブラッドスターク』ってんだ。イイ名前だろ』

 

「・・・ブラッド、スターク。お前の目的はなんだ?あのIS擬きは一体なんだ!!!この子に何をした」

 

『ハハハ、焦るなよ。俺の目的はな、お前のボトルだよ。とりあえず、そいつをこっちに渡しな』

 

俺のボトルを狙っている?このフルボトルが一体何の関係を持つかをこの時の俺はまだ知らなかった。

 

「誰が渡すか。それにボトルもな!!!」

 

『・・・フン、まぁいい。今日はお前の勝ちってことで引いてやる。お前はそのままちゃんとボトルを作ってくれよな。それとだ、最後にお前の言うIS擬きの名前も教えておいてやるよ』

 

「何?」

 

『あれの名前は《インフィニット・スマッシュ》。あとはそいつでも調べるといいさ。それじゃあな、Ciao!!!』

 

「な!ま、待て!!!っく、消えた」

 

『ブラッドスターク』と名乗った奴は煙に化けて消えてしまった。ブラッドスタークの目的は一体なんなんだ?

フルボトルが何かの悪意に巻き込まれようとしているというのは何故なのか。それに《インフィニット・スマッシュ》とは一体?

未だ謎ばかりが深まっていくばかりだ。

とりあえず俺はこの少女を抱え、布仏と合流しに向かった。

 

 

合流後、

先ず布仏にこの娘のことを尋ねられた。

 

「それでその子は誰ですか?」

 

「さぁな。あのIS擬きから出てきた。前も言っただろ、中から人が、って。前回は連れ去られたが、今回は助けられた」

 

「そう、ですか。それは良かったです。兎野君も怪我はありませんか?」

 

「あぁ、今回は大丈夫。とりあえず学園に戻るか」

 

「そうですね。その子も何らかの事件に巻き込まれてしまったのかもしれないですからね」

 

こうして、俺達の休日は波乱の結末となった。せめて休日くらい休ませて欲しいな。

 

 

 

 

 

???Side

 

LABO:《吾輩は猫である=名はNascita》

 

「あ、◾️っくん。おっかえりー。どうだった、ビルドは?」

 

そうブラッド・スタークの帰りを待っていたのはウサミミカチューシャをした、かの不思議の国のアリスのような格好をした世界で最も有名な美女であった。

 

『あぁ。1人《Adovansudo》を取られたというよりかは渡してきたが、特に問題は無い。しっかりと経験値を与えてきたさ。なに、心配は要らないぞ。全ては、計画通りだ』

 

「ウッフフ、そっかそっか〜。束さんも早くビルドに会いたいな〜。いつ会いに行こっかな〜」

 

そう、不敵な笑みを浮かべる女性は、このブラッドスタークと手を組んでいるものこそが、かの天災:『篠ノ之束』であるのだ。

この二人が何故手を組んでいるのかは、それは本人達のみぞ知る。

だが、この二人によって世界はこれからさらなる混沌と破滅へと向かっていくのは明らかであった。

 

 

 


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